2019年1月20日日曜日

シャープ SHARP 除湿機を分解する CV 71・80シリーズ



 前回の続きで、ヒート速乾モード(冬)がついている除湿機(衣類乾燥機)を大事に使わなくてはならなくなった吉家さん。

 そこで、新しくシャープCV-W80CH 2008を中古で入手したのをいいことに、故障した

CV-T71CH 2006

CV-U71CH 2007

を 同時修理しよう!ということになりました。


 昔から自力でテレビを作ったり、エロビデオのモザイク消し機(笑)を作ったり、秋月電子通商に入り浸ったりしていた吉家さんなので、この手の作業はお手のものです。




※ 分解清掃、修理などは良い子は真似しないでください。シャープに修理を依頼しても部品の保有期限が切れていますので、新しいのを買い直してください。予算を確保してください。奥さん・旦那さんと話し合ってください。



では、どこかの誰かの参考になるように、分解開始です。

シャープ CV-T71CH
 シャープ CV-U71CH
 CV-W80CH

 ↑基本的におなじ形のものは、ビス穴などは共通です。多少ほんの少しだけビスが省略されているモデルもあります。

(分解例はCV-T71CHです。)


 ではいよいよ分解です。

1)裏面の左右フィルターをはずし、その裏のビスを外す

右も左もおなじです。


2)裏面下部のビスを外す



3)横フタ右のビスを外す (ちょっと色違いなのはU71なので)


4)横フタ左の下部のビスを外す

5)左右の横フタを、ガバッと外す

 どちらの横フタも、ゆすりながらはずすと外れます。爪が何箇所かに出ているので、最初は外しづらいと感じると思いますが、コツがわかればガバッと全体的に外れます。


6)横フタの中に見えたビスを外す  


2箇所と1箇所です。水タンクがあるほうは下のビスはありません。


7)この段階で裏ブタ(裏面パネル)が外れる


 ちょっとボヤけてしまいましたが、裏パネルが外れると正面左右にヒートパイプとラジエタ、右部にホース類、正面左下に基盤類が見えます。


8)この状態で、清掃開始!!

 (基本的には、裏面パネルが外れると水漏れの原因となるホコリ類は9割方清掃可能です。)

 


↑こんな風に、開けたらホコリだらけであることが多いので、これを掃除機、雑巾などで取り除いてゆきましょう。

 

↑反対側もホコリまみれ・・・。



 基盤まわりも掃除機でしっかり吸っておきます。



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 9)水漏れ対策には、下部受け皿周囲の清掃も

 

 水タンクを外すと、内部に6箇所のビスがあります。これを全部外すと下部分が受け皿のような構造になっているのですが、そこも外れます。

 写真の上部に「インベーダーゲームのインベーダー」みたいな白いのが見えていますが、これが排水フタとパッキン部分です。この周辺もホコリがたまっていると水が伝って漏れますので、徹底的に掃除します。

 この水タンク収納庫の内部は、けっこうホコリが思わぬところまで侵略していることが多いので、じっくり取り除いてください。


10)キャスターがついている下部受け皿部分の内部もしっかり清掃。

 水漏れ対策には、下部受け皿の内部もしっかりホコリを取り除いてください。



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 ※)オプション 満水センサ廻り

 


 これまたホコリかぶっていますが、裏面の左中段(ラジエタの下部の左)に爪でハマっているのが磁気センサです。
 

 この真下にタンクのフロート(浮き)につながった磁石が来て、それをセンサが感知して満水エラーを解除します。

 このセンサ基盤が何かの拍子で外れたり、浮いたりしていると磁石を感知しない場合があります。接触不良などもあるかもしれません。

 うちのT71くんは、残念なことにココが水をかぶったらしく、センサICが死んでしまっていたので、ホールIC(磁気センサIC)でも買ってきて直そうかしら。



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 とこんな感じでお掃除してください。まだまだいけるぜー!

ヒート速乾モードがついている除湿機は最高!  CV-T71CH  CV-U71CH CV-W80CH


 めずらしく日常生活のお話ですが、

「何年も連れ添ったのに、浮気したらとんでもないだまされ方をした男」

な吉家孝太郎です。まったくもう!たいへんな目に合いました。





 当然、湿っぽい濡れ濡れな話なのですが、え?女の人の話?

 違います、違います!


 ・・・・・・除湿機(衣類乾燥機)の話です。


(ネタなのでおおげさに書いていますが、笑って許してくださいね)




 もう何年も家で使っていた除湿機が水もれを起こすようになりまして、いよいよこれは買い替えかなあ!ということで新しい除湿機を買ったら、


とんでもない違い!

に気づいてしまったというお話です。みなさまも除湿機を買うときには


「よーく調べてから買って」


くださいね!


