2019年3月9日土曜日

【たのしい裁判入門】 第1話「山田太郎を追え~見えないあいつをカーチェイス~」④



(このシリーズは、事実を元ネタにしたフィクションです。ちょっくら、いろいろいじくってありますのでご了承ください)

裁判の取り下げには、原告(こっち側)と被告(あっち側)の住所がいるんだよ、ということを裁判所の事務官に教えられた吉家は、戸惑ってしまいます。だって、うちの会社が訴えている相手は、夜逃げしてもうどこにいるかわからないんだもの!

ということで、逃げた山田太郎の行方を捜すはめになった吉家の苦悩がスタートです。


さて、さて、そもそもなんで裁判の取り下げをするのに、相手の住所が必要なのか、という話。それは訴えるときも同じことなんですが、裁判所で「訴えてやる!」と相手と裁判する場合には、「自分の名前と住所」「相手の名前と住所」が最低必要で、あと場合によっては「関係者の名前と住所」が必要になったりします。

これがなんで大事かというと、裁判所は誰かからの訴えがあると、訴えられた側に連絡をとって「あんた訴えられてまっせ。いいんですか」という確認を必ずするわけですね。

そうじゃないと、訴えられたほうは、知らずに訴えられていて、裁判があるなんて聞いてないよ!ってなり、おまけに「出廷しなかったからあんたの負け」なんてなってしまうととんでもないダメージなわけです。

裁判は「あくまでもお互いの主張を言い合う、そして仲裁する」場所なので、どちらも「裁判になっている内容をちゃんと理解している必要がある」わけです。いや、僕も聞いた話なんだけど(笑)どうもそういうことらしい。

ということは、取り下げの時もおんなじで「あんた、あの話取り下げられましたで」ということが訴えられた相手に届かないとダメなのです。原則。だから、夜逃げした相手にも、基本的には連絡が付けられる必要があるし、ほんとに夜逃げしてどうにもならないのなら、「こういうわけで夜逃げしてはりますねん」ということを証明しないといけないわけなのだとか(^^;

「・・・ざっとまあ、こうこうこうらしいです」
帰社して社長に報告すると、じゃあ、いちおう探さないとしゃあないなあ、ということになり。当時の取引記録から「一番最初に取引したときの山田太郎氏・山田工業の住所」をどっかからか探し出してきたわけで。

「というわけで吉家クン。ヤツはまず東大阪にいたことはわかっている。じゃ、たのんだぜ!」
社長命令ですから、翌日から捜索開始です。本業のほうはいいのかなあ、と思いつつも、ボクはこちらの探偵ゴッコのほうに専念できる環境が与えられたわけで(^^;

いや、任された=ほったらかし。でもあるわけで(笑)

営業車に乗り込み、まずは東大阪市市役所を目指すことになりました!

2019年3月8日金曜日

【たのしい裁判入門】 第1話「山田太郎を追え~見えないあいつをカーチェイス~」③



(このシリーズは、事実を元ネタにしたフィクションです。ちょっくら、いろいろいじくってありますのでご了承ください)


供託金を返してもらうには、まず裁判所で訴えを起こしていた裁判を取り下げよう、ということになったわけで。で、裁判所とやらに出向いてその手続きの方法を尋ねていたヨシイエでしたが、驚愕の事実に出くわしてしまうのです!

裁判所の事務官は、おだやかに説明してくださいます。

「わかりました。では、まずこの『取下書』に記入をしてもらうことになります」

「はいはい。なるほど、申立人は、上記当事者間の仮差押命令事件について訴えを取り下げます、ですね」

「で、次にあなたの会社と、訴えられている山田太郎さんの住所等を記入した当事者の名簿(目録)をつけて頂いてですね・・・」

・・・。そこで、ちょびっとハテナがいっぱいです。

「あの・・・。どうも山田太郎さんは、いまどこにいるかもわからないらしいので、住所とか書けないっぽいのですが・・・」

「はあ、わからないんですか?」

「はい・・・」

(沈黙)

「うーん、ちょっと面倒ですねえ。それならまず、「山田さんがどこにいるかわからない」という証明をしてもらわないとだめなんですよ~」

どこにいるかわからないという証明???!!!

わからないことを証明ってどうするの??!!

