2019年2月7日木曜日

サヨクはなぜ破綻するのか



 私のブログをずっと見ている方なら、もうご存知だとは思いますが、私はその昔公務員をしていたことがあります。


 公務員というのは、民間企業に比べて、かなりサヨク的というか、社会主義に偏った職場であり、まあ、それもそのはず


「すべての市民に対して、公平であり、公正に職務を行う」


という意味では、そりゃあ、左がかっていても仕方ない部分はあるでしょう。



  さて、ちょっと面白い記事がありました。



盗聴で浮き彫り、役所の「敵を引きずり下ろす」文化(ダイヤモンドオンライン)
 https://diamond.jp/articles/-/193276




 窪田さんという方の記事ですが、今回の兵庫県明石市長の暴言問題に伴って、


「市長の発言をいつも盗聴、録音し、リークしたやつがいる」


「そして、それはたいてい、職員である」


ということの闇を伝えておられます。



 なぜ、役所の公務員は、「相手を引きずりおろす」のか。



 その理由は、もちろん窪田さんが書いておられるとおり


”役所という世界は民間と異なり、競争がない。仕事ができる、結果を出した、という人が評価をされて、グングン出世をするというわけではなく、大きなミスや、キャリアに汚れのない人が取り立てられていく減点主義”


だからです。






 公務員の世界には、とても面白い(失礼)制度があります。



 いちおうタテマエ上は、「できる職員とできない職員はきちんと評価しなくてはいけない」ということになっているため、


同階級のAさんとBさんとCさんがいたら、ほんのわずかでも、その給与に差がつくはずだ


ということになるのは、理解いただけるでしょう。



 なので、昇給などに差があって、Aさんの昇給とBCさんの昇給が異なる、という制度が存在します。


 それを特別昇給というのですが、私も公務員時代に、事務のおねえさんから



「よしいえさん、今月特昇ついてますよ」


と教えてもらって、「なんじゃそれは」と思ったものです。


 明細を見てみると、たしかに昇給している。他の人とは異なり、私だけが特別扱いされているわけです。



 しかし、それは吉家ができる職員だというわけではけしてありません。



  どういうことか?


 簡単です。今回はAさんである私に特別昇給がつきますが、次回はBさん、その次はCさんと、


順繰りに、公平に平等に特別昇給


がついてゆくのです。


 これが、公務員的平等の世界なんですね。




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 こういう理屈ですから、サヨクの世界というのは、基本的には


「なにもかにも、とにかく平等であって、抜け駆けするヤツは嫌いだし、できるヤツも嫌い」


なのです。


 言い方は悪いですが、もういっそ、「それならいっそみんなで何もしない」ということを是とするような、そういうへんてこな部分もあります。



 公務員サヨクの考え方は、「プラスであること」「追加であること」「加算されること」を嫌うことにあります。


 それは「差」がつく元凶だからです。


 (民間サヨクは、ちょっと違う場合もあります。会社員の組合だったら「賃金あげろ」とか言うので)


 なのでむしろ

「マイナスであること(○○をするな・させるな)」
「やめさせること(○○が負担だ)」
「コスト時間がかかること(○○するならこれくらいの時間をくれ)」


というニュアンスに置き換わることが多いです。


 わかりやすく言えば、勤務時間を越えて何か業務をしないといけない場合には


「それは職務命令なのか!」
「全員参加である必要はあるのか!」
「管理職だけでやればいいんじゃないのか!」


みたいな言説が飛び交う、ということです。 基本、○○しない方向で、ということですね。





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 このように、「プラスにならないように」「加算はしない」文化であるため、


「頑張って何か新しい成果を生み出そう」


ということは苦手です。 公務員は、税収が増えればボーナスが増えるわけでもないので、よけいにそうなります。



 そうすると、気にいらないことがあると、「相手を引きずりおろす」しか方法がなくなるわけです。



  安保闘争、学園紛争の頃のサヨク内部での内ゲバも、基本的には似た構造があります。


 平等と公平がモットーのサヨクでは、「抜きん出る者」が出現すると引きずりおろさなくてはならないのです。


 そうしないと、原理原則(と思っているもの)が抜きん出る者によって支配されて変わってしまうからです。




 しかし、実際にはヒトは群れで生活する動物だし、そこにはリーダーから末端までの階級ピラミッドがおのずと生じますから、


「トップはつぎつぎに追い落とされる」


ということが繰り返されるのです。



 だから社会主義国家では、粛清が繰り返されます。


(抜きん出そうになる勢力が出てくると、徹底的につぶされる)





 なので、国内の政治を見ていてもそうですが、サヨクの活動は基本的に下方修正されるため、


「劣化コピー」


が進みます。


 土井おたかさん以上の人が、現状サヨクから出てこないのは、そういうことです。以下の人しか出てこないようになっているのです。




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 そんなサヨクですが、現在の中国のように「上昇することを認める」ということに折り合いをつけると、政治体制としては維持できます。


