2023年6月24日土曜日

ほんとうに 最速 最軽量のLINUXを探す 2023年版


 今はなき東芝のLibretto20に、Slackwareを入れて遊んでいた時代からのLinuxファンですが、とにかく「古い」マシンが大好きで、これまでありとあらゆるLinuxをインストールしてきました。

 

 Linuxの世界では「軽い」とか「古いマシンでも動く」なんてことが求められることが多く、肥大化したWindowsの代替として用いられたり、アップグレードに取り残された機種の救済として使われることも多いと思います。


 さて、Linuxの世界で言われる「軽い」というのは、いくつかの意味があります。


 ■ CPUの速度、能力をあまり要求しないという意味での軽い

 ■ メモリをあまり使わないという意味での軽い

 ■ インストール時のメディア容量が少ないという意味での軽い


などです。


 これらの言葉はごちゃごちゃに用いられているので、たとえば「CD一枚に入ってしまうので、CDだけでライブ動作ができる」というディストリビューションもあるし、逆に、「CPUの要求度やメモリ消費量は少ないのだけれど、インストールメディアはCDでは焼けずDVDじゃないとだめ」みたいなこともあります。


 このあたりは整理されていないので、各自が「いくつかのディストリビューションを試して」判断するしかありません。


 さて、では実際にいろいろなLinuxに触れてきたヨシイエ的には、どんなディストリビューションがよいのか?


 なんとここに来て、ある程度の結論が出てしまったので、「独断と偏見」を交えながら2023年のLinux事情についてお話したいと思います。


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■ 古マシンで実用・最軽量Linux → XenialPup7.5


 CeleronMなどの非PAEなCPUや1Gくらいのメモリしか積んでいないという意味での古いマシン(Windows XPの最後あたりのモデルとか)であれば、XenialPup7.5が一択だと思います。

 実際にその構成で運用しており、たしかに遅いですが動きます。

 一般的に、Linuxでも、バージョンが古ければ古いマシンでも対応しますが、近年のバージョンになってくると必然的に「要求スペックも高くなる」のはLinuxでも同じです。


 Xnialは Ubuntu 16.04 LTS の互換ですから、いくらLTS(ロングサポート)とはいえ、最新の22.04LTSと比較すると6段階も昔ということになります。ところが、このバージョンでインストールされたFirefoxは、最新のアップデートにもバージョンアップできるので、ブラウザを中心に使う場合には「最新の」ものが使えることになります。

 おなじPuppyLinuxでも6以下だと、ブラウザのアップデートが途中までしかできないので、2023年にこのクラスの機種を復活させる場合は、一択ということになるわけです。


 基本的に「軽量、低スペックCPUでもOKで、メモリ量も要らず、かつ最新ブラウザが使える」というわけですから、バランスが取れています。



■ CPU・最軽量Linux → PuppyLinuxシリーズ


 というわけで、CPUが古い、遅い、メモリが少ないという場合は、まず「第一選択」がPuppyLinuxになります。最新のFossaPupは、Ubuntu 20.04 LTSに追従しています。

 なぜ「第一選択」になるかというと、CPUが遅くても大丈夫で、メモリが少なくてもOKで、なおかつ『使い方がわかりやすい』からです。


 たしかにPuppyのデスクトップやらメニュー、アプリの動かし方は「くせ」があります。表示の仕方や説明は洗練されておらず、「まるで素人が説明書きを書いたような」感じがして、戸惑う人が多いと思います。

 しかし、結果的にはそれでも「一番わかりやすく、なおかつ親切で、設定が楽ちん」なのです。


 もちろん、日本語化等は、ほんのわずかだけ日本語化パックを適用したりしないといけないので、「アホでもできる」というほど楽ではないですが、それでもわかりやすいです。

 シングルコアで、メモリが2G以下の場合は、まずPuppyLinuxを試してみてください。



■ 動作・最軽量Linux → Antixシリーズ


 さて、実用LINUXとして動作が最軽量なのはAntiXだと思います。ぶっちゃけPuppyLinuxより、ほんのわずかだけ速いのではないか?と思います。

 起動時間、アクションを起こしてからの反応などを比較すると、PuppyLinuxもかなり速いですが、それよりほんのわずか速いのがAntiXです。

(メモリ使用量を計測した方がいるようですが、AntiXは大抵の場合最小を示します)


