2023年11月14日火曜日

古いスマホやタブレットを活用する、究極の利用法 ベスト3

 

 古いスマホやタブレットが転がっているのだけれど、部屋の片隅でホコリをかぶっているくらいなら「何かに再利用したい」と思うのは、多くの人の願いだと思います。


 そこで、これまで数十台のスマホやタブレット、古くはPDAなども触ってきたおっさんとして、究極の3つの利用法をご紹介します。


 この使い方だと、10年くらい前の機種が残っていても、なんとか便利に活用できる、というものを選びに選びぬきました。



■ スマホ・タブレット再利用法 ベスト1 「プログラマブル目覚まし時計」




 なんといっても第一位は、「目覚まし時計」です。どの機種でもかならず内蔵アプリがあり、世界時計やストップウォッチなども付随してきますが、目覚ましが一番役に立ちます。

 機種やOSを選ばないのも素晴らしく、Windows Mobileなども終わってしまったOS搭載機でも大丈夫です。

 このスマホ目覚ましのよいところは、「曜日」「毎週繰り返し」「単発」だけでなく、「何分おき」など、自由自在に鳴らす時間をプログラムできるところです。


 会社に行く平日は、二度寝も見越して6:30から10分刻みで鳴らしまくる、といったこともできます。

 これは、普通の市販の目覚まし時計ではできないことなので、実はめちゃくちゃ便利です。


 プログラマブル目覚ましに慣れてしまうと、もう普通の目覚まし時計には戻れません。

 

 写真はなんと、もはや「オワコン」と化した Windows 10 mobile が動いているスマホでの目覚まし時計です。

 スマホとしては「おまえはもう死んでいる」ですが、目覚まし時計としては全然ふつうに動いてくれます(笑)



■ スマホ・タブレット再利用法 ベスト2 「至高の音楽プレイヤー」

 


 もう販売終了しましたが、アップルの「iPod touch」は、ほぼ「iPhone」と同じものだった時期がありましたね。

 スマホの原点を振り返ってみても、音楽プレイヤーと携帯電話は、とても親和性が高いようです。

 というわけでこれも、どの機種やOSであっても基本的に音楽再生アプリが搭載されていますので、「音楽プレイヤー(あるいは動画プレイヤー)」として使う方法があります。

 カセットテープのウォークマン時代とは異なり、全て電子化されているため音飛びもありませんから、屋外のジョギングなどに使ってもOKです。


 あるいは、今ではこのスマホやタブレットの機能を車載(ビルトイン)にした、「ディスプレイオーディオ」というものもあるそうで、車に取り付けてカーオーディオとして使うのもアリです。

 さすがにマイカーには優秀なナビが載っているかもしれませんが、社用車や業務用車などには、AMラジオしかついていないことが多いので、カーオーディオの代わりに乗っけてしまうというのが便利です。


 動画プレイヤーについては、ここ10年くらいのスマホだと一応その機能がついていますが、画質やコマ数などが性能に依存しますので、すこしだけハードルが上がります。

 しかし音楽再生に関しては、性能がネックになる機種はないと思います。


 写真はこれまた Windows 10 mobile 搭載機種での「ミュージックプレーヤー」です。もちろん動画も動きますが、音楽プレーヤーとして使うのがベストでしょう。



■ スマホ・タブレット再利用法 ベスト3 「巨大カーナビ」




 オーディオではなく「ナビ」のほうに目を向けると、タブレットを「巨大カーナビ」として使うことができます。

 普通のナビは、7インチから8インチですが、10インチナビを「使わないタブレット」で実現させれば、追加費用はゼロです。

 ただし、ナビとして使う場合は、「グーグルマップのオフラインマップが使えること」「GPSがついていること」など、すこし条件が出てきますので注意です。


 GPSは外付けもできるので、改造好きな方はいろいろ試せます。マップも、SIM搭載機で格安SIMを契約できるなど条件がいろいろ変わってくると思います。


 私は、業務用の車に、GPS付きのAndroid7.0の10インチタブレットを乗っけています。


 写真はAndroid4.4の機種で動いているグーグルマップです。2023年現在、Android4.3まではグーグルマップ対象外になってしまいましたが、4.4だとまだ動くのです!

 それもオフラインマップ対応なので、電波がなくてもOK。


 ただ、こちらの機種はGPSがついていないので、別にマイクロUSB経由でGPSレシーバをつける必要があります。

 レシーバが動けば、当然マップも連動して動きますので、ナビとして使えます。

 古いスマホやタブレットも完全復活です(笑)


 




2023年7月19日水曜日

Q4OS 軽量LINUX を使ってみた ちょっとクセつよなディストリビューション?!

 

 CeleronMくらいの古い32ビットCPUのマシンをなんとか活かそうと試行錯誤してきましたが、いろいろなLINUXをインストールしてみて、これまで「まあまあ」いい感じだったのが

PuppyLinux Xenialpup7.5

でした。


 PuppyLinuxのシリーズとしては、もう何段階か古いもので、すでに新しいPuppyが発表されているわけですが、CPU性能のバランスと2023年での使い勝手を考えると、ちょうどこのあたりが落としどころだったわけです。


 これより古いと、Firefoxのブラウザが最新のものにできず、なおかつ、これより新しいと、PuppyLinuxそのものがすでに肥大化していて、どうしても重たくなってしまうからです。


 それでもやっぱりブラウザ以外を使うのには問題がないのですが、ブラウザだけはインターネットの向こう側のデータも肥大化しているので、「ちょっとしんどいなあ」と感じることが増えてきました。


 そこで、このクラス、32ビットCPUを持つハード向けの軽量Linuxとして、「あまり取り上げられることの少ない」


Q4OS


を試しにインストールしてみました。なんとドイツ製だそうです。


 


(FMV-C6320に入れたQ4OS)


 インストール体験記は、ほかの方が上げたものがネットに多数転がっていますので、そちらも参考になさってください。


 このQ4OS、軽量LINUXとして、というよりかは「Windowsもどき」として取り上げられることが多いディストリビューションと思います。

 よくできている反面、「クセがつよい」ところもいくつかあって、素人向けか?と言われたら微妙です。


特に


インストールにやたら時間がかかる!


