2022年10月14日金曜日

ダイソーのマルセイユ石鹸をレビューする! ラ・ムーのマルセイユ石鹸 もね!

 

  コンピュータの話をしているかと思えば、突然バリカンの話を始めたり、無節操なヨシイエさんですが、世の中には面白いことが溢れているので、ついつい脱線してしまいます。

 

 最近は経済がらみのお話はおやすみですが、noteのほうに軸足が移っております。

 

吉家孝太郎 note

https://note.com/yoshiie_koutaro 


カタイお話が好きな人は↑へどうぞ。

 

 ところで、今回は「やわらかい」お話。そうそう!最近

 

せっけん

 

にハマっておりまして。石鹸です。せっけん。あの泡が出るやつ。

 

 


 

 今までとくに、ボディソープにこだわったりシャンプーにこだわったりすることもなく過ごしてきたのですが、ふとした気の迷いで

 

 マルセイユ石鹸

 

なるものに手を出して世界が変わりました!すっげーなにこれ、めっちゃいい。

 

  女性の方にはギシギシするのでオススメしませんが、なにしろヨシイエじゅうぶんおっさんですから、なんと髪を洗うのもマルセイユせっけんで洗っています。

 ちょっとキシむけど、短髪ならぜんぜんOK。もうシャンプーとかいらないです。



~~~~~~~~~


 何がいいのか、どこがいいのかというと、たぶん「しっとりなめらかにする成分がほとんどない」のがいいんだと思います。

  純粋に汚れと油分を落としてくれるので、カラダに残った油分や汚れやのちに悪さをすることがありません。

 

 たとえば、ふだん生活していて、汗をかいたりしたら、後で体が臭ってくることがありませんか?

 

 そういうのが皆無になりました。すげえ、なにこれ!

 

  たぶん、細菌のエサになるようなよけいな皮脂を残さないくらい、すっきり洗えているのだと思います。


~~~~~~~~~


 というわけで、なんと100均ダイソーで買えるマルセイユせっけんをドドンと一挙レビューです!


 また、スーパーのラ・ムーで買えちゃうタイプもあるので、そちらも一緒に紹介します。

 


<ダイソーのマルセイユ石鹸>

 


 全8種類、100円(110円)です。100g 


 オリーブ・ジャスミン・ハニー・ローズ・ラベンダー・グレープフルーツ・ハニーサックル・スウィートアーモンドの8つです。

(今回、上記写真では、グレープフルーツがたまたま売り切れ)



 この中で、「マルセイユせっけん」を名乗ることがOKなのは「オリーブ」だけだそうで、配合的にほかのものはおなじフランスの会社が作っているのだけれど、名称的には「マルセイユ石鹸」を名乗れないのだとか。

 

 


オリーブには「サボンドマルセイユD」と書かれています。原材料に注目。この「オリーブ」だけが「オリーブオイル」から出来ています。

 

 「オリーブ」は元祖マルセイユせっけんの配合なので、ぶっちゃけ使用感は「油くさい」です。オリーブオイルのきつい香りがするので好き嫌いがあると思いますが、成分的には純粋なマルセイユせっけんなので、昔の「てづくりせっけん」みたいな感じです。

 

 香りが気になる人は、自分の体のどこを洗うかで使い分けたらよいでしょう。たとえば髪を洗う時は別の香りのものにするとかね。

 

 


 
 たとえば、この「ハニーサックル」などは香りもさわやか系で、オススメです。こちらも裏面をみておくと事情がよくわかります。

 



  まず、名称が「マルセイユソープD」になっています。香料や配合などのために名称が違うそうです。

 

 また「オリーブ」以外は「パーム油」ベースになっているので、香りの意味では「オリーブオイル」よりもあっさりしています。

 パーム油ベースのものは、かおりそのものが淡白です。

 

 そのため、おなじマルセイユ石鹸ではあるものの、顔や髪といった香りが残りそうな部位は「オリーブ」以外を使うのが良いかもしれません。

 

 逆にボディの脂・汚れおとしにはガシガシ「オリーブ」を使うのがGOOD。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 そして、おなじ関西の会社が輸入している「ラ・ムー」版のマルセイユせっけんもあります。

 ダイソーのもラ・ムーのも「サボネリー・デュ・ミディ」社製で、豊中にある「ダイショートレーディング」扱い。

 





 こちらのほうがマルセイユせっけんとしてはおなじみの形をしています。


  「ラ・ムー」版の特徴は、


 ■ 香料なし

 ■ パーム油

 ■ 300g

 ■ 180円(198円)


という点。


 ここで、賢い人はすぐ気付きますね!

 

「ん?300gで約200円なら、ダイソーより安いじゃん」


と。そうなの。安いの!

