2018年6月5日火曜日

【資本主義をハックする 2】 これからの資本主義はどうなるのか 

 どうも、世界のすみっこで愛を叫ぶ赤字企業の取締役、ヨシイエさんです。




 今回もまたまた備忘録的なメモメモ。



 先日よりの「資本主義ハック」ネタですが、資本主義の社会に身をおいて、自分の生き様をどう処してゆくか、はとりあえず別にして、



 セカイがこれからどうなってゆくか



については、実国学者ヨシイエさんとしては、大いに関心のあるところ。



 というわけで池上彰さんのお話の後半を読み解いてゆきます。
 

↓元ネタはこちら

池上彰が教えてくれた『資本論』なぜ派遣切りが起きるのか
https://smart-flash.jp/sociopolitics/41724

FLASHさんより



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 ヨシイエ的には資本主義は2つの姿を持っていて、


「他者に労働をやらせることで、最終商品との間に利ざやを生むことができる」

「情報(あるいはモノ)の非対称性が、資本家と労働者の差の本質である」


と考えています。





 このあたりの詳細は前回の記事を読んでちょ。



池上彰と資本論 ~資本主義をハックする~
https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2018/06/blog-post.html




 さて、ではマルクスさんの説いた「資本主義のその後」なのですが、資本論の考え方では



■  労働者は工場で一緒に働くなどして団結する。労働組合などを通じて行動する(だろう)

■ 労働者が力をつけてくることで資本家をひっくりかえす革命が起こる(だろう)


ということでした。



 しかし、この理論に基づいて生まれた共産主義は、一時は成功したかに見えたものの、次々に崩壊していったのはご存知のとおり。



 もちろん、「なぜ共産主義はダメだったか」の論考はたくさんあって、池上さんが語っているとおりの


「計画経済だとみんなサボる」


といった実情も、もちろん関係あるでしょう。



 とはいえ、とりあえず「共産主義はうまくいかない」のはもうみんなよくわかったので、あの大国となった中国でさえ「うまくいいとこ取りをしよう!」と資本主義のエッセンスも利用しているというわけで。




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 で、いよいよここからが未来の話です。実国学者ヨシイエさんの個人的な見解では、



■そもそも、労働者は一致団結することなんかあったのだろうか。むしろ、個人個人好き勝手やりたがるのでは?」



と思っています。 なので、共産主義のエリートたちも「大衆はアホなので引っ張っていかねばならない」とか考えたり、あるいは上層部は上層部で権力闘争に明け暮れたりしました。



 → つまり、共産エリートも好き勝手やってて、共産庶民もアホだったりサボったりした



 これがひとつの「大事なオチ」だと見ておきましょう。






 それから、いよいよ2018年になって日大アメフト問題とかセクハラ問題とかもそうなんですが、



■ これまでの「偉い者と従うべき者の暗黙の了解が崩れはじめた」/鎌倉幕府で言うところの「ご恩と奉公」の関係が失われ始めた。



のではないかと思い始めています。




 これは、一体何かというと、簡単に言えば



「これまでの資本家(権力者)と労働者(被支配者)の間にあった情報の非対称性が薄れはじめた」


ことが、ポイントではないかと思うのです。そう!インターネット社会ですね。#metooなどもおなじ流れかも。



 またまた鎌倉幕府で言えば「おい!俺たちもう、奉公してもご恩がもらえないらしいぞ!」ということがバレはじめたり、道徳や道義の上でしか残っていなかった「身分」のようなものが失われた結果、



「選手が監督に下克上」

とか
 
「愛媛県が総理に下克上」
 
とか



 そういう事態が今はじまろうとしているわけですたい。


 

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 というわけで、「庶民は一致団結したりしない」ということと、「ご恩と奉公は失われた」ということと、「これまでの道義的身分から下克上へ」ということとを考え合わせると、



「これからの資本主義は、戦国時代になる(小領主乱立)」



ということが言えると思います。これが、世界の傾向なのかも。



 イギリスがEUから独立したい!とか、中国がアメリカを振り払いたい!とか、朝鮮半島統一したい!とか、国際的にも、旧来の身分関係であった「アメリカ、ロシア(旧秩序)に従います」は失われて、それぞれが



 好き勝手



をはじめるのは必定です。





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 で、私たちの生活についていえば、ポスト資本主義を生き延びるためには


「情報の非対称性から脱する」


ことがまずは何よりも大事で、次に


「戦国武将(小領主)として立つ」


ことが重要になってくると思われます。ただし、上手に戦国時代を生き延びるには、旧権力(守護地頭)の庇護などもうまく使いながら、


「時には君主を変えたり、独立して戦ったりする知的変わり身の術」


 も必要になってくるということでしょう。


 なので、いきなり独立してベンチャーを始めろ、ということではなくて、



「虎視眈々と状況を狙いながら、いつ下克上するか、見極めろ」



ということなのだと思います。




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 このポスト”戦国”資本主義時代に突入すると、必要になるのは、




「鋭敏なる知性」

「行動力」

「胆力」

「時に敵とも連合を組むコミュ力」



であることは間違いありません。


 頭でっかちでも石田三成になってしまうし、パワーとフォースだけでも信長になってしまいます。



 時にはうんこを漏らしながらも撤退できる柔軟さ!(しかみっ面家康)


 忖度しながらも、スピーディーな大返し!(草履ウォーマー秀吉)
 

などなど、手本となるべき武将は山ほどいることでしょう。


 

 逆に、将軍家にふさわしい家格だったのに時流を読み間違えた武田氏のように、いくら東芝やらでも、ちょっとの油断で大変なことになってしまうのが戦国時代。



 庶民もうかうかしていられません。さあ、農民でも智恵と勇気を手に携えながら、いざ出陣!という時代がそこまで来ているというわけで。




 明日は、どっちだ!