 ただ、問題点がいっぱいあります(笑) まず、日本語化の設定がめんどくさかったり、Wifiの電波を掴む設定がめんどくさかったり、メニューの中から必要な設定を探すのがめんどくさかったり、設定そのものがめんどくさかったりします(爆)


 なにせ、ありとあらゆるところが、「親切そうなふりをして不親切」なのがAntiXなので、Linuxが大好きなマニアであれば「特に困らない」とか嘯(うそぶ)きますが、初心者からしたら「え?これってどうしたらいいの?」とハマる箇所が多いディストリビューションだと言えるでしょう。


 嘘だと思ったらインストールしてみてください。めんどくさいから!


 他にも、PuppyLinuxだとフルバージョンのFossaPupでもISOイメージサイズが500MBなので、CDRに焼けばすぐ使えるのですが、AntiXのフルは1.4GBもあるのでDVDRにしないといけないのです。そして、CUI(キャラクタのみ)ではなく、GUI(マウスが使える)バージョンの最低サイズでも800MBあるので、これまたCDRに焼けません。DVDRがやっぱり必要になるというめんどくささです(笑) そこは700以下にしろよ!


 とにかく、「少しだけPuppyより速そうだけれど、めんどくさい」のがAntixです!



■ なにもない・最軽量Linux → Tinycoreシリーズ


 どこのサイトでも声を大きくして「言ってない」けれど、何といってもこの世で最も最軽量なLinuxはTinycoreです。間違いない。Pentium2でも動きます。GUIなしだと486DXでも!

 まあ、Linuxが動き、マウスが使える(GUI)という、ただそこまでしか動かないLinuxなので、当然最軽量なのですが、まともに使いこなすには、技量と熱量と我慢強さが必要です。


 Linuxが大好き、Linuxの変態、Linuxなら抱ける、というツワモノだけがインストールしてよいLinuxだと思います。


(それでも、昔のSlackwareでXを動かすのよりは楽で、インストールするだけですぐ動くのよ!)


 そんなわけで、ビジネスに使ったり、ブログを書いたりするような用途には、まったく向いていません。


(でも2022年現在でも新バージョンが出続けているという恐ろしいヤツです)




■ すべてが揃ったバランス・最軽量Linux → LinuxMintシリーズ


 Windowsを使っていた人が、ほとんど違和感がなく、また感覚的に「どうしたらいいかわからない」ということがなく、なおかつLinuxの中でも軽量で、「まるで市販のソフトウエアメーカー品みたいに洗練されてる!」のがLinuxMintです。

 Linuxのディストリビューションの中でも、使用者が最多に近いのも頷けます。

 よくできていて、他のソフトをインストールするときなども実にわかりやすく、親切丁寧でかっこよくてレディファーストで女たらし、みたいなディストリビューションです(笑)


 2コア以上、かつメモリ4Gクラスのマシンであれば、まずはこのLinuxMintを入れてみるのが良いかと思います。

 中身はほぼ、ubuntuみたいなものなので、情報もたくさんあります。


 困ったことがあるとすれば、現在バージョン21くらいまで上がってきたんですが、じわりじわりと重くなってきています。

 ぶっちゃけ「2コアになったばかりのCPU(Coreシリーズ初期や安値のCeleron)やら、4Gメモリ積んでいてもHDDだったりすれば、待たされる時間が多くなってきました。


 動き出すとそれなりに快適なのですが、そこまでにちょっと時間がかかる感じがしてきたのが残念です。


(日本語化とか考えなくても、日本語ですぐ使える設定箇所が最初からあります)




■ 実は「最速」Linux → ChromeOS Flex もう最強!


 そして、完全なるダークホースなんですが、けして「最」軽量とは言えないものの、「最速」かもしれない?おそろしいLinuxが見つかりました。


 それがChromeOS Flex です!!


