2021年6月22日火曜日

トイドローンは「トイ(おもちゃ)」ではない?という不思議な話 なぜ対象年齢14歳以上なのか

 

 ドローンについて、あれこれ語っている昨今のヨシイエブログですが、経済などのお話はしばらくお休み。

 

 ところで、ドローンって、なぜか対象年齢が14歳以上になっていて、これは中国から直輸入したパッケージなどにも「AGES 14+」と書いてあったりします。

 


 

 

 14歳というのは中学2年生。日本の学年の考え方では別に「中学生になったら」というわけでもないし、微妙なところです。なぜ、14歳なんだろう???

 

(実際、小学生のこどものおもちゃとしてトイドローンを買っている親御さんも多いことでしょう)

 

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 さて、その理由です。

 

 おもちゃの定義は 


■ 日本のおもちゃに適用されているSTマーク制度では、14歳未満のこどもを対象とする「玩具」とされている。

 

■ ヨーロッパの玩具安全基準規格(EN71)では、14歳以下のこどもが使用する「玩具」とされている。 また欧州では、製造物に対して、EU 加盟国で取り決められた規定に適合した商品であることを示す CE マーク制度がある。

 

とのこと。


 とりあえずは、以下と未満という微妙な差はあるにしても、14歳は国際的な境目ということができると思います。


 ドローンのパッケージには「CE」マークがついているものも多く、これは「欧州向けに適合しています」という意味と思われますが、怪しげな俗説として

 

 ”China Export”の略

 

というものもあります。ほんまかいな。 CEマークに適合しているとみせかけて


”中国製だよ~ん、と言ってるだけだもんね”


ということもありうるわけです。実は何にも適合していないかも!

 

(wikiにも説明があります)

https://ja.wikipedia.org/wiki/CE%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF



 ということは「AGES14+」の表示は、おそらく


「これは玩具ではないし、その基準など知らんもんね、なので、オトナの責任で使ってね」


という主張なのだと思われます。あら、トイ(玩具)じゃないじゃん!


 こども向けだよ、という基準に落としこもうとすると、いろいろメンドくさいからですね。


  いやあ、やっぱり中国製ガジェットは奥深いわ。

 

 


 

2021年6月20日日曜日

ドローンの形状(デザイン)4種類と飛行安定性の違いについて

 

 まいどおなじみ、ドローン沼にはまったおっさんです。

 

 いろいろなトイドローンを飛ばしていて、そりゃあ、機種によっていろいろ性能が違うことは当然なのですが、

 

「ドローンの形状、デザイン」

 

による違い、差というのが確かにあることが見えてきましたので、今日はそのお話を。

 

 ネットの記事などでは、市販されている機種ごとのレビューなんかはたくさん転がっているのですが、まあ、大半は、仕様諸元に基づいた当たり障りのない「引用」に止まっていて、本当にその機種の「よしあし」がわかる訳でもなさそうです。

 

 で、実際に複数機種を飛ばしてみると、経験と分析からはっきりわかることがあるので、そこを鋭く突いてみたいと思います。

 

 

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【ドローンの形状分類 4つの形態】


 細かく言えば「機種」で分かれてしまうと思いがちなドローンですが、形状から考えると以下の4つくらいに分類できます。


 それぞれ、性能や特性が異なります。


 ただし、ドローンというのは結局「4つの腕と4つのプロペラで、強制的に機体を持ち上げてグワングワン振り回す」だけのものです。それが大前提!



1) 大名籠(だいみょうかご)型 〜 吊り下げ型 〜


(dji Phantomなど)


 いわずと知れた空撮用ドローンの定番「ファントム」などに用いられているこのデザインは秀逸です。動画などの撮影においては、安定感間違いなしの形状と思います。


 Phantomのコピーはたくさん出ており、「SNAPTAIN SP600/650」や「HolyStone HS110/120」などのトイドローンでも似たような形状のものが入手可能です。

 

 室内などの無風状態で動画を撮影すると、まるでデジタルズームで動かしているかのように、上下、左右のパンができます。つまり、無風であればジンバルなしでも超安定しているということ!

