2019年にリースアップ品が放出され、「激安シンクライアント」として話題になったMP702ですが、長年 LinuxMint を入れて使っていました。
ところが、Linux Mint 19くらいの時は良かったんですが、じわりじわりとディストロの重さが増えてきて、最近は「ちょっと待たされる感が多いな」と感じるようになってきました。
なんだかんだでLinux Mint 20くらいまではアップデートしたんですが、HDD運用なので、ディスクアクセスも頻発するようになっており、悩みどころ。
(とはいえ、それなりに軽くは使えます。重くて嫌になるとか、そういうことは全然ありません。起動すればそれなりにサクサクで動きます)
なんせ、もともと1500円とか2000円くらいで放出されていた機種なので、SSDを入れて高速化したりするのもどうかと。あまりお金をかけない方向でやりたいな、と思っていたところ、
ChromeOS Flex
https://chromeenterprise.google/intl/ja_jp/os/chromeosflex/
を入れたら、ものすごいことに!
というわけで、激速レポートです(笑)
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インストールは、比較的簡単です。Chromeが動く別のパソコンから、USBにまずインストールして、それをSSDなりHDDなりに改めてインストールするという、LINUXではおなじみのスタイルです。
残念なことにCDやDVDからのインストールはできないので、USBから立ち上げることができる機種が中心になるでしょう。
インストール時には、「Googleアカウント」を入力(設定)する必要があるので、(ゲスト動作は可能)その準備だけしておくのがよいと思います。
そのとき、別のスマホなどでおなじアカウントを運用している場合は、本人確認チェックされますので、そのスマホを近くに置いておく必要があります。
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さて、実際にどれくらい速くなったのか、計測してみました!
まったくおなじ機種を2台用意して比較しています。
■ 富士通 MP702 メモリは4Gにアップ
■ Celeron877 1.40Ghz
■ Linux Mint はMATE
ChromeOS Flex <電源→パスワード画面まで> 38秒
Linux Mint 20.3 <電源→パスワード画面まで> 1分36秒
ChromeOS Flex <パスワード入力→デスクトップ全部表示まで> +24秒
Linux Mint 20.3 <パスワード入力→デスクトップ全部表示まで> +37秒
いやー、なんといっても最初の起動が速いです!驚き。実際に測ってみると、こんなに違うのかと驚きました。
三倍弱待たされることを考えると、ChromeOS Flexの優秀さを知ってしまえば、もう戻れませんね。
また、パスワード入力後のデスクトップ表示までも速いです。
実際、このあとChrome立ち上げ VS Chromium立ち上げ なども測ってみたのですが、基本的にはChromeOSが激速。(条件が違うので、数値はとりあえずパス)
もちろん、LinuxMintも、「立ち上がってしまえば」とか「メモリに一回入れば」かなり速く反応してくれますので、ブラウザを閉じてまた開く、みたいな動作とかはノンストレスなのですが、起動の段階でこれだけ違うと
”仕事に対してのモチベーション”
みたいなのにも影響しそうです(苦笑)
なんしか、ビュンビュン動いてくれるにこしたことはない!
というわけで、MP702をお持ちのみなさん。ぜひChromeOS Flexに切り替えてみてください。
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参考 Wifi−Aでのyoutube動作比較
ChromeOS Flex 2160P(コマ落ち) 1440P(コマ落ち) 1080P(OK)
Linux Mint 20.3 2160P(静止) 1440P(コマ落ち) 1080P(OK)
結論から言えばどちらも1080Pからしか完全には再生できないのですが、まあCPUパワーに比例するので、それは当然かと思います。
ただ、LinuxMintは完全に静止状態で、ほんのわずかに「動こう」としますが、ChromeOSのほうは、静止せずグルグルしながらでも「コマ落ち再生」しようと頑張っていました。
CPUパワーをそのまま無駄なく活かす意味でも、ChromeOS Flexはよくできていると思います。
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