2019年3月7日木曜日

【たのしい裁判入門】 第1話「山田太郎を追え~見えないあいつをカーチェイス~」②


(このシリーズは、事実を元ネタにしたフィクションです。ちょっくら、いろいろいじくってありますのでご了承ください)

はいどうも。 楽しい裁判入門、語り手の吉家孝太郎です。



前回は、先代社長が預けっぱなしになっていた「供託金」を取り戻すため、吉家が手続きを任されることになったところまででした。

というわけで、法律知識が全くない新人営業マンは、とりあえず、なんだかよくわからない当時の資料らしき紙切れを手にもって、大阪法務局へと手続きの方法を質問しに行ったわけです。

持っていたのは、なんと「供託書」というちっちゃな紙切れ一枚。それもコピー!

どうやらこれは「29万円の供託をしてますよ」っていう証明書みたいなものらしい・・・。それもコピー!

原本は、いまもどこにあるか不明(笑)

あろうことか、現社長は、「これしかそれらしいもんは見つからんのやけど、どうにかなるかな?」って感じで。ヨシイエも、「まあ、どないかしてきます!」って感じで(笑)


法務局へ着くと、供託課というところの窓口で、尋ねます。
「あの~、なんかこの件でお電話をもらった◎◎という会社のものなんですけど・・・」
「はいはい、ちょっと待ってくださいよ」

このとき、対応してくれた事務官のおばちゃん(実際、事務官なのかバイトなのか、えらいのかどうかもわからんけど)が親切だったので助かりました(^^

右も左もわからないボクに、これはこれこれこういうことですよ、と教えてくれたわけです。

まあ、これもだんだんわかってくるのですが、裁判所や法務局の事務官さんにもいろんなタイプがあって、めっちゃ親切な営業マンみたいな人から、「素人がなにを言うとんねん」みたいなぶっきらぼうタイプから、とにかく真面目で「一字一句辞書引きながら確かめる」みたいな超カタブツさんまで、いろんな人がいるのです。でも、まあこの日は、いい人に出会えました(^^

さて、おばちゃんが言うには、こういうこと。

「あなたの会社は、山田太郎さんと大阪簡易裁判所で裁判をして、その手続きにかかる費用をうちの大阪法務局に預けています。で、その裁判は、そのままほったらかされているので、まずは『裁判やっぱやめます』とかなんか、そういう風に取り下げをしてほしいのです。そうすると、「取り下げたので、供託する必要がなくなったよ証明書」を裁判所が出してくれるので、それを持ってきてくれたら、お金を返しますよ」

とのこと。これをまあ、実際は裁判所ならではの専門用語や、専門書類名で説明してくれたのですが、ざっくり言えばそういう話なんです。

「なんだそうなんですか!わっかりました!じゃあ、裁判を取り下げて、その証明書もらってくればいいんですね!」とニコニコ顔で、法務局を後にしたヨシイエは、次に大阪の裁判所に行って、また話を聞きました。

そこで、大問題が発生したのです!!!

後半へ、つづく (^■^)

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