☆理論的補足☆




 日本の戦国時代の場合は、「土地・領地」を物理的に収奪し、集約することで「食料問題と経済問題を一気に解決(入手)」するという形を取っていました。


 しかし、ポスト”戦国”資本主義の場合は、他者から収奪すべきは「貨幣(あるいは価値)」です。幸いなことに資本主義によって、「貨幣は収奪しても、回転させればただ奪うことにならず、万人を生かすことができる」ということがある程度判明しているため、貨幣や価値を互いに「奪い合う」ことはもしかすると「総体としての経済発展」を促すかもしれません。


↑希望的観測??



 もし、この「貨幣や価値の収奪合戦による経済成長」を理論化することができれば、私はマルクスを超えることができるでしょう。わはははは。



 この部分、人口減少の日本においては、


「人手不足なので、労働力という(貨幣)価値を互いに収奪し合う」



「労働力は、経済的価値が収奪しあうことでアップしてゆく(給料が上がる)」



「上がった給料で、商品を収奪しあう(インフレ)」





「経済成長」(なのかな?)



ということですな。



 パチンコでもっとも勝てるのは(玉が出るのは)回転率が高い台です。ということは経済も一緒で、回せば回すほど、結果として玉がたくさん出るわけで。









2018年6月3日日曜日

■【資本主義をハックする 1】 池上彰氏と資本論  


 どうも、世界のすみっこで愛を叫ぶ中小企業の取締役、ヨシイエさんです。




 今回は、個人的な備忘録的メモ。


 前回も資本主義の本質についてちょこっと書きましたが、


「うまーく取り回せば資本主義をハックするのは可能なのではないか?」


と最近思うようになりました。つまり、僕たち私たちが貧しいのは、そのポイントに気付いていないからではないのか?と(笑)





というのも、近ごろニャートさんの記事群をまたまた読んでいて、
 
 http://nyaaat.hatenablog.com/

 
「フルタイム勤務ができなかったり、弱者である人たちでもあるていど生活できるレベルに稼ぐにはどうしたらいいのか」


という課題について、ぐるぐると思いをめぐらせるようになったからでもあります。





 これはすなわち、フルタイム会社員の生活に余裕ができる魔法のプラスアルファでもあるわけで。



 で、資本主義のおさらい。池上さんの記事があったのですが、これがまあ!めちゃくちゃわかりやすい。一応知っていることばかりではあるけれど、さすがは「こどもニュースの池上さん」!わかる!




池上彰が教えてくれた『資本論』なぜ派遣切りが起きるのか
https://smart-flash.jp/sociopolitics/41724

FLASHさんより





<まとめ> アホでもわかるマルクス


■ 価値は労働から生まれる。

■ 資本家は労働を買う。

■ 労働者は労働を売るしかすべがないから、資本家に買い叩かれる。

■ 労働には「回復」が必要。回復するための費用が賃金。

■ 労働(回復費用)+剰余価値=商品価格となる。なので資本家は利益を得る。

■ 資本家は労働賃金(回復費用)を下げると、利益が上がるので、それを進める→貧富の差

■ ただし、商品を売りまくるとダブついて売れず、不況や恐慌になる。




この話からは大事なポイントが見えてきます。




 まず、なんといっても「労働者が搾取される根本原因は、労働を売るしか術がないからで、情報の非対称性みたいなものが、貧しさを生む原因である」ということが、読み取れるかどうかですね。




  つまり、労働者がしんどいのは「労働の切り売りしかできない」からで、それ以外ができるようになると、貧困からは開放されるじゃん!という単純な発見がここにあるのです。





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 ということは、資本主義をハックするには、「労働しか売り物がない」状態を脱すればよい、ということで、これはめちゃくちゃ単純な話です。



 たとえば、月1万円でもブログから収益ができれば、そのブログは「資本」となるわけで、すでに「労働しか売るものがない」状態から一部だけでも脱出できているわけで、あとは総収入に対する比率の問題ということになります。


 これまで「資本家とは金銭的資本を持つもの」という意味合いが強かったのが、たとえば「ブログ資本」「サイト資本」という見方ができるようになると、


 誰でも資本家になれる


ということがピン!とくるわけですね。





☆ そのうち、収益を生むブログは、「売り買いができる」システムができると思います。

 っていうか、これやったらあんた儲かるよ。「ブログ売り買いM&A」みたいなの。

 。。。ちょっと調べたら、もうあったわ。わはは。


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 ところが、2つめのポイントがあって、「利益というのは、労働と最終商品の間に存在するギャップである」ということにも気付かなくてはなりません。


 だから、前回の記事



アホでもわかる資本主義
 https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2018/05/blog-post_28.html



でも書いた「日当働き」は日当働き以外の何者でもなく、労働を切り売りしていることに変わらないわけで、



 どうやって、労働力よりもたくさんのおぜぜをもらうか



がミソになってくる、ということです。


 なので、たとえばブログを書きまくって多少のお金が入ったとしても、書いた分だけPVが増えて入ってくるお金が増えるという単純な比例関係では「労働と変わらない」ことになります。


 とすれば


「何も書かなくても、かつて書いた記事だけで収入が入る」

とか

「投入した労働力よりも余剰分の収入が入る」


ように工夫しなくてはなりません。これが利益なのですから。







だから、毎日アホみたいに記事を書いて、PVが増えて、アドセンス収入がアップしたぜーというサイクルは、実は


「労働を増やしているだけ」


かもしれない、という視点も大事だということです。あんたはグーグルさまの労働者になったのか、という発想ですよ。



このあたりが資本主義ハッキングの真骨頂。




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 そうするとね。



 資本主義とは何か、なんてことは薄々気付いてしまうわけですよ。利益を生む方法とは、こういうカラクリなのだと。



 それをズバリ言っちゃうね!!!