 むしろ、現在中国では「上昇のためにはなんでもあり」な部分があるので、すでに


「平等と公平であることは、とりあえず無視する」


とよいわけです。(しかしそれじゃあ、サヨクではないよね)





 というわけで、結論としてはサヨクは破綻するのですが、だからといって単純に「ウヨクがその逆になる」というわけでもありません。


 このあたりはまたボチボチお話します。









2019年1月20日日曜日

シャープ SHARP 除湿機を分解する CV 71・80シリーズ



 前回の続きで、ヒート速乾モード(冬)がついている除湿機(衣類乾燥機)を大事に使わなくてはならなくなった吉家さん。

 そこで、新しくシャープCV-W80CH 2008を中古で入手したのをいいことに、故障した

CV-T71CH 2006

CV-U71CH 2007

を 同時修理しよう!ということになりました。


 昔から自力でテレビを作ったり、エロビデオのモザイク消し機(笑)を作ったり、秋月電子通商に入り浸ったりしていた吉家さんなので、この手の作業はお手のものです。




※ 分解清掃、修理などは良い子は真似しないでください。シャープに修理を依頼しても部品の保有期限が切れていますので、新しいのを買い直してください。予算を確保してください。奥さん・旦那さんと話し合ってください。



では、どこかの誰かの参考になるように、分解開始です。

シャープ CV-T71CH
 シャープ CV-U71CH
 CV-W80CH

 ↑基本的におなじ形のものは、ビス穴などは共通です。多少ほんの少しだけビスが省略されているモデルもあります。

(分解例はCV-T71CHです。)


 ではいよいよ分解です。

1)裏面の左右フィルターをはずし、その裏のビスを外す

右も左もおなじです。


2)裏面下部のビスを外す



3)横フタ右のビスを外す (ちょっと色違いなのはU71なので)


4)横フタ左の下部のビスを外す

5)左右の横フタを、ガバッと外す

 どちらの横フタも、ゆすりながらはずすと外れます。爪が何箇所かに出ているので、最初は外しづらいと感じると思いますが、コツがわかればガバッと全体的に外れます。


6)横フタの中に見えたビスを外す  


2箇所と1箇所です。水タンクがあるほうは下のビスはありません。


7)この段階で裏ブタ(裏面パネル)が外れる


 ちょっとボヤけてしまいましたが、裏パネルが外れると正面左右にヒートパイプとラジエタ、右部にホース類、正面左下に基盤類が見えます。


8)この状態で、清掃開始!!

 (基本的には、裏面パネルが外れると水漏れの原因となるホコリ類は9割方清掃可能です。)

 


↑こんな風に、開けたらホコリだらけであることが多いので、これを掃除機、雑巾などで取り除いてゆきましょう。

 

↑反対側もホコリまみれ・・・。



 基盤まわりも掃除機でしっかり吸っておきます。



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 9)水漏れ対策には、下部受け皿周囲の清掃も

 

 水タンクを外すと、内部に6箇所のビスがあります。これを全部外すと下部分が受け皿のような構造になっているのですが、そこも外れます。

 写真の上部に「インベーダーゲームのインベーダー」みたいな白いのが見えていますが、これが排水フタとパッキン部分です。この周辺もホコリがたまっていると水が伝って漏れますので、徹底的に掃除します。

 この水タンク収納庫の内部は、けっこうホコリが思わぬところまで侵略していることが多いので、じっくり取り除いてください。


10)キャスターがついている下部受け皿部分の内部もしっかり清掃。

 水漏れ対策には、下部受け皿の内部もしっかりホコリを取り除いてください。



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 ※)オプション 満水センサ廻り

 


 これまたホコリかぶっていますが、裏面の左中段(ラジエタの下部の左)に爪でハマっているのが磁気センサです。
 

 この真下にタンクのフロート(浮き)につながった磁石が来て、それをセンサが感知して満水エラーを解除します。

 このセンサ基盤が何かの拍子で外れたり、浮いたりしていると磁石を感知しない場合があります。接触不良などもあるかもしれません。

 うちのT71くんは、残念なことにココが水をかぶったらしく、センサICが死んでしまっていたので、ホールIC(磁気センサIC)でも買ってきて直そうかしら。



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 とこんな感じでお掃除してください。まだまだいけるぜー!

ヒート速乾モードがついている除湿機は最高!  CV-T71CH  CV-U71CH CV-W80CH


 めずらしく日常生活のお話ですが、

「何年も連れ添ったのに、浮気したらとんでもないだまされ方をした男」

な吉家孝太郎です。まったくもう!たいへんな目に合いました。





 当然、湿っぽい濡れ濡れな話なのですが、え?女の人の話?

 違います、違います!


 ・・・・・・除湿機(衣類乾燥機)の話です。


(ネタなのでおおげさに書いていますが、笑って許してくださいね)




 もう何年も家で使っていた除湿機が水もれを起こすようになりまして、いよいよこれは買い替えかなあ!ということで新しい除湿機を買ったら、


とんでもない違い!

