2011年8月5日金曜日

不動産を読む なんでこんなとこが人気なの???の不思議なまち


ぽぽぽぽーん こんにちは 流浪の不動産ウォッチャー吉家孝太郎です。


最近不動産ウォッチャーらしい仕事をしていないので(笑)、今日は不動産ウォッチャーらしい内容で書きます。


まず、最初に見て欲しいのは2010年版の「東洋経済住みよさランキング」

去年のデータなので、ちょびっとごめんなさいなのですが、こんな感じです。


「住みよさランキング(近畿)東洋経済」
http://www.toyokeizai.net/business/regional_economy/detail/AC/c49868320594ad2b5caf5016a160f20b/page/4/


これ見て、関西在住の人なら「あれ?」と思う箇所があるはず(^^;

事実、ボクも最初見たときは、「あれ?」と思いました。


住みよい町ランキングの上位に、全国のみなさんもおなじみ「芦屋」が入っているのはわかります。

あと、大阪の「箕面」とか、兵庫「西宮」とか「宝塚」とか、もう聴いているだけで住みよい感じ満点のおしゃれな町が並んでいるのですが、

・・・注目!!

5位の兵庫県「加東」って?!

関西人でも、西宮や宝塚より魅力的なまち「加東」ってどこやねん!と思う方が少なくないはず(笑)

ましてや関西以外の人にとっては、まったくもって寝耳に水の

兵庫県で「芦屋」に次いで住みよい町「加東」

の出現にはてながいっぱいだと思います(^^


それもそのはず、加東市は平成の大合併でつい最近「市」になったばかりで、その前は「町」でした(^^

中国道でいうところの「滝野社」インターのあたりが加東市になります。

さてこの加東市、なんと鉄道が通っておりません!!

道はといえば、ちょっと大きい国道が明石までつながっていて、高速のインターがあるくらいで、「駅近」なんて夢のまた夢なのです!

・・・でも住みよい町(^^

この辺は、都会にお住みの方々にはわかりにくい謎のポイントがあるのです。

加東市の方に遠慮しながら言いますが、実際このまちは「田舎」です。大阪に出るなんて、「どうやって出るのが近いのか、ヨシイエもようわからん」ほどで、せいぜい車で神戸に1時間ぐらいあれば到着するくらいの田舎なのです。

では、なぜこのまちが「住みよいランキング」に入るのか、を分析してゆきましょう!!

実は加東市やその周辺の小野市などには、世界に名だたる大企業の工場がたくさん立地しており、高速と国道のトラックアクセスの上で、流通拠点になっています。

ということは、その工場で働く、「管理職」やら「中堅の人」なんかが、それなりにたくさんおられるわけで・・・。で、その人たちが「もう、つぎの移動で別の工場にいかされることはないかな~」なんて思ったりすると、家を建て始めるのです!

なので、加東市にはそこそこのハウスメーカー展示場がたくさんあり、実際に建ってます。

おまけに、兵庫教育大の付属小学校などがあり、「教育に関心がありますのよ、おほほ」なハイソなお母様方にも人気の教育環境が整っているのです。

大企業なので、お金があり、お子様も嬉しい学習環境で、おまけに買い物はただのスーパーなのに「成城石井」と契約した「スペシャル輸入食品コーナー」までがくっついているというこれまたハイソな食環境まで充実している「おっそろしい町」なのです!!!


どうですか?なんとなく、兵庫県のど真ん中で鉄道もない町で繰り広げられている「おだやかな暮らし」がイメージできてきたのではないでしょうか?(^^

いや、実際にいい町だと思います。


暮らしというのは「都会」か「田舎」かでは単純に片付けられないことがたくさんあります。

そして、ちょびっと郊外のほうが、意外に充実した暮らしがあったりするのが不動産ウォッチの楽しいところなのです。