<資本主義のカラクリ>


1) 利益は労働力と商品価格の差分なのだから、自分で労働するのではなく

 労働部分は他人にさせる

 ことがミソである。


 (グーグル先生は、えらい。ブログを必死に書かせるのを他人にさせているのだから)




2) 商品価格は、その商品の価値が大衆や消費者にバレると下がってくる。(デフレ・コモディティ化)そのため、利益を潤沢にとるためには

 消費者との間に圧倒的な情報の非対称性を持つ


ことがミソである。


 (だから、肝心なことはブログに書くのではなく、noteで売れっちゅうことだ)





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 この2つがわかると、もうハッキングは完了ですよ。たとえば、作業を全部他人にやらせるなど、1つめのポイントを実行できるならそれはもう「資本家」の仲間入りなんですが、そこまでできなくても2つめのポイントを有効活用すれば、資本主義ハックは出来るということになるのです。



 そう、あなたの持っている情報は、価値をつけて商品化できる



っちゅうことです。これがわかれば、たぶんちょっとの工夫でこの世は生きていける。


 自分でもわかってきたので、ピーンときたぜっ!!!




 ニャートさんが元気になったら対談するのだ(笑)








2018年5月28日月曜日

「資本主義社会」で生きていく人が必ず知っておきたい「お金」の話。 ~アホでもわかる資本主義~




 資本主義、ってなあに?



ということは、複雑な理論はさておき、いろいろ説明がネットにも転がっているので、詳しく知りたい人はググッてくださればいいのですが、



とりあえず私達は資本主義社会である日本で生活していますので、これから大人になって社会人として生きていく人も、現在社会人として稼いでいる人も



「次の2つの視点」



だけは、しっかりと理解しておくとよいと思います。



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 もうもうもはやこれ以上ない!というくらいに簡単に「資本主義」というものを説明するならば、そこには2つのお金にまつわるお話があるのです。



ひとつめ


「資本主義とは、利益がのっかってお金が増えることである!」



 はい、これ大事です。80円でお菓子を仕入れて100円で売る、これが資本主義。え?20円はどこからやってきたの?と思うかもしれませんが、資本主義において「ものを売り買いする」という活動をすると、自動的にこの「利益」を発生させることが可能です。


 お金を貸したり、預けたりするときの「利子・利息」がつくのもおなじ。家でお金を寝かせていても利子はつきませんが、資本主義社会のお外へ出すと、(マイナスの場合があることはともかく)一応は利子・利息がついて「お金が増える」のです。




 ふたつめ


「資本主義とは、働いたらその分だけお金に換算されることである!」



 もちろん、こっちも大事です。いわゆる労働とお給料ですね。古典的な経済学における資本主義は、こちらの「働いた分の価値をお金として生み出すぜ~」にあります。

 労働は、価値を生み出しますから、たとえば1時間働いてゼロから800円とか1000円分の商品を生み出すことが可能です。これが私達がバイトや仕事をしてお金をもらえる理由です。






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 よく「経済成長」とか、言いますね。 当たり前に使われているので、もはやわかりにくくなっていますが、これは何が成長しているのかというと、上の2つのことが関係しています。




 お金のやり取りの回数が増えて、あるいは内容が高単価になることで、1000万円の活動が1200万円分の活動になったりすること


 たくさんの人がたくさん働いて、労働で生み出したお金がとても増えたりすること



 ↑このどちらも経済成長です。


 中国などでは、たくさんの人口が世界規模でモノを作ったり、しているので、たくさん働いたことで経済が成長しています。


 日本では人口が減っているので、働く総量が減少して経済が停滞するのではないか?と恐れられています。



 

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 とまあ、ここまではおさらいのようなもので、いよいよここから私達の生活へと話が移ってきます。


  現代の日本社会で、「人並みの暮らしをして、なんとか結婚したり子育てをして、次の世代へつないでゆく」ことを前提とした時に、どのくらいのお金を動かせばよいのでしょうか。




 わたくし、ヨシイエさんは、近年自分の勤めている会社の役員になってしまったのですが、なのでお金の出入りについては嫌でも考えなくてはならなくなりました。ふう。
 






 ■ ひとつめのお話 ~あなたの場合~



  会社員をひとり雇うと、給料に対して1.5倍くらいの経費がかかります。労働保険やら、厚生年金の半分がけやら、退職金の準備やら。


 年間330万円の収入をお渡しする従業員がいた場合、330×1.5=495万円です。

(つまり、会社は一般的な従業員1人あたり500万円かかっているということ)

 年間330万円の収入の人は、手取り25万×12ヶ月ボーナスなしぐらいの換算です。額面だと27万くらいかな。


 ひとつめのお話でいう「利益」で考えると、すごく平たく言って、小売や卸売りをする場合に上乗せする利益は20%ぐらいだとして、500万円を入手するためには、売上高が2500万円必要です。


 2500万円を月に直すと208万円ですから、あなたは毎月208万円の売上を上げてこそ、年間330万円の給料をもらえるということになります。



 ・・・・・・あなた、一日いくらあなた個人が売り上げてるか、知ってる?




  ■ ふたつめのお話 ~あなたの場合~



 上の例は会社員さんの場合でしたが、建築職人やドライバーなどで「日当換算で仕事をする」人もいるでしょう。



 日当2万円もらえて、月の労働日数が20日(土日休み・祝日あり)で計算すると月40万円

 →40×12=年収480万円

 (ただし、税金やら、なにやらここから全部自分で支払わなくてはならない)




  日当1万5千円だと月30万円

 →30×12=年収360万円


 ペンキ塗りでも、荷物運びでもお掃除お手伝いでもなんでもいいです。毎日8時間分誰かの手伝いをして、1万5千円ずつ、あるいは2万円ずつもらい続けてこの年収になります。





・・・・・・あなた、一日あたりいくらもらっているか知ってる?