に気づいてしまったというお話です。みなさまも除湿機を買うときには


「よーく調べてから買って」


くださいね!


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 どういうことかと言うと いまの一戸建てを買う前にアパート暮らしをしていたのですが、ベランダがなかったせいで洗濯物を部屋干しすることが多く、そのころ何の気なしに買ったのが

 シャープの 除湿機(コンビニクーラー)CV-T71CH 2006年製



という機種でした。で、これがとても便利で使いやすかったので、もう一台くらい別の部屋で使ってもいいな、ということで、そこらへんのディスカウントストアで買ったのが


 シャープの 除湿機(コンビニクーラー)CV-U71CH 2007年製

 


 という機種だったわけです。ちなみにどちらも実売1万円ジャストで、超お買い得。


 型番を良く見るとわかるとおり、TがUになっているだけで、ほとんど同じものです。性能的にも99%ほぼ一緒。 違いはTはどこかが青く光るくらい。


 この2台を重宝しながら大事に使ってきて、おまけに8年くらい前に一戸建てに引っ越して、


◆1 梅雨時期は、部屋内の湿気取りや部屋干しに

◆2 冬時期も悪天候(雪)時や、日照が少ない日の部屋干しに

◆3 浴室前の脱衣所に物干し棹をつけて浴室じゃない乾燥室代わりに


使っていたわけです。


 で、今年いよいよ2019年、製造されてからもう10年以上も頑張っているので、当然二台ともくたびれてきます。水タンクとは違う場所から水漏れを起こしたり、満水センサーがおかしくなったりして、新しいのと買い換えるかというつもりで



新調しました。新しい除湿機。


でも、服が乾きませんでした!(冬)


どういうこっちゃねん!


なんで新品やのに乾かないねん!



 ・・・・・・実は、その新機種の性能が低いとか、悪いとか、そういうわけじゃないんですね。私も全然気づかなかったのですが、結論から言えば↑前述の2機種は、現在販売されている除湿機(衣類乾燥機)の中では、かなり変わった性格の持ち主だったのです。

 それに気づいたおかげで、わたくし吉家、除湿機マニアになってしまいました!



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 2006年ごろにはあまり話題になっていなかったのですが、除湿機にはいくつかの方式があって、

◇ エアコンとおなじ冷媒を使ったコンプレッサー式

◇ 乾燥剤に水分を吸わせて、再びその水分を熱で飛ばすデシカント式

の2種類が主になっています。

 シャープの除湿機は当時「コンビニクーラー」を名乗っていて、エアコンみたいに冷風を出せるぜ!ということもうたい文句にしていました。なので当然コンプレッサ式です。

 コンプレッサー式は、夏場は電気代が安くパワーがあります。しかし、冬場は寒いのに冷房を入れるようなもので、除湿能力が落ちるらしいのです。


 デシカント式は、そもそもヒーターで乾燥剤の水分を飛ばすのがしくみなので、電気代が高いのが特徴で、その代わり動作音が小さいというメリットもあります。


 ところが、うちのT71とU71には、「ヒート速乾(冬)」モードというのがついていて、冬場でもヒーター風を出して除湿力を上げる、という機能が最初からついていたのです。


 なので、なんとも思わずに冬でもガンガン衣類乾燥ができていた、というわけ。



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 ところが、最近そこらへんで売っている除湿機は、

1) 1万8千円くらいの実売で売っているコンプレッサー式(シャープとか、アイリスとか)

2) 1万5千円くらいまでの少能力デシカント式(アイリスとか)


が王道なんです。

  ちなみにうちの除湿機の型番71というのは、一日あたり除湿能力が7.1リットルなので71なのですが、現在安価で販売している除湿機は、おおむねコンプレッサー式で65~80くらい、デシカント式で20~くらいになります。

  除湿性能が100(10リットル)クラスになると、安価とはいかず、実売で3万5千円くらいはするので、やっぱり性能も価格もレベルが一段階上がると思ってください。


 そして、現在71型番をつけているシャープの除湿機も何世代かありますが、



なんと!


なななんと!


ヒート速乾モードは、省略(コストダウン)


されているのです!どっひゃー!知らなかったよ早く言ってよ!



 それどころか!なんということでしょう!


 シャープの除湿機でヒート速乾モードがついていたのは歴代何機種もあるのに


 CV-T71CH 2006

 CV-U71CH 2007

 CV-W80CH 2008


のたった3年間だけ、だったということが発覚したのです!


 ええ!すべての取り説を、調べまくりで判明したこの事実!2009年以降のシャープ除湿機には、ヒート速乾モードは、もうついていなかったのです!


 そして、うちはたまたま「ヒート機能」がついている時ばっかり買っていたので、「当たり前についているもんだ」と思い込んでいたのです。



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余談ですが、うちのように「冬場でもしっかり衣類を乾燥させたい」というコアな人が満足するには、現在では

「4万円くらい出して、ヒートモードがついているコンプレッサー式(コロナなどが出している)を買うか、 80型番クラス(8リッタークラス)のデシカント式(トヨトミなどが出している)を買う」


しかありません。予算を覚悟してください。

 

 そこらへんで売っている1万から2万円の除湿機では、歯が立たないのです。



 そこで、除湿機マニアはどうしたか!


