2023年7月19日水曜日

Q4OS 軽量LINUX を使ってみた ちょっとクセつよなディストリビューション?!

 

 CeleronMくらいの古い32ビットCPUのマシンをなんとか活かそうと試行錯誤してきましたが、いろいろなLINUXをインストールしてみて、これまで「まあまあ」いい感じだったのが

PuppyLinux Xenialpup7.5

でした。


 PuppyLinuxのシリーズとしては、もう何段階か古いもので、すでに新しいPuppyが発表されているわけですが、CPU性能のバランスと2023年での使い勝手を考えると、ちょうどこのあたりが落としどころだったわけです。


 これより古いと、Firefoxのブラウザが最新のものにできず、なおかつ、これより新しいと、PuppyLinuxそのものがすでに肥大化していて、どうしても重たくなってしまうからです。


 それでもやっぱりブラウザ以外を使うのには問題がないのですが、ブラウザだけはインターネットの向こう側のデータも肥大化しているので、「ちょっとしんどいなあ」と感じることが増えてきました。


 そこで、このクラス、32ビットCPUを持つハード向けの軽量Linuxとして、「あまり取り上げられることの少ない」


Q4OS


を試しにインストールしてみました。なんとドイツ製だそうです。


 


(FMV-C6320に入れたQ4OS)


 インストール体験記は、ほかの方が上げたものがネットに多数転がっていますので、そちらも参考になさってください。


 このQ4OS、軽量LINUXとして、というよりかは「Windowsもどき」として取り上げられることが多いディストリビューションと思います。

 よくできている反面、「クセがつよい」ところもいくつかあって、素人向けか?と言われたら微妙です。


特に


インストールにやたら時間がかかる!


点については特筆すべきものがあります(笑)


<Q4OSのマイナスポイント>

■ CDなどでのライブ動作ができず、起動させるとHDD等にインストールするしかない

■ CDでのインストールにやたら時間がかかる。1ファイルずつ転送し、1ファイルずつインストールしているように見える。

■ システム本体のインストールで2GBくらいなのだが、1時間はゆうにかかる。

■ アプリは別、まずシステムのみでインストールする感じ。

(LinuxMintもインストールに小一時間かかるが、基本的なアプリも自動で入る)

■ アプリの入れ方もクセがある。特にプレインストールのソフトについては、小回りが利かず、入れたり消したりが細やかにできない。



 逆に、地獄のインストール時間を過ぎてしまえば、たしかに動作は軽いです。


<Q4OSのプラスポイント>

■ 見た目や、ファイル構成、構造がWindowsにかなり似せてあるので、わかりやすい。

■ Linuxにあまり慣れていない人にとっては、感覚的に理解できる。

(逆に、ある程度Linuxを使い込んでいると、迷う場面がある)

■ 単体で入るアプリについては、個別のインストーラがWindows風でわかりやすい。またアンインストールもWindows風なので、これまたわかりやすい。


 


(メニューも、Windowsそっくりにできる)



<Q4OSのクセつよポイント>

■ KDEベースなのでブラウザとファイルマネージャが一緒になっている。

■ KDEなので、KDEなので、いろいろKDEにされちゃってる(笑)

■ アプリのインストールの仕方が、ちょっとややこしい。フルインストールする人は何も考えなくてもいいけれど。

■ アプリをフルでインストールすると、また時間がやたらかかる。


++++++++++


 まあ、一言で言えば「入れるのに時間がかかるけれど、動き出したらちょっと速い」というディストロです(笑)


 それから比較すると、やっぱりPuppyLinuxはよくできていて、ライブCDでもライブUSBでもさらっと動くし、インストールするときもファイルが500MBくらいしかないので、すぐインストール完了するのです。


 あの「入れる時の速さ」に慣れると、LinuxMintですら「うえー、小一時間かかるじゃん」と思ってしまうので、Puppyはやっぱりすごいです。


 重量級ディストロを一回入れる間に、3回くらい入れ直すことができるのがPuppyLinuxのいいところ!


