2015年7月20日月曜日

新型シエンタ レビュー 来て見て触ってきましたよ! ~ホンダ フリードと比較する~


 はい!2015年夏、発表になったばかりのトヨタ新型シエンタの発表会に行ってきました!

 さっそくカタログをいただき、ネッツ店のスタッフのみなさまには歓待していただきました。


 実は、ワタクシ吉家は、嫁はんの車として「ホンダフリード初代」に乗っており、あえてのフリードでお店に乗りつけた次第!

「比較する気まんまん」

での見学となったわけで(笑)

 おなじ1.5リッターコンパクトミニバン一応3列シートというジャンルにおいて、大ヒット中のこの車種を比較しながらお話を進めたいと思います。


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新型シエンタ トヨタのサイト
http://toyota.jp/sienta/


現行フリード ホンダのサイト
http://www.honda.co.jp/FREED/


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 さて、比較の観点ですが、細かなスペックや仕様はさておき、「日曜日のふつうのパパが見た、ファーストインプレッション」という視点で感想を述べたいと思います。そこんとこよろしく。



①随所に見える「先輩 フリードへのリスペクト」(悪い意味でパクリ)

 フリード乗りが新シエンタを見ると、何箇所も「これ!フリードと一緒や!」という箇所に出くわします。

 具体的には、

「レイヤーデザイン(段々がついて奥に広がる)のインパネ」
「ハンドルの上から見える計器類」
「シート埋め込みの小物入れBOX」
「新3列目シートのデザイン」

なんかは、現行フリードの要素をそのままパクリっこしていると言っても過言ではありません。

 ということは、恥も外聞もなくなんと言われようが「フリードの良いところはちゃんと研究する」という姿勢が貫かれていることがビンビン伝わってきます。


(新シエンタのインパネ廻り 下段と上段に分かれたレイヤーデザイン 写真はトヨタさんのサイトより転載)


(先行するフリードも レイヤーデザインを採用。計器はいずれもハンドル上から見えるタイプ 写真はホンダさんのサイトより転載)

 これらが意味していることは、新型シエンタは大変洗練されよく考えられて作られている、ということに他なりません。

 逆の意味で、これから後発となる「新型フリード」がどうモデルチェンジしてくるかが楽しみです。



②3列目シートは「おまけ」からランクアップ

(写真は新型シエンタカタログより転載)

 先代シエンタの「薄っぺらい3列目シート」はたいへん良質に改造されています。先代はいかにも簡易的で、まるで

「4ナンバー軽の後ろ座席かい!」

みたいな質感の座席でしたが、今回は本気です。

 フリードとの比較で言えば、フリードのほうは

「一応三人乗せるつもりがあったが、マイナーチェンジで二人に制限した余裕あるシート」

ですが、シエンタは

「最初から二人しか乗せない設計のシートだけれど、ダイブ機能で全部床下に入るよ」

という差があります。

 これは、構造上の問題なので、一長一短あります。3列目シートそのものだけを比較して、フリードがよい、新型シエンタがよい、とケンカすべきではありません。


 
③車高は低いがアイポイントは高い(くできる)

 ぶっちゃけ、床の高さは新型シエンタのほうが低く、全高さもシエンタのほうが低いという特徴があります。

 そうすると、運転姿勢としては、いわゆるミニバン風の目線が高い姿勢よりも、低く座る乗用車のようになりがちだと思われますが、なんと

「新型シエンタは座面を上に上げることができる」

アジャスターがついています。


 なので、ヒップポイントやアイポイントを高く設定できるので、運転しやすくなります。これで、元々アイポイントの高いフリードに負けない視野を手に入れることができます。

 よくできてる!!!!



④キャプテンシートという哲学、ベンチシートという実学

 シートは、フリードと新型シエンタでは設計思想に違いがあります。


「フリード」 2:2:2の6人乗りタイプ/2:3:2の7人乗りタイプ

 ・・・ただし、6人乗りは運転席・助手席・中列2席は独立キャプテンシート。3列目の2席は、本来3席取れるはずの広さをあえて2席に制限。

 ・・・7人乗りは、中列3席はベンチシート。


「新型シエンタ」 2:2:2の6人乗りタイプ/2:3:2の7人乗りタイプ

 ・・・6人乗りは、中列はどちらもベンチシートで、ポケットで広さを制限するか、そのまま座面として広いまま使うかの違い。


 この違い、どういうことかと言えば、


中列から3列目に移動できる通路があるのが「フリード6人乗り」、どの設定でも通路がないのが新型シエンタ
 
ということになります。


 これはすごい違いです!キャプテンシート+通路つきはバスのように動き回れますが、 (うちはこのタイプ)実際にはこのチョイスをする顧客は少ないそうで、大半は中列ベンチシートタイプを選ぶそうです。

 そのあたりのマーケティングも踏まえて設計してきてるのがシエンタで、全ラインナップ中列はベンチなんです。基本。


 なので、購入を検討している方は、3列目までバスみたいに歩きたいかどうかは大きなポイントになります!



⑤だから、シエンタには「スパイク」が不要なんだね。

 ホンダフリードには「スパイク」という兄弟車があって、こちらは3列目を廃して2:3の5人乗り仕様になっています。最後尾は大きな荷室になっており、後部座席をたためばさらに広い空間が作れるようになっています。

 フリードの場合は、3列目は跳ね上げ収納なので、壁横にぶら下がっているだけで、ちょっと床面が広がるに過ぎません。

 なので、荷物を積みたい場合は、スパイクという選択が生まれます。

 ところが、新型シエンタの3列目は、完全に2列目の下に潜り込ませて存在を消すことができます。

 この状態で動き回っていると、大きな荷室を持ったスパイク状態になるのです!

 だから、スパイクの設定は不要です。シエンタならではの3列目存在なしレイアウトが可能だからです。


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 こうして比較すると、とりあえず新型フリードが出るまでは


「前列・中列がキャプテンシートで歩けないと嫌だ」


という人だけがフリードをチョイスすることになってしまい、 新型シエンタは良く出来ていることがわかりますね。

 大半の人が中列ベンチシートを選ぶ事実をもってすれば、フリード危うしです(><)


  さあ、どうするどうなる本田さん?!新型フリードがどうやって対抗してくるのか、楽しみですね!



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