 こうなったら!ヤフオクだ!メルカリだ!


CV-W80CHを中古で無事購入。しばらくもたせます。

 



 これがCV-W80CHだ!おんなじ形ばっかりあるんだ!


(この話、まだつづきます)



2018年12月8日土曜日

【資本主義をハックする 19】 <儲ける>と<稼ぐ>と<食える>で生き残る



 まいどおなじみ、とある業界の片隅で生きる中小企業の管理職でありながら、モノ書きの真似事をしている吉家さんのたわごとです。




 ふだん、本業も副業もいろいろ頑張ってはいるのですが、昨今の経済事情を見ていると


「頑張れば頑張るほど、労多くしてドツボにはまる」


みたいなことが業務でも多々あります。


「よかれと思って親切にすればするほど、金銭的には儲からない」


みたいなことも山ほどあります。



 どうしてこんなことが起きるかというと、理由はとても簡単で、



「右肩下がりの経済社会では、努力はどんどん報われなくなる」


ということが起きているんですね。(だから頑張るのは無駄、とかそういうことはさておき)




 すごく簡単に言えば、私の属している建築業界で言えば、着工件数が右肩上がりの時は、材料なんかも「需要があるのでバンバン売れてゆく」わけです。

 ところが着工件数が下がり、新築が減って修理が増えると


「何十年前のこの部品に合うものを探してくれ」


みたいなことばっかりが業務になってきます。そうすると新築材料が、何も考えなくても、100㎡分なら100㎡分出荷できていたのが、たった1㎡の修理のために


「その部材はなんじゃ?何処の会社のじゃ?そもそも、まだその部品はあるのか?」

「部品はないのか!じゃあ、どうすれば修理できるんじゃ?」


みたいなことばっかりになるのです。そうすると、昔は左うちわで販売量も、販売額も上がっていたのが、あっちこっち探し回ってやっとこさ1個だけ部材を売る、みたいなことが起きてしまい、



「ん?この努力は、金銭的に見合ってないよなあ」



というオチになってしまうわけです。



 この例に限らず、需要がない、市場がないという世界では、「同じだけの収益収入を得るのに、多大な労力がかかる」ということが万人に生じます。そうすると


「我慢して何かを成し遂げるより、需要がある業界へ転職したり、取り扱い品目をさっさと変えてしまったほうが、儲かる」


ということが起きるのですね。つまり、努力がどんどん無価値になるのです。





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 というわけで、今回の資本主義ハッキングは、


”そもそも、儲かる・稼ぐ・食えるという3つのアクション・プロセスをちゃんと理解しておこう”


というあたりに着目してみます。



 「儲かる」 というのは、コストに対しての収益が高くなることを意味します。リスクに対してのリターンが多いとも言い換えることができます。


 「稼ぐ(稼げる)」というのは、時間と量を投入・積み重ねることで収益収入が増えることを意味します。労働がもっとも分かりやすい「稼ぐ」ための行動ですね。


 「食える」 というのは生活ができることです。生活が成り立つだけの収入が実際にあることを意味します。



 現代社会では、「稼いでいるけれども食えない」とか「儲かっていないのに食える」とか、額面どおり、教科書どおりにはいかない不思議なことが多々起きています。




 たとえば、借金して経営しているベンチャーや、不動産投資をしている人は、


「実際には利益が出ていないのだけれど、融資的なXデーが来るまでは食えている」


なんてことも起きます。 住宅ローンが返せなくて、家を取り上げられている人なんかもそうです。その日が来るまでは住んでいられます。ただ、その日がやってくるスパンが長いだけです。



 あるいは、


「日銭を稼いでいるけれども食えない」


ということもたくさんあります。小説家が単行本を出して得られる印税は初版70~100万円ほどだと言われます。

 そうすると、つぎつぎに仕事はしているし、執筆をしているけれども、増刷がかからない残念な作家さんは、年間に4冊出してもぎりぎり食えるか食えないか、になるということです。


 この場合は、銀行から借りられるだけ借りて最後は破産するベンチャー社長のほうが、いい暮らしができるかもしれません。




  はたまた、わたしの


「絶対に儲かるビジネスをしているけれども、それで食えるほどではない」



というのもそうでしょう。 リスクゼロ、コストゼロ、需要はある、けれども、それで一日1万円もらえて年間365万円ほどには到達しない(今はまだしていない)ということが現実なのですから、これではとうてい食えません。なので本業の仕事をしているのです。





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 これらは仕事や業務の内容、動かすお金の大小だけで決まるわけではありません。