例)宇宙人が存在するかどうかわからないことを証明せよ。

例)ヤマダニジュウヤホシテントウムシという虫がいるかどうかわからないことを示せ。

・・・よくわかりません。まったくもって、どうしろというのか意味不明なんですけど・・・。

驚愕の困惑をしている僕の顔を見て、事務官さんはちょっとだけ、助け舟を出してくれました。

「つまりね。ヤマダさんが元いた住所を調べて、そこから引越し先も調べて、最終的に、その引越し先にもいない、ということを調査して、それを報告書にしてもらわないとダメなんです。こにもいないっぽい、ということを調査報告していただければ次の手段が取れるんですよ」

・・・はい?つまり、刑事検察探偵さんのように「ヤマダを追え」ってこと?

「そうです(にこり)」

「えええ、ど・ど・どうやって調べるんですか?聞き込みとか、探偵事務所に依頼するとかですか?!」

「いえいえ、裁判所ではあくまでも書類に残っていることで判断しますから、まずは住民票がどこからどこへ移っているかを市役所を回って調べることです。で、最終的に、住民票が残っている場所に彼がいなければ、『そこにこれこれ、こういう状況でいませんでした』と報告してもらうんです」

・・・マジすか?!とにかく住民票で、おいかけろ!と。

「それ、郵送とかFAXとかしてもらえるんですかね」

「いやあ、赤の他人が住民票を取得する場合は、原則その市役所にいかないと・・・」

はい。探偵ゴッコ確定!あたまクラクラです。

そんなこんなで、にわか素人探偵になってしまったヨシイエは、山田太郎の足跡をうまく追えるのか?! 

まて次回!!

2019年3月7日木曜日

【たのしい裁判入門】 第1話「山田太郎を追え~見えないあいつをカーチェイス~」②


(このシリーズは、事実を元ネタにしたフィクションです。ちょっくら、いろいろいじくってありますのでご了承ください)

はいどうも。 楽しい裁判入門、語り手の吉家孝太郎です。



前回は、先代社長が預けっぱなしになっていた「供託金」を取り戻すため、吉家が手続きを任されることになったところまででした。

というわけで、法律知識が全くない新人営業マンは、とりあえず、なんだかよくわからない当時の資料らしき紙切れを手にもって、大阪法務局へと手続きの方法を質問しに行ったわけです。

持っていたのは、なんと「供託書」というちっちゃな紙切れ一枚。それもコピー!

どうやらこれは「29万円の供託をしてますよ」っていう証明書みたいなものらしい・・・。それもコピー!

原本は、いまもどこにあるか不明(笑)

あろうことか、現社長は、「これしかそれらしいもんは見つからんのやけど、どうにかなるかな?」って感じで。ヨシイエも、「まあ、どないかしてきます!」って感じで(笑)


法務局へ着くと、供託課というところの窓口で、尋ねます。
「あの~、なんかこの件でお電話をもらった◎◎という会社のものなんですけど・・・」
「はいはい、ちょっと待ってくださいよ」

このとき、対応してくれた事務官のおばちゃん(実際、事務官なのかバイトなのか、えらいのかどうかもわからんけど)が親切だったので助かりました(^^

右も左もわからないボクに、これはこれこれこういうことですよ、と教えてくれたわけです。

まあ、これもだんだんわかってくるのですが、裁判所や法務局の事務官さんにもいろんなタイプがあって、めっちゃ親切な営業マンみたいな人から、「素人がなにを言うとんねん」みたいなぶっきらぼうタイプから、とにかく真面目で「一字一句辞書引きながら確かめる」みたいな超カタブツさんまで、いろんな人がいるのです。でも、まあこの日は、いい人に出会えました(^^

さて、おばちゃんが言うには、こういうこと。

「あなたの会社は、山田太郎さんと大阪簡易裁判所で裁判をして、その手続きにかかる費用をうちの大阪法務局に預けています。で、その裁判は、そのままほったらかされているので、まずは『裁判やっぱやめます』とかなんか、そういう風に取り下げをしてほしいのです。そうすると、「取り下げたので、供託する必要がなくなったよ証明書」を裁判所が出してくれるので、それを持ってきてくれたら、お金を返しますよ」

とのこと。これをまあ、実際は裁判所ならではの専門用語や、専門書類名で説明してくれたのですが、ざっくり言えばそういう話なんです。

「なんだそうなんですか!わっかりました!じゃあ、裁判を取り下げて、その証明書もらってくればいいんですね!」とニコニコ顔で、法務局を後にしたヨシイエは、次に大阪の裁判所に行って、また話を聞きました。

そこで、大問題が発生したのです!!!