 

 それはすべて、上部で機体を持ち上げ、下部にカメラを置いて重心を下げてくる、というデザインに由来します。大名が乗っている籠(かご)みたいです。

 

 地球に重力がある限り、この形状は理にかなっていると言わざるを得ません。おそるべしdji。デザイナーは優秀だと思います。

 

 とにかく初心者でも左右にブレにくい、という形状特性があり、撮影にはオススメです。

 




2) コウモリ・ムササビ型 〜 標準型 〜

(MJX Bugsなど)


 哺乳類のボディどおり、真ん中に内蔵があつまってお腹が膨らんでおり、そこから軽量の羽根が伸びている、というデザインです。

 正面から見ると薄型で、重心はお腹のところ、つまり中央部にあります。

 基本的に、十字架にプロペラをつけて飛ばせばドローンになるわけですから、標準的な形状と言えます。

 Djiのマビックやそのクローンも、「折りたたみ(フォルダブル)」機能があったりしますが、おなじ分類で良いでしょう。

 

 このタイプは、左右のブレ特性がひどいです。実際に飛ばしてみると、左右にかなりロールします。

 動画を撮ってみると、上下ブレはあまり起きませんが、左右ブレが大きくなる特徴があります。


 上級機種では、オプティカルフローセンサーやGPSをつけて安定性を図りますが、お金とパワーの力技で抑え込んでいることになります。

 

 



3) お神輿型 〜 持ち上げ型 〜

 


(WALKERA FPVドローンなど)

 

 マイクロドローンのレーシングモデルなどが、この形状に寄っていっていますね。神社のお神輿(おみこし)のように、下側のフレームから重量物を持ち上げるスタイルです。

 

 FPVドローンでは、フライトコントローラは、まあ中央に置くにしても「カメラ」と「アンテナ」などを上部に持ってきて、重心が上がります。

 

 安定特性は悪いのですが、モーターパワーで機体を持ち上げ、(そもそも軽量で小さい)重力を無視して機敏に飛び回る用途なので、この形状が適しています。

 

 当然、カメラはブレまくりますが、「美しい映像を記録する」ためにカメラがあるわけではないので、別に問題ありません。遅延なく操縦映像を真っ正面から映してくれればそれでいい、ということです。

  地球の重力に逆らうためにある形状と言えるでしょう。

 (空飛ぶじゅうたんや、金斗雲スタイルですね)

 

 

 

4) ダクテッドファン型 〜 フープ型 〜


(Blade Inductrixなど)

 

 ドローンの形状分類のうち、独自!と言ってよいのがこのデザイン。マイクロドローンの先祖とも言うべきinductrixの形を考えたデザイナーもすごい!思います。

 

 ファントムのデザイナーが秀才だとすれば、このフープ型のデザイナーは天才だと思います。

 

  「吊り下げ」「標準」「持ち上げ」の3つしか、基本的には無いわけですが、このフープ型の形状は、理論的に分類しにくいところがあります。

 

 


 基板は、基本的に中央です。カメラがつく場合は上部にきますが、まあ中央とみなせないこともありません。


 そして、それとバランスを取るように、モータを足に見立てて下げて配置するのです。


 したがって、全体としては、上にカメラを積んだとしても上下のバランスが非常によくなります。


 なおかつ、ある程度幅の広い4つの「ダクテッドファン」でそれらを取りまとめます。この時何が起きているかというと、ダクテッドファンによる強力な整流力で、垂直方向に対する安定性が増しているのです。

 

 ダクテッドファンは「筒」なので、上下・垂直方向にジェットエンジンがついているようなものです。

 

 ハイパワーで、なおかつ、上部と下部のバランスが撮れていて、さらに筒形状で全体が一体化できているという

 

 おそろしく神がかったデザイン(しくみ)

 

をまとっている形状と言えるでしょう。

 

 もともとペラが小さく、空気をかき混ぜて持ち上げる力が小さいマイクロドローンにおいては、この形状が一瞬で流行したのもよくわかります。


(現在のマイクロドローン界は、ダクテッド形状を卒業していますが、その分だけモーターもブラシレスになり、電池も2つ・3つと複数搭載してパワーを上げています。つまり、コスパは悪くなっているとも言えます。)

 

 

 

<まとめ>

 

  飛行安定性は、まちがいなく1がトップ。つぎが4です。

 

「吊り下げ」「ダクテッド」が上位に来て、「標準」と「持ち上げ」が下位です。

 

 しかし、実際の機種では、機体形状に付随して「モーターパワー」や「各種センサー」類などで味付けがなされていますので、形状がすべてではありません。

 