 そりゃあ、「内職で1個1円のものを作る」だと食えなさそうな感じがするのは誰でもわかります。


 しかし、「不動産投資」であっても、食えるに至るにはかなりのハードルがあるわけです。


 たとえば、1000万円の物件を所有して、月5万円で貸し出せるとしましょう。この人は1件の不動産を持っているのですから立派な不動産投資家ですが、「月5万円では食えない」のです。


 せめて、賃貸料月5万円の物件を6件くらい持って、「月30万円くらい実入りがある」くらいないと、「食え」はしません。実際には管理手数料やらがかかるのでもっと不動産を所有していないといけません。




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 そうすると、「起業したい!」と思っている人も、「社畜はいやだ!」と思っている人も、「大手企業で安泰だ」と思っている人もみんな、最終的なベースは



「まず、何をさしおいても食えること」


が大切なのです。


 今現在あなたは、ソニーに勤めて月50万円もらっているかもしれませんが、明日リストラされたら、「食えること」を真っ先に考えなくてはいけないからです。



 そうすると、この資本主義を生き延びるには、


1)「食える」手段をまず確保せよ!


それから


2)プラスアルファで「稼ぐ」力を身につけよ!


そして


3)儲けを出して、それだけで「食える」ように収入のポートフォリオを入れ替えろ!



という生き方を、 学校卒業からリタイアまでにシステム化しなくてはならない、ということになります。




 私は今40歳半ばですが、20代で大卒の後は、公務員や会社員を経てとりあえず「食える」ことを確保してきました。


 30代からは並行して「副業で稼ぐ」ことができないかを試行錯誤しています。その中で、いくつかの方法論やら、実践をやってみて「食えると稼ぐ」はいちおう取り組めている感じがします。


 40代からは、「回数を重ね、労力を使って稼ぐ」から「自動で儲ける」にシフトすることを考えています。


 そして、50代までには、なんとか「プラスアルファの稼ぐと設ける」で本業の「食える」の金額を乗り越えることができたら、資本主義ハッキングの完成!だと考えているわけです。





 精進いたします。まる。

2018年11月29日木曜日

【資本主義をハックする 18】 技術は「目で盗め」が正しいのか、「丁寧に教える」のが正しいのか



 とある職人さんのお話で、「最初から最後まで丁寧に教えたほうが、結果として有能な職人になる」ことがわかり



「仕事は目で盗め」



といった、これまでの職人の常識は、一体なんだったんだ?ということが話題になっているようです。




 

布団作りの職人が最初から技術を丁寧に教えた結果

https://togetter.com/li/1288622




 この話、いろいろな意見があるようですが、結論から言えば



「最初から最後まで教えたほうが、技術は上がる」



だろうことは予想がつくし、正しいことです。





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 しかし、 どうして職人の世界では、「仕事は目で盗め」という話が語り継がれてきたのでしょうか。




 これは、みなさんの意見にも多少出てきますが、



「つまらない仕事から順にやらされる人材が存在することで職能と報酬のバランスが取れる」


ということのようです。



 吉家さんも、ふだんは建築系の世界に関わる会社に勤めているのでわかるのですが、職人さんというのは一人前になると、


「その時点で給料は頭打ちになり、かつ同じ仕事をしているものは時にはライバルになる」


という世界です。


 たとえば、大工さんの日当が2万5千円だと仮定したら、一人前の大工なら、みんな2万5千円という


「同一労働、同一賃金」


の世界なわけです。



 そうするとその裏には、いろんなことが起きてきます。


 ■ 建築の仕事をする元締めやら、棟梁、あるいは元請に相当する人物は、家を建てる人からは、「今日は5人現場に来たから5×2.5=12万5千円請求します」とお金をもらうけれども、半人前の弟子にはそれだけやらずに利ざやを抜く


とか


■  みんなが一人前であれば、「ただ土を運びまくる」とか「ただ石を運びまくる」といったいわゆる下働きの仕事が嫌になるので、下働きをしてもらう人材と、高度な技術を使う人材を分ける


とか 、そういうことが陰で起きているわけですね。




 ほら、ちょうど今話題の女医になるための入試点数を調整しないと、医療が崩壊する!みたいなことが、現場サイドで起きるので、悪い意味での工夫をしているのです。






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 こうした問題を今度は、一般的なサラリーマンで置き換えてみるとどうでしょう。



 今、わたしたちは普通に


「新卒者や新入社員には、仕事を先輩が丁寧に教えて、そうして仕事を覚えていってもらうべきだ」


と考えていると思います。まあ、それが「正しいことで当たり前だ」と思っていることでしょう。



 ところが、このことが「当たり前で正しい」と思うことができるには、ある重要な前提条件が必要になることがおわかりでしょうか?



