2018年11月23日金曜日

【資本主義をハックする 17】 商売というものは、必ず儲かるものだ ~松下幸之助の名言をハックする~



 毎度おなじみこの世知辛い「資本主義」の世の中を、ちょっとした英知とヒントでなんとかハッキングして世渡りしようというコーナーでございます。



 吉家さんは、本業はとある建築系極小企業に勤める雇われ取締役兼従業員という吹けば飛ぶような存在なのですが、



 しかしまあ、儲かりませんなあ。



 年々、仕事の内容はややこしくなってきたり、労力がかかるものの、売上は日本の様相とリンクして大いなる右肩下がりでございます。


 それをなんとかハッキングできないかと試行錯誤しておりますが、最近わかったことは



「個人の起業やプロジェクトならいざ知らず、固着固定化した旧来の企業活動を修正するというのは、ものすごく大変だったり労力がかかるものだ」


ということですね。私は個人でも副業やらプチ起業していますが、本業を軌道修正するほうが、はるかにしんどいのはなんでなのかしら。


 それは、システムやら組織やら、業界やらが、固着化していて、個人の力でできることが少ないからに相違ありません。


 それだったら、個人の手取りを単純に増やしたいのなら、副業やプチ起業で改革するほうがマシなのかもしれません。



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 さて、本日のテーマは、あの「経営の神様 松下幸之助」さんの発言をヒントに、考えてゆきます。




<松下幸之助の名言>


■ 1円で買ったモノを1円20銭で売るということを承知してくれる。それが商売なので、商売は必ず儲かる。

■ 商売は得するときも損するときもある、ではなく、いつも真剣勝負で絶対に損をしてはいけない。 




 
 実は、先日から「商売は必ず儲かるように出来ている」という話をどこかで聞いたのを思い出して、はて誰が言ったのだろうと調べていたら、松下さんだったようです。


 そこで松下幸之助語録的なものを調べていたら、彼は上記の2つの意味の発言をしていることがわかりました。


 ひとつは「商売は必ず利益が乗っかるように出来ている」、そして「利益を乗っけない商売をするな」という同じことの両面ですね。



 資本主義をハッキングする上で、もっとも大切なのはこのことだと思います。


 なにがしかの活動をして、本来の原価に対して利益を乗せるのが「経済成長」そのものであり、「資本主義」の根幹です。


 そういう意味では、ハッキングの掟!という意味では


「活動したら利益を乗せろ!」

「利益が乗らない活動はするな!」


は、ある種の鉄則かもしれません。





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 しかし、現実には企業活動においては「原価割れ」のような行動をとってしまったり、「採算割れ」のようなことが起きます。なぜ、そうしてしまうかといえば、答えはとても簡単です。


 今回の冒頭にもお話しましたが「固着固定化したものを維持するため」にそうするのです。


  たとえば、社員に給料を払わなければならないし、会社の維持費は最低必要だし、顧客との関係性を失いたくない、そういう


「固着固定化したもの」


をある程度月次や年次で安定化させるには


「今回は利益が少なくなるけれど、全体トータルでなんとか間に合わせること」


 が必要になるというわけです。






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 なので、狩猟採集的視点をもって、月々や年ごとの安定なんて捨ててしまえば、「損する」必要はまったくありません。



「今回、今月はこれだけしか売れなかったから、給料は歩合でこれだけね」


とか


「今月は売上がこれだけなので、電気も水道も止めましょうね」


とか、そういうことが企業活動で可能なのであれば、「絶対に損をすることはない」し、「常に利益を乗せた分だけで行為行動ができる」わけです。


(しかし、これでは企業は立ち行きません)




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 さあ、ここからが資本主義ハッキングです。



 企業においては、固着固定化したものの安定も重要なので、「常に利益を乗せる」ということができない場合もありますが、副業だったらどうでしょう。



「今月は、副業売上が1万だった」

「今月は、副業売上が3万だった」



と、仮に不安定で、時には「ゼロ円売上」だったとして、副業であれば特に生活は困りません。



 ということは、「副業であれば、常に必ず利潤利益を乗せて活動ができる」ということです。



 だから、本業を持っていて、生活の安定はそちらで担保してもらうとして、副業で「利益、利潤を追求する」というのは、



 素晴らしい資本主義ハッキング


であり


 かならず儲かる


ことであるとピンとくると思います。副業しよーぜ!副業。




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 もちろん課題もいくつかあります。



 副業ひとつ3万円だとして、さすがにそれでは食べられませんから、本音を言えば、


3万×副業10個=30万円


くらいにはしたいのですが、それには肉体と時間の制約がかかってきてしまいます。



 それから、副業が高じて本業にしてしまった場合は、せっかくこれまで会社員としての給与で担保されていた生活の安定までもが、不安定な副業・起業に乗っかってくるので、ある意味本末転倒ということが起きてしまいます。



 ですから、副業・起業の先に「自営・フリーランス」を目標として持ってくるのは、間違いとは言わないまでも、


「よくよく熟考して、リスクを間違えないようにしよう!」


ということでもあるでしょう。




 吉家さんの個人的なポートフォリオでは、究極的な理想は



「会社員給与と同じ額を、副業・起業で得ること」



だと考えます。これで給料2倍相当ですね。



 これができると、リスクは給与のほうにかぶってもらって、副業・起業では


「利益をすべて一手に自分のものにできる」


ことになります。

















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