 それでも、初心者がドローンをロストしにくかったり、空撮が楽しく味わえるのは、「吊り下げ」で決まりでしょう。


 また、室内であちこちぶつけながらでも飛ばして楽しいのは、「ダクテッド」ということになります。


 それ以外の形状は、慣れてきてからの購入でも良いと思います。むしろ、後から買って、「こんなに違うんだ!」と驚くことになると断言できます。

 

 

 ご参考まで。

 

2021年6月7日月曜日

ついでにEachine E010の中身も載せておきます。 2021年5月 旧「緑」基板あり。

 

 JJRCのR010が届いたので、(前回の記事にて紹介)それなら本家もやっとこう!ということで、


 Eachine E010


 の箱も開けておきましょう。




  面が違うだけで、おなじ箱です。緑ボディと赤ボディの写真が両方写っていて、どちらが入っているかは裏面にチェックが入っています。

 

 ちなみに、余談ですが、

 

 LuxonのD-005も同じデザインの箱です。


  このほか、JJRC H36も同じなのですが、


 ■ 緑ボディ → E010

 ■ 赤ボディ → E010

 ■ グレーボディ → H36

 ■ 青ボディ → H36 / D-005

 ■ 黄色ボディ → D-005

 

と分かれているようです。

 

 


 ケースの中身は、R010と共通。この入れ方はおなじみ。

 

 



【本体・コントローラ・バッテリー・充電器・替え羽・マニュアル】

(このセットではドライバーがついていませんが、コントローラ電池蓋が”ねじ”なしですので使いません)







 2021年5月にアマゾンで購入したものですが、緑基板でした。

 

 刻印は


 JR-NH010R REV03


でした。(NRF24L01チップ)

 

 


 E010はすでに赤い基板のものが流通しています。

 

”JR-NH010R5”  REV02


の存在が確認されています。(CC2500チップ)



 まあ、マルチプロポではどちらもバインドできるので、大きな問題ではないかもしれませんが・・・。



再販 JJRC R010 (REDPAWZ R010)が届きました! 2021年5月〜6月

 

 5年前に一世を風靡したという中華フープで有名な「R010」がBanggoodで再販されていたので、さっそく購入してみました。

 

 

 


 

JJRC R010 Mini 2.4G 6軸ジャイロ、ヘッドレスモードブラッシュドRCドローンクワッドコプター

 https://jp.banggood.com/JJRC-R010-Mini-2_4G-6-Axis-Gyro-with-Headless-Mode-Brushed-RC-Drone-Quadcopter-RTF-p-1843829.html?cur_warehouse=CN&ID=6287830531931&rmmds=search



 私は今年になってからのドローン沼なので、2017年ごろにドッカーンとこれらの機種がヒットした時のことは知らないのですが、

「中華フープの素(もと)」

として、マニアには人気の機種です。なぜか今年の春から再販されていますが、在庫処分かもしれません。


 素の中華フープ系では、EachineのE010もアマゾンなどでまだ販売されていますが、緑基板の旧型は在庫流通限りと思います。

 

 プロトコルなどが変更になった「赤基板」のものが、これから主流になるのではないでしょうか?

 

 E010も、R010も値段が2000円しないので、(国内販売でも3000円以下)メーカーとしては、作っていてもうまみがないと思います。それでも、TinyWhoop入門者がこぞって購入するから、このE010だけは残る可能性もあります。

 

 安価なフープ型のマイクロドローンは、FPVモデル以外はほとんど気圧センサー付きに変わりつつあるので、 入門機は入手しづらくなるかも・・・。


 調べていると、市販の中国製ドローンは、おおむね、バッテリーも2017年ごろのコネクタタイプから、どんどん「カートリッジ」タイプへ変わっています。

 

 コネクタタイプが残っているのは「フープ型」と「旧機種の在庫」くらいです。

 

 あと1年したら、中国製ドローンのラインナップも様変わりしているかもしれません。

 

 

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  はい。中国から届いた状態です。右の箱がR010 バルクっぽい。

(比較のためにE010の箱を並べました。同サイズです)


Banggoodでは、おなじみの箱つぶれ。笑 中身はもちろん大丈夫です。

 




 内容物はおなじみの感じです。


 ドローン本体とコントローラが二重に入っています。

 

【本体・マニュアル・コントローラ・充電器・ドライバー・替え羽・バッテリー】

 


 

 3.7V    260mah    コネクタはJST-PH 2.0

 

 複数バッテリーモデルを選んだ場合は、コントローラの中に押し込んであります。

  

 これも、E010シリーズでは「あるある」ですね!