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 どういうことかと言うと いまの一戸建てを買う前にアパート暮らしをしていたのですが、ベランダがなかったせいで洗濯物を部屋干しすることが多く、そのころ何の気なしに買ったのが

 シャープの 除湿機(コンビニクーラー)CV-T71CH 2006年製



という機種でした。で、これがとても便利で使いやすかったので、もう一台くらい別の部屋で使ってもいいな、ということで、そこらへんのディスカウントストアで買ったのが


 シャープの 除湿機(コンビニクーラー)CV-U71CH 2007年製

 


 という機種だったわけです。ちなみにどちらも実売1万円ジャストで、超お買い得。


 型番を良く見るとわかるとおり、TがUになっているだけで、ほとんど同じものです。性能的にも99%ほぼ一緒。 違いはTはどこかが青く光るくらい。


 この2台を重宝しながら大事に使ってきて、おまけに8年くらい前に一戸建てに引っ越して、


◆1 梅雨時期は、部屋内の湿気取りや部屋干しに

◆2 冬時期も悪天候(雪)時や、日照が少ない日の部屋干しに

◆3 浴室前の脱衣所に物干し棹をつけて浴室じゃない乾燥室代わりに


使っていたわけです。


 で、今年いよいよ2019年、製造されてからもう10年以上も頑張っているので、当然二台ともくたびれてきます。水タンクとは違う場所から水漏れを起こしたり、満水センサーがおかしくなったりして、新しいのと買い換えるかというつもりで



新調しました。新しい除湿機。


でも、服が乾きませんでした!(冬)


どういうこっちゃねん!


なんで新品やのに乾かないねん!



 ・・・・・・実は、その新機種の性能が低いとか、悪いとか、そういうわけじゃないんですね。私も全然気づかなかったのですが、結論から言えば↑前述の2機種は、現在販売されている除湿機(衣類乾燥機)の中では、かなり変わった性格の持ち主だったのです。

 それに気づいたおかげで、わたくし吉家、除湿機マニアになってしまいました!



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 2006年ごろにはあまり話題になっていなかったのですが、除湿機にはいくつかの方式があって、

◇ エアコンとおなじ冷媒を使ったコンプレッサー式

◇ 乾燥剤に水分を吸わせて、再びその水分を熱で飛ばすデシカント式

の2種類が主になっています。

 シャープの除湿機は当時「コンビニクーラー」を名乗っていて、エアコンみたいに冷風を出せるぜ!ということもうたい文句にしていました。なので当然コンプレッサ式です。

 コンプレッサー式は、夏場は電気代が安くパワーがあります。しかし、冬場は寒いのに冷房を入れるようなもので、除湿能力が落ちるらしいのです。


 デシカント式は、そもそもヒーターで乾燥剤の水分を飛ばすのがしくみなので、電気代が高いのが特徴で、その代わり動作音が小さいというメリットもあります。


 ところが、うちのT71とU71には、「ヒート速乾(冬)」モードというのがついていて、冬場でもヒーター風を出して除湿力を上げる、という機能が最初からついていたのです。


 なので、なんとも思わずに冬でもガンガン衣類乾燥ができていた、というわけ。



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 ところが、最近そこらへんで売っている除湿機は、

1) 1万8千円くらいの実売で売っているコンプレッサー式(シャープとか、アイリスとか)

2) 1万5千円くらいまでの少能力デシカント式(アイリスとか)


が王道なんです。

  ちなみにうちの除湿機の型番71というのは、一日あたり除湿能力が7.1リットルなので71なのですが、現在安価で販売している除湿機は、おおむねコンプレッサー式で65~80くらい、デシカント式で20~くらいになります。

  除湿性能が100(10リットル)クラスになると、安価とはいかず、実売で3万5千円くらいはするので、やっぱり性能も価格もレベルが一段階上がると思ってください。


 そして、現在71型番をつけているシャープの除湿機も何世代かありますが、



なんと!


なななんと!


ヒート速乾モードは、省略(コストダウン)


されているのです!どっひゃー!知らなかったよ早く言ってよ!



 それどころか!なんということでしょう!


 シャープの除湿機でヒート速乾モードがついていたのは歴代何機種もあるのに


 CV-T71CH 2006

 CV-U71CH 2007

 CV-W80CH 2008


のたった3年間だけ、だったということが発覚したのです!


 ええ!すべての取り説を、調べまくりで判明したこの事実!2009年以降のシャープ除湿機には、ヒート速乾モードは、もうついていなかったのです!


 そして、うちはたまたま「ヒート機能」がついている時ばっかり買っていたので、「当たり前についているもんだ」と思い込んでいたのです。



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余談ですが、うちのように「冬場でもしっかり衣類を乾燥させたい」というコアな人が満足するには、現在では

「4万円くらい出して、ヒートモードがついているコンプレッサー式(コロナなどが出している)を買うか、 80型番クラス(8リッタークラス)のデシカント式(トヨトミなどが出している)を買う」


しかありません。予算を覚悟してください。

 

 そこらへんで売っている1万から2万円の除湿機では、歯が立たないのです。



 そこで、除湿機マニアはどうしたか!


 こうなったら!ヤフオクだ!メルカリだ!


CV-W80CHを中古で無事購入。しばらくもたせます。

 



 これがCV-W80CHだ!おんなじ形ばっかりあるんだ!


(この話、まだつづきます)