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 さて、不労所得や資産形成などを加味しない場合、通常の働く人は上の「ひとつめの人」か「ふたつめの人」のどちらかになります。


 なので、毎月208万売り上げ続ける人生か、毎日1万5千円もらい続ける人生かのどちらかを大半の人は送っていることになるのです。




 逆に言えば、



「あなた1人で、毎月208万円ずつ誰かに売ってこれますか?」


「あなた1人で、毎日1万5千円払ってくれる仕事を見つけてこれますか?」



ということでもあります。


 毎月、ビックモーターで中古プリウスを買ってきて、2割乗っけて売れますか?

 毎日、草刈でも溝掃除でも引越し手伝いでも、1万5千円もらえる仕事探せますか?





 ・・・・・・わしゃ無理!!!!





 毎日、1人でこれをやろうとすると死んでしまうので、そこで会社へ務めるという選択肢が出てくるわけですね。


 会社というのは、実は「長い経済活動の間に、この仕事づくり、仕事探しルーチンを自動化してくれている」かなり面白い機構なのです。



 まさに「AIが勝手に仕事を探してセッティングしてくれている」みたいなものです。



  だから、会社選びの際に、「この自動化ルーチンづくり作業そのものを社員がしなくてはいけない会社」は、勤めても意味がないということはすぐにわかるでしょう。



 みなさんが会社員になるメリットはそこにしかないからです。



(毎日1000件電話してテレアポする会社とか、朝から晩まで飛び込み営業とかの会社なら、1人で同じことをやってもいいわけで)






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 では、今日のおさらいです。



問題  売上高1億円の小売企業が雇うことができる正社員の人数を答えなさい。




→  答え、 社長を除いて、3人。 




問題  ウェブライターとして独立したAくんが、人並みに稼ぐために必要な毎月の執筆文字数を文庫本換算で答えなさい。

 ただし、一文字=1円とする。



→  答え、 毎月、文庫本3冊分 




(ちなみに、あの赤川次郎大先生の最盛期ですら、年間20冊、月1.6冊であった)


2018年5月11日金曜日

<吉家流儲かる起業塾20>  絶対に儲かるビジネスで20万円ゲットの巻



 まいどおなじみ「絶対に儲かるビジネス」で、ココナラさんでの売上を晒すコーナーです。


 ココナラさん
 https://coconala.com/



 で、ヨシイエさんがココナラさんで販売しているサービスの累計が


ドン!






 はい。一応累計20万円は超えました。


 当初は、じわりじわりと金額ベースが上がらず、スロースタートでしたが、現在は、かなり軌道に乗ってきたので、月ベースで言えば数万円は稼いでおります。


 ここから一気に金額があがるでせう。たぶん(笑)





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 しかし、 まあ、なんですねえ。


 この儲かる起業塾のコーナーも既に20回になり、そもそも


「どんな儲かるビジネスをやっとんねん!」


ということが忘れられていると思うので、このビジネスの特徴をおさらいしておきましょう。


 この連載の第一回で書いた内容と重なりますが、そこはまあ、お許しください。






①需要が必ず存在する。

 ・・・1億2千万人の日本のみなさんのうち、これを欲している人が何%いるかは正確にはわからないけれど、確実に、それも少なくない人が欲しい!と思っているモノ。
 なので、需要が確実に存在するビジネスです。


②需要をある程度推計できるので、損益が計算しやすい。

 ・・・日本国民全体では膨大すぎるけれど、属性を細分化してゆくと、ある程度の需要は推定することが可能。なので、最終的にどれくらい儲かるかが判断しやすいモノ。



③リスクがほとんどない。

 ・・・コストはもしかしたらある程度かけようと思えばかけられますが、リスクはほぼ皆無といってよいと思います。製品が完全なものでなくても、8割9割体をなしていれば、顧客からクレームがくることがない、というかなり生産者にとって嬉しいモノになります。



④コストは最小~コントロールできる。

 ・・・・その商品にどこまでの精度を追求するか、というのは完全に消費者側ではなく、提供者側、つまりこっち側にあります。
 ③でも説明したとおり、10割に近い完全な精度の製品を提供してもいいし、別にそこまでの精度がなくても顧客は問題なく利用できますから、精度を落とせばコストも低く提案することができます。
 とりあえず、提供してみたい場合は、ほぼコストゼロからでもスタートできます。


⑤繰り返しの需要が発生する。

 ・・・何度も購入していただける、というのは商品にとってとても重要なことですが、このビジネスだと同じ人が複数回購入してくれるという予測がつきます。また、需要が一巡しても、二巡目、三巡目と大きなサイクルで息が長く商売を続けることができます。


⑥商品の提供は、誰にでもできる。

 ・・・この商品の製造や開発はそれほど難しくありません。基本的な雛型はすでに公開されているものもあるし、自分である程度ブラッシュアップすることも、当然可能です。
 改造するにあたっても、日本国民であればそれほど難易度が高いわけではないと思います。


⑦商品展開が自由自在。

 ・・・私は最初1つの商品だけでスタートアップしようと思っていますが、将来的には数万種の商品展開が可能です。ただし、利益率の高いものと低いものがあるので、そこは選択しながら提供しようかな、と思っています。


