CeleronMくらいの古い32ビットCPUのマシンをなんとか活かそうと試行錯誤してきましたが、いろいろなLINUXをインストールしてみて、これまで「まあまあ」いい感じだったのが
PuppyLinux Xenialpup7.5
でした。
PuppyLinuxのシリーズとしては、もう何段階か古いもので、すでに新しいPuppyが発表されているわけですが、CPU性能のバランスと2023年での使い勝手を考えると、ちょうどこのあたりが落としどころだったわけです。
これより古いと、Firefoxのブラウザが最新のものにできず、なおかつ、これより新しいと、PuppyLinuxそのものがすでに肥大化していて、どうしても重たくなってしまうからです。
それでもやっぱりブラウザ以外を使うのには問題がないのですが、ブラウザだけはインターネットの向こう側のデータも肥大化しているので、「ちょっとしんどいなあ」と感じることが増えてきました。
そこで、このクラス、32ビットCPUを持つハード向けの軽量Linuxとして、「あまり取り上げられることの少ない」
Q4OS
を試しにインストールしてみました。なんとドイツ製だそうです。
インストール体験記は、ほかの方が上げたものがネットに多数転がっていますので、そちらも参考になさってください。
このQ4OS、軽量LINUXとして、というよりかは「Windowsもどき」として取り上げられることが多いディストリビューションと思います。
よくできている反面、「クセがつよい」ところもいくつかあって、素人向けか?と言われたら微妙です。
特に
インストールにやたら時間がかかる!
点については特筆すべきものがあります(笑)
<Q4OSのマイナスポイント>
■ CDなどでのライブ動作ができず、起動させるとHDD等にインストールするしかない
■ CDでのインストールにやたら時間がかかる。1ファイルずつ転送し、1ファイルずつインストールしているように見える。
■ システム本体のインストールで2GBくらいなのだが、1時間はゆうにかかる。
■ アプリは別、まずシステムのみでインストールする感じ。
(LinuxMintもインストールに小一時間かかるが、基本的なアプリも自動で入る)
■ アプリの入れ方もクセがある。特にプレインストールのソフトについては、小回りが利かず、入れたり消したりが細やかにできない。
逆に、地獄のインストール時間を過ぎてしまえば、たしかに動作は軽いです。
<Q4OSのプラスポイント>
■ 見た目や、ファイル構成、構造がWindowsにかなり似せてあるので、わかりやすい。
■ Linuxにあまり慣れていない人にとっては、感覚的に理解できる。
(逆に、ある程度Linuxを使い込んでいると、迷う場面がある)
■ 単体で入るアプリについては、個別のインストーラがWindows風でわかりやすい。またアンインストールもWindows風なので、これまたわかりやすい。
(メニューも、Windowsそっくりにできる)
<Q4OSのクセつよポイント>
■ KDEベースなのでブラウザとファイルマネージャが一緒になっている。
■ KDEなので、KDEなので、いろいろKDEにされちゃってる(笑)
■ アプリのインストールの仕方が、ちょっとややこしい。フルインストールする人は何も考えなくてもいいけれど。
■ アプリをフルでインストールすると、また時間がやたらかかる。
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まあ、一言で言えば「入れるのに時間がかかるけれど、動き出したらちょっと速い」というディストロです(笑)
それから比較すると、やっぱりPuppyLinuxはよくできていて、ライブCDでもライブUSBでもさらっと動くし、インストールするときもファイルが500MBくらいしかないので、すぐインストール完了するのです。
あの「入れる時の速さ」に慣れると、LinuxMintですら「うえー、小一時間かかるじゃん」と思ってしまうので、Puppyはやっぱりすごいです。
重量級ディストロを一回入れる間に、3回くらい入れ直すことができるのがPuppyLinuxのいいところ!
(なんのこっちゃ)
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さて、OSそのものはそこそこ軽量で、古いマシン(CeleronM380)でも、「まあ、これくらいなら」という感じでストレスがないくらいには動くのですが、やはりブラウザはダメです。
プレインストールされているKonqueror(コンカラー)ブラウザもクセだらけだし、Firefoxを入れてみたらYou Tubeなども激重でした。144Pでもコマ落ちするくらいです。
Chromiumに至っては、これはまあ仕方ないですが、「SSE3がないので入れられない!」と弾かれてしまいます。
Firefoxこそ最新のものが入りましたが、テキストベースのサイトならいざ知らず、重いサイトはしんどいです。
うーん、OS自体の感触は良かっただけに残念。
最近、「速さ」についてはキワキワのところを追求しているので、表向きのOSの動作は速いけれど、ブラウザの内部の描画処理はどうか?みたいなところまで気になってしまいます。
いちばんてっとり速いのはYouTubeの解像度を細かくいじりながら、どこまでコマ落ちせずに出るか、みたいなことを見て判定すればわかるのですが。。。
その意味では、別のところでも言ってるかもしれませんが、ChromeOSは、よくできていて、YouTubeの描画速度が限界まで引き出せる仕様になってます。あれはすごい。
いやー、古いマシンを活用するって難しいですね。
スタンドアロンで使うのであれば、別にWindowsXPでもいいわけで、ネットにつなぎたいから、古くても活かせるかどうか、というギリギリを攻めることになります。
とすればブラウザなりを動かして、どこまで速度が出せるのか、という限界を探りたいので、
■ OSが軽量であること
■ メモリを圧迫しないこと
■ 描画を最大限引き出せること
■ できるだけ新しいブラウザが入ること
などをすり合わせていかねばなりません(笑)
私の個人的順位は
速くて軽い
↑ AntiX
PuppyLinux
Q4OS
↓
速くなくて軽い
という感じでしょうか。ただし、AntiXはいろいろとめんどくさい・・・。
<追記>
C6320 やっぱりXenialPup7.5に戻したら、めちゃくちゃ体感的にも速かった!
You Tubeでも360Pでほぼコマ落ちなしで動いたので、結局PuppyLinuxが最速なのかなあ・・・。
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