専用のプログラムの実行には向かないけれど、Web系のサービスを使って何かするには
ChromeOS もしくは ChromeBook
を使うのが一番楽チンで早いので、ふだんからChromeOSを常用している。
それこそ、動画の編集などは、ChromeOSでは、ローカルな作業になるのでとても苦手だが、最近驚いたのはArduinoの開発なんかは、もうウェブ上でできると知って、いっそうWindowsだのMacだのといったOSの違いが
「吸収」
されていっていることを痛感してしまった。
Aruduinoのウェブ書き込み
https://login.arduino.cc/login
これまでWindows機種やLinuxから書き込みをしていたので、もうウェブからもできるのか!と驚いて「うへ〜」となっている。
これはもう「よほどの専門ソフトウエア」以外は、たいていブラウザだけあれば事足りるわけである。
さてそのChromeOSやChromeBook。ご存知のとおり、OSというよりもブラウザそのものである。
見えないところでこそLinuxが動いているが、立ち上がると画面に見えているのはブラウザそのもので、逆にブラウザ内でOS風の機能を見せかけているというのが正しいかもしれない。
なので、ブラウザはもうOSそのものに等しいのだ。
そうこうしていると今度は、ChromeOSよりもはっきりと「ブラウザ内で動くOS」を打ち出したブラウザOSを発見した。
これは少し前から開発されていたらしいが、つい最近正式なバージョンとして出たらしい。
GIGAZINEの記事より紹介
https://gigazine.net/news/20260513-puter/
Puter
なんらかの形でのアカウント作成とログインが必要だが、逆に言えばどの環境からでもログインすればおなじデスクトップが再現されるわけである。これは、言ってみればChromeOS使いにはおなじみの風景だ。
Puterのデスクトップは ↑ こんな感じである。
中央下にアイコンが並んでいる、いわゆる「Mac風」のデスクトップである。
(それを言うならChromeOS風でもあるww)
標準ではノートパッドやブラウザがあって、カメラやレコーダーも使える。
エクスプローラーもあるが、これは「本来のストレージにアクセスできる」というよりかは、Puter内部のストレージにアクセスできる感じである。
ハードウエアに攻め込むつもりよりも、「Puter内部の世界」で完結させようという考え方だろう。
(ChromeOSは、生身の外部ストレージなどにも繋がるから、そのあたりはちょっと違う)
恐ろしいのは、このPuter内部にブラウザがあることだ。
↑の画像はPuter内部で動作させたブラウザだが、なんと日本語もふつうに表示されている。めっちゃふつうに動くのだ(遅いけれど)
ここで、なんだかわけがわからなくなるのだが、ブラウザであるChromeOSのブラウザ内部でPuterが動いていて、その内部でまたブラウザが動いて・・・。
と、どうなるかはわからないが無限入れ子構造みたいになりそうな不可思議さであるが、理論上はまあそういうことがあってもおかしくはないだろう。
2010年の映画に「インセプション」というのがあって、レオナルド・デカプリ男さまが、どんどん他人の深層心理の下の階層へと入り込んでゆく、みたいな話だったが、まさにブラウザでそれを体験できるのがこのPuterである。
しかし、このようにして考えると、もはやOSもブラウザも、その中で動くブラウザもOSも無限列車編みたいになって、哲学的ですらある。
そもそもOSとはなんだったのか、とかブラウザとはなんだったのか、といった定義の境界線が溶けてしまっているのである。
そしてこのPuterは、まともに「作ろう」と製作されているブラウザOSだが、実は生成AIに
「ブラウザで動くOSを作って」
と頼むだけでそれっぽいものは作ってしまう。さすがに生成AIに作らせたものは外部へのファイルアクセスとかがはっきり動かないようになるが、それでもテキストエディタとか電卓とか、時計くらいはちゃんと載せられる。
外には出られないがブラウザまがいのものだって作ってしまうのだ。
まあ、おそろしい。
そしてきっと、そのあたりはより詳細なチューニングを施して、でかい言語モデルを使えば、個々の機能としては「ちゃんとブラウザOSのパーツ」として動くものを作ってくるに違いない。
まあ、おそろしい。
こういうことが続けば、Linuxも「カーネルと画面描画」機能だけを提供したら、あとは各ディストリビューションがソフトを持つのではなく、
お好きなブラウザがお好きなソフト上を内部に持つ
みたいなことが起きるかもしれない。いまでこそ多様なディストリがあるが、Linuxそのものは裏方に降りてしまって、表舞台はブラウザがぜんぶやればいいじゃん!みたいになるのだろうか?
まあ、それにしても、それはそれで面白い世界観ではある。
みなさんもぜひ、この不可思議な体験を味わってみてほしい。


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