2009年10月7日水曜日

太陽光発電で訪問販売トラブル急増



さてみなさんこんにちは

 ヤフーのニュースに上記のような記事が出ていて気になったのでちょいとコメントを。

 鳩山首相が二酸化炭素の25%減なんて話をしたので、さらなる注目をあびることになった太陽光発電ですが、訪問販売でトラブルが増えているようです。

 太陽光発電装置で訪販トラブル
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091007-00000130-mai-soci


 私の現在の専門的な仕事が屋根に関することなので、もちろん太陽光についても取り扱っているのですが、気をつけるべきポイントをおしらせしておきます。


 ①太陽光の契約をとっているのはものすごく訪問販売が多い

 太陽光の売り上げの一番は訪販会社だそうです。うちのように昔から店を構えている地元の会社や、工務店経由、電気屋さん経由での契約はあきらかに訪販に負けているとのこと。

 訪問販売なので、アフターがしっかりしていなかったり、営業マンが実際の施工を他社に丸投げしていありと、いろんな問題が出てきているのだと思います。

 太陽光発電を考えておられるのなら、まずは地元の会社で施工をやっているところを調べるほうがよいかも?!


 ②太陽光を載せることができる屋根の状態ですか?

 太陽光だけを扱う業者さんは、屋根や瓦が痛んでいてもそのまま乗せてしまうことを薦める場合があります。というのは、「屋根も一緒に直しませんか?」と言えば総工事費がものすごく高くなるので、「太陽光だけつけちゃえ!」という判断をする業者さんがいるのです。

 ほんとうは、屋根の状態が悪ければ太陽光をいったん保留にしてでも屋根を直したほうがよいと思います。もしくは、屋根の状態をきちんと判断してもらって、その上で太陽光を検討するとか・・・。


 ③太陽光ではもうかりません。

 太陽光の原理そのものは、太陽の光で発電するわけですから、その分通常の電気代は減るし、余剰電力は電気会社が倍の値段で買ってくれます。

 ということは、少しずつでも利益のようなものが出るということで、その意味で言えばいつか「元がとれ」ます。しかし、それは発電によって初期投資が回収できる12年~15年後からで、それまでは最初の費用があきらかなコストとしてのしかかります。

 長い目で考えることと、エコの気持ちでとりくまないとだめですね。


 ④補助金の上限は発電キロワットあたり工事代70万円

 太陽光でボロ儲けをしようとするちょい悪業者を排除するために、国の補助金制度では工事費用に上限を設けています。それが、発電キロワットあたり70万円という数字で、補助そのものはキロワットあたり7万円国が費用を出してくれます。(1割っちゅうことですね)

 ということは、ふつうの家での発電規模が3キロから4キロワットですので、3×70=210万~4×70=280万というのが、どんな業者でも共通の見積もり金額ということになります。

 どこの業者さんも、工事によって利益は欲しいし、また補助金ももらってほしいので、このキリキリ下回るぐらいの金額で工事をします。上の計算式を飛び越えるような価格をつけている業者さんがいたら、他の業者さんにもあたってみることがオススメです。



 
 で、こんな話ばかりだと、じゃあ、「太陽光ってあんまり魅力ないの?」と思ってしまいがちですが、それについてはNOだと断言できます。

 新しい私の家はオール電化なので、お金さえあればすぐにでも太陽光発電をつけたいと思っています。


 それはなぜか???


 ①エコじゃない電気代は高くなります。

 太陽光の発電によって、電気会社が買い取ってくれる単価はこれから10年間、2倍で買ってくれますが、その分の費用は、「太陽光じゃない家の電気代を高くとってまかなう」ということが決まっています。つまり、通常の電気しか使わない人たちは、太陽光をつけている人たちに「お金をはらってあげなくてはならない」という仕組みなのです。

 これが同じ電気でも「エコな電気は有利に、エコじゃない電気は不利に」という環境政策なのです。



 ②太陽光は単純な消費材ではありませn。

 これまで、私達が買うものといえば、基本的に消費されるものばかりでした。だから私達は消費者とよばれるわけですが(^^;

 太陽光システムは消費するものではなくて、「発電」するものですから、価値を生みます。時間はかかりますが、確実にお金を産むものであるということです。

 日々の電気代は減るし、経済的な償却もできます。おまけに地球環境に貢献もできます。



 まあ、太陽光や屋根に関しては、書きたいことがやまほどあるのですが、今日のところはこのへんで。