 

 こちらも香料なしなので、「ややあぶらっぽい香りがする」と感じる人もいると思いますが、ダイソーの「オリーブ」ほどではありません。こちらも「昔の手作りせっけん」みたいな感じです。

 

 なので、できるだけ安値を求める人はラ・ムー版、いろいろなフレグランスを楽しみたい人はダイソー版をチョイスするのがいいと思います。

 

 余談ながら、本来のマルセイユソープは「オリーブオイル」限定なのだそうですが、今では「製法・成分」が準拠していれば「マルセイユせっけん」を名乗れるのだそうです。

 

 その意味では「ダイソー」の「オリーブ」は元祖マルセイユ石鹸がどんな感じがわかる!ということです。

 

 ========

 

 

 最後に実際に使っていて気付いたこと。

 

 ふつうせっけんはどんどん使っていると小さくなって堅くなり、あわ立たない謎の固形物へと変化するのをご存知と思います。

 あれは、水溶性の成分が先にどんどん溶け出して、水に溶けにくい成分が残りがちなのであんな風に堅くなるのだそうですが、

 

 マルセイユ石鹸は、小さくなっても固くなりにくい

 

という印象です。 

 

 というより、けっこう溶けるのが早いので、小さく硬くなる前に使い切ってしまう感じがします。

 

 なので、普通のせっけんより、使用スピードが早くなってしまいますが、それを「もったいない」と感じる人には向かないかも(笑)

 

 それより「ガッツリ泡立って、シャカシャカ洗える」という豊かな泡の感じを楽しんでほしいと思います。

 



 

 

 

 

 


2022年10月3日月曜日

楽しい ”謎” タブレット TYD-108H で遊ぼう 【速度・ベンチマーク編】 KT107”

 

 前回に引き続いて謎の中華タブレット、TYD-108H(KT107)についてリサーチです。

 


 

 

 前回はこちら

 https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2022/10/tyd-108hkt107.html


 このタブレット、現在もAmazonなどで販売されていますが、いろいろと楽しい「偽装」がなされているようなので、ご購入の際は、「怖いものみたさ」で買われることをオススメしております。


 さて、今回は、


 じゃあ、本当はどれくらいの速さやねん!


ということを検証してゆきたいと思います。

 

 

 実はTYD-108Hには「Antutu Ver4」がプリインストールされているのですが、 どうも別の購入者さん、あるいは検証した人によると


 このAntutuも偽装されている


との様子で、偽の数値を叩き出すそうです。逆におもしろいです。

 

 そもそもAntutu自体が、現在Google Playから締め出されているので、いろいろと怪しい噂も絶えません。

 

=========

 

 それはさておき、このTYD-108H。表向きのSocはMT6592で実際はMT6580が載っているようです。

 MT6592は8コアなので「8コアの新しいマシンに見せかけたかった」のかもしれませんが、実は微妙です。

 

 MT6592は8コアですが、8コアの出始めの2013年製SoCで、MT6580(4コア)のほうが2016年製で新しいのです。

 

MT6580 VS MT6592

https://gadgetversus.com/processor/mediatek-mt6580-vs-mediatek-mt6592/ 

 

 ベンチマーク検証で見ると、


MT6580  Antutu 31165

MT6592  Antutu 23000

 

というスコアで、6580のほうが速いんですね。あれれ?

 

MT6580  Geekbench4 1534

MT6592  Geekbench4 2104


では逆転していますが、まあ速度的には似たようなものかもしれません。

 

 

========

 

 では、MT6580・SoCが他社のどれくらいのものに相当するのか、比較を続けます。

 

◆  Tegra3 よりは速そう。

 https://gadgetversus.com/processor/mediatek-mt6580-vs-nvidia-tegra-3-t30l/

 

◆  Snapdragon410より、ちょっとだけ速そう。

 https://gadgetversus.com/processor/mediatek-mt6580-vs-qualcomm-msm8916-snapdragon-410/

 

◆  MT8127(Fire7・第5/7世代)より、やや速そう。

https://gadgetversus.com/processor/mediatek-mt6580-vs-mediatek-mt8127/ 


◆  MT8163V/B(Fire HD8・第6〜8世代)には負ける。

https://gadgetversus.com/processor/mediatek-mt6580-vs-mediatek-mt8163v-b/


 → ざっくりですが、数値上の速度で見ると、Fire7の2015年版に近いと思います。


 MT6580が2016年製であることを考えると、おおむねその年代の安〜いSoc等のパーツで組んだタブレットだと想像できます。


◆ アップル A6 (iPhone5) と、どっこい。

https://gadgetversus.com/processor/mediatek-mt6580-vs-apple-a6/

 

 まあ、でっかいiPhone5ですね。

 

 

 

 

2022年10月2日日曜日

楽しい 「偽装」 中華タブレット TYD-108H で遊ぼう! KT107

 

 謎のAndroidタブレットで遊ぼうのコーナー、第2弾です。前回は、ドスパラ系通信教育会社Force Clubからの放出品 DG-Q10SR3D でしたが、

 