点については特筆すべきものがあります(笑)


<Q4OSのマイナスポイント>

■ CDなどでのライブ動作ができず、起動させるとHDD等にインストールするしかない

■ CDでのインストールにやたら時間がかかる。1ファイルずつ転送し、1ファイルずつインストールしているように見える。

■ システム本体のインストールで2GBくらいなのだが、1時間はゆうにかかる。

■ アプリは別、まずシステムのみでインストールする感じ。

(LinuxMintもインストールに小一時間かかるが、基本的なアプリも自動で入る)

■ アプリの入れ方もクセがある。特にプレインストールのソフトについては、小回りが利かず、入れたり消したりが細やかにできない。



 逆に、地獄のインストール時間を過ぎてしまえば、たしかに動作は軽いです。


<Q4OSのプラスポイント>

■ 見た目や、ファイル構成、構造がWindowsにかなり似せてあるので、わかりやすい。

■ Linuxにあまり慣れていない人にとっては、感覚的に理解できる。

(逆に、ある程度Linuxを使い込んでいると、迷う場面がある)

■ 単体で入るアプリについては、個別のインストーラがWindows風でわかりやすい。またアンインストールもWindows風なので、これまたわかりやすい。


 


(メニューも、Windowsそっくりにできる)



<Q4OSのクセつよポイント>

■ KDEベースなのでブラウザとファイルマネージャが一緒になっている。

■ KDEなので、KDEなので、いろいろKDEにされちゃってる(笑)

■ アプリのインストールの仕方が、ちょっとややこしい。フルインストールする人は何も考えなくてもいいけれど。

■ アプリをフルでインストールすると、また時間がやたらかかる。


++++++++++


 まあ、一言で言えば「入れるのに時間がかかるけれど、動き出したらちょっと速い」というディストロです(笑)


 それから比較すると、やっぱりPuppyLinuxはよくできていて、ライブCDでもライブUSBでもさらっと動くし、インストールするときもファイルが500MBくらいしかないので、すぐインストール完了するのです。


 あの「入れる時の速さ」に慣れると、LinuxMintですら「うえー、小一時間かかるじゃん」と思ってしまうので、Puppyはやっぱりすごいです。


 重量級ディストロを一回入れる間に、3回くらい入れ直すことができるのがPuppyLinuxのいいところ!


(なんのこっちゃ)



++++++++


 さて、OSそのものはそこそこ軽量で、古いマシン(CeleronM380)でも、「まあ、これくらいなら」という感じでストレスがないくらいには動くのですが、やはりブラウザはダメです。


 プレインストールされているKonqueror(コンカラー)ブラウザもクセだらけだし、Firefoxを入れてみたらYou Tubeなども激重でした。144Pでもコマ落ちするくらいです。

 Chromiumに至っては、これはまあ仕方ないですが、「SSE3がないので入れられない!」と弾かれてしまいます。

 Firefoxこそ最新のものが入りましたが、テキストベースのサイトならいざ知らず、重いサイトはしんどいです。

 うーん、OS自体の感触は良かっただけに残念。


 最近、「速さ」についてはキワキワのところを追求しているので、表向きのOSの動作は速いけれど、ブラウザの内部の描画処理はどうか?みたいなところまで気になってしまいます。

 いちばんてっとり速いのはYouTubeの解像度を細かくいじりながら、どこまでコマ落ちせずに出るか、みたいなことを見て判定すればわかるのですが。。。


 その意味では、別のところでも言ってるかもしれませんが、ChromeOSは、よくできていて、YouTubeの描画速度が限界まで引き出せる仕様になってます。あれはすごい。

 

 いやー、古いマシンを活用するって難しいですね。


 スタンドアロンで使うのであれば、別にWindowsXPでもいいわけで、ネットにつなぎたいから、古くても活かせるかどうか、というギリギリを攻めることになります。


 とすればブラウザなりを動かして、どこまで速度が出せるのか、という限界を探りたいので、


■ OSが軽量であること

■ メモリを圧迫しないこと

■ 描画を最大限引き出せること

■ できるだけ新しいブラウザが入ること


などをすり合わせていかねばなりません(笑)


私の個人的順位は


速くて軽い

↑ AntiX

  PuppyLinux

  Q4OS

速くなくて軽い


という感じでしょうか。ただし、AntiXはいろいろとめんどくさい・・・。


<追記>

C6320 やっぱりXenialPup7.5に戻したら、めちゃくちゃ体感的にも速かった!

You Tubeでも360Pでほぼコマ落ちなしで動いたので、結局PuppyLinuxが最速なのかなあ・・・。




2023年7月12日水曜日

chromebook等 CPU性能参考値 メモ

PassMark のCPU性能値メモ 


■ Apple A11 Bionic  4368 (iPhone8)

■ snapdragon480  3638 

■ MT8183     2219  (Fire HD 10)

■ Apple A9  2053  (iPhone6S)

■ Pentium N4200  2158  (ideapad120S)

■ Celeron  N4020     1571  (C214MA)

■ Apple A8  1534  (iPhone6)

■ Pentium E5800  1150  (Vostro230)

■ Celeron  N3350  1112  (CX1100)(ideapad120S)

■ MT8168      1029  (Fire HD 8)

■ Pentium P6200  889  (ID59CG)

■ Celeron  877   675   (MP702)

■ Celeron N3050  590   (ideapad300S)

■ Celeron N2840  588   (G50-30)

■ Celeron  N2830  550   (C300M)

■ Celeron N2807  497

■ Celeron  900   397   

■ snapdragon410  391

■ Celeron 570  344

■ Celeron  550   319

■ snapdragon210  271  



→ N2830でもChromeOSが動く。

→ 若干重いけれどCeleron900でもChromeOS flexが動く。


→ Celeron550では機種構成によるかもしれないけれどChromeOS flexは動作せず。



2023年7月7日金曜日

中古で買った ASUS Chromebook C300MA が、それなりに快適で困った(笑)

 


 本業の仕事で使うのはともかく、個人的な仕事や副業、ちょっとしたネット上の作業なんかでは、


 Chromebook


が快適だぜ!ということに最近気づいてしまったヨシイエさんですが、それまでLinuxMintを入れていたマシンにもChromeOS flexを入れたり、めちゃくちゃハマっております。


 ほんまもんのChromebookとしては現行モデルに近い「ASUS Chromebook Flip C214MA」を主に使っていますが、放出品で一世を風靡した富士通のシンクライアント「FUTRO MP702」にもChromeOS flexを入れていて、まったく問題がありません。