⑧副業レベルで取り扱うことができる。

 ・・・少ない品種でスタートする場合、ほとんど労力がかからないので、副業がてら取り扱うことが十分可能です。1品種に対しての目標利益は、月数万円といったところでしょうか。なので、1品種だけで生活を成り立たせることは難しいでしょう。しかし、⑦で説明したとおり、品種を単純に増やしてゆけば、月あたりの売上げは単純に加算されることと予想できます。


⑨在庫はいらない。

 ・・・在庫を持たなくてはいけないことは、かなり大きいリスクですが、在庫なしで商売することも可能です。在庫ありの物販にすることも当然できますが、私は当面在庫なしでやってみるつもりです。



⑩損はしない。

 ・・・まとめて言ってしまえば、完全に「損をすることはありえない」と断言できるでしょう。なので、あとは「やるかやらないか」だけです。やれば確実に利益が出ます。利益幅は商売の規模にもよるでしょうが、小さくこそこそやってもいいし、大きく頑張ることも当然可能です。ですが、絶対に元手を失うことはありません。
 


 
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 当初の予定では↑のような感じでしたが、実際に運用をはじめて気がついた点があります。




①と②について 需要のおはなし


 → 実際に需要がしっかりあることがわかりましたが、広報をしないと買い手から見ると「ヨシイエがそういうサービスをしている」ということに気がつきません。 しかし、ココナラさんが勝手にCMを流してくれるので、こちらとしては


 CM費用なしで、実需をゲットだぜ!


というウハウハな状態が起きることがわかりました。



⑤について 複数購入のおはなし


 → リピーターもしっかりあり、かつ「すごくいい商品なので、友達にも宣伝したよ」とか「だれそれさんから聞いて購入しました」というつながりも実際にあり、こりゃあいけるぜ!と思っております。



⑦について 商品展開


→ 商品展開は、現在5点くらいでやってます。もっと増やしてもいいのですが、焦点がぼけてしまうので、コンパクトにしておいたほうが、提供するこっち側からみても取り回しが楽だとわかってきました。

 あえて多品種にする必要はないかな?

 むしろ品種を増やすと誤購入が増えてしまって、その後処理に苦労します。ココナラさんのキャンセルシステムを多用するハメになり、これはいけません。




⑧について 副業レベル?!
 

 → 実を言うと、今特需みたいになっていて、依頼が増えすぎて処理しきれていません。副業レベルのつもりでやっていると、件数が増えたときに「待ち」を発生させてしまうという問題が・・・。


 私の処理能力の問題というより、「どれだけ時間をかけてサービスとして完結させるか」というクオリティVSコストの問題かもしれません。


 ぶっちゃけ時間を取られすぎて、本業から帰っても寝る間がない・・・。寝かせてくれ~。



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 とまあ、こんな感じで課題も出てきたのですが、基本的にはお金が増えているので、よしといたしましょう。



 え?何をやっているか教えてくれないのか?って?


 そりゃあ、絶対に儲かるんだから、誰にも教えません!!!!


 ↑これだけは徹底している(笑)


2018年5月10日木曜日

格差の本質 ~田舎から東大に入った阿部幸大氏論考への最終結論~



前回の記事


 
格差とは何か ~拝啓 阿部幸大さま~ 格差は地域が生むのか、それとも世代か。
 https://kotaro-yoshiie.blogspot.jp/2018/04/blog-post_30.html


は、はからずもたくさんの方に読んでいただいたようで、感想もいただき感謝しています。






 さて、今回この「阿部幸大氏論考」について、北海道の大学の先生から、新たな考察が登場したのでそちらも紹介しておきます。



 田舎から東大に入って絶望した彼に、北海道の単科大学教授が伝えたいこと
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55589

(現代ビジネス)



 しかしまあ、そもそも阿部氏の記事を載せた現代ビジネスさんが、本人の弁解も他人の反論も載せてしまうあたりが


「盛り上がってきたので、いいぞ!どっちの側でもいいからもっとやれ!」


と焚き付けているようにも感じて、「現代ビジネス、おぬしも悪よのう」と思うのは、ヨシイエだけではありますまい(笑)




 新たに記事を書かれた水野氏の結論が、意外にもワタクシ吉家の結論とまったくおなじだったので思わず苦笑したのですが、どうもこの話のオチはそこしかないようで。





 吉家の結論

 『阿部氏には、アメリカに居るのではなく、釧路へ戻って、次の世代を育ててほしいなあ、と思いますがいかがでしょうか。』





 水野氏の結論

『阿部幸大氏は東大を経て現在はアメリカで学究に励まれているようであるが、「文化と教養の格差」克服のために、ぜひとも将来は釧路に戻られ、地域の若者に薫陶を授けていただきたいと思う。』




 そだね~、それしかないよね~。




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 さて、もはや結論は出てしまっているので、阿部幸大氏が今後釧路で活躍なさることを祈るばかりなのですが、せっかく水野氏が


「北海道論考」


をなさっているので、そのあたりにも触れておきましょう。



 水野氏は大学教授なので、学生にもこの話題を問うたそうですが、 その学生さんの意見を引用させていただくと以下のようになっています。


「釧路と札幌・東京を比較すると、やはり教育格差や進学意識の差は確かに大きいです。私の場合には、親戚のなかに大学に通う従兄妹がいたこともあり、大学を含めた進学のイメージが描きやすい環境にありました。また、高校進学に向け学習塾に通っていたことも高校の先に大学という上級教育機関があると認識するきっかけになりました」


「阿部氏の主張通り、この機会を得るには家族の経済力や自分の子供に対する教育意識が影響していきます。もし生活が厳しい場合や身近に進学する知人がいなければ、より進学というものが疎遠になると思います」