 今、この文章を打っているのはCeleron900 2.2GHz メモリ2Gのマシンですが、これまで当然のようにXnialPup7.5を入れていました。

 それが、これくらいの構成では一番速い選択だったからです。


 ところが、このマシン、ChromeOS Flexが入ったんですね。入ってしまえば、youtubeの動画解像度の選択などで調べても、なんとPuppyLinuxより速いのです!


 ちょっとややこしいことにChromeOSは「最軽量」をうたっていません。なぜなら公式には


■ 64ビット対応CPU

■ メモリ4G

■ USBインストールメディア8G以上


となっているからで、まあそれなりには要求度が高いからです。


 PuppyやAntiXは32ビット版がまだあるし、メモリも1Gくらいから大丈夫です。

CDR一枚に入るし、それくらいで動くということは、HDDも1G〜2Gが大丈夫ということなので、ChromeOSの8G要求は高めということになるでしょう。


 それでも、なんということでしょう!


 ぶっちゃけ、ChromeOSの現行版はメモリ2Gでも十分動くのです。


 動いてしまったら、PuppyLinuxより速いってどういうこと?!!


(軽いのではなく、ほんとうに”速い”。CPUの能力をフルに引き出している感じです)


 そうすると、みなさんの周りには、「2コアで、メモリ2Gから4Gからくらいのマシン」が転がってますよね?いわゆる10年くらい前のマシンですが、そういうのであれば、第一選択が


 ChromeOS Flex


に変わってくるわけです。これは大穴が後から追い上げて来た感じがしませんか?!



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 動作原理として、PuppyLinuxが速いのは、「いったんOSもソフトも全部メインメモリに取り込んでしまって、その上で動作する」という特徴がありました。

 なので、物理的にディスクアクセスはしないし、メインメモリ上だけですべてが完結するので、速度が出せるということになります。


 わからないのは、そんな「原理上最速」であるはずのPuppyLinuxより、ChromeOSが速い理由ですね。


 AntiXの場合はもともとXを使わないとかsystemdを使わないとか、まあ変わったことをして速度を出している感はあるのですが、ChromeOSの場合はよくわかりません。


 設計思想が「すべてをぶっ飛ばしてChromeブラウザが動くことしか考えていない」ので、それに起因するのでしょう。


 なおかつ「Chromeはスピード狂である」という名言があるくらいで(笑)


「Chromeはなぜ速いのか?」

 https://atmarkit.itmedia.co.jp/news/analysis/200812/22/chrome.html


だとすれば、ChromeBookが「マジで速い」理由も見えてくるような気がします。



 というわけで結論



■ アホみたいに古いマシンをなんとか再利用しなくてはいけないというときはPuppyLinux

■ アホみたい古いマシンで遊んだり勉強したりしたいときはAntiX

■ 古いマシンが余っている人間はChromeOS Flex

■ 古いマシンでLinuxを勉強してみようかな、というときはLinuxMint

■ マシンも変態、自分も変態な人はTinyCore


です。


 もう間違いない!


2023年6月22日木曜日

ChromeOS Flex は、どこまで古いPCでも耐えられるのか?

 




 あまりにもChromeOS Flex が快適なので、これまで常用していたLinuxMintから大幅に浮気をしてしまっているヨシイエさんですが、軽い、軽量だ、速い!といってもどこまで古いパソコンでも実用になるのか、実験してみたい気持ちに襲われました。