後半へ、つづく (^■^)

2019年3月6日水曜日

【たのしい裁判入門】 第1話 「山田太郎を追え~見えないあいつをカーチェイス~」①





(このシリーズは、事実を元ネタにしたフィクションです。ちょっくら、いろいろいじくってありますのでご了承ください)




はいどうも。 楽しい裁判入門、語り手の吉家孝太郎です。




もう、これは数年まえのことになるのですが。

僕がいまの会社に転職してしばらくが過ぎたころのことでした。基本的にうちの会社は建築に関係のある資材なんかを扱っているので、途中入社したての僕は、商品の知識を覚えたり、お客さんまわりをしたり、電話をとったり配達したり、まあ、人数が少ないので何でもやるわけなんですが。
ある日、1本の電話がかかってきて、事務員さんがガチャリと受話器をとったわけで。

「はい、・・・はい。しばらくお待ちください。・・・しゃちょー!法務局から電話です!」



おなじ部屋のデスクで聞いていた僕は、まだまだ「ホウムキョク」なんてことばはピンとこなかったのですが、なんか法律関係なところぐらいの軽い認識はありました。とはいえ「ええ。まああっしのような下っ端には関係のないことでございます」と思いながら、自分の仕事をしていたので、まさかその仕事がボクのそれからのメインになろうとは、この時点では思いもよりません。

さて、電話を受けて、社長はふがふが話を聞いていたのですが、なんだか「よくわからん」といった顔をしています。それもそのはず、そもそもこの話は、現社長の亡くなったお父さん(先代社長)の未処理の問題があたまをもたげてきた、というところがスタートなわけです。



受話器を置いた社長が、簡単に話をまとめてくれたのは、つまりこういう感じ。

「なんかいま、大阪のホウムキョクから電話があって、なんでもうちがキョウタクしているお金が10年かなんか経って時効になるらしく、返してほしければ、来い、みたいな話らしいわ」

・・・ちっともわかりません(笑)

まあ、この最初の電話は、法務局から「お金を返しますので手続きしてください」かなんか、そういう事情を伝えてきた連絡電話だったわけですね。社長からすれば、この話は先代が扱っていた件なので、先代が亡くなったりしたこともあって10年間話が中ぶらりんのままほったらかされてたことも、まあ問題なのですが、それは代替わりなどのゴタゴタもあるでしょうから仕方ありません。

で、社長は社長なりに古い資料を引っ掻き回したりして、一体なにがどうなっているのかを明らかにしたわけです。

「つまり、こういうことだ。前の社長の代に、『山田工業の山田太郎』というおっさんに資材かなんかを売ったんだけれども、それが代金未払いで、裁判になったらしい。で、裁判の結果いろいろゴタゴタあって、先代がついに山田太郎からなにかを差し押さえしようとしたんだけれども、裁判所で差し押さえするには、必要経費みたいなもんかようわからんけど、なんかお金を預けておかないといけないらしい。それが『供託金』というもので、それが預けっぱなしになっているらしいわ」



質問があります。
「あの、山田太郎さんはどうなさったんですか?」

「うーん、とっくの昔に夜逃げして、差し押さえもへったくれもない。実行できなかったままらしい」

質問2です。
「じゃあ、なんで10年もほったらかしに?」

「うーん、おやじ頑固だったからなあ!『だまって取り下げてしまうのはケッタくそ悪い!』とでも思って、そのままになったんじゃなかろうか」

質問3。
「あの・・・やまだたろうって、またベタな名前なんですが、マジなんですか?」

「これがなあ、山田太郎は中国か韓国籍の方だったらしく、通称名で本名じゃないらしいんだわ。おそらく、国に帰ってしまったんじゃないか。たしかにベタな名前すぎるな」

・・・で、この話がなぜかボクのところに降りかかるわけですよ。

「でな、吉家くん。この後処理、やってくれんかね。大阪の法務局行ったり、ちょっとごちゃごちゃするかもしれんけど、私が覚えている限りのことは、サポートするから!」

マジすか?!

・・・これが、すべてのはじまりだったわけで!(^^;



まあ、この時点では、これが「山田太郎追跡大作戦」になろうとは、まだ知る由もなかったのですが。

果たして、供託金は取り戻せるのか!