 ハマったついでに「ASUS Chromebook CX1100」と「ASUS Chromebook C300MA」まで中古で入手しました。





■ ASUS Chromebook Flip C214MA タッチパネル

 Celeron  N4020 1.1GHz / 11.6インチ 1366×768 /4G /eMMC32GB


■ 富士通 FUTRO MP702

 Celeron  877 1.4GHz / 12.1インチ 1280×800 /2G+2G /HDD増設


■ ASUS Chromebook CX1100CNA

 Celeron  N3350 1.1GHz / 11.6インチ 1366×768 /4G /eMMC32GB


■ ASUS Chromebook C300MA

 Celeron  N2830 2.16GHz / 13.3インチ 1366×768 /4G /eMMC16GB


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 ちなみにCeleronの年代は

 ■ 877  2011〜

 ■ N2830  2013〜

 ■ N3350  2016〜

 ■ N4020  2019〜


という感じです。 すべて2コアの廉価版CPUですね。

 877だけがちょっと系統が異なり、CPUとしては古いんですが、いわゆるAtom系ではなくSandy Bridgeコアです。


 まあ、ぶっちゃけどのマシンもシュパシュパ動いています。


 ただ、マニアはともかく、普通に購入する場合には、Chromebookの自動更新年限というものがあり、ある時期からアップデート保証がされなくなるので、年次モデルについては注意が必要です。(AUEとも言います)


 Chromebookの自動更新ポリシー

 https://support.google.com/chrome/a/answer/6220366?hl=ja

 

 だいたい、新モデルから7〜8年くらいは自動更新の対象になるようです。


 ■ C214MA 2027年6月まで

 ■ CX1100 2024年6月まで

 ■ C300 2019年8月まで


 というわけで、C300については「バリバリに期限切れ(笑)」です。


 CX1100も残り1年を切っていますね!


 セキュリティ関連の更新が含まれるので、期限切れのものを使うのは当然ながら推奨されませんが、機械本体が元気に動いているのに、廃棄せねばならないというのはちょっと残念。


 C300については、いろいろ改造すれば、別のOSを入れたり、ChromeOS flexを入れたりもできるようですが、ハード的な問題なのか、OSの入れ替えをすると「本体から音が出なくなる」という症状が確認されています。


 ChromeOS Flexに限らず、別のふつうのLINUXを入れた人も、音が出ない症状の報告をしているので、たぶん共通してダメなのでしょう。


 とりあえずは、だらだらゲストモードでネットを見るとか、You Tubeを見るとか、そういう使い方であれば、ぜんぜん問題なくまだまだ使えると思います。


 まあ、これもぶっちゃけですが、いまさらC300を中古で買おうというような猛者は、セキュリティがどうとか、音が出なくなるとか、まったく気にせずむちゃくちゃ蹂躙すると思うので、ぜひ安くて良い躯体が出ていれば、遊んでみてください。


 Chromeのバージョンは、2023年7月現在で114ですが


C300MAの場合


バージョン: 76.0.3809.38(Official Build)dev (64 ビット) 


で止まっています。気をつけなはれや!



★ 余談 ★


 C214MAなどの最近発売されたChromebookは、タッチパネルが載っていて、Androidのアプリが動かせるようになっています。


 なので、ちょっと重くてゴツいタブレットとしても使えるのですが、これも正直な話、緊急的には使えるものの、ふだん使いをするには、ふつうのタブレットを買ったほうがはるかに便利です。

 そのため、Chromebookとしての使い方の真骨頂は、やはりノートPCのような使い方がいちばん性に合っているように感じます。


 多様なアプリを使いたい場合は、ChromeOSの場合「Linux」用のアプリ、ソフトが動くので、そちらを動かしたほうがまだ理にかなっているような・・・。



2023年6月24日土曜日

ほんとうに 最速 最軽量のLINUXを探す 2023年版


 今はなき東芝のLibretto20に、Slackwareを入れて遊んでいた時代からのLinuxファンですが、とにかく「古い」マシンが大好きで、これまでありとあらゆるLinuxをインストールしてきました。

 

 Linuxの世界では「軽い」とか「古いマシンでも動く」なんてことが求められることが多く、肥大化したWindowsの代替として用いられたり、アップグレードに取り残された機種の救済として使われることも多いと思います。


 さて、Linuxの世界で言われる「軽い」というのは、いくつかの意味があります。


 ■ CPUの速度、能力をあまり要求しないという意味での軽い

 ■ メモリをあまり使わないという意味での軽い

 ■ インストール時のメディア容量が少ないという意味での軽い


などです。


 これらの言葉はごちゃごちゃに用いられているので、たとえば「CD一枚に入ってしまうので、CDだけでライブ動作ができる」というディストリビューションもあるし、逆に、「CPUの要求度やメモリ消費量は少ないのだけれど、インストールメディアはCDでは焼けずDVDじゃないとだめ」みたいなこともあります。


 このあたりは整理されていないので、各自が「いくつかのディストリビューションを試して」判断するしかありません。


 さて、では実際にいろいろなLinuxに触れてきたヨシイエ的には、どんなディストリビューションがよいのか?


 なんとここに来て、ある程度の結論が出てしまったので、「独断と偏見」を交えながら2023年のLinux事情についてお話したいと思います。


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■ 古マシンで実用・最軽量Linux → XenialPup7.5


 CeleronMなどの非PAEなCPUや1Gくらいのメモリしか積んでいないという意味での古いマシン(Windows XPの最後あたりのモデルとか)であれば、XenialPup7.5が一択だと思います。

 実際にその構成で運用しており、たしかに遅いですが動きます。

 一般的に、Linuxでも、バージョンが古ければ古いマシンでも対応しますが、近年のバージョンになってくると必然的に「要求スペックも高くなる」のはLinuxでも同じです。


 Xnialは Ubuntu 16.04 LTS の互換ですから、いくらLTS(ロングサポート)とはいえ、最新の22.04LTSと比較すると6段階も昔ということになります。ところが、このバージョンでインストールされたFirefoxは、最新のアップデートにもバージョンアップできるので、ブラウザを中心に使う場合には「最新の」ものが使えることになります。

 おなじPuppyLinuxでも6以下だと、ブラウザのアップデートが途中までしかできないので、2023年にこのクラスの機種を復活させる場合は、一択ということになるわけです。


 基本的に「軽量、低スペックCPUでもOKで、メモリ量も要らず、かつ最新ブラウザが使える」というわけですから、バランスが取れています。



■ CPU・最軽量Linux → PuppyLinuxシリーズ


 というわけで、CPUが古い、遅い、メモリが少ないという場合は、まず「第一選択」がPuppyLinuxになります。最新のFossaPupは、Ubuntu 20.04 LTSに追従しています。