 ChromeOS そのものは、古いChromeBookの仕様などを見ているとなんとなくわかってくるのですが、日本だと


■ Chromebook C720 (エイサー)Celeron 2955U メモリ4G SSD16G


あたりが2014年に発売された古参のマシンということになるかもしれません。


 ところが、これよりメモリが少ない機種もけっこうあって


■ ASUS Chromebook Flip  C100PA Quad-Core RK3288C 2G eMMC 16GB


■ ASUS Chromebook  C201PA Quad-Core RK3288C 2G eMMC 16GB


とか


■ DELL Chromebook11 Celeron  2955U 1.4GHz 2G SSD:16GB  


■ 東芝 Chromebook CB30 Celeron 2955U 2G 16G 


なんかもあります。




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★ 2015年くらいの標準ChromeBookは


CPU:Intel Celeron N2830や Celeron 2955U

RAM:2GBか4GB

ストレージ:eMMC 16GBまたはSSD16GB


が多かったようです。



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 どうも、ChromeOSはZRAMというLINUXカーネルの圧縮RAMディスクを使っているらしく、


 https://ja.wikipedia.org/wiki/Zram


RAMが少なくてもいいらしい。


 なので、2Gくらいのメモリから動くのだそうです。通常は4Gで、8G以上だと余裕あり、ということになるでしょうし、今後は(まあどんなOSでも肥大化するので)8Gあたりが標準になってゆくのかもしれません。今のところは4GでOKです。


 CPU的には、PAEとSSEが動くことが要求されているようで、


■ Pentium4以降(PAE・SSE搭載)

■ 2Gくらい?のメモリ

■ ChromeOS Flexが要求する8GのUSB


が最低基準になるかもしれません。



 さて、そこで、Celeron900 2.2Ghz メモリ2Gにした、NEC VersaPro PC-VY20(VF-6) をChromeOS Flexで動作させてみました。


 もともとはWindowsXPくらいのモデルでしょうか。



 インストールはとくに困ることなく、ライブUSBからHDDにインストールできます。USBからのブートをしない場合は、BIOSに入って「レガシーUSB」みたいなところをイネーブルに変更すれば大丈夫と思います。

 初期設定ではUSBーFDみたいになってる場合があり、フロッピーの代替としてしか読んでくれないので、ブートできない可能性があります。


 さて、動かしてみると「ビュンビュン」「サクサク」とはいわないものの、そこそこ普通に動きます。





  これまで、このマシンにはXenialPup 7.5 を入れていたのですが、なんと、それより速そうです!


 youtubeの動画の解像度でチェックしたのですが、おなじマシンなのに、


◆ XenialPup7.5

 1080P → 静止画になってしまう。音は出る。

 720P → 通常再生OK


◆ ChromeOS Flex 

 1080P → グルグル回りながら、途切れつつ再生

 720P → 通常再生OK


という違いがありました。


 動画の再生能力は基本的にCPUパワーに大きく依存するので、それほど差がないのが普通なのですが、ChromeOSが


「めちゃくちゃ軽い」


のがよくわかります。絶妙な違いでも、OSのチューニングで「差がつく」ということがわかります。



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 結論 


 ◎ メモリが2Gあれば、シングルコアCeleronでも、動く。

 ◎ youtube動画も、720Pまでは再生できる。

 ✕ PAE非対応CPU Celeron Mあたりはダメ。


2023年6月21日水曜日

富士通 FUTRO(ヒューロー) MP702 にChromeOS Flex を入れたら激速になった!!

 


 2019年にリースアップ品が放出され、「激安シンクライアント」として話題になったMP702ですが、長年 LinuxMint を入れて使っていました。


 ところが、Linux Mint 19くらいの時は良かったんですが、じわりじわりとディストロの重さが増えてきて、最近は「ちょっと待たされる感が多いな」と感じるようになってきました。

 なんだかんだでLinux Mint 20くらいまではアップデートしたんですが、HDD運用なので、ディスクアクセスも頻発するようになっており、悩みどころ。


(とはいえ、それなりに軽くは使えます。重くて嫌になるとか、そういうことは全然ありません。起動すればそれなりにサクサクで動きます)


 なんせ、もともと1500円とか2000円くらいで放出されていた機種なので、SSDを入れて高速化したりするのもどうかと。あまりお金をかけない方向でやりたいな、と思っていたところ、


 ChromeOS Flex

https://chromeenterprise.google/intl/ja_jp/os/chromeosflex/


を入れたら、ものすごいことに!