消えた山田太郎を探しまくらなくてはならないハメになったのはどうしてか!

東大阪から、神戸から姫路まで、速度超過しないように爆走カーアクションするハメになったのはなぜか!

まて次回!

2019年3月5日火曜日

【たのしい裁判入門】 ~売り掛け回収なお仕事のお話~




 みなさんこんにちは 流浪の不動サニスト吉家孝太郎です。

いつもいつも不動産の話ばかりも飽きてくると思うので、たまには違うお話を、ということで新しいカテゴリを作りました。

 


 ボクの通常の仕事は、いちおう建築業界に関連する業界の端っこで慎ましやかに生きているのですが、そっちの経験談です(^^

 ズバリ、「たのしい裁判入門?!」

裁判が楽しいのか?!といわれれば、まあもともとトラブルがあるから裁判所がらみになるわけで、「そんなのいやだめんどくさい」という方が大半だと思いますが(^^;


 
 ボクの場合は、いろんな世の中の仕組みを知ったり、自分で不動産や建築のこと調べたりするのが好きなので、「弁護士や司法書士に頼まないで、自分で裁判する!」ということをもう数十件やらせてもらいました。これがとてもいい経験になったので、楽しい裁判のお話をみなさんにちょこっとできればなあ、ぐらいの気持ちです。

リストラリーマンであるボクは、転職経験があることはお話しましたが、今の仕事に入ってしばらく担当させていただいのが営業ならびに「裁判」だったのです(☆_☆;

 

 とはいえ、ボクは法学の知識があるわけでもなく、大学も文学部だし(笑)、「ええ!まじっすかサイバンっすか、サイパンでもサリバンでもなく大岡越前の裁判所っすか?!」という状態だったのですが、まあ社長が「ぜひ、やってくれ」というので勉強開始。

基本的には売り掛け回収のための民事訴訟や支払い督促などをいろいろ担当させていただきました。(いまもやってますが)


 


 おかげで、裁判所の競売物件のファイルなんかもいっぱい見れましたし、そのあたりから不動産に関するゆがんだ知識が増えていきました(笑)
いきなり競売物件を買おうとしなくて良かった(^^;でも、ボクが最初に家を買おうとしたのは任意売却物件だったりしたので、不動産ウォッチのスタートからしてちょっとフツーじゃなかったかな(苦笑)←裁判ばっかりやってたせいかもしれない。



閑話休題。



というわけで、一番最初に関わったのが、前任者の後処理みたいなのですが
「供託金を取り戻そう!」という事件です。

話せば長くなるこの事件は、次から書きましょう!「楽しい裁判入門 第一話は『山田太郎』を追え!~見えないあいつをカーチェイス!~」です。おたのしみ

2019年3月4日月曜日

元教師が教える「学校では教えてくれない」こと



 ヨシイエさんが学校という社会と、いわゆる外の実社会を両方見て言えるのは



 学校という場所で教えてくれないことが多すぎるんじゃ!



ということです。



 というわけで、もっと学校で教えたほうがいいことをリストアップ。




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 社会人にならないと学校では教えてくれないこと、というのがたくさんあります。そのせいで、もしかしたら社会の多くの人は不当な目にあったり、困ったりしていることがあるはずなのですが、なぜか文部科学省は、次に述べるようなことを教育指導要領に盛り込みません。個人的にはものすごい不満なのですが、こればかりは国を相手に戦わねばならないので、ざっと列挙して声を上げてみたいと思います。



① 学校では、税金と社会保険の仕組みを教えてくれない。源泉徴収も、確定申告も、学校ではその具体的システムすら教えてくれないのは不思議である。本来ならば、中卒で働いても正しい申告ができるように、税金のシステムを真っ先に教えるべきではないか。学校ではタバコは20歳になってからだと指導するが、20歳から国民年金を払いなさいとは教えない。厚生年金は半分会社が出してくれているのだから、それくらいは感謝しなさい、とかも。