 これをよく読むとすぐわかるのですが、この意見は「都市か田舎か」の話ではありません。



 大卒が近くにいるか、大卒が近くにいないか



の話だということです。



 ということは、これは都市部でも「家族に大卒がいない」と「近しい人が大学進学を理解してくれない」ならば起こり得るということをまず確認しておきたいところですね。



  だからこそ水野氏の結論も「人がそれを次の世代に繋いでゆくことが大切だ」となるわけです。





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 さて、話は変わって水野先生の「北海道論」ですが、こちらは阿部氏のように誇張がない分、比較的おだやかで受け入れやすいものになっています。


 しかし、そうは言っても水野先生の論にも抜け落ちている視点があるので、今回はそこらへんもヨシイエさんが補完しておこうと思います。





■ 北海道人は「開拓者精神」があるわけではなく、内向きであるという道民性

 水野氏の論は、基本的には誤認を生むような書き方や、誇張はありません。その意味では、開拓者精神がないという点も、内向きであるという点も、ある程度北海道在住の人は納得できるものがあろうと思います。

 その理由は簡単で、「そりゃ開拓したのは明治時代の人で、根付いてしまえば開拓しなくてもいいし、むしろ道内経済は縮小している」というぶっちゃけ話になるのですが、話はそんな単純でもないのです。


 北海道は、物理的に海で他地域と離れているということもそうですが、それこそ明治時代から「開拓使」が置かれた時から「中央政府の管理下」に属した来た歴史が長いです。


 なので、たとえば東北地方なら「山形城があってな、山形藩があってな」とか「伊達の殿様がいてな」とそれぞれの地方に中心となる地域や組織があったのですが、「道庁には中央からの役人が派遣され、道庁のその上はズバリ東京政府」という感覚が根強いのです。


 これは今でもその傾向があって、私企業でも、「東京本社と札幌支店が繋がっている」という感覚になります。

 これが関西だと「大阪本店があって、登記上の東京本社があって、各地に支店がある」みたいな会社とか、「うちの会社は全国に支店があるが、発祥は広島だ」とか、中央を中心とするピラミッドになっていないことが多いのです。


 すると何が起きるかというと「中央から来た偉い人たち」と「現地で働く僕たち私たち」という二極化が生まれることになります。

 この「僕たち私たち」が内向きになりますが、「中央から来た人たちとその末裔」は、外向き・ただし、青森や秋田はすっ飛ばしていきなり東京に向いています。





■ 就職先も地元志向で、都市との格差に気付くこともない


 ほかの地方や地域、田舎とは異なる事情が北海道にはあります。たとえば広島の片田舎の子でも、1時間もあれば新幹線で大阪へ行けるし、静岡の子や長野の子でも、チャンスさえあれば東京でずにーらんどへ行くことは比較的たやすいことでしょう。

 しかし、北海道の場合は、釧路から札幌まで特急で4時間かかります。道東根室から、新幹線に乗ろうと函館まで行くには、特急を乗り継いで8時間かかるわけです。

(そのため、よほどの鉄道マニアでなければ、鉄道利用で東京へ行こうと考える人は少ないと思います)

 釧路のジャスコまで120キロ自動車でぶっとばさないと「都市へも行けない」ため、これはどうしても地元志向にならざるを得ません。


 「日本人はどうしてアメリカで働きたがらないのだ!地元志向だ」と言っているのと同じというレベルなのですね。


 一方で、先に説明した「中央からの派遣組」の官僚の子や、東京本店から支店へやってきた人たちの子たちは、

『飛行機使って東京へ帰りてええ!!!』

といつも思っています。なので、2分化されたこっちのジャンルの人たちは、常に東京に目線が向いているのです。

 名作とされている「北の国から」のセカイですね。蛍と純は、北海道になんて来たくなかったのですから。


 また、北海道大学を出れば、道内ではどの企業においてもトップのように扱われます。内向きの世界でいえば北大生は「鶏口なるとも牛後となるなかれ」という意味において、生活は安泰です。

 なので、北大生もあえて外界へ飛び出さなくてもいい、という側面はあります。






■ 田舎において文化と教育の大切さを教えられるのは教員しかいない


 北海道大学やに入学した高校生の出身地域は、既に半数以上が道外出身で、同じく北海道で教職につく人材の半数が道外からの採用です。

 つまり、既に北海道の教育界や、道内において指導的立場にある組織群の人材は、「外からの文化的還流」をもたらしていると言ってよいでしょう。



 実はこの件については、まだルポやネット記事で明らかになっていませんが、日本の別の地域のほうが教育的には問題がある「田舎」がたくさんあるのです。


 それはたとえば「とある県では、とある県内の教育大学出身者ばかりで教職の採用を固め、他所出身からの採用を極力絞る」ということを現実にやっています。


(教職志望者は、そのあたりの事情はよく知っているはずで、既に分析も出ていると思います)



 その意味では、北海道の教員たちは、すでに頑張っているし、もっと面白いことを言えば、


「たいていの県では、教育委員会や校長会の実権を握っているのはその県の教育大出身者の派閥である」


けれど、北海道だけは異なっていて、


「北海道の教育委員会や、校長会の実権を握っているのは東京学芸大や筑波大学の系統の派閥である」


ということは覚えておいて損はありません(笑)


 なぜ、北大や北海道教育大系ではないのか、がこの疑問のツボです。先ほどお伝えしたとおり、北海道は常に中央の息がかかっていますから


「旧東京師範大」


の派閥が根強いのですね。これも北海道開拓使依頼の伝統かもしれません。




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 となると、総合的な結論で言えば、阿部氏も水野氏も「あなたは大卒者の支援を受けて外界へ出られてよかったね」というお話になるわけで、田舎に文化がないとか、そういう問題ではないことが明らかになるわけで。