(なんのこっちゃ)



++++++++


 さて、OSそのものはそこそこ軽量で、古いマシン(CeleronM380)でも、「まあ、これくらいなら」という感じでストレスがないくらいには動くのですが、やはりブラウザはダメです。


 プレインストールされているKonqueror(コンカラー)ブラウザもクセだらけだし、Firefoxを入れてみたらYou Tubeなども激重でした。144Pでもコマ落ちするくらいです。

 Chromiumに至っては、これはまあ仕方ないですが、「SSE3がないので入れられない!」と弾かれてしまいます。

 Firefoxこそ最新のものが入りましたが、テキストベースのサイトならいざ知らず、重いサイトはしんどいです。

 うーん、OS自体の感触は良かっただけに残念。


 最近、「速さ」についてはキワキワのところを追求しているので、表向きのOSの動作は速いけれど、ブラウザの内部の描画処理はどうか?みたいなところまで気になってしまいます。

 いちばんてっとり速いのはYouTubeの解像度を細かくいじりながら、どこまでコマ落ちせずに出るか、みたいなことを見て判定すればわかるのですが。。。


 その意味では、別のところでも言ってるかもしれませんが、ChromeOSは、よくできていて、YouTubeの描画速度が限界まで引き出せる仕様になってます。あれはすごい。

 

 いやー、古いマシンを活用するって難しいですね。


 スタンドアロンで使うのであれば、別にWindowsXPでもいいわけで、ネットにつなぎたいから、古くても活かせるかどうか、というギリギリを攻めることになります。


 とすればブラウザなりを動かして、どこまで速度が出せるのか、という限界を探りたいので、


■ OSが軽量であること

■ メモリを圧迫しないこと

■ 描画を最大限引き出せること

■ できるだけ新しいブラウザが入ること


などをすり合わせていかねばなりません(笑)


私の個人的順位は


速くて軽い

↑ AntiX

  PuppyLinux

  Q4OS

速くなくて軽い


という感じでしょうか。ただし、AntiXはいろいろとめんどくさい・・・。


<追記>

C6320 やっぱりXenialPup7.5に戻したら、めちゃくちゃ体感的にも速かった!

You Tubeでも360Pでほぼコマ落ちなしで動いたので、結局PuppyLinuxが最速なのかなあ・・・。




2023年7月12日水曜日

chromebook等 CPU性能参考値 メモ

PassMark のCPU性能値メモ 


■ Apple A11 Bionic  4368 (iPhone8)

■ snapdragon480  3638 

■ MT8183     2219  (Fire HD 10)

■ Apple A9  2053  (iPhone6S)

■ Pentium N4200  2158  (ideapad120S)

■ Celeron  N4020     1571  (C214MA)

■ Apple A8  1534  (iPhone6)

■ Pentium E5800  1150  (Vostro230)

■ Celeron  N3350  1112  (CX1100)(ideapad120S)

■ MT8168      1029  (Fire HD 8)

■ Pentium P6200  889  (ID59CG)

■ Celeron  877   675   (MP702)

■ Celeron N3050  590   (ideapad300S)

■ Celeron N2840  588   (G50-30)

■ Celeron  N2830  550   (C300M)

■ Celeron N2807  497

■ Celeron  900   397   

■ snapdragon410  391

■ Celeron 570  344

■ Celeron  550   319

■ snapdragon210  271  



→ N2830でもChromeOSが動く。

→ 若干重いけれどCeleron900でもChromeOS flexが動く。


→ Celeron550では機種構成によるかもしれないけれどChromeOS flexは動作せず。



2023年7月7日金曜日

中古で買った ASUS Chromebook C300MA が、それなりに快適で困った(笑)

 


 本業の仕事で使うのはともかく、個人的な仕事や副業、ちょっとしたネット上の作業なんかでは、


 Chromebook


が快適だぜ!ということに最近気づいてしまったヨシイエさんですが、それまでLinuxMintを入れていたマシンにもChromeOS flexを入れたり、めちゃくちゃハマっております。