 というわけで、激速レポートです(笑)


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 インストールは、比較的簡単です。Chromeが動く別のパソコンから、USBにまずインストールして、それをSSDなりHDDなりに改めてインストールするという、LINUXではおなじみのスタイルです。



 残念なことにCDやDVDからのインストールはできないので、USBから立ち上げることができる機種が中心になるでしょう。


 インストール時には、「Googleアカウント」を入力(設定)する必要があるので、(ゲスト動作は可能)その準備だけしておくのがよいと思います。


 そのとき、別のスマホなどでおなじアカウントを運用している場合は、本人確認チェックされますので、そのスマホを近くに置いておく必要があります。


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 さて、実際にどれくらい速くなったのか、計測してみました!


 まったくおなじ機種を2台用意して比較しています。


■ 富士通 MP702 メモリは4Gにアップ

■ Celeron877 1.40Ghz

■ Linux Mint はMATE


ChromeOS Flex  <電源→パスワード画面まで> 38秒

Linux Mint 20.3  <電源→パスワード画面まで> 1分36秒


ChromeOS Flex  <パスワード入力→デスクトップ全部表示まで> +24秒

Linux Mint 20.3  <パスワード入力→デスクトップ全部表示まで> +37秒


 いやー、なんといっても最初の起動が速いです!驚き。実際に測ってみると、こんなに違うのかと驚きました。


 三倍弱待たされることを考えると、ChromeOS Flexの優秀さを知ってしまえば、もう戻れませんね。


 また、パスワード入力後のデスクトップ表示までも速いです。


 実際、このあとChrome立ち上げ VS Chromium立ち上げ なども測ってみたのですが、基本的にはChromeOSが激速。(条件が違うので、数値はとりあえずパス)


 もちろん、LinuxMintも、「立ち上がってしまえば」とか「メモリに一回入れば」かなり速く反応してくれますので、ブラウザを閉じてまた開く、みたいな動作とかはノンストレスなのですが、起動の段階でこれだけ違うと


”仕事に対してのモチベーション”


みたいなのにも影響しそうです(苦笑)


 なんしか、ビュンビュン動いてくれるにこしたことはない!


 というわけで、MP702をお持ちのみなさん。ぜひChromeOS Flexに切り替えてみてください。



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参考 Wifi−Aでのyoutube動作比較


ChromeOS Flex  2160P(コマ落ち) 1440P(コマ落ち) 1080P(OK)

Linux Mint 20.3  2160P(静止) 1440P(コマ落ち) 1080P(OK)


 結論から言えばどちらも1080Pからしか完全には再生できないのですが、まあCPUパワーに比例するので、それは当然かと思います。


 ただ、LinuxMintは完全に静止状態で、ほんのわずかに「動こう」としますが、ChromeOSのほうは、静止せずグルグルしながらでも「コマ落ち再生」しようと頑張っていました。


 CPUパワーをそのまま無駄なく活かす意味でも、ChromeOS Flexはよくできていると思います。







 

 

2023年6月12日月曜日

12,800円のChromebook ASUS Chromebook Flip C214MA は激安?!

 


  いつも、安物買いの銭失ってる?なヨシイエさんですが、

 

6000円で買った最新?スマホをレビューする! Arrows We FCG01  


2月にFCNTのArrows Weを激安で買ったら、なんとFCNTさんそのものが潰れてしまいました。


 あれは、在庫を現金化するための大放出だったのですね・・・。


 ちなみに Arrows We の放出品(新古品)、ノジマオンラインなどで、まだあるようです。さすがに6000円台は狂気の沙汰でしたが、それでも1万円以下で出てるようなので、お好きな方はぜひ探してみてください。

 

 

 さて、ノジマさんと同じくらい、放出系のガジェットがたまに出てくるので有名なのが「イオシス」さんですが、イオシスで450台ほど入荷して売られていた

 

12,800円のアウトレット品Chromebook

 

で、盛り上がりましたので、そのレポートを!