 私は大卒者ですから、現在地方に住んでいても身の回りの子供たちや自分の子供に


「外へでて学んで来い!そして、また地方に根付いて頑張りなさい」


と言うことにしています。



 ある意味素晴らしいことに大学卒の学歴を持つ人たちは同世代人口の50%に近くなっているわけですから、阿部氏がこれから論客として復活するには



「大学全入タダにしろ!地方から出てきた学生生活費も面倒みろ!」



を主張する路線がお勧めですね。それを釧路から訴えるというのがいいと思います。鈴木宗男さんにも支援をお願いしてみるとよいでしょう。







2018年4月30日月曜日

格差とは何か ~拝啓 阿部幸大さま~ 格差は地域が生むのか、それとも世代か。



 教育についてちょっとだけ造詣が深いと思われる吉家さんが、ちまたで話題の「地方と都市の格差」について考えてみたので、そのお話を今日は書こうと思います。



元ネタ

底辺校出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55353

(現代ビジネスより)



 筆者の阿部幸大さんという方は、1987年生まれだそうで、私は彼と会ったり、直接お話したことはありませんが、彼が大学生になって東大へ行くまでの釧路では、もしかしたらすれ違っていたかもしれません。


 なので、同時代をあの空間で過ごした者として、愛情をこめてこれを書いてみることにしました。






 さて、上の記事は、賛同も批判も含めて数多くの反響を巻き起こしたようですが、その理由もよくわかります。

 それは、

「本質論、本筋で言えば、阿部氏の言いたいことはわかる、賛同できる」


という方が多いのに対して、


「そのために用いた事例に、いろいろと誤認を起こさせる仕掛けがほどこしてあった」・・・なのでそこに問題がある

からだと言えるでしょう。



 このお話ではそのあたりをきちんと整理したいと思います。




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その1 【 阿部氏が釧路を描写するに用いたしかけとは 】


  阿部氏が描きたかったシナリオは、

「田舎では都市との情報格差があって、都市で入手できるはずのものや、そこへ進学しようというモチベーションがもともと生まれないという構造的問題があるんだ」

 ということだったと思います。


 この展開そのものは、私も都市と郡部での両方の生活を体験しているので、大枠では言いたいことはわかる気がします。

 しかし、その理由がどこから生まれてくるかを説明するのに、釧路という地域の様子を誇大的に書いてしまったのは、やや問題だったのではないでしょうか。


 そのまずいポイントを列挙すると以下のようになります。



■ 大学生を見たことがなかった。

 →誇張だと思われる。釧路には公立大・北海道教育大釧路校・釧路短大があり、少なくとも高校生になれば知っていたはず。中学時代荒れている学校に在籍しておられたというので、それがどの校区かおおむね予想はつくが、中学時代は意識せずとも高校になれば絶対に理解していたと言ってよい。


■ 釧路には参考書が売っていなかった。

 →これは誤りだと思われる。彼が高校生当時、すでに超大型書店の「コーチャンフォー釧路店」がオープンしており、道内最大級の書籍が販売されていた。むしろ、この店舗は当時から北海道最大の品揃えをしており、ここに参考書がないというのならば、札幌の高校生が北海道大学へ進学できないことになる。何しろ今でこそコーチャンフォーは、札幌や道外へ進出しているが、当時はこの店舗が最も道内で大きかったのであるから。

 自転車で通えない地域に住んでおられたということは考えられるが、そうなるとこれは釧路が田舎だという論証にはまったくならないことになる。



■  若者が集る場所といえば「ジャスコ」しか選択肢がなく

 →ある意味正しいが、文脈としては誤認を誘導している。

 当時の釧路にはイオンモール昭和(いわゆるジャスコ)と、ポスフールがあり、それぞれ大型施設として稼動していた。その他にもダイエー・生協などがかろうじて生き延びており、シダックスなどのカラオケ店もあった。

 ここでいうジャスコは「ジャスコしかないんだぜ」という文脈ではなく、根室や十勝からも120キロかけて皆がやってくる「2時間かけても釧路のジャスコに行きたい!」という今でいう郊外型ショッピングモールのはしりとしてのジャスコであり、文脈上は、関東人にとっても
「週末はアウトレットモールまでいくぜ!」
という意味の場所に相当することを、わざと隠していると言えよう。





  ・・・とまあ、このあたりをつつきだすとキリがなく、そこを追求するのは本意ではないので、このくらいにしておきますが、少なくとも釧路は田舎ではないと思うわけです。少なくとも当時の釧路にはすでに全国展開しているチェーン店のほぼすべては揃っていたし、文化的にもけして見劣りのする場所ではありませんでした。





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 しかし、その一方で、阿部氏が感じていた感覚的な「田舎」や世代間の「文化的素養」の問題については、同感できる箇所もたくさんあります。


 今度はそのあたりを客観的にお話しましょう。






その2 【階層の問題と家庭環境の問題】




 ■ 北海道における学歴の意味

 阿部氏が入学した北海道湖陵高校は、北海道の東半分ではトップ校です。北海道全体でも偏差値の高い高校として認識されており、おそらく阿部氏は中学時代は「神童」のように扱われ、その才能を埋もれさせるのはもったいないと中学校の教師たちは必死で湖陵高校へ送りこもうとしたはずです。

 湖陵高校は、そうした「神童」たちが各地から集ってくる学校ですから、おのずとその先の大学進学についても”高校に入ってからは”意識せざるを得ない環境だったことでしょう。

 
 とすれば、阿部氏が大学を意識せず育ったのはその家庭環境ゆえということのほうが、真の実態に近い事実だったのかもしれません。

 大学を意識しなかったのが本当に「田舎」ゆえの理由だったのか、その検証を間違えば、最初からボタンのかけ違えが生じることになるでしょう。






 ■ 親の考え方という環境の違い


  話はまったく変わり、わたしが現在住んでいる兵庫県の田舎での話です。ここには


 A 子供には大学進学などをさせるべきだ

 B 子供は義務教育まででも別に構わない(せめて高校まで)