 なぜ「第一選択」になるかというと、CPUが遅くても大丈夫で、メモリが少なくてもOKで、なおかつ『使い方がわかりやすい』からです。


 たしかにPuppyのデスクトップやらメニュー、アプリの動かし方は「くせ」があります。表示の仕方や説明は洗練されておらず、「まるで素人が説明書きを書いたような」感じがして、戸惑う人が多いと思います。

 しかし、結果的にはそれでも「一番わかりやすく、なおかつ親切で、設定が楽ちん」なのです。


 もちろん、日本語化等は、ほんのわずかだけ日本語化パックを適用したりしないといけないので、「アホでもできる」というほど楽ではないですが、それでもわかりやすいです。

 シングルコアで、メモリが2G以下の場合は、まずPuppyLinuxを試してみてください。



■ 動作・最軽量Linux → Antixシリーズ


 さて、実用LINUXとして動作が最軽量なのはAntiXだと思います。ぶっちゃけPuppyLinuxより、ほんのわずかだけ速いのではないか?と思います。

 起動時間、アクションを起こしてからの反応などを比較すると、PuppyLinuxもかなり速いですが、それよりほんのわずか速いのがAntiXです。

(メモリ使用量を計測した方がいるようですが、AntiXは大抵の場合最小を示します)


 ただ、問題点がいっぱいあります(笑) まず、日本語化の設定がめんどくさかったり、Wifiの電波を掴む設定がめんどくさかったり、メニューの中から必要な設定を探すのがめんどくさかったり、設定そのものがめんどくさかったりします(爆)


 なにせ、ありとあらゆるところが、「親切そうなふりをして不親切」なのがAntiXなので、Linuxが大好きなマニアであれば「特に困らない」とか嘯(うそぶ)きますが、初心者からしたら「え?これってどうしたらいいの?」とハマる箇所が多いディストリビューションだと言えるでしょう。


 嘘だと思ったらインストールしてみてください。めんどくさいから!


 他にも、PuppyLinuxだとフルバージョンのFossaPupでもISOイメージサイズが500MBなので、CDRに焼けばすぐ使えるのですが、AntiXのフルは1.4GBもあるのでDVDRにしないといけないのです。そして、CUI(キャラクタのみ)ではなく、GUI(マウスが使える)バージョンの最低サイズでも800MBあるので、これまたCDRに焼けません。DVDRがやっぱり必要になるというめんどくささです(笑) そこは700以下にしろよ!


 とにかく、「少しだけPuppyより速そうだけれど、めんどくさい」のがAntixです!



■ なにもない・最軽量Linux → Tinycoreシリーズ


 どこのサイトでも声を大きくして「言ってない」けれど、何といってもこの世で最も最軽量なLinuxはTinycoreです。間違いない。Pentium2でも動きます。GUIなしだと486DXでも!

 まあ、Linuxが動き、マウスが使える(GUI)という、ただそこまでしか動かないLinuxなので、当然最軽量なのですが、まともに使いこなすには、技量と熱量と我慢強さが必要です。


 Linuxが大好き、Linuxの変態、Linuxなら抱ける、というツワモノだけがインストールしてよいLinuxだと思います。


(それでも、昔のSlackwareでXを動かすのよりは楽で、インストールするだけですぐ動くのよ!)


 そんなわけで、ビジネスに使ったり、ブログを書いたりするような用途には、まったく向いていません。


(でも2022年現在でも新バージョンが出続けているという恐ろしいヤツです)




■ すべてが揃ったバランス・最軽量Linux → LinuxMintシリーズ


 Windowsを使っていた人が、ほとんど違和感がなく、また感覚的に「どうしたらいいかわからない」ということがなく、なおかつLinuxの中でも軽量で、「まるで市販のソフトウエアメーカー品みたいに洗練されてる!」のがLinuxMintです。

 Linuxのディストリビューションの中でも、使用者が最多に近いのも頷けます。

 よくできていて、他のソフトをインストールするときなども実にわかりやすく、親切丁寧でかっこよくてレディファーストで女たらし、みたいなディストリビューションです(笑)


 2コア以上、かつメモリ4Gクラスのマシンであれば、まずはこのLinuxMintを入れてみるのが良いかと思います。

 中身はほぼ、ubuntuみたいなものなので、情報もたくさんあります。


 困ったことがあるとすれば、現在バージョン21くらいまで上がってきたんですが、じわりじわりと重くなってきています。

 ぶっちゃけ「2コアになったばかりのCPU(Coreシリーズ初期や安値のCeleron)やら、4Gメモリ積んでいてもHDDだったりすれば、待たされる時間が多くなってきました。


 動き出すとそれなりに快適なのですが、そこまでにちょっと時間がかかる感じがしてきたのが残念です。


(日本語化とか考えなくても、日本語ですぐ使える設定箇所が最初からあります)




■ 実は「最速」Linux → ChromeOS Flex もう最強!


 そして、完全なるダークホースなんですが、けして「最」軽量とは言えないものの、「最速」かもしれない?おそろしいLinuxが見つかりました。


 それがChromeOS Flex です!!


 今、この文章を打っているのはCeleron900 2.2GHz メモリ2Gのマシンですが、これまで当然のようにXnialPup7.5を入れていました。

 それが、これくらいの構成では一番速い選択だったからです。


 ところが、このマシン、ChromeOS Flexが入ったんですね。入ってしまえば、youtubeの動画解像度の選択などで調べても、なんとPuppyLinuxより速いのです!


 ちょっとややこしいことにChromeOSは「最軽量」をうたっていません。なぜなら公式には


■ 64ビット対応CPU

■ メモリ4G

■ USBインストールメディア8G以上


となっているからで、まあそれなりには要求度が高いからです。


 PuppyやAntiXは32ビット版がまだあるし、メモリも1Gくらいから大丈夫です。

CDR一枚に入るし、それくらいで動くということは、HDDも1G〜2Gが大丈夫ということなので、ChromeOSの8G要求は高めということになるでしょう。


 それでも、なんということでしょう!


 ぶっちゃけ、ChromeOSの現行版はメモリ2Gでも十分動くのです。


 動いてしまったら、PuppyLinuxより速いってどういうこと?!!


(軽いのではなく、ほんとうに”速い”。CPUの能力をフルに引き出している感じです)


 そうすると、みなさんの周りには、「2コアで、メモリ2Gから4Gからくらいのマシン」が転がってますよね?いわゆる10年くらい前のマシンですが、そういうのであれば、第一選択が


 ChromeOS Flex


に変わってくるわけです。これは大穴が後から追い上げて来た感じがしませんか?!