 

  在庫は豊富だったのですが、数日で売りきれてしまいましたね。

 

 Chromebookは、新品だと3万から5万くらい。中古でもそれほど価格が下がらないので、1万円台前半というのは、ヤフオクの中古でもあまり玉数がないレベルの安値だと思います。



 おなじみの台湾ASUSの箱でございます。まったく余談ですが、ちょい昔からパソコンをいじっているおっさんたちは、この会社が世に出てきたとき「エイサス」とか「アスース」とか、読み方がわからなくて困ったものでした。

 現在は「エイスース」に統一されたとか(笑)

ASUSTeKが正式なので、むかしは「アスーステック」とか読んでる人もいたねえ。

 

 


  ぶっちゃけ新品なんですが、アウトレットということで、封印テープが切られています。

 


  同封物は、本体と、



 電源アダプタ(USB-C・15V3A/45W)と



 簡易的なガイドマニュアルのみ。


 



 上からみるとコンパクト。11.6ワイド液晶なので、いわゆるB5サイズノートPCですね。

 

 


 左側 ヒンジ部から USB-C(3.2)マイクロSDスロット フォン/マイク USB-A(3.2)

 
 


 
 右側 手前から 音量 電源ボタン USB-C(3.2) ペンなし セキュリティロック穴

 

です。このモデルはペンなしなので、ペンが元々ささるところはプラ部品で埋められています。

 

 

<スペック>

■ C214MA-BW0029

■ インテル Celeron プロセッサー N4020 1.1GHz/2.8GHz

■ メモリ4G(増設交換不可)

■ タッチパネル, 11.6型ワイドTFTカラー液晶, 1,366×768ドット

■ eMMC 32GB

■ 92万画素Webカメラ アウトカメラ: 503万画素Webカメラ

 


 

 Chromebookは立ち上がりが速いとは聞いていましたが、ほんとうにめっちゃ速いです。ほえー。

 


 

 いわゆるスタートメニュー的なもの。ChromebookはAndroidのアプリも動くので、雰囲気としてはAndroidにも似ています。


 アイコンが共通なので、わかりやすい。


 



 Flipモデルの売りは、「360度ヒンジでタブレット風にもなること」なのですが、たしかにタブレットみたいに持てることは持てるけど、「くそ重い」ので、よほどのことがないかぎり、この形で使う場面はなさそう・・・。

 

 ただ、Androidアプリをこの機種で「なにか流用して使う」みたいな時は、こうやって「縦型に持つ」必要はあるかもしれません。しかし、それくらいならタブレットかスマホでやるわ!みたいにも思います。

 

 

 


 さて、ちょっとしたおまけヒントですが、実はUSBーCなので、別のケーブル、別の電源アダプタを持ってきても充電できます。

 本来のアダプタが、15V3A/45Wというそこそこ強力なものなので、スマホのアダプタでは非力なのですが、電源を落としてじわじわ充電するのであれば、いけます。

 

 ためしに2.1Aのダイソーアダプタを差してみました。(おそらく10.5W)

 

 



 すると、低電圧(スマホ・タブレット系)アダプタを感知して警告が出ます。

 

「動かしながら充電は無理かもよ?」

 

みたいに言われるのですが、実際にはゆーっくり充電%は上がってゆきました。まあ、アイドリング状態で、放っておけばという感じです。バリバリ動画見てたりしたら、充電が追いつかないかも。

 

 

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 最後に速度です。

 

 うちでは簡易的に、WIFI-Aでの速度計測を、ベンチがわりに使っているのですが、

 


 360Mbpsでした。

 


 おなじ環境下(おなじ家、eo光)での他機種との比較だと、



 iPhone7が330Mbpsでした。

 

 うわさのArrows We FCG01 も偶然おなじ330Mbps


 性能的には、だいたいその辺とおなじくらい、という感触ですね!

 

(比較の余談 iPhne11だと510Mbps iPhone8だと420Mbps 出ます)

 

 

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 正直なところ、現行モデルのChromebookとしては、C214MAは「もっとも入門的スペック」の部類に入るのですが、それでもChromeOSなので、体感が速く、使いやすいように感じます。

 

 サブノートとしては、そこそこ生かせるのではないか?と思います。

 

 なんといっても12,800円は、安い!