 それは、



「先輩は、順番にその上の地位に昇進し、その先輩後輩の立場は変化しない」



という暗黙の了解や大前提です。



 もし、この前提が崩れてしまい、



「すべてのメンバーは実力主義でバトルロワイヤルだ!社内で生き残れ!」


みたいなことになるとどうでしょう。


 あるいは、


「右肩上がりで業績が拡大せず、ずっと平衡状態とか、右肩下がりで社員同士で仕事やポジションの取り合いが起きる」


とすればどうなるでしょうか。



 ”先輩社員と後輩社員が全く同じ職能を持っているのであれば、会社としては、給料が低い後輩社員を残し、先輩社員を排除しようとする”


 ことは目に見えていますし、そうなると自動的に、


”先輩社員はわざと、後輩社員に仕事の内容を伝授しない”


ということが起きてくるのです。



 おのずと、先輩社員は



「仕事というものは目で盗んで覚えろ」


とか


「仕事は自分でつかみ取れ」


とか、そういうことを言い始めることは想像に難くありません。




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 さて、ここからが資本主義ハックの真骨頂です。



「持てる技術技能や、智恵知識は、資本・資産である」



と考えると、会社があなたを守ってくれない時代にはそれらは



「安易に手放すものではない」



ということになります。


 もちろん、そうなると社会全体の経済成長は鈍化しますが、社会全体の経済成長があなたの家計を守ってくれるのか、あるいは会社があなたを守ってくれるかどうかでこの話の結論は



大きく真逆に変化する



ことも覚えておいて損はありません。




 会社組織にあっては、労働者が技能や知識をどんどん集約・伝達してくれたほうが、会社全体の生産性はアップするので、資本家から見ればメリットがある、ということになります。


だから会社では「新入りにモノを教えるのは当然」という風潮を仕込みます。



 ところが、職人はその個人自身が「小さな個人資本家」なので、技能や知識を独占していたほうが利益が出るのです。


 だから、職人の世界では「新入りは自分で学べ」という風潮が当然なのです。




 資本主義をうまくハッキングするには、自分が会社や仕事において「どういう立場、ポジションにいるのか」をきちんと考えた上で、上の2つの立場を上手に使い分けることで



 あなた自身の生き残り策



を組み立ててゆく必要がありそうです。





2018年11月27日火曜日

<実国学を考える 27> ユートピアは幻想なのか? ~共同体の本質を暴く~





 よろしく~、ねっ!


というのはかの有名な「ゆーとぴあ」のネタですが、今日は真面目なほうの


ユートピア(理想郷)


について考えてみたいと思います。




 この話へ至るには、いろいろな複線があるのですが、



■ ひきこもりと労働
https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2018/11/blog-post_9.html



というネタを数回前に書いたり、あるいは




■ 新しき村が100年続いた理由
https://withnews.jp/article/f0181127000qq000000000000000W0ae10101qq000018362A
(WithNewsさんから)



 などを読んだりして、人の生活はどうあれば幸せなのかについて、いろいろと考えているからです。



 今回のwithnewsさんの記事では「武者小路実篤」の「新しき村」が取り上げられています。


 まあ、一種の理想郷ですね。


 この手の話だと、「ヤマギシズムはどうなんだ?」という話も出てくるでしょう。




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 ただし、この連載は「実国学」という視点、つまり日本の歴史における日本人のありように焦点をあてて考えているので、理想郷のあり方においても



「日本と日本人という国家システム」



を念頭に置いた考え方をしようと思っています。



 そうすると、「新しき村」というのは、実国学の目線で見ると、かなり面白い点がいくつかあることがわかります。


 その面白さは以下のような感じ↓



■ 自給自足が理念ではない。太陽光発電もするし、実篤のコンテンツもお金にする。3億の売上を上げたっていい。


■ 人数が増えることが目的ではない。どれだけの人間がどれだけ食えるか、ということを意外にシビアに計算している。


■ 村の内部だけでなく、外部からもお金や労働力を得る手段を考えている。賛助会員など。


■ 私有財産OK


■ 来るものを拒んだりもする




 この、なんていうかお金に対してストイックで真面目な感じが、ヤマギシとはやや違うかな、という気もします。




 もちろん、村落共同体という面では、どのような問題や課題が生じるかについても言及があります。



■ 男と女の問題は、こじれる


■ 怠け者は意外と排除される


■ 何か言う前に自分でやれ


 要するに、ニャートさんなどがアイデアとして考えるような「弱者のための共同体」とはまた、ちょっと違うんですね。



 実は、「新しき村」を知れば知るほど、この集団スタイルは



「高度な自律と自立が要求される」



ということが見えてくるのです。



 ぶっちゃけて言えば、新しき村では「仕事ができなくなった者を抱えておくための集団ではない」ということだと思います。


 むしろ、「自ら自律して活動できる人たちが、共同体というメリットを享受するために集団でいる」というほうが近いかもしれません。


 なので、自ら文化的なコンテンツを起こしたり、事業的なものをやったり、実篤の遺産を「活用」してお金に換えてゆくことができているのでしょう。



 いわば、生活そのものを主題とした「トキワ荘」かもしれません。






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  実国学の視点で見ると、「自分達が食べるために、集団というスケールメリットを生かしてゆく」というポイントは大変興味深いです。


