前回の補足というか続きです。
現行のChromeOS Flexはメモリ4GB以上、ストレージ16GB以上推奨ということになっていますが、実はメモリ2GBでも動作するので
「2GBでも動いた!」
という動作報告があっちこっちで見られたりします。
これはまあ、いちばん初期のChromeBookが「メモリ2GB /ストレージ16GB」といったスペックで発売されていた頃の名残で、ChromeOSそのものは、2GBでも動くのですが、この初期のChromeBookは、全機種「自動更新期限をすでに迎えている」ため、現在のChromeOSから見ると「スペックが不足している」ことは否めません。
さて、2025年3月現在、ChromeOS Flexのバージョンは133あたりなのですが、さすがにここまで来ると、2GBでの運用はしんどくなってきたようです。
(実は、バージョン100とか120くらいまでは全然楽勝で動いていましたが、ChromeOS Flexは自動で更新されてしまうため、途中のバージョンのまま維持することができません。勝手に最新になってしまいます)
とはいえ、2GBしかメモリを積んでいないマシンでも、ChromeOS Flexがサクサクで動いてしまうため、当初わたしは「メモリの搭載量を見ていて、挙動を変えているのかしら?」と思っていましたが、どうやらそれは間違いで、OSそのものは同じなようです。
ただ、単純に
■ ChromeOS Flex が比較的軽いため、メモリ2GBでもなんとかその範囲で収まってしまう
■ OS本体も容量が少ないため、なんとかその範囲で収まってしまう
だけだとわかってきました。
ぶっちゃけ、OS容量のほうは、バージョンアップに伴ってだんだん大きくなってきており、ストレージ16GBでは、カツカツです。
ストレージは、SDカードなどで増やせるので、いまの段階ではなんとかなっていますが、OSそのものが16GBに格納できなくなった段階で、その機種はお役御免となることでしょう。
ストレージ管理画面を見ると、バージョン133で、「システム11.8GB」と表示されていることがわかります。
16GBしかないのに、システムだけで約12GBも使っていますから、OSそのものが肥大してくると、そろそろしんどいことがわかりますね。
一方のメモリのほうです。
ブラウザタブを2〜3開いた状態で、2GBのうち、のこり400MBくらいしかありません。
2025年3月の「バージョン: 133.0.6943.132(Official Build) (64 ビット)」に更新されてからぐらいが、顕著にメモリを食っている感じがします。
要するに 「タブを複数開くとメモリを消費する」ため、メモリが足りなくなるとタブの切替動作が極端に激遅になり、
「一瞬、フリーズしたかのような挙動になる」
ことが増えます。単一タブや2枚程度なら、サクサク動きますが、5〜6枚になると、メモリ内にとどめておけないらしく、正直言って「止まり」はじめます(笑)
このあたりを微調整するには、ChromeOS側の設定ではなく、Chrome側の設定→パフォーマンスから「メモリセーバー」をいじればいいのですが、
本質的な解決というより、一時的に複数タブを単一に見せかけるだけなので、やっぱりそこが2GBの限界という感じですね。
というわけで、ChromeOS Flexの2GBでの運用について、注意点を挙げておきました。
あとしばらくは、2GBの機種でも使い続けられたらいいなあ、と願っています。
(ダメになったら軽量Linuxでも入れ直そうかなあ)
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