2021年11月24日水曜日

Arduino 系自作ゲーム機 総まとめ Tinyjoypad/ARDUBOY

 

 前回もちょこっと、古い言い方で言えば「マイコン」がらみの話を書きましたが、うちの息子がハードウエアのプログラミングをしてみたい!というので、Arduinoを触り始めています。

 AVRはすっぽ抜けていて、電子工作はPICで止まっていたヨシイエですが、久々に勉強中。まあ、相手が子供なので、ゲーム関連が面白いかな~と思って調べているとすごいことになっていますね!

 

 昔話をすれば、1997年に「トランジスタ技術」に掲載された「PIC16C84で作る ワンチップ・ブレークアウト・ゲームの製作」という記事が、当時電子工作界隈に衝撃をもたらしました。

ワンチップ・ブレークアウト・ゲームの製作(当時の記事) 

 この作例が凄いのは、いわゆるテレビに繋ぐ「ビデオ信号」を送出してゲームを作っているところです。液晶表示機にデジタルで出力しているのではないのが、草創期のビデオゲームに通じます。

  私もその前後からPICにハマったくちです。

 

 さて、昔話は脇へ置いておいて、ここ数年で自作ゲーム界隈はめちゃんこ楽しいことになってます。特に初心者向けといわれるマイコンボードの「Arduino」近辺・AVR利用での作例が多く、ふた昔前のビデオゲームがほぼ再現されているという恐ろしさ!

 これはぜひ、作ってみたい。


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◆ TinyJoypad


 
https://www.tinyjoypad.com/


 AVRワンチップマイコン Attiny85を使った自作ゲーム機です。部品点数も少なく、かつ、シンプルでわかりやすいハードウエアに、往年の名作ゲームが載ります。

 テトリス・インベーダーゲーム・パックマンなど、70~80年代の名作アーケードが移植されています。

 自作でも楽勝でパーツを集められるのですが、初心者はピコソフトさんから出ている基板を中心に組むのがおすすめ。

http://www.picosoft.co.jp/ORANGE-mono1/index.html 

↑基板売ってます。キットにはなっていませんがパーツリストもあるので、部品あつめは難しくありません。


https://github.com/kosaku-damashii

↑工作魂さんは、ヤフオクなどで不定期にキットを販売なさっています。



◆ Arduboy

 

 https://www.switch-science.com/catalog/7157/

 スイッチサイエンスほかで国内でも入手しやすいArduino系既製(自作)ゲーム機。

ATmega32u4使用。

 メモリ性能が上がっているので、より容量が大きいプログラム・ゲームが載ります。世界中のファンが、ゲームの作例をアップしているので

https://www.tinyjoypad.com/arduboy

https://arduboy.ried.cl/


 ゲームがたくさんしたいねん!という人はArduboyを作りたくなるかも。

(ただ、基本原理や、プログラムそのものをいじってみたい人はTinyjoypadのほうがベーシックなのでとっつきやすいと思います。

 Arduboyは本来、チップごとにゲームを書き込んで本体のICソケットに刺すのですが、ArduboyFXという上位機種があり、そちらはROMにめちゃくちゃたくさん(250作品?)のゲームがすでに書き込まれています。

 ただ、FXは1万円くらいするので、たかが8ビットゲームの詰め合わせに1万円出すのなら、ファミコン互換機のほうがマシかもしれません。あくまでも「作りたい!」というのなら、無印Arduboyでもいいと思います。(ただし、無印は国内では多くの店で終売になっています)

 誤解があってはいけませんが、当然Arduboyも自作可能です。2~3千円もあればできると思います。

 

 

◆ AttinyArcade

 


https://webboggles.com/attiny85-game-kit-assembly-instructions/ 

 

 Attiny85使用のTinyJoypadをさらにシンプルにしたマシンです。Tinyjoypadは、十字キーを持っていますが、AttinyArcadeは2ボタンのみ。

部品点数があまりにも少なく、ハードウエアとしては逆に凄いです。

「AVR1つ、ボタンスイッチ2つ、電池ケース1つ、 抵抗2つ、圧電ブザー1つ、ディスプレイ1つ」

これだけで動きます。

そのかわりできるゲーム数は少ないですが、新しい自作ゲームを開発する余地がありそうです。



◆ TinyHandheld

  https://github.com/Yevgeniy-Olexandrenko/tiny-handheld

 

 こちらもTinyJoypadの派生機種です。十字キーをジョイスティックにして、 外部EEPROMを加えたもの。

 上位互換機といったところでしょうか。

 

 

◆ Gamebuino


 

2017年ごろ、秋月電子でも売っていたArduino系ゲーム機です。今は国内販売なさそう。

本家はバージョンアップしてる??METAが登場。

https://gamebuino.com/ 

 

 互換機の作例はありました。

https://ht-deko.com/arduino/gamebuino_clone.html

Arduino Pro Mini を使っているらしいので、UnoなどでもおなじみのATmega328Pですね。
 
記憶媒体としてマイクロSDを使っているので、それ関係の基盤やチップが必要になってきます。
 
自作するには難易度が上がりそうです。

 

 

◆ 番外編 Attiny10/13利用のゲームなど

  

https://www.tinyjoypad.com/attiny10 

https://protopedia.net/prototype/592

 Lチカのグレードアップ版としてAttiny10や13を使った「サイモン」ゲームの作例がたくさん挙がっています。こちらはLED表示で、ディスプレイを使わないので、見た目のワクワク度は下がりますが。

 

 世の中はすごいもので、Attiny10で インベーダーゲームを作っている人もいます。昔のPICブレークアウトを思い出しますね。

https://www.youtube.com/watch?v=aq30EdgSpOY 

 こちらはビデオ出力です。


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8ピン

Attiny13 8bit/20MHz プログラムメモリ:1kB EEPROM:64B RAM:64B

Attiny85 8bit/20MHz プログラムメモリ:8kB EEPROM:512B RAM:512B


Arduboy

ATmega32u4 8bit/16MHz プログラムメモリ:32kB EEPROM:1kB RAM:2.5kB

(Arduino Leonardoに搭載)


Gamebuino

ATmega328P 8bit/20MHz プログラムメモリ:32kB EEPROM:1kB RAM:2kB 

(Arduino Unoと同じ)

 

 

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 プログラムをちゃんと読みながら、ハードウエア、ソフトウエアともに作ってみたい!という人には、


「Tinyjoypad」か「AttinyArcade」

 

あたりから始めるのがよいと思います。TinyJoypadは、著作権まわりの処理のためか、ダウンロードできるプログラムのある場所が現在隠されているのですが、探せば転がってます。

 

 


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