 ほんまもんのChromebookとしては現行モデルに近い「ASUS Chromebook Flip C214MA」を主に使っていますが、放出品で一世を風靡した富士通のシンクライアント「FUTRO MP702」にもChromeOS flexを入れていて、まったく問題がありません。


 ハマったついでに「ASUS Chromebook CX1100」と「ASUS Chromebook C300MA」まで中古で入手しました。





■ ASUS Chromebook Flip C214MA タッチパネル

 Celeron  N4020 1.1GHz / 11.6インチ 1366×768 /4G /eMMC32GB


■ 富士通 FUTRO MP702

 Celeron  877 1.4GHz / 12.1インチ 1280×800 /2G+2G /HDD増設


■ ASUS Chromebook CX1100CNA

 Celeron  N3350 1.1GHz / 11.6インチ 1366×768 /4G /eMMC32GB


■ ASUS Chromebook C300MA

 Celeron  N2830 2.16GHz / 13.3インチ 1366×768 /4G /eMMC16GB


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 ちなみにCeleronの年代は

 ■ 877  2011〜

 ■ N2830  2013〜

 ■ N3350  2016〜

 ■ N4020  2019〜


という感じです。 すべて2コアの廉価版CPUですね。

 877だけがちょっと系統が異なり、CPUとしては古いんですが、いわゆるAtom系ではなくSandy Bridgeコアです。


 まあ、ぶっちゃけどのマシンもシュパシュパ動いています。


 ただ、マニアはともかく、普通に購入する場合には、Chromebookの自動更新年限というものがあり、ある時期からアップデート保証がされなくなるので、年次モデルについては注意が必要です。(AUEとも言います)


 Chromebookの自動更新ポリシー

 https://support.google.com/chrome/a/answer/6220366?hl=ja

 

 だいたい、新モデルから7〜8年くらいは自動更新の対象になるようです。


 ■ C214MA 2027年6月まで

 ■ CX1100 2024年6月まで

 ■ C300 2019年8月まで


 というわけで、C300については「バリバリに期限切れ(笑)」です。


 CX1100も残り1年を切っていますね!


 セキュリティ関連の更新が含まれるので、期限切れのものを使うのは当然ながら推奨されませんが、機械本体が元気に動いているのに、廃棄せねばならないというのはちょっと残念。


 C300については、いろいろ改造すれば、別のOSを入れたり、ChromeOS flexを入れたりもできるようですが、ハード的な問題なのか、OSの入れ替えをすると「本体から音が出なくなる」という症状が確認されています。


 ChromeOS Flexに限らず、別のふつうのLINUXを入れた人も、音が出ない症状の報告をしているので、たぶん共通してダメなのでしょう。


 とりあえずは、だらだらゲストモードでネットを見るとか、You Tubeを見るとか、そういう使い方であれば、ぜんぜん問題なくまだまだ使えると思います。


 まあ、これもぶっちゃけですが、いまさらC300を中古で買おうというような猛者は、セキュリティがどうとか、音が出なくなるとか、まったく気にせずむちゃくちゃ蹂躙すると思うので、ぜひ安くて良い躯体が出ていれば、遊んでみてください。


 Chromeのバージョンは、2023年7月現在で114ですが


C300MAの場合


バージョン: 76.0.3809.38(Official Build)dev (64 ビット) 


で止まっています。気をつけなはれや!



★ 余談 ★


 C214MAなどの最近発売されたChromebookは、タッチパネルが載っていて、Androidのアプリが動かせるようになっています。


 なので、ちょっと重くてゴツいタブレットとしても使えるのですが、これも正直な話、緊急的には使えるものの、ふだん使いをするには、ふつうのタブレットを買ったほうがはるかに便利です。

 そのため、Chromebookとしての使い方の真骨頂は、やはりノートPCのような使い方がいちばん性に合っているように感じます。


 多様なアプリを使いたい場合は、ChromeOSの場合「Linux」用のアプリ、ソフトが動くので、そちらを動かしたほうがまだ理にかなっているような・・・。