2011年2月17日木曜日

新築業界の斜陽



みなさんこんにちは

今私たちが「家が欲しいな~」なんて思って住宅展示場へ行ったりSUUMO見たりすると、やっぱり新築の注文住宅の広告やら新築分譲地の案内なんかに、ドバっと出くわすと思います。

しかし、日本の住宅市場の現実を直視すれば、「新築」物件なんて、既に死んでいるのです

建築業界、不動産業界の方は誰もが知っているのですが、2009年度に1年間に建った新築物件の数は78万戸で、去年の2010年度はちょびっと持ち直して81万戸でした。

これが一体どういう数字かというと、1960年代の新築物件数とおなじというからすごい。

つまり、昭和40年代ぐらい す。昭和40年代といえば、あなた!

吉田茂で三億円事件で万博で小野田少尉です。・・・なんという昔。

つまり、あいかわらず住宅情報誌には新築一戸建てや新築マンションのネタが満載ですが、業界はちがうことを考えて行動しているわけです。


その答えがコレ↓

 セキスイファミエス
 http://www.sekisui-famis.com/

 住友林業ホームテック
 http://www.sumirin-ht.co.jp/

 ミサワホームイング
 http://www.misawa.co.jp/reform/

 ダイワラクダ
 http://www.daiwarakuda.co.jp/renovation/


ファミエスとかホームテックとか、ホームイングとかラクダとか、

 聞いたことのないブランド名せいぞろい!!!!

そりゃ聞いたことないはずです。テレビCMしてないもん!!!

しかし、着々と実績と準備を重ねているのが上記の企業の方々。

これらはすべてハウスメーカー系リフォーム会社なのです。

現在では昔に新築で建ててくださった方のおうちを修理してリフォームする事業を進めていますが、こうした事業は、いずれ各ハウスメーカーの収益の柱になってゆきます。

だって、新築が建たないんだもの!中古を直して売ったり張ったりするしかないじゃん!!

あと数年もすれば、こうした会社がもともとの自社物件以外でもブランドを生かして「リフォーム」に参入してくるかもしれません。

「あなたもファミエスっ♪」みたいなCMをはじめたりして(^^ ダイワマンもラクダに乗って登場。


さて、ここからが本題。うちのブログでも薦めているとおり、こうした時代の流れもあって、住宅市場の実態は中古流通が増えはじめています。

平成15年ごろは、新しく住宅を買う人の平均年齢は42,3だったのですが、平成21年にはすでに30代後半が平均になってきています。

そして、必然的に若いとお金もないので、「中古住宅を選ぶ」人が激増しているのです。

不動産屋さんでは、いよいよ「中古も増えてますよ!」って言ってくれるようになってきましたが、まだまだ住宅購入のイメージは「新築ブランド」が生き残っています。

さあて、みなさんはどうしますか? わたしは中古でしたが(笑)

太陽光発電は本当に得なのか?



みなさんこんにちは

昨日の夜8時ごろ、自宅に電話がかかってきたので、「今頃誰だろう」と思って出てみたら、あきらかなセールス電話(☆_☆;

『あーこんな時間までセールスかあ』と思いながら、はいはい言ってると、どうやら太陽光発電を付けませんか?というものらしい。

「ああ、太陽光発電なら自分で施工してます」
「そうですか!では、ありがとうございました」がちゃり。

・・・即、退散(苦笑)

そうなんです。私はいまの仕事の関係で、某大手メーカー系の太陽光の設置ライセンスを持っているのです。日頃がバリバリ現場仕事で働いているわけではないので、毎日パネルをつけてるとか、そんなんではないのですが、こういうご時世ですから「太陽光ぐらい対応できなくてどうする」という建築業界の端っこでお給料をもらっている身としては当然というか必然の流れというか(^^;


そのうち、このブログにも書かなきゃなあ、と思っていたのですが、太陽光はたしかにブームです。国の政策的な後押しもあって、ここ2年で爆発的に普及したのは間違いありません。

で、よく聞かれるので言いますが。
「太陽光発電って、やっぱり付けたほうがいいのでしょうか?!」
という質問への答え。

「新築で、すでに太陽光が載ってて、営業マンさんとかが『太陽光の分はおまけしておきますから、ぜひうちの物件を買ってください』といってるなら買いです!!!」
というのが正解。

「うちの自宅は既築なんだけど、電気代のこととか考えて太陽光パネルを載せてみたいんだけど」

という場合は。

「どっちでもいいわ好きにしなはれ」

というのがぶっちゃけです。元がとれるかどうかは、半々ぐらいだからです。だからどっちでもいい。

・・・ちょっと冷たいかな?そうかな(^^;;

では、例題を。

ここに電気代が安くなるクーポン券があります。だいたい15年分ぐらいの電気代を先払いしてもらう形になりますが、このクーポンは使用期限もありませんので、だいたいみなさん20年分くらいの電気代まではこれで大丈夫です。ただし、クーポンの枚数が切れるときがきますので、その場合は、もう一度通常の電気代を支払ってもらうか、クーポンの追加を購入いただきます。

 20年分の電気代クーポン券、いまならなんと250万円~でお求めいただけます!!!!



というクーポン券を屋根に載せているのが流行しています。

新築で、クーポン券が最初からおまけでついてくるなら、これは確かにおいしい。

でも中古住宅で、自分の家の耐用年数や、次の屋根修理がいつ必要かも理解せずに、パネルを載せるのはどうかなあ、みたいな。

それが結果的に、おいしかったのか、おいしくなかったのかはフタをあけてみないとわからない。

パネルはあまり劣化しませんが、パワーコンバーターの故障は最初から計算しておかないといけません(劣化部品です)

安い業者さんに屋根に登ってもらって、屋根材を痛められたりでもしたら、それこそこれはまる損です。

 (↑そんなことないと思っているでしょ? うふふ。太陽光は屋根と関係ない業者さんの乱入がものすごいのです。電気の知識しかない人もいるし、電気の知識すら付け焼刃の人もいる。ましてや屋根の専門業者さんで太陽光をやってるところを探すのは、素人のユーザーさんからみたら大変なことなんです)


ついでに言えば、このクーポン券をローンで買う人がいます。なぜ安売り券に、金利を乗せて金を払う。


すっげえな。と思う。クーポンマガジン、ほっとペッパーもびっくりです。