という2種類の親の考え方があります。 社会階層に絡めてこの議論をすることもできそうですが、実際には

「地元に残っていてほしいので大学へ行ってしまうといなくなる」

という考え方もあれば

「外で学ぶことが大事である」

という考え方もあります。これらは真逆ですね。


 驚いたのは、ある農家さんでは、この時勢に子供の学歴は「中卒まででもよい」という親もいるらしく、私の元同僚は本人こそ専門学校卒でしたが、弟さんは中卒で地元の工場勤務をなさっているそうです。



  さて、ここで話を釧路に戻します。

 私の知人は、阿部氏と1歳しか違わない若者で、かつ親御さんが中卒で釧路在住で地元の公務員をしています。

 なので、阿部氏の親ごさんのイメージも、理解できます。そしてまた、その知人も「大学へ行くことなど想定もしていなかった」と言います。


 それは、確実に「親世代の考え方」に由来していると言えるのではないでしょうか。




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 とすると、阿部さんの問題提起から導き出されるのは「田舎には何が起きているか」ということの本質でしょう。


 阿部さんは「田舎には情報がない、文化がない → だから大学へ行ったり文化的なものに対して損をしている」という側面でものを見ていますが、これは本当は文化の還流の問題で、



 田舎には 都市生活を経て戻ってきて、その地域に文化を還流し、次の世代も大学へやる親がいない


ということかもしれません。



 田舎の問題点は、文化がないことではなく


 人材が一方通行である


ことなのだと思います。


 だとすれば阿部氏には、アメリカに居るのではなく、釧路へ戻って、次の世代を育ててほしいなあ、と思いますがいかがでしょうか。



2018年4月26日木曜日

激安 キーボードPC WP004 徹底レビュー 買ってみた!




 変なもの好きの吉家ですが、ちょっと前に


 あのMSXパソコンの再来か!


と一部のマニアを微笑ませた「キーボードPC キーボードパソコン」を入手しましたので徹底レビューでございます。



 当然、モニタは別売りなのであしからず。



 マシンはテックウインドさんの「キーボードPC WP004」ですが、現在は「キーボードPCⅡ」になっていて、初期旧型が激安で販売されています(2018年4月現在)


 テックウインド




 その激安ぶりは、わたしが購入した価格で12800円


 某ストアでは 9800円まで下がっているようで。


 新型のⅡモデルでも2万円を切っているところもあるので、新型のほうも要検討ですね。




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  さて、レビューです。

 


 本体そのものは、ヨコ30センチ弱、タテ12センチ強のコンパクトなキーボードで、若干後ろが厚く傾斜がついていますが、薄くて軽いです。ハードディスクなどがないので、めちゃくちゃ軽いのが特徴。


 基本スペックは


■CPU  Atom Z3735F

■OS   Windows10 home32ビット

■メモリ  2G

■ストレージ  内臓32G eMMC マイクロSDスロット

■USB   2口USB2.0
 
■出力  VGA端子15ピン HDMI

■LAN  有線LANポート 無線LAN 搭載

■その他  マイク内臓 ヘッドフォン端子


となっていて、モニタ端子や有線LAN端子が充実しているものの


「つまりは、タブレットから液晶を抜いてキーボードをつけたもの」


と言ってよいでしょう!


 端子類の配列はこんな感じ。(ひっくり返しています)


 左からマイクロSDスロット・電源端子・HDMI・USB×2・有線LAN・VGA・ヘッドフォン端子・電源SW


と並んでいます。







 入出力や、拡張性は、このサイズにしてはよく練られていると思います。実際同封されているのは



「本体と電源アダプタだけ」
 (説明書すらペラ一枚のみ)


※バッテリーはないよ。なので電源は必ず必要。



なので、超コンパクトで持ち運びも苦にはならないと思います。




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 電源を入れて動作させてみると、初回のみWindowsのIDアカウント登録作業こそあるものの、いたってオーソドックスなPCの動きです。


 そしてファンレスなので、まったく無音で動作します。


 (これはなかなかよいぞ)



  しかし、肝心のキーボードのほうは、独自路線を突き詰めすぎて、いろいろややこしいことになっていました。


 

 マウスのかわりにタッチパッドがついているのですが、ダブルタップなどはここでできるものの、肝心のマウスのクリックスイッチが近くにはありません。

 クリックスイッチは左はじにありますが、なんと単体では動作せず、ファンクションキーとのダブル押しではじめてクリックができるという


 指でツイスターゲームをさせる気か!!!!



という変態的な作りです。なので、USBマウスを100均で即日買ってくるべきです。


 また、


 「ろ」キーが巨大なのも意味不明で、そのせいもあって


「右シフトキーがああああ! 右シフトキーがあああ!」

(ここはムスカ大佐風に叫ぶ)


 ええ、無いんですね。 わたくし、いろんなIDにアンダーバーを入れ込んでいて、いつもは右手だけで入力するところを、


 右手と左手のコラボレーションや~!!!


 と叫びながら左シフトキーを使わざるを得ないというハメに。





 ・・・まあ、そんなこんなで楽しい相棒ですが、Atomとは言いながら4コアですし、ネットサーフィンなどにはもってこいなのではないでしょうか。  



 ちなみにキーボードPCⅡになるとどこが違うかというと


■ バッテリーを搭載するようになった!

■ Windows10PROになった

■ タッチパッドが面積比3倍くらいになった!

■ USB3.0になった! メモリも4Gになった!

■ スピーカー内臓になった


のだそうです。お好きなほうをどうぞ。