 


 

マニュアルは多言語対応ですが、ちゃんと日本語コーナーがあります。




 ひとつめのバッテリーは、定位置に差し込んであります。




 さあ、肝心の基板ですが!



 刻印は

 KZKK2RX-1 2017.03.03


 この日付と型式は、昔のままの基板ですね。特に基板の変更はなさそうです。

 

(ファームの書き換え、アクロ化ができるヤツです)

 

 既に販売終了となったEachine E011も同じ基板で、モーターコネクタがあるタイプだったと思います。

 

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 E010は6mmモーター

 R010は7mmモーターという違いがあり、こちらの方がパワーがあるので人気のようです。

 

 再販品はケースがバルクっぽいので、もしかすると在庫限りかもしれません。

 

 本家Eachineなんかは、すでにもっと高価なFPVフープモデルに移行しているので、1台1万円以上で売れるFPVフープを横目にわざわざ2000円以下(現地価格だと1500円くらい)のモデルをいつまでも作りつづけてくれるのか怪しいと思っています。

 

 そのうえ2017年の刻印ですから、すでに設計も古いわけで・・・。

 

 

 

2021年6月4日金曜日

トイドローン バッテリー容量 コネクタ 一覧 JJRC EACHINE SNAPTAIN ほか

 

 

 個人的な備忘録メモですが、主なトイドローンのバッテリー関係についてメモしておきます。

 

 

(随時追加します。)

 

 

 なんのために調べているかというと、自動車の「車格」みたいに、だいたいのドローンの位置づけがわかるからです。

 

→ 300mah以下のマイクロドローン系 = 軽自動車みたいなもの?

→ 500mah程度 720Pクラスの折りたたみ系 = コンパクト普通自動車

→ 1000mahクラス 1080Pカメラ = セダンというか、普通車というか

→ 1500mah超え or 7.4V の機種 = 2K・4Kなど解像度が高いか、GPSなど搭載 高級ミニバン

 

DJIの機種等を模倣しようとすると、どうしても電池も食いますね。


7.4V機は、いわゆる2S(セルが2つ)機だと思います。電圧を上げて1000mahクラスで抑える方向へ進むのか、それとも3.7Vのまま2000mahくらいの方向へ進むのか・・・。


2019年ごろからの機種は、どんどんカートリッジ式に移行しているようです。コネクタプラグ式は、やはりちょっと古い機種と、TinyWhoopの影響を受けているマイクロドローン系に多いようです。

 

カートリッジ式は、手軽ですが、廃盤になるのが早く入手性が悪くなるのが難点かと思います。


今後については未知数。





◆ HAC HAC2375    3.7V    150mah    JST-XH


 

◆ Eachine E010    3.7V    150mah    JST-PH 2.0

 

◆ Eachine E58    3.7V    500mah    カートリッジ


◆ Eachine E520    7.4V    1200mah    カートリッジ


 

◆ JJRC H36    3.7V    150mah    JST-PH 2.0

 

◆ JJRC R010    3.7V    260mah    JST-PH 2.0

 

◆ JJRC H37    3.7V    500mah    JST-XH

 

 

◆ DEERC D20    3.7V    500mah    カートリッジ

 

◆ DEERC D30    3.7V    1600mah    カートリッジ   

 

◆ DEERC D50    3.7V    1500mah    カートリッジ  

 

 

◆ SNAPTAIN H823H    3.7V    240mah    JST-PH 2.0

 

◆ SNAPTAIN SP350    3.7V    300mah    JST-PH 2.0

 

◆ SNAPTAIN SP650    3.7V    1000mah    JST-RCY

 

◆ SNAPTAIN A10    3.7V    380mah    カートリッジ


◆ SNAPTAIN A15H    3.7V    800mah    カートリッジ

 

◆ SNAPATIN A15F    3.7V    1100mah    カートリッジ

 

◆ SNAPTAIN S5C    3.7V    800mah     JST-XH 

 

◆ SNAPTAIN SP500    7.4V    850mah    カートリッジ


◆ SNAPTAIN SP600N    3.8V    1800mah    カートリッジ



◆ Holystone Hs160    3.7V    500mah   


◆ Holystone    HS210    3.7V    220mah


◆ Holystone    HS330    3.7V    300mah


◆ Holystone    HS370    3.7V    450mah


 

◆ DJI Tello    3.8V    1100mah

 

◆