2019年3月3日日曜日

外観でバレる。ローコスト住宅の見分け方



こんにちは

最近は、とにかく安い家というのが庶民に人気で、ローコスト住宅と呼ばれる「坪単価の安い」一戸建てなんかが、よく売れていたりします。

じゃあ、豪邸は別としても、普通の一戸建てと安価なローコスト住宅の違いはどこにあるのか?なんて思いますが、このあたりは、通常の不動産情報でも詳しく説明されているので、このブログでは、あえて違うところを突いてゆきます(笑)

ローコスト住宅の定義は、「無駄を省くなどして、坪単価30万円前後まで安価に仕上げた住宅」というのが一般的でしょうか。だいたい30坪ぐらいの平均的なお家が、土地別で1000万円ぐらいで新築できる、というのが売りです。

しかし、安く上げる方法、というのは実にさまざまです。

 ①大量生産・大量買付けで、おなじものばかり作るので安く出来る。

 ②意匠・デザイン・見栄え重視な箇所をそぎ落として値段を下げる。

 ③外材など、安価な部材を徹底的に使って安くする。


素人が考えただけでも、上のほか、まだまだアイデアは出てくると思います。

コストダウンのどこにエネルギーを割くかは、メーカーさん工務店さんしだいだし、お家を買う人の「ツボ」も違うでしょうから、いちがいにはいえませんが、僕なりに、ローコスト住宅を「ぱっと見ただけで」判別する方法、というのをいくつか持っています(笑)

だから「良い」とか「悪い」とか、そういう意味じゃなくて、「ああ、ここがコストカットだね」ということが素人でもぱぱぱっとわかる方法があります。
(もちろん、これがすべてではありません。あくまでも一例ですよ!!だって、その作り手によって「どこを省くかは人それぞれ解釈が違いますから!」

では、あなたのお友達のおうちが「ローコストなのか、普通の一戸建てなのか」を外から見抜くツボを伝授しましょう!




<1>屋根でぱっとわかる。

屋根を見ます。専門用語で「軒」とか「袖」と言うのですが、屋根に接している壁から、実際の屋根がどれくらい広がっているかを見れば、その建築物の「屋根の激安度レベル」がわかります。

屋根にくっついている壁から、70センチとか80センチくらい実際の屋根が広がっていれば合格。30センチとか、ひどい場合には、ほとんどまったく出ていない(広がっていない)住宅は、ローコストです。

屋根が壁よりも広がっていると、施工面積がぐっと増えます。広がっていないと施工面積は、壁のサイズと一緒です。(つまり、床面積と等しくなってゆく)。
施工面積が小さくなれば、コストダウンです。

しかし、屋根が壁よりも広がっていないと、壁の上部が直接雨で濡れます。これを嫌って、昔の家だと、これが90センチとか1メートルぐらい広く作ってあるのです。

これで、建物の総寿命が短いかどうかが、判断できますね(^^

☆屋根材を見るというテクニックもあります。一番高いのは瓦・次はセメント製品やカラーベスト・板金は安上がりです。

 しかし、これは作り手の意図がはっきり出てきます。かわらは断熱性能も高いのですが、重たいから敬遠されます。板金は、熱をそのまま通すので中の住人は暑かったり寒かったりするのですが、重さが軽くなるメリットがあります。

なので、一概に「瓦じゃないからローコスト」とは断定できません。




 


<2>窓でぱっとわかる

これはあんまり知られていないテクニック?です。ちゃんとした住宅は、出窓や明り取りの特殊な窓以外、つまり、物理的に取り付けられない窓以外には

全部の窓に雨戸が設定されています。(一階には、格子が必ずハマっています)
ローコスト住宅では、よく見ると「2階の窓は、雨戸を最初からつけていない」ということが多いです(^^;;

 そして、ひどい場合には「1階の窓にも、雨戸がついていない」という家もあります。

(雨戸が最近のはシャッタータイプになっているものもあるので、よく見てね!)

1階に格子はついていないわ、雨戸もないわという家はローコストすぎて涙が出ます!

もちろん、雨戸なんていらない!という考え方もあるでしょうが、台風の時になにかが飛んできて破損したり、防犯のこともあるので、格子と雨戸は、「あったほうがいいもの」だと思います。


これは、外からそのおうちを見て一発で判別できますので、ぜひ周りの住宅を見回してください。安価な建売物件とかだと、2階の雨戸省略タイプが最近めっちゃ増えていますから!

 逆に、おんなじ建売でも、雨戸をしっかりつけてくれているところは「ああ、住む人のことをわかってるな」と思って大丈夫です。
 



<3>ひさしの数でぱっとわかる

屋根の形状が複雑なおうちは、それだけで手間がかかりますから「コストがかかる家」だとわかるのですが、素人の方に、屋根の形状の判別はわかりにくいかもしれませんね。

すっごい簡単なテクとしては

1階と2階の形が、そのままズドンとおんなじ形

は安くできる、というのはあります。

ただし、これは耐震性能で言えば、1階と2階がぐちゃぐちゃズレているほうが「耐震性能が下がる」ということもあるので、大手メーカーなんだけど基本は、1Fと2Fがズドン!とおんなじ形状にしているところもあります。

そのほうが、ゆれたときに均等にねじれるので強いのです(^^

というわけで、ここでは違うとこに目をつけましょう!!


それが、ひさしの数(笑)


丁寧な住宅になればなるほど、各窓に対する、その直上の「ひさし」がちゃんと作ってあります。どの窓にもついている「すごい丁寧な家」というのもありますが、まあ、普通は「メインとなる窓」には直接雨が入ってこないように、ひさしがついています。

だから、たとえば、トイレの窓とか、あんまり外をみないようなところの「ひさし」はカットしてあっても大丈夫です。

 ひどいのは「大きなてっぺんの屋根以外、ひさしらしいものが一切ない」という家です(☆_☆;


これは、雨の日に窓をちらっとあけると、とたんに体までずぶぬれになるだけでなく、サッシ周辺に水が入る可能性があったりするわけです。

ひさしをちゃんと作ると、以外に手間がかかるし、小さいけれど屋根なので、コストもかかります。

丁寧なおうちだと「おおきな屋根が瓦で作ってあるので、ひさしもちゃんと瓦で揃えてある」すばらしいお家もあります。普通は、「おおきな屋根は瓦だけど、ひさしは鉄板が巻いてある」というのが平均レベルです。

 ひさしがないのは、残念なおうちです。

 
どうですか?外からでも、意外にその家の価格と価値がわかるものでしょう?(笑)




(オリジナル 2011/5/6 ヤフーブログ終了に伴う再掲)

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