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 動作原理として、PuppyLinuxが速いのは、「いったんOSもソフトも全部メインメモリに取り込んでしまって、その上で動作する」という特徴がありました。

 なので、物理的にディスクアクセスはしないし、メインメモリ上だけですべてが完結するので、速度が出せるということになります。


 わからないのは、そんな「原理上最速」であるはずのPuppyLinuxより、ChromeOSが速い理由ですね。


 AntiXの場合はもともとXを使わないとかsystemdを使わないとか、まあ変わったことをして速度を出している感はあるのですが、ChromeOSの場合はよくわかりません。


 設計思想が「すべてをぶっ飛ばしてChromeブラウザが動くことしか考えていない」ので、それに起因するのでしょう。


 なおかつ「Chromeはスピード狂である」という名言があるくらいで(笑)


「Chromeはなぜ速いのか?」

 https://atmarkit.itmedia.co.jp/news/analysis/200812/22/chrome.html


だとすれば、ChromeBookが「マジで速い」理由も見えてくるような気がします。



 というわけで結論



■ アホみたいに古いマシンをなんとか再利用しなくてはいけないというときはPuppyLinux

■ アホみたい古いマシンで遊んだり勉強したりしたいときはAntiX

■ 古いマシンが余っている人間はChromeOS Flex

■ 古いマシンでLinuxを勉強してみようかな、というときはLinuxMint

■ マシンも変態、自分も変態な人はTinyCore


です。


 もう間違いない!


2023年6月22日木曜日

ChromeOS Flex は、どこまで古いPCでも耐えられるのか?

 




 あまりにもChromeOS Flex が快適なので、これまで常用していたLinuxMintから大幅に浮気をしてしまっているヨシイエさんですが、軽い、軽量だ、速い!といってもどこまで古いパソコンでも実用になるのか、実験してみたい気持ちに襲われました。


 ChromeOS そのものは、古いChromeBookの仕様などを見ているとなんとなくわかってくるのですが、日本だと


■ Chromebook C720 (エイサー)Celeron 2955U メモリ4G SSD16G


あたりが2014年に発売された古参のマシンということになるかもしれません。


 ところが、これよりメモリが少ない機種もけっこうあって


■ ASUS Chromebook Flip  C100PA Quad-Core RK3288C 2G eMMC 16GB


■ ASUS Chromebook  C201PA Quad-Core RK3288C 2G eMMC 16GB


とか


■ DELL Chromebook11 Celeron  2955U 1.4GHz 2G SSD:16GB  


■ 東芝 Chromebook CB30 Celeron 2955U 2G 16G 


なんかもあります。




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★ 2015年くらいの標準ChromeBookは


CPU:Intel Celeron N2830や Celeron 2955U

RAM:2GBか4GB

ストレージ:eMMC 16GBまたはSSD16GB


が多かったようです。



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 どうも、ChromeOSはZRAMというLINUXカーネルの圧縮RAMディスクを使っているらしく、


 https://ja.wikipedia.org/wiki/Zram


RAMが少なくてもいいらしい。


 なので、2Gくらいのメモリから動くのだそうです。通常は4Gで、8G以上だと余裕あり、ということになるでしょうし、今後は(まあどんなOSでも肥大化するので)8Gあたりが標準になってゆくのかもしれません。今のところは4GでOKです。


 CPU的には、PAEとSSEが動くことが要求されているようで、


■ Pentium4以降(PAE・SSE搭載)

■ 2Gくらい?のメモリ

■ ChromeOS Flexが要求する8GのUSB


が最低基準になるかもしれません。



 さて、そこで、Celeron900 2.2Ghz メモリ2Gにした、NEC VersaPro PC-VY20(VF-6) をChromeOS Flexで動作させてみました。


 もともとはWindowsXPくらいのモデルでしょうか。



 インストールはとくに困ることなく、ライブUSBからHDDにインストールできます。USBからのブートをしない場合は、BIOSに入って「レガシーUSB」みたいなところをイネーブルに変更すれば大丈夫と思います。

 初期設定ではUSBーFDみたいになってる場合があり、フロッピーの代替としてしか読んでくれないので、ブートできない可能性があります。


 さて、動かしてみると「ビュンビュン」「サクサク」とはいわないものの、そこそこ普通に動きます。





  これまで、このマシンにはXenialPup 7.5 を入れていたのですが、なんと、それより速そうです!


 youtubeの動画の解像度でチェックしたのですが、おなじマシンなのに、


◆ XenialPup7.5

 1080P → 静止画になってしまう。音は出る。

 720P → 通常再生OK


◆ ChromeOS Flex 

 1080P → グルグル回りながら、途切れつつ再生

 720P → 通常再生OK


という違いがありました。


 動画の再生能力は基本的にCPUパワーに大きく依存するので、それほど差がないのが普通なのですが、ChromeOSが


「めちゃくちゃ軽い」


のがよくわかります。絶妙な違いでも、OSのチューニングで「差がつく」ということがわかります。



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 結論 


 ◎ メモリが2Gあれば、シングルコアCeleronでも、動く。

 ◎ youtube動画も、720Pまでは再生できる。

 ✕ PAE非対応CPU Celeron Mあたりはダメ。


2023年6月21日水曜日

富士通 FUTRO(ヒューロー) MP702 にChromeOS Flex を入れたら激速になった!!

 


 2019年にリースアップ品が放出され、「激安シンクライアント」として話題になったMP702ですが、長年 LinuxMint を入れて使っていました。


 ところが、Linux Mint 19くらいの時は良かったんですが、じわりじわりとディストロの重さが増えてきて、最近は「ちょっと待たされる感が多いな」と感じるようになってきました。

 なんだかんだでLinux Mint 20くらいまではアップデートしたんですが、HDD運用なので、ディスクアクセスも頻発するようになっており、悩みどころ。


(とはいえ、それなりに軽くは使えます。重くて嫌になるとか、そういうことは全然ありません。起動すればそれなりにサクサクで動きます)


 なんせ、もともと1500円とか2000円くらいで放出されていた機種なので、SSDを入れて高速化したりするのもどうかと。あまりお金をかけない方向でやりたいな、と思っていたところ、


 ChromeOS Flex

https://chromeenterprise.google/intl/ja_jp/os/chromeosflex/


を入れたら、ものすごいことに!


