2023年6月22日木曜日

ChromeOS Flex は、どこまで古いPCでも耐えられるのか?

 




 あまりにもChromeOS Flex が快適なので、これまで常用していたLinuxMintから大幅に浮気をしてしまっているヨシイエさんですが、軽い、軽量だ、速い!といってもどこまで古いパソコンでも実用になるのか、実験してみたい気持ちに襲われました。


 ChromeOS そのものは、古いChromeBookの仕様などを見ているとなんとなくわかってくるのですが、日本だと


■ Chromebook C720 (エイサー)Celeron 2955U メモリ4G SSD16G


あたりが2014年に発売された古参のマシンということになるかもしれません。


 ところが、これよりメモリが少ない機種もけっこうあって


■ ASUS Chromebook Flip  C100PA Quad-Core RK3288C 2G eMMC 16GB


■ ASUS Chromebook  C201PA Quad-Core RK3288C 2G eMMC 16GB


とか


■ DELL Chromebook11 Celeron  2955U 1.4GHz 2G SSD:16GB  


■ 東芝 Chromebook CB30 Celeron 2955U 2G 16G 


なんかもあります。




========


★ 2015年くらいの標準ChromeBookは


CPU:Intel Celeron N2830や Celeron 2955U

RAM:2GBか4GB

ストレージ:eMMC 16GBまたはSSD16GB


が多かったようです。



========


 どうも、ChromeOSはZRAMというLINUXカーネルの圧縮RAMディスクを使っているらしく、


 https://ja.wikipedia.org/wiki/Zram


RAMが少なくてもいいらしい。


 なので、2Gくらいのメモリから動くのだそうです。通常は4Gで、8G以上だと余裕あり、ということになるでしょうし、今後は(まあどんなOSでも肥大化するので)8Gあたりが標準になってゆくのかもしれません。今のところは4GでOKです。


 CPU的には、PAEとSSEが動くことが要求されているようで、


■ Pentium4以降(PAE・SSE搭載)

■ 2Gくらい?のメモリ

■ ChromeOS Flexが要求する8GのUSB


が最低基準になるかもしれません。



 さて、そこで、Celeron900 2.2Ghz メモリ2Gにした、NEC VersaPro PC-VY20(VF-6) をChromeOS Flexで動作させてみました。


 もともとはWindowsXPくらいのモデルでしょうか。



 インストールはとくに困ることなく、ライブUSBからHDDにインストールできます。USBからのブートをしない場合は、BIOSに入って「レガシーUSB」みたいなところをイネーブルに変更すれば大丈夫と思います。

 初期設定ではUSBーFDみたいになってる場合があり、フロッピーの代替としてしか読んでくれないので、ブートできない可能性があります。


 さて、動かしてみると「ビュンビュン」「サクサク」とはいわないものの、そこそこ普通に動きます。





  これまで、このマシンにはXenialPup 7.5 を入れていたのですが、なんと、それより速そうです!


 youtubeの動画の解像度でチェックしたのですが、おなじマシンなのに、


◆ XenialPup7.5

 1080P → 静止画になってしまう。音は出る。

 720P → 通常再生OK


◆ ChromeOS Flex 

 1080P → グルグル回りながら、途切れつつ再生

 720P → 通常再生OK


という違いがありました。


 動画の再生能力は基本的にCPUパワーに大きく依存するので、それほど差がないのが普通なのですが、ChromeOSが


「めちゃくちゃ軽い」


のがよくわかります。絶妙な違いでも、OSのチューニングで「差がつく」ということがわかります。



========


 結論 


 ◎ メモリが2Gあれば、シングルコアCeleronでも、動く。

 ◎ youtube動画も、720Pまでは再生できる。

 ✕ PAE非対応CPU Celeron Mあたりはダメ。


0 件のコメント:

コメントを投稿