 事実、新しき村の重要な関心事は



「この人数が食えるか、食えないのか」



というサイズ感をしっかり見ていることです。



 日本の歴史は、実はこの繰り返しで、


天皇家から子供達が臣籍降下して源氏や平氏が生まれて、全国各地へ散らばっていって「自活」しなくてはならなくなった



とか、 あるいは、国内では



農地が足りなくなったから北海道や樺太や満州やブラジルへ出て行って土地を必要とした


とか、


 田舎の次男や三男が、都市へ出てきて、サラリーマンという新しい形態が成立した



とか、ぜんぶおんなじ話なんですね。



 つまり、ある定まった範囲範疇の中で、「食えるだけのサイズ感」が残念ながら存在したり、「食えないから外へ出たり、新しいことを始めたり」という動きからは逃れられないんです。




 ということは、ユートピアは無限に広がったり、増殖できるものではない、ということでもあるでしょう。





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 これまた興味深いことに「新しき村は、自給自足が主ではない」という点もヒントになりそうです。



 つまり、


1) 農地農村で作物を育てるだけでは「食える人数が限られる」


のです。ですから、現金化するには


2) 農作物だけでなく、文化的コンテンツをマネタイズする


ということが必ず必要になります。

 

 日本が第一次産業から第二次産業・第三次産業へ移っていって「そのおかげで次男や三男も食えるようになった」のと同じです。




 実は、この産業構造の変容と推移も、ユートピアの作り方と密接な関係があります。



 なぜなら、「個人個人ではできることが限られているが、集団になればなるほど、総体としてできることが複雑で大きくなる」からです。



 だから、個人で理想郷を作るよりは、ある程度「食える集団」でスケールメリットのあるシステムを作ったほうが、



「結果としてより多くの人が食える収益が上がる」



といえるでしょう。




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 そうすると、この理念にかなった共同体が実は既に存在していて、


「トヨタに入って、トヨタの車をみんなで作って、トヨタの社宅に住む」


というのは、ある種の「新しき村」だったのだなということがわかります。



 なので、高度成長期の日本ではこぞってこの「会社ムラ」がどこにもかしこにも誕生し、うまく回っていたことに気付かされます。


ああ!ぼくらはユートピアに住んでいたのね!




  それがうまくいかなくなったのは、どうしてでしょうか?



 これまでの流れを読み解けば、すぐにわかりますね。



 要するに「食える人数が飽和した」のです。



 農地が足りなくなったのと同じように、少なくとも「モノづくり」においては、日本における産業の生産分と、その分け前を分け合う人数とのバランスが崩れてきたということかもしれません。


 かつて、繊維製造産業は、女工哀史の時代をふくめて日本が世界のトップメーカーでしたが、現在ではモノづくりの主役はアジアの別の国になっています。



 都市部では第二次産業ではなく、「第三次産業」が働くことの主流になっていますが、第三次産業の特徴は、もともと物的交換が少ないので、「それがいくらの価値なら妥当かわかりにくい」ため、いくらでも収益が下がってしまう傾向にあります。


 感情労働の正当な貨幣価値


なんてのは、誰にも正しく評価しにくいのは、わかりやすい例でしょう。


 コールセンターで顧客から嫌味を言われ続けることは、はて、いくらの給料なら妥当なのでしょうか?

 誰かに罵倒されることのコストをきちんと積算できる人は、いるのでしょうか?




  話がずれてきましたが、そういう意味では、日本の人口が減少に転じることはもしかすると



「食える人数の適正化」



という意味では本来は、とてもよい傾向だと思います。



(なので、吉家は移民政策には、実国学の視点からみて大反対です)




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 話がやたら長くなってきたのでまとめです。



<ユートピア・理想郷とは>


1) 自主自立した個人が、なんらかのコンテンツを製造し、提供し、頒布することで、食えること。

2) あるていどのまとまりのあるサイズ、スケールによって、食えることの中身が物理的に増えたり、充実したりすること。 また、そのために集合すること。

3) 社会の変容に合わせて、その提供物を変化させられる智恵と行動力を持つこと。

4) その成果を、互いに快く分け合えること




2と4は関係あるし、大事なポイント。


 社会やムラは、当初2の目的のために集合してゆくのだけれど、成果をどうしても「限られた人間が独占するようになる」と嫌な社会が生まれてしまうわけで。


 逆に、この4つの意識がない人には、「来て欲しくない」となるのもわかります。


 それがユートピアというものが、「宗教的で、時に外部から見て恐ろしく感じられる理由」なのかもしれません。


 
 ムラ社会が閉鎖的なのは、そのほうが理想的だからかもしれませんね。


 