 というわけで、激速レポートです(笑)


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 インストールは、比較的簡単です。Chromeが動く別のパソコンから、USBにまずインストールして、それをSSDなりHDDなりに改めてインストールするという、LINUXではおなじみのスタイルです。



 残念なことにCDやDVDからのインストールはできないので、USBから立ち上げることができる機種が中心になるでしょう。


 インストール時には、「Googleアカウント」を入力(設定)する必要があるので、(ゲスト動作は可能)その準備だけしておくのがよいと思います。


 そのとき、別のスマホなどでおなじアカウントを運用している場合は、本人確認チェックされますので、そのスマホを近くに置いておく必要があります。


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 さて、実際にどれくらい速くなったのか、計測してみました!


 まったくおなじ機種を2台用意して比較しています。


■ 富士通 MP702 メモリは4Gにアップ

■ Celeron877 1.40Ghz

■ Linux Mint はMATE


ChromeOS Flex  <電源→パスワード画面まで> 38秒

Linux Mint 20.3  <電源→パスワード画面まで> 1分36秒


ChromeOS Flex  <パスワード入力→デスクトップ全部表示まで> +24秒

Linux Mint 20.3  <パスワード入力→デスクトップ全部表示まで> +37秒


 いやー、なんといっても最初の起動が速いです!驚き。実際に測ってみると、こんなに違うのかと驚きました。


 三倍弱待たされることを考えると、ChromeOS Flexの優秀さを知ってしまえば、もう戻れませんね。


 また、パスワード入力後のデスクトップ表示までも速いです。


 実際、このあとChrome立ち上げ VS Chromium立ち上げ なども測ってみたのですが、基本的にはChromeOSが激速。(条件が違うので、数値はとりあえずパス)


 もちろん、LinuxMintも、「立ち上がってしまえば」とか「メモリに一回入れば」かなり速く反応してくれますので、ブラウザを閉じてまた開く、みたいな動作とかはノンストレスなのですが、起動の段階でこれだけ違うと


”仕事に対してのモチベーション”


みたいなのにも影響しそうです(苦笑)


 なんしか、ビュンビュン動いてくれるにこしたことはない!


 というわけで、MP702をお持ちのみなさん。ぜひChromeOS Flexに切り替えてみてください。



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参考 Wifi−Aでのyoutube動作比較


ChromeOS Flex  2160P(コマ落ち) 1440P(コマ落ち) 1080P(OK)

Linux Mint 20.3  2160P(静止) 1440P(コマ落ち) 1080P(OK)


 結論から言えばどちらも1080Pからしか完全には再生できないのですが、まあCPUパワーに比例するので、それは当然かと思います。


 ただ、LinuxMintは完全に静止状態で、ほんのわずかに「動こう」としますが、ChromeOSのほうは、静止せずグルグルしながらでも「コマ落ち再生」しようと頑張っていました。


 CPUパワーをそのまま無駄なく活かす意味でも、ChromeOS Flexはよくできていると思います。







 

 

2023年6月12日月曜日

12,800円のChromebook ASUS Chromebook Flip C214MA は激安?!

 


  いつも、安物買いの銭失ってる?なヨシイエさんですが、

 

6000円で買った最新?スマホをレビューする! Arrows We FCG01  


2月にFCNTのArrows Weを激安で買ったら、なんとFCNTさんそのものが潰れてしまいました。


 あれは、在庫を現金化するための大放出だったのですね・・・。


 ちなみに Arrows We の放出品(新古品)、ノジマオンラインなどで、まだあるようです。さすがに6000円台は狂気の沙汰でしたが、それでも1万円以下で出てるようなので、お好きな方はぜひ探してみてください。

 

 

 さて、ノジマさんと同じくらい、放出系のガジェットがたまに出てくるので有名なのが「イオシス」さんですが、イオシスで450台ほど入荷して売られていた

 

12,800円のアウトレット品Chromebook

 

で、盛り上がりましたので、そのレポートを!

 

  在庫は豊富だったのですが、数日で売りきれてしまいましたね。

 

 Chromebookは、新品だと3万から5万くらい。中古でもそれほど価格が下がらないので、1万円台前半というのは、ヤフオクの中古でもあまり玉数がないレベルの安値だと思います。



 おなじみの台湾ASUSの箱でございます。まったく余談ですが、ちょい昔からパソコンをいじっているおっさんたちは、この会社が世に出てきたとき「エイサス」とか「アスース」とか、読み方がわからなくて困ったものでした。

 現在は「エイスース」に統一されたとか(笑)

ASUSTeKが正式なので、むかしは「アスーステック」とか読んでる人もいたねえ。

 

 


  ぶっちゃけ新品なんですが、アウトレットということで、封印テープが切られています。

 


  同封物は、本体と、



 電源アダプタ(USB-C・15V3A/45W)と



 簡易的なガイドマニュアルのみ。


 



 上からみるとコンパクト。11.6ワイド液晶なので、いわゆるB5サイズノートPCですね。

 

 


 左側 ヒンジ部から USB-C(3.2)マイクロSDスロット フォン/マイク USB-A(3.2)

 
 


 
 右側 手前から 音量 電源ボタン USB-C(3.2) ペンなし セキュリティロック穴

 

です。このモデルはペンなしなので、ペンが元々ささるところはプラ部品で埋められています。

 

 

<スペック>

■ C214MA-BW0029

■ インテル Celeron プロセッサー N4020 1.1GHz/2.8GHz

■ メモリ4G(増設交換不可)

■ タッチパネル, 11.6型ワイドTFTカラー液晶, 1,366×768ドット

■ eMMC 32GB

■ 92万画素Webカメラ アウトカメラ: 503万画素Webカメラ

 


 

 Chromebookは立ち上がりが速いとは聞いていましたが、ほんとうにめっちゃ速いです。ほえー。

 


 

 いわゆるスタートメニュー的なもの。ChromebookはAndroidのアプリも動くので、雰囲気としてはAndroidにも似ています。


 アイコンが共通なので、わかりやすい。


 



 Flipモデルの売りは、「360度ヒンジでタブレット風にもなること」なのですが、たしかにタブレットみたいに持てることは持てるけど、「くそ重い」ので、よほどのことがないかぎり、この形で使う場面はなさそう・・・。

 

 ただ、Androidアプリをこの機種で「なにか流用して使う」みたいな時は、こうやって「縦型に持つ」必要はあるかもしれません。しかし、それくらいならタブレットかスマホでやるわ!みたいにも思います。