(前回はこちら https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2022/09/dg-q10sr3d.html )

 

 

今回は

 

 Amazonでも絶賛発売中の TYD TYD-108H に注目しました。

 

 中国製、かつマイナーメーカーの製品は、かつては「中華タブレット」と呼ばれ、一時代を築きましたが、中国メーカーの中でもメジャーになった会社が多数出てきて、さすがに今はあまり「中華タブ」なんて言い方も薄れてきましたね。

 

 Androidの黎明期には、「momo9」とか「NOVO」とか「CUBE」と言った中国メーカー・製品がタブレットの牽引役でした。2012年前後のお話です。

 

(え?もう10年も経ったの?)

 

 

 さて、今回はその中華タブレットの不可思議さ・怪しさを正統的に引き継いだ機種をレビューしましょう。

 

 TYD という会社の製品ですが、「TYD-108」もしくは「TYD-108H」という機種名か、あるいは「KT107」という名称で流通しているようです。

 

 アマゾンのレビューでも、賛否両論で「普通に使える」というものから、「なんだかよく壊れる」とか、「いろいろ怪しい」とか書かれていますが、今回は実機でその楽しさをお伝えいたしましょう!

 

 



 

  外観はごく普通の10.1インチAndroidタブレットです。カメラも2つついています。

 

 肝心のスペックですが、


アンドロイド標準の「設定」からは『TYD-108H』『Androidバージョン8.1』などが読み取れ、そのほか2019や2020などの製造時と思える西暦が読み取れます。

 

 

 

では、今度は「CPU-Z」というアプリで情報を読み取ってみましょう。

 


 まず、SoCです。「MT6592」というMediatekのSocを搭載しているように表示されますが、ちょっと意味がわからないのが

「コア数が4」なのに「8×ARM Coretex-A7 1.8Ghz」とも表示されていることです。

 

 GPUは「Mali-400MP」となっています。

 

 本家MediatecのMT6592スペック

https://www.mediatek.jp/products/smartphones-2/mt6592 


 ARM7の8コアで、GPUがMaliなので、一応合ってそうですよね?このSocは2013年に発表された8コアSoCですが、CPU-Zでのコア数が4なのが気になります。

 

 


 


 つぎに「Device」のタブを見てみます。「TYD-108H」と「KT107」というモデル名が読み取れます。

 製造が KTE で、ブランド名が TYD のようにも読めます。

 ここでもハードウエアが MT6592 で、画面サイズが 1920×1080 と書かれています。

 メモリは約2GB ストレージは27.45GBというちょっと微妙なサイズです。



 さらに「System」タブです。アンドロイド 8.1 APIレベル24 と読めます。


 ここでも気になることが。AndroidのAPIレベル一覧で確認すると、バージョン8.1のAPIレベルは「27」です。APIレベルが「24」なのはAndoroid7.0です。

 

 なんだか気になりますね〜〜!

 

 

=========

 

 そこで、今度は「Droid Hardware Info」というアプリを使って、再度調べてみました。

 


 まずは、OSとディスプレイから。「Nougat(8.1)」と表示されていますが、Nougat(ヌガー)というのはAndroid7.0の愛称です。8.1ならば「Oreo」のはず。

 

 → OSはおそらく7.0だろう。8.1に偽装されている

 

っぽいです。

 

 また、ディスプレイは 1280×800 の可能性がありそうです。

 

→ 画面は少なくとも 1920×1080 ではない

 

と思います。 



 さらにSocです。「MT6580 コア数4」が表示されています。最高速度は1.3GHz。GPUは「Mali-400MP」かつての中華タブでけっこう有名だったGPUです。

 

 → SoCは 「MT6580」4コアが正しい。MT6592・8コアに偽装されている

 

と思われます。

 


  最後はメモリと内部ストレージです。メモリは2Gで、そのままです。内部ストレージは「11.4GB」と表示されています。

 

 → 内部メモリは謎。もともとのチップは?GB。16GBなのか・・・。

 

というオチです。



==========


 MT6580

 https://www.mediatek.com/products/smartphones-2/mt6580 


 MT6580がこの機種のSoCの正体だとわかったのですが、最後にもうひとつ謎が。


 4コア1.3Ghzなのは、Droid Info の表示とも合致するのですが、サポートされているディスプレイサイズが 1440×720 なんですね〜。

 

 そうすると、偽装のディスプレイサイズはともかく 1280×800とも合わないのです。

 

 横長方向は1440からの1280ですから大丈夫ですが、縦短方向は720しか表示できないのに800画素数があることになっているのはハテナです。

 

 もしかすると画面まわりはさらにややこしいことになっているのかもしれません。

 

 

 以上!

 

「ドキッ!偽装だらけのタブレット大会2022」

 

でした。