② 学校では、免許のシステムを教えてはくれない。運転免許の概要くらいは、教習所に通う前に、ガイダンスくらいはあるかもしれないが、世の中にさまざまな免許制度があることを知らない人も多い。
 たとえば、あなたの家を建てたとき、クレーン車で建材を運んできた人が「小型移動式クレーン」の免許を持っているかどうか、あなたは絶対に知らないはずだ。荷物を屋根に上げるとき「ウインチ」を使っていても「巻上げ機」の免許を持っているかも知らない。ましてや、壁材をグラインダで切っている作業員が「切削と石交換の講習」を受講済みかどうかも知らないに違いない。

 悪徳リフォームにだまされてもいいと国家は考えているのだろうか。国家の制度すら、消費者に周知されていない事実は、何を物語るのだろうか。耐震偽装は国民の無知が生んだとすれば、国家は責任を感じるべきである。



③ 学校では、司法システムを教えてくれない。悪事をすればどうなるか、悪事に巻き込まれたらどうなるか、損害を受けたらどうしたらいいか。法治国家でありながら、その基幹となる法の仕組みすら学校では教えてくれないのだ。「墾田永年私財法」の内容より、はるかに民法・刑法のほうが重要だと思うのだ。だから、どちらも教えるべきである。
 お金を貸した相手が返してくれないとき、あなたは「支払督促」の申立を裁判所に出せるか?そんな制度を、学校では一切教えてくれなかったはずだ。



④ 学校では労働者の権利をきちんと教えてくれない。労働基準法も、労災の規定も、個人で建築業をしている場合の保障制度も、教えてくれない。教職員組合の方、それほど労働者の権利が大切だとわかっているなら、なぜあなたの教え子に、どれほど自分達が休息時間の確保や労働条件の向上につとめているか、そして、卒業して次は君たちもしっかり考えたまえと語らないのか。

 学校の先生は進路指導はするが、その会社が労働基準法に違反していても、こどもたちが毎日つらいサービス残業に汗を流しても、なにもしない。なにもできない。
 せめて労働基準監督署に通告するぐらい、してもいいのに。



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 ・・・語りだせば切りがない、誰も教えてくれない社会の現実ですねえ。


 学校の知識は大切ですが、こうした「真の生きる力・生きる知識」も同等に大切のはずなのですが・・・。
 

2019年3月3日日曜日

外観でバレる。ローコスト住宅の見分け方



こんにちは

最近は、とにかく安い家というのが庶民に人気で、ローコスト住宅と呼ばれる「坪単価の安い」一戸建てなんかが、よく売れていたりします。

じゃあ、豪邸は別としても、普通の一戸建てと安価なローコスト住宅の違いはどこにあるのか?なんて思いますが、このあたりは、通常の不動産情報でも詳しく説明されているので、このブログでは、あえて違うところを突いてゆきます(笑)

ローコスト住宅の定義は、「無駄を省くなどして、坪単価30万円前後まで安価に仕上げた住宅」というのが一般的でしょうか。だいたい30坪ぐらいの平均的なお家が、土地別で1000万円ぐらいで新築できる、というのが売りです。

しかし、安く上げる方法、というのは実にさまざまです。

 ①大量生産・大量買付けで、おなじものばかり作るので安く出来る。

 ②意匠・デザイン・見栄え重視な箇所をそぎ落として値段を下げる。

 ③外材など、安価な部材を徹底的に使って安くする。


素人が考えただけでも、上のほか、まだまだアイデアは出てくると思います。

コストダウンのどこにエネルギーを割くかは、メーカーさん工務店さんしだいだし、お家を買う人の「ツボ」も違うでしょうから、いちがいにはいえませんが、僕なりに、ローコスト住宅を「ぱっと見ただけで」判別する方法、というのをいくつか持っています(笑)

だから「良い」とか「悪い」とか、そういう意味じゃなくて、「ああ、ここがコストカットだね」ということが素人でもぱぱぱっとわかる方法があります。
(もちろん、これがすべてではありません。あくまでも一例ですよ!!だって、その作り手によって「どこを省くかは人それぞれ解釈が違いますから!」

では、あなたのお友達のおうちが「ローコストなのか、普通の一戸建てなのか」を外から見抜くツボを伝授しましょう!




