2024年1月21日日曜日

7400円で買った redmi note 10JE をレビューする

 

  昨年はFCNTのArrows we を最安値6000円で買ったのですが、実はノジマオンラインさんでは、かなり定期的に謎の「新古品」が大放出されるので、マニアの間ではいつも話題になっているそうです。


(arrows weが安かった話は↓)


 このarrows we、AU版だけでなく、ドコモ版やソフトバンク版も6000円という激安ではないにしろ、1万円前後という比較的安い価格で何度か出ていたので、購入した人も多いかもしれません。


 激安新古品シリーズの放出は、

■ ノジマオンラインのスマホコーナーを定期的にチェックする

のと

■ イオシスの特価品をチェックする

と、おおむねキャッチできます。



 この記事を書いている2024年1月下旬現在だと、ノジマさんでは、

AQUOS wish3

 あたりが比較的安価(15,800)で新古品放出されているようです。


 実はarrows we が安かった時期からしばらくして AQUOS WISH2 がかなり激安な価格で出ていることがありました。今回はWISH3ですから、鴻海の放出品が不定期に溢れ出ているのかもしれません。


 FCNTから出ていたweも、鴻海による製造という話もあるようで、なんとなくそういう放出ルートがあるのかな、(と素人考えですが、)推測してしまいますね(笑)しらんけど。


 さて、今回はシャオミのredmi note 10JE です。

 こちらも価格は1万円前後を行ったり来たりしていましたが、最安値は7400円くらいだったでしょうか。とりあえずゲットしました。

(なぜWISH2はゲットしなかったのか?と思うかもしれませんが、挙動がよくわからん!とあまりにも有名になりすぎて触手が伸びなかったのです)


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 ではredmi note 10JE です。この機種はXiaomiの日本向け 「専用」スマホの第一弾で、AU/UQモバイル向けに企画されたものです。

 ベースとなっている機種は redmi note 10T で、この2つの機種はケースが流用できます。

 ただし 10JEを購入すると、シンプルなTPUケースが「試供品」という形で付属してきます。


マニュアルにも↑載ってます(笑)

 いま流行のTPUケースをとりあえず使ってみたいという人は、新品/新古品で買えばついてきますのでお得ですねえ。


 ★ redmi note 10PRO という機種もあるのですが、この機種は形状が異なるのでケースはハマりません。ご注意を!



 ■ サイズ感

 arrows we は画面サイズが5.7インチでしたが、redmi note 10JE は画面サイズ6.5インチなので、一回りでかいです。

iphone15 が6.1インチ、15plusが6.7インチなので、ちょうどその中間くらいという感じですね。


 ■ スペック

 ◯ 5G/4G
 ◯ snapdragon480
 ◯ メモリ4G
 ◯ ROM64G
 ◯ Android11〜
 ◯ 2,400×1,080(FHD+)
 ◯ 指紋・顔認証
 ◯ バッテリー4800mAh
 ◯ NFC
 ◯ USB-C

 といった具合、画面サイズが大きい分、解像度も高いです。



 ◯  約4,800万画素/約200万画素/約200万画素

 カメラは、数値上では画素数が高いのですが、実際の写真はそれほどでもなく、普通です。

 ◯ モノラルスピーカー

 まあ、結局は入門向けスマホ、ローエンド系統なので、このあたりはweとおなじで、削れるところは削っている感じがします。

 スペック数値上では、 arrows we より、一回りredmi note 10JEのほうが性能が上に見えるのでしょうが、(画面サイズがデカい、解像度が高い、カメラが1つ多い、バッテリー大きい)実質的な使い勝手は、似たようなものだと思います。

 逆に言えば、スペック数値に違いこそあれ、実質的な能力は似たようなものなので、「手に持ったサイズ感が好きか嫌いか」で選んでもよいと思いました。

 どーせロースペックスマホなので(笑)



 それでも体感的にも評判のいい snapdragon480 らしく、それなりにキビキビ動きます。私はメインがiphoneなので、wifi運用の家用スマホになってしまうのですが、特に大きなストレスもなく快適です。

(重いゲームには向かないそうなので、そこだけはご注意を)



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 さて、2024年のXiaomi界隈のニュースは、MIUI系統のOSがおしまいになり、HyperOSへと移行する、という話でもちきりでした。

 
 note10JE はAUとの共同企画の製品らしく、日本市場専用品なので、逆にHyperOSとは無関係に終わると思います。

 今後の中国製品は、どんどん素のandroid から離れてゆき、独自路線になってゆくと思うので、その転換期の製品としては、日本人が安心して触ることができる最後のスマホになるのかもしれないですね。しらんけど(笑)


 MIUIは見た目が少し違和感があるものの、最初だけですぐ慣れます。arrowsのほうも、富士通というかFCNTならではの独自機能がごちゃごちゃついているので、結局は同じことですね。

 androidのメーカーによる「独自改変」は、まあ慣れるしかないです。独自アプリなどの挙動の理屈がわかればすぐ慣れます。

 
 weのFCG01にしろ、今回のnote10JEにしろ、AU/UQモバイル系の本体は、povo2.0を契約して0円運用のベース機にするのが良いかもしれません。

 


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<余談>

 AQUOS WISH は登場した時から ARROWS WE とベースがおなじなのではないか?という推測がありました。どちらも製造は鴻海で、FCNTが鴻海に作ってもらったのがweだという話です。

 ところが、weの基本ソフトやOS部分はかなり練り込まれていて、それなりに使いやすいのですが、WISHのほうは画面の追従動作がどこか不自然であったり、安定性に欠け、評価が下がったようです。

 そこでWISH2が登場したのですが、こちらは先代のsnapdragon480に対して、snapdragon695に載せ替えられているのに、それでも「遅い」とさらに不可思議な評判になりました。

 三度目のWISH3で、ようやく安定してきたようです。ただし、socはsnapdragonからMediaTek Dimensity 700 に変わったとのこと。


 全体を通して不思議なのは、weとwishのベースがおなじなのであれば、どうしてかなりの挙動の違いや安定性の差が生まれたのか、ということです。

 wishのほうが安定するのに3代も時間がかかった、というのは謎ですね。

 その辺は、チューニングを施した旧富士通・FCNTの技術力の差だったのでしょうか。



 似たような話にnote10JEには「開発費100億円」というキャッチフレーズがついていて、日本市場向けにチューニングするのに、それほどコスト(手間暇)がかかるのか?という不思議もあります。

 note10Tから日本向けにするだけで100億もかかるのであれば、なるほどwishは「釜出しそのまま」で、weは「そこから微細にチューニングを施した」といった事情があったのかもしれません。

 
 しかし、これから未来においては、京セラ以外には国産スマホの灯火も消えかかっているので、「日本向けチューニング済スマホ」が出てこなくなる、ということもありそうです。

 
 時代の流れですね・・・。