2018年11月23日金曜日

【資本主義をハックする 17】 商売というものは、必ず儲かるものだ ~松下幸之助の名言をハックする~



 毎度おなじみこの世知辛い「資本主義」の世の中を、ちょっとした英知とヒントでなんとかハッキングして世渡りしようというコーナーでございます。



 吉家さんは、本業はとある建築系極小企業に勤める雇われ取締役兼従業員という吹けば飛ぶような存在なのですが、



 しかしまあ、儲かりませんなあ。



 年々、仕事の内容はややこしくなってきたり、労力がかかるものの、売上は日本の様相とリンクして大いなる右肩下がりでございます。


 それをなんとかハッキングできないかと試行錯誤しておりますが、最近わかったことは



「個人の起業やプロジェクトならいざ知らず、固着固定化した旧来の企業活動を修正するというのは、ものすごく大変だったり労力がかかるものだ」


ということですね。私は個人でも副業やらプチ起業していますが、本業を軌道修正するほうが、はるかにしんどいのはなんでなのかしら。


 それは、システムやら組織やら、業界やらが、固着化していて、個人の力でできることが少ないからに相違ありません。


 それだったら、個人の手取りを単純に増やしたいのなら、副業やプチ起業で改革するほうがマシなのかもしれません。



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 さて、本日のテーマは、あの「経営の神様 松下幸之助」さんの発言をヒントに、考えてゆきます。




<松下幸之助の名言>


■ 1円で買ったモノを1円20銭で売るということを承知してくれる。それが商売なので、商売は必ず儲かる。

■ 商売は得するときも損するときもある、ではなく、いつも真剣勝負で絶対に損をしてはいけない。 




 
 実は、先日から「商売は必ず儲かるように出来ている」という話をどこかで聞いたのを思い出して、はて誰が言ったのだろうと調べていたら、松下さんだったようです。


 そこで松下幸之助語録的なものを調べていたら、彼は上記の2つの意味の発言をしていることがわかりました。


 ひとつは「商売は必ず利益が乗っかるように出来ている」、そして「利益を乗っけない商売をするな」という同じことの両面ですね。



 資本主義をハッキングする上で、もっとも大切なのはこのことだと思います。


 なにがしかの活動をして、本来の原価に対して利益を乗せるのが「経済成長」そのものであり、「資本主義」の根幹です。


 そういう意味では、ハッキングの掟!という意味では


「活動したら利益を乗せろ!」

「利益が乗らない活動はするな!」


は、ある種の鉄則かもしれません。





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 しかし、現実には企業活動においては「原価割れ」のような行動をとってしまったり、「採算割れ」のようなことが起きます。なぜ、そうしてしまうかといえば、答えはとても簡単です。


 今回の冒頭にもお話しましたが「固着固定化したものを維持するため」にそうするのです。


  たとえば、社員に給料を払わなければならないし、会社の維持費は最低必要だし、顧客との関係性を失いたくない、そういう


「固着固定化したもの」


をある程度月次や年次で安定化させるには


「今回は利益が少なくなるけれど、全体トータルでなんとか間に合わせること」


 が必要になるというわけです。






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 なので、狩猟採集的視点をもって、月々や年ごとの安定なんて捨ててしまえば、「損する」必要はまったくありません。



「今回、今月はこれだけしか売れなかったから、給料は歩合でこれだけね」


とか


「今月は売上がこれだけなので、電気も水道も止めましょうね」


とか、そういうことが企業活動で可能なのであれば、「絶対に損をすることはない」し、「常に利益を乗せた分だけで行為行動ができる」わけです。


(しかし、これでは企業は立ち行きません)




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 さあ、ここからが資本主義ハッキングです。



 企業においては、固着固定化したものの安定も重要なので、「常に利益を乗せる」ということができない場合もありますが、副業だったらどうでしょう。



「今月は、副業売上が1万だった」

「今月は、副業売上が3万だった」



と、仮に不安定で、時には「ゼロ円売上」だったとして、副業であれば特に生活は困りません。



 ということは、「副業であれば、常に必ず利潤利益を乗せて活動ができる」ということです。



 だから、本業を持っていて、生活の安定はそちらで担保してもらうとして、副業で「利益、利潤を追求する」というのは、



 素晴らしい資本主義ハッキング


であり


 かならず儲かる


ことであるとピンとくると思います。副業しよーぜ!副業。




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 もちろん課題もいくつかあります。



 副業ひとつ3万円だとして、さすがにそれでは食べられませんから、本音を言えば、


3万×副業10個=30万円


くらいにはしたいのですが、それには肉体と時間の制約がかかってきてしまいます。



 それから、副業が高じて本業にしてしまった場合は、せっかくこれまで会社員としての給与で担保されていた生活の安定までもが、不安定な副業・起業に乗っかってくるので、ある意味本末転倒ということが起きてしまいます。



 ですから、副業・起業の先に「自営・フリーランス」を目標として持ってくるのは、間違いとは言わないまでも、


「よくよく熟考して、リスクを間違えないようにしよう!」


ということでもあるでしょう。




 吉家さんの個人的なポートフォリオでは、究極的な理想は



「会社員給与と同じ額を、副業・起業で得ること」



だと考えます。これで給料2倍相当ですね。



 これができると、リスクは給与のほうにかぶってもらって、副業・起業では


「利益をすべて一手に自分のものにできる」


ことになります。