2019年3月20日水曜日

富士通 FUTRO(ヒューロー) MP702 の中古は買いだぜ! (MA552との違いは?)



 







 中古の出物で「当たり!」なガジェットが出てくることがたまにあるのですが、今回ゲットしたのは、




富士通 FUTRO(ヒューロー) MP702

http://www.fmworld.net/biz/thinclient/1206/mp702/


というちょっと変わった、にくいあんちくしょうです。


 とりあえず、PuppyLinuxが動いています。ライブUSBを刺しただけ。



 ヤフオクでたまに1980円くらいで出品されているので、お宝好きな方は、どうぞ。


 このマシン。ほとんどネットにも詳しいことが出てきませんが、それもそのはず、普通のパソコンではなく「シンクライアント」として企業向けに供給されているので、


「どこかの企業の社内PCの更新」


の時なんかに、ぞろぞろと複数台放出されることが多いようです。











【1 シンクライアントってなあに?】

 パソコンが10台並んでいるとすると、その10台がそれぞれ頭(CPU)を使っていろいろ計算したり考えているのが、普通のパソコンの世界観です。

 それに対して、シンクライアントは、10台モニタとキーボードが並んでいるのだけれど、肝心の計算やら考え事は、中央や別の部屋にある「すごいコンピュータ(サーバ)」が一手に引き受けて、みんなの手元の機械は実はなーんにも考えていない、というしくみです。


 むかーしむかしにも「オフコンとターミナル端末」という形でこれと同じことをやっていたのですが、現在ではセキュリティやメンテナンスの面からメリットがあるので、この中央集権型のシステムが見直されているというわけ。





【2 シンクライアントのメリットは?】


 大きい会社や組織で、パソコンの管理を任された経験があるならわかると思いますが、何かソフトをインストールしたり、すべてのマシンに同じソフトを入れなおさないといけないような場面があれば、100台あれば100回同じことをしなくてはなりません。

 でも、シンクライアントであれば、100台あるのは単なる端末なので、中央のサーバだけ手直しすればOK!

 ざっくり言えばそういう感じのメリットがたくさんあります。





【3 MP702ってどんなマシン?】


 富士通さんが販売していたシンクライアント向け、「端末」用途で設定されたパソコンです。

 基本は法人向けなので、そこらへんでは売っていません。

 シンクライアントは、「何も考えないアホなマシン」なのですが、実際にアホなマシンを一から作るとよけいにコストがかかるので、富士通さんの場合は



 ふつうのパソコンと共通した機械で、シンクライアント向けモデルを作っている



と言えるでしょう。なので、結果的に普通のパソコンとハードウエアはとても似ています。





 【4 中古のMP702はどこがいいの?】


 なんと言ってもクセがあるモデルなので、元からWindows10が入っていたりはしません。

 ましてやライセンスを示すシールも貼っていないので、windows系のOSを使いたい人は、導入には苦労すると思います。

(別にWindowsを買ってこないとダメだから)


 ですが、Linuxを使う人にとっては、MP702はものすごくコスパがいい!ということを知っておきましょう。


  では、どこがいいのか?


 ◆ だいたい、ノートPCの動作可ジャンク品の相場は、CPUがCeleron 900・575・500あたりのシングルコア2GHZ前後で、 メモリ1Gハードディスク無しで3000円(+送料)くらい。

 ◆ それに、ちゃんとWindows7以上の正規のライセンスがついて、正常稼働品で5000円~7000円くらいになる。

 ◆  Core2Duoの当たり品で、3000円ぐらいから買えるが、普通は2コアのマシンだと5000円くらい。正常稼働品で10000円くらいが相場。


 ◆ MP702は、もともとWindowsのライセンスがないので、いわゆるOSが載った品は最初の購入者が後からOSを入れているものが大半。OS不要派には元から都合がよい。


 ◆ スペックがなんと!

Celeron 877(1.40GHz)2コア +メモリ2G

 どのみちジャンク品だと、ほかのノートでも大半HDDは欠損しているので、HDDが最初から入っていないMP702でも全然問題がない。


 ◆ 12.1型ワイドのB5ファイルサイズなので、超コンパクト!いわゆる安いPCだと15.6インチもしくは15.4インチのA4ファイルサイズの出物が大半のなか、貴重なB5サイズ!
 WXGA(1280×800ドット)


◆ 無線LANもUSB3.0もついている!セレロン900クラスのノートPCだと、まだ無線LANとUSB3.0が標準でない時代のものが多いので、お得!


◆ 裏ブタあけたら2分でごはん!・・・ちがった、HDDを内臓可能!

 


 ほれ!2.5インチHDDのマウンタと、フレキシブルケーブルの接続端子が!



 


【5 MP702の残念なところは?】

  ない!といいたいところですが、光学ドライブ(DVD/CD)を内臓していないので、ドライブがほしい人には不向きです。

 でもまあB5ファイルサイズですからね。そういう人は、光学ドライブは必要な時にUSB外付けなのではないでしょうか?

 
 あと、CPUは交換不可、直付けですので、あしからず。





==========



 というわけで、よい子はマネしちゃいけない


デュアルコアノートが1980円なら、おもちゃとしては最高だよ!

(HDDはヤフオク中古で500円ぐらいからあるので買ってね!)


というお話でした。


 シンクライアントPCなので、BIOS周りがややこしそう?と思うかもしれませんが、ライブUSBにしておいたLinuxがそのまま動きます。

 むしろ、何も考えずともライブUSBがさらっと動いたので、拍子抜けしたぐらい。


 





<おまけ> 


 FURTOの中古だとMA552もたまに放出されています。


 こちらは15.6インチのフルサイズノートなので、大きくていいなあ!と思いがちですが、いくつか気をつけるポイントが。




 ◆ まず、初期バッテリーが発火の恐れがあり、リコール対象。

 ◆ CPUがCeleron B730(1.80GHz)というシングルコア! 


 ◆ フルサイズノートだけれども、どっちみち光学ドライブは元から不搭載!




 ◆ でも、こちらは液晶がフルサイズHD!(1920×1080)

0 件のコメント:

コメントを投稿