<1>屋根でぱっとわかる。

屋根を見ます。専門用語で「軒」とか「袖」と言うのですが、屋根に接している壁から、実際の屋根がどれくらい広がっているかを見れば、その建築物の「屋根の激安度レベル」がわかります。

屋根にくっついている壁から、70センチとか80センチくらい実際の屋根が広がっていれば合格。30センチとか、ひどい場合には、ほとんどまったく出ていない(広がっていない)住宅は、ローコストです。

屋根が壁よりも広がっていると、施工面積がぐっと増えます。広がっていないと施工面積は、壁のサイズと一緒です。(つまり、床面積と等しくなってゆく)。
施工面積が小さくなれば、コストダウンです。

しかし、屋根が壁よりも広がっていないと、壁の上部が直接雨で濡れます。これを嫌って、昔の家だと、これが90センチとか1メートルぐらい広く作ってあるのです。

これで、建物の総寿命が短いかどうかが、判断できますね(^^

☆屋根材を見るというテクニックもあります。一番高いのは瓦・次はセメント製品やカラーベスト・板金は安上がりです。

 しかし、これは作り手の意図がはっきり出てきます。かわらは断熱性能も高いのですが、重たいから敬遠されます。板金は、熱をそのまま通すので中の住人は暑かったり寒かったりするのですが、重さが軽くなるメリットがあります。

なので、一概に「瓦じゃないからローコスト」とは断定できません。




 


<2>窓でぱっとわかる

これはあんまり知られていないテクニック?です。ちゃんとした住宅は、出窓や明り取りの特殊な窓以外、つまり、物理的に取り付けられない窓以外には

全部の窓に雨戸が設定されています。(一階には、格子が必ずハマっています)
ローコスト住宅では、よく見ると「2階の窓は、雨戸を最初からつけていない」ということが多いです(^^;;

 そして、ひどい場合には「1階の窓にも、雨戸がついていない」という家もあります。

(雨戸が最近のはシャッタータイプになっているものもあるので、よく見てね!)

1階に格子はついていないわ、雨戸もないわという家はローコストすぎて涙が出ます!

もちろん、雨戸なんていらない!という考え方もあるでしょうが、台風の時になにかが飛んできて破損したり、防犯のこともあるので、格子と雨戸は、「あったほうがいいもの」だと思います。


これは、外からそのおうちを見て一発で判別できますので、ぜひ周りの住宅を見回してください。安価な建売物件とかだと、2階の雨戸省略タイプが最近めっちゃ増えていますから!

 逆に、おんなじ建売でも、雨戸をしっかりつけてくれているところは「ああ、住む人のことをわかってるな」と思って大丈夫です。
 



<3>ひさしの数でぱっとわかる

屋根の形状が複雑なおうちは、それだけで手間がかかりますから「コストがかかる家」だとわかるのですが、素人の方に、屋根の形状の判別はわかりにくいかもしれませんね。

すっごい簡単なテクとしては

1階と2階の形が、そのままズドンとおんなじ形

は安くできる、というのはあります。

ただし、これは耐震性能で言えば、1階と2階がぐちゃぐちゃズレているほうが「耐震性能が下がる」ということもあるので、大手メーカーなんだけど基本は、1Fと2Fがズドン!とおんなじ形状にしているところもあります。

そのほうが、ゆれたときに均等にねじれるので強いのです(^^

というわけで、ここでは違うとこに目をつけましょう!!


それが、ひさしの数(笑)


丁寧な住宅になればなるほど、各窓に対する、その直上の「ひさし」がちゃんと作ってあります。どの窓にもついている「すごい丁寧な家」というのもありますが、まあ、普通は「メインとなる窓」には直接雨が入ってこないように、ひさしがついています。

だから、たとえば、トイレの窓とか、あんまり外をみないようなところの「ひさし」はカットしてあっても大丈夫です。

 ひどいのは「大きなてっぺんの屋根以外、ひさしらしいものが一切ない」という家です(☆_☆;


これは、雨の日に窓をちらっとあけると、とたんに体までずぶぬれになるだけでなく、サッシ周辺に水が入る可能性があったりするわけです。

ひさしをちゃんと作ると、以外に手間がかかるし、小さいけれど屋根なので、コストもかかります。

丁寧なおうちだと「おおきな屋根が瓦で作ってあるので、ひさしもちゃんと瓦で揃えてある」すばらしいお家もあります。普通は、「おおきな屋根は瓦だけど、ひさしは鉄板が巻いてある」というのが平均レベルです。

 ひさしがないのは、残念なおうちです。

 
どうですか?外からでも、意外にその家の価格と価値がわかるものでしょう?(笑)




(オリジナル 2011/5/6 ヤフーブログ終了に伴う再掲)