 

 

 


 さて、ちょっとしたおまけヒントですが、実はUSBーCなので、別のケーブル、別の電源アダプタを持ってきても充電できます。

 本来のアダプタが、15V3A/45Wというそこそこ強力なものなので、スマホのアダプタでは非力なのですが、電源を落としてじわじわ充電するのであれば、いけます。

 

 ためしに2.1Aのダイソーアダプタを差してみました。(おそらく10.5W)

 

 



 すると、低電圧(スマホ・タブレット系)アダプタを感知して警告が出ます。

 

「動かしながら充電は無理かもよ?」

 

みたいに言われるのですが、実際にはゆーっくり充電%は上がってゆきました。まあ、アイドリング状態で、放っておけばという感じです。バリバリ動画見てたりしたら、充電が追いつかないかも。

 

 

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 最後に速度です。

 

 うちでは簡易的に、WIFI-Aでの速度計測を、ベンチがわりに使っているのですが、

 


 360Mbpsでした。

 


 おなじ環境下(おなじ家、eo光)での他機種との比較だと、



 iPhone7が330Mbpsでした。

 

 うわさのArrows We FCG01 も偶然おなじ330Mbps


 性能的には、だいたいその辺とおなじくらい、という感触ですね!

 

(比較の余談 iPhne11だと510Mbps iPhone8だと420Mbps 出ます)

 

 

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 正直なところ、現行モデルのChromebookとしては、C214MAは「もっとも入門的スペック」の部類に入るのですが、それでもChromeOSなので、体感が速く、使いやすいように感じます。

 

 サブノートとしては、そこそこ生かせるのではないか?と思います。

 

 なんといっても12,800円は、安い!

 

 

2023年2月13日月曜日

三菱 ek クロス スペース ハイブリッド に乗ってみた! レビュー 試乗

 

  まいどおなじみ、車検の「代車」のコーナーがやってきました。

 

 前回も ek クロス スペース に乗った話

 https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2021/10/ek.html



 2021年の代車の時にも「三菱 ek クロススペース」に乗ったのですが、今回はハイブリッド仕様になっています。


 また、マイナーチェンジで、いろいろ仕様もブラッシュアップされているので、そのあたりも紹介しておきましょう。

 


 

 外観は前回とあまり変わらず、ちょっとイカつい感じです。

 

 リアはあっさりしています。




 後部座席をある程度前にやったときの荷物室の感じは↑という雰囲気。

 

 座席の可動域は広く、前回の記事を参照していただければ同じです。後部座席はかなり前後に動きます。

 

 

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 運転席まわりでマイナーチェンジがあったので、そのあたりを紹介。

 

 


 まず、左ドアミラーは充実した大きいものがついています。左下部前、左下部後まで見えるように考えられてます。

 



  トレイやグローブボックスも充実。ボックスはいま開いているものの下にもあります。

 


 

 ハンドルまわりは、前回とあまり変わりません。グレードによってスイッチが増えたりします。

 ちなみに、最近の車らしく

 

「オートライト」

 

になっています。勝手について勝手に消えます。

 

 使い勝手が大きく変わったのはサイドブレーキのしくみ。

 

 



 エンジンスイッチのとなりにサイドブレーキスイッチがあります。

 スイッチを引っ張るとサイドブレーキがかかり、スイッチを押し込むと解除されます。

 

 簡単、っちゃあ簡単ですが、私みたいに古い人間にはちょっと不安になってしまいます(笑)



 ナビまわりは↑みたいな感じ。


 オートエアコンがけっこういいです!!おすすめ。


 


 ボタンがスマホのように感知式になっています。触るだけで動きます。ちょっとハイテク!


 一番下に光っている「イス」のマークはなんと!座席が温かくなります!


 新幹線かよ!!!

 

 



 ↑このボタン、冬にはめっちゃあったまりますよ〜。

 

 

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 カメラつきモデルは、どんどんハイテクになっており、安全運転にも寄与します。

 

 



↑現在の道路における速度制限が出ます。30キロ。


 


↑ こちらは50キロ制限。


 さらにすごいのは、停止線と「止まれ」があると感知して教えてくれること。

 

 


↑ 黄色い警告ランプも同時に光り、音とともに知らせてくれます。一時停止を見逃しません!!



 こんな風に軽自動車といえど、どんどん性能が上がっているので、「自動運転」の未来に向かって、進んでる感じがしますね〜。

 

 

 

2023年2月7日火曜日

6000円で買った最新?スマホをレビューする! Arrows We FCG01

 


 これまで「激安スマホ」「激安ガジェット」についていろいろ集めてきた吉家さんですが、今回は

 

 激安現行モデルスマホ


でございます。



(以前の記事)


4980円のスマホあれこれ!

https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2018/07/4980madosmazenfonewpj40.html

 

■ マウスコンピューター MADOSMA Q501A-BK

■ ASUS ZenFone Go ZB551-KL

■ geanee WPJ40-10

■ GEANEE CP-D403

 

などがかつての記事に。    

 

 今まで4980円で販売されていた各モデルについて紹介しておりますが、さすがに今回は4980円とはいかず、

 

6000円の現行モデルスマホ

 

と、あいなりました。

 

■  2023年1月 ■

arrows We FCG01 au 6,000円 (ノジマオンライン・終了)

 
年末から年始にかけて、新古品、と銘打ってそこそこの台数が売られていたのですが、色別に6,000円~8,000円くらいの幅で出ていたようです。
 
最安値は「ローズゴールド」で、この色のみが6,000円まで下がっていました。
 
 
(2023年2月7日現在、ノジマオンラインでは7,900円で、また在庫復活しています)
 
 
 
 
AU 
arrows We FCG01

 

2021年12月発売の、いちおう現行品です。

 

シムフリーですが、AU版。

 

この機種面白くて、

 

■ DOCOMO版 F-51B

■ AU版      FGC01

■ SoftBank版 arrows Weとのみ表記

 

の 「スマホ3兄弟」 が同等品として存在します。中身はおなじなのですが、ソフトやアプリが異なっていたり、おそらく「対応周波数バンド」が微妙に異なるという話もちらほら。つかめる電波が異なります。

 

  FCNTという会社は、昔の感覚で言えば富士通なのですが、いろいろあって、いまは富士通の手を離れています。

 Arrowsのブランドを継承しているけれど、現在は富士通製ではありません。

 Docomo時代にはFシリーズにお世話になった方も多いことでしょう(笑)

 

 

FCNT株式会社

https://www.fcnt.com/ 


 

 ちなみに、Arrows We の各機種は、国内で企画して、中国の会社に作らせているようです。なので、激安で流出するわけですね。(鴻海ODMと言われている)

 

 この機種、iPhone以外ではお得な価格帯(2万円~)くらいだったため、けっこう売れたのですが、それでも余りが出たのか、いろんな会社に放出されています。

 

 Amazonでも新古品が8000円台で売られているし、中古スマホでおなじみのイオシスでも1万円程度で新古品が出ています。 


Android11~12が動くので、挙動を確かめるなどのおもちゃとしてもGoodと思いますよ。

 

(かつての、Windows10Mobileの4980円スマホよりは、使い物になりそうwww)

 

 

 

 <スペック>

■ 5G/4G

■ nanoSIM シムフリー

■ Snapdragon480 5G オクタコア

■ RAM:4GB 

■ ROM:64GB

■ バッテリー4000mA

■ 指紋認証

■ NFC

■ USB-C

 


 サイズ感は、ノーマルのiPhone11~iPhone14みたいな感じです。

 今回は100円で買った謎のプラスチックケース(柔らかい)のに入れています。

 

 

 

 Android12に勝手にアップデートしてくれてます。どこまでアップデートされるかは、知らんけど。



 丸いところが指紋認証。かろうじて2カメラ仕様。画質はふつうくらい。iPhoneに慣れている人は残念な気持ちになるでしょう。

 

 

<良い点>

〇 指紋認証、良き。裏側に回した人差し指で認証するのが、変な感じだけれど良き。

〇 NFCがついているので、楽天Edyとかのチェックにも使える。

〇 5Gでシムフリーなので、いざという時メインで使っているiPhoneSE3と入れ替えられる。

(おもちゃとして買ったので、Wifi運用なのです)

〇 バッテリーが意外と持つ。大容量

〇 最新上位モデルよりかは見劣りするが、中堅くらい。Snapdragon480はオクタコア。良き。

〇 いわゆる2~3万の現行スマホ。それが6,000円なのだから当然良き。

〇 バリバリ最新ゲームをしたい!とかじゃなければ、全然そこらへんに転がしておいて使える。

〇 Wifi運用のサブスマホとしては、めちゃんこ最適。

 

 

・・・悪い点?

・・・ふだんiPhoneばかり触っているので、Androidはまだ慣れません(苦笑)

 

Socの性能的には、iphone7くらいをイメージすればいいと思います。

 

 

 1万円以下なら、けっこう楽しめますので、みなさんもぜひどうぞ!

 

 

 

 

 

 

2023年2月6日月曜日

iPad3・iPad4にGarageBandとiMovieをインストールする 2023

 


 

 いまさら iPad3 だなんて!と思われるかもしれませんが、古い機種やマニアックな機種に目がないヨシイエさんです。

 

 ぶっちゃけ「iOS9」で止まっている「iPad3」なので、2023年現在においては、ほとんど使い道もないのですが、何か活用法を見つけたいと

 

GarageBand

iMovie

 

をインストールすることにしました。

 

 

 

 2023年現在のAppleにおけるiOSの分類構成では、

 

■ 最新 iOS16が動く 「新型機種」 ・・・iPhone8より上

■ なんとかメンテ中 iOS15が動く 「お情け機種」 ・・・iPhone7・6S・SE1など

■ いよいよ置き去り iOS12が動く 「お荷物機種」 ・・・iPhone6・5S・iPadAir1など

■ 放置プレイ iOS10/iOS9しか動かない 「絶滅危惧機種」 ・・・iPhone5/iPad3・2など

■ それ以下 「絶滅機種」

 

に分かれています。 


iPad3は「iOS9」ですので、ラインナップとしては「お前はもう死んでいる」とケンシロウに言われた瞬間くらいの感じで、あと数秒もすれば

 

「ひでぶっ!」

 

となるのですが、かろうじて今は生きながらえています。


 中古ヤフオクなどでも、3000円~程度で買えるので、おもちゃとしてはもってこいなのですが、ブラウザなどをネットを見ていても、「証明書エラー」などがぽつぽつ出てきたり、閲覧できないサイトがあったりと、あまりよろしくありません。

 

 そこで、何か「アプリ単体」等で活用するのがよろしかろう、という機種になるわけです。

 

 性能的にはiPad3とiPad4は似たような感じなので、端子が30ピンかLightningかくらいの違いに思っておけばよいでしょう。

 iPad2以下は、画素数が荒いので、Retina画面になっているiPad3からがマシかな?という程度。

 

 

 さて、インストールの仕方です。前回の記事を参照ください。やりかたは同じ。

 

 

(前記事)

旧型・中古iPhoneを自由自在に活用する方法 古いアプリもインストール!

https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2023/02/iphone.html 

 

 

■ 設定用、母艦みたいになる「iPhone8」以上と、ターゲット用の「iPad3」を用意する。

■ 「iPhone8」と「iPad3」のアップルIDは同じになる。

■  「iPhone8」のほうに「GarageBand」と「iMovie」をインストールする。

■ (プリインストールされている場合もある)

■ 「iPad3」にも、おなじアップルIDでログインする。

■ AppStoreの画面を出す


 

■ 一番下の欄の名前が、現行機種と違うので注意。

 右から2つめの「購入済み」のところをタップすると、「iPhone8」側でインストールしたアプリが「雲マーク」で出てくるので、再度「iPad3」側にダウンロードする。


■ あとは勝手にインストールされる。(旧バージョンだが)



↑ ばっちり「GarageBand」と「iMovie」が入っていますね。


■ 設定用の「iPhone8」は他の用途に使いたければ、初期化してもOK。



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 ちなみに余談ですが、iOSのバージョンと、実際にインストールされるアプリのバージョンの状況は以下の通りです。

 

 

<iOS16> iPhone8以上

GarageBand 2.3.14

 iMovie 3.01

 


<iOS12> iPhone6あたり

GarageBand 2.3.7

iMovie 2.2.7

 

 

<iOS9> iPad3

GarageBand 2.1.1

 

iMovie 2.2.4

 

 

 GarageBandは、iPad3に入るバージョンは、デザインなどがやっぱりちょっと古めかしいです。 

 機能も多少違います。

 ただ、実用性はちゃんとあるので、古いiPadでも生かせるのではないでしょうか?


 iPadAir初代あたりは「iOS12」が入るので、さらに現行のアプリにバージョンが近くなります。