2016年1月9日土曜日

若い女性が貧困で風俗嬢になるしかないのと、妾・側室になるのとどっちが良いか ~いや、いっそ一夫多妻制度が日本を救う!?~

 若い女性の貧困問題がやたら取り上げられるようになって心を痛めているヨシイエです。




 貧困寸前!急増する「女性の生活苦」知られざる実態(ダイヤモンドオンライン)
 http://diamond.jp/articles/-/83467


 単身女性の3人に1人が貧困に驚いた(BLOGOS)
 http://blogos.com/article/153886/


 「風俗でも抜け出せない『独身女性』の貧困地獄(週刊新潮)
 http://www.dailyshincho.jp/article/2015/04130800/
 


 とまあ、ここ近年は、この手のニュースや話題が溢れています。


 「貧困女子」を流行語大賞にして、みんなでもっとこの問題について考えないといけないと思うのですが、残念ながらそうはならんでしょうな。


 さて、現実問題として、独身女性の3分の1は年収100万円程度の貧困状態にある、というデータはすでに目新しくもなく、各所で取り上げられており、中にはそれゆえに


 風俗嬢になったりAV嬢になって


いる状況の人たちがいる、ということがある意味ではスキャンダラスな視点で語られているところです。


 もっと、ひどい場合には、「風俗嬢にすらなれない顔とスタイルの女性だっているんだ」という救いのない取り上げ方をしている記事もあります。

 見ているだけでげんなりするのは、私だけではありますまい。



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 では、若い女性の貧困問題を解消するには一体どうすればいいのでしょう。政府的には、「女性の活用、登用」をモットーに掲げていますが、そんなのは絵に描いたもちで、女性は昔から搾取の対象でありました。


 たとえば、明治期以降の殖産興業の時代には、「女工哀史」ではないですが、織物工場で大量の女性が年季奉公で働かされたりしています。

 江戸時代だって、結婚前の若い女性は「女中などで奉公」していたわけです。



 以前、このブログでも書きましたが、


貧困女子がなんぼのもんじゃい ~だって、そもそも女子はみな貧困じゃないか!~
http://kotaro-yoshiie.blogspot.jp/2015/04/blog-post_56.html



そもそも、女子はみな貧困である、というのが実態ですから、


日本の長い歴史において、女性が経済的に自立することが実現した期間はない


と言ってよいと思います。



 では、そうした女性が、経済的に自立できずとも、貧困状態ではない暮らしを送るにはどうしたらいいのでしょうか?


 いくつかモデルを想定しながら、女性たちの生活実態をシュミレートしてみましょう。




【モデル1】 年季奉公という生き方。

 江戸時代から明治にかけての女性活用法である「年季奉公」は、賃金に相当するものは「女子たちの親に支払う」ことが普通です。

 そのため、女子たちは仕事をはじめた瞬間から「借金を背負って」います。
 その借金を返すために働くわけですが、借金を返し終えると、「年季が明けて自由の身」となるわけです。


 彼女たちは、経済的に自立はしていませんし、自由になるお金もありません。しかし、衣食住については確保されています。雇用者のもとで、住み込みという形で住居が与えられ、食事もあたえられるわけです。


 年季が明ければ自由の身ですが、誰かと結婚して扶養されてゆくか、ある程度雇用者のもとで働き続けるか、という選択になったことでしょう。


 年季奉公中は、基本的には雇用主に手を付けられない限りは、妊娠や出産を避ける傾向にありました。

 しかし、お手つき女中になってしまった場合は、あとで解説する妾や愛人に移行することもあったと言います。

 


【モデル2】 専業主婦という生き方。(パート含む)

 昭和時代に日本を席巻した、おそらく女性にとって一番マシだった生活方法です。大学へ進学することよりも、いい男を早く捕まえて結婚することが最善とされた時代です。

 24歳までは価値があるというクリスマスケーキ世代で、親が紹介する身持ちのしっかりした人との見合いを含めて、とにかく「主婦になる」ことを目指します。

 主婦になると、夫の扶養になり、衣食住は確保されます。なおかつ、夫の財布を握り、家計という形で資金も支配することができるわけです。

 稼いでいるのは夫なのに、なぜか夫には「お小遣いを渡す」という仕組みになっています。
たく

 ただし、そこに愛があるかどうかは別問題で、夫は浮気もするし、妻も金妻なので、とにかく経済的な安定を考えると、「夫婦形態と専業主婦形態を維持する」ことが重要でした。


 もっとも安定した妊娠と出産を迎えることのできる体制です。

 育児期を避けて少しアルバイトやパートをして自分の小遣いを増やすことも可能です。



【モデル3】 妾・愛人という生き方。

 とくに明治から昭和にかけて流行した若い女性の暮らし方です。ある程度資金力のある男性と結婚外の契約を結ぶことで、セックスを対価にして「衣食住」の安定を図るものです。

 明治期でも昭和でも、「別宅」や「マンション」を与えて女性を「囲い」、月々のお手当てをいただけるもので、そこにちょっとした背徳と愛があります。

 しかし、女性が歳を取ってくると男性側は次の女性に鞍替えしますから、ある程度の手切れ金をいただいて、それから後は「水商売で働く」「小さい飲み屋を出す」「芸者を続ける」などの生活スタイルになることが多かったようです。

 昭和後期の愛人世代は、時代がよかったこともあって、上に記述した別の男性との「専業主婦」へと移行することも多かったようです。


 妊娠と出産はケースバイケースですが、明治期の婚外子は意外と男性の一族として認知されたこともあります。逆に、妊娠出産を期に、捨てられることもありました。



【モデル4】 側室という生き方。

 中世から戦国時代までには当たり前だった生活方法です。明治期にも「妻妾同居」という形で実態としての側室は存在しました。その場合、表向きは「愛人・妾」ではなく「お手伝いさん」を演じていたことがあったようです。

 側室は、身分は妻と同じです。正妻に対していくぶん遠慮することはあったかもしれませんが、「衣食住」の安定は保証され、経済的にもある程度は担保されています。

 正妻に対して感情的にネガティブになることもありましたが、「跡継ぎ」を生めば、一発逆転もありえます。正妻に子がなく、側室に子ができれば、家庭内での立場は一気に強くなりました。


 側室の目的は妊娠と出産ですから、子育てについては万全の体制といえます。



【モデル5】 貧困女子という生き方。

 現代女性の3分の1が直面している実態です。何がしかの非正規もしくは不安定な職業についており、その給与は「衣食住」をかろうじて満たすか満たさないかの水準になっています。

 理念としては経済的に自由人ですが、実態としては自由になるお金はほとんど残っていません。

 結婚に関しては状況によりますが、経済的に余裕のある男性の絶対数が少なくなっているため、結婚後も余裕のない生活を送る可能性が高いと推定されています。


 もし、そうした男性と結婚するとかなり計画的に妊娠と出産を実行する必要があります。



【モデル6】 キャリア女子という生き方。

 女子の中でも、収入の高い企業に就職してバリバリ働いているという絶対数の少ない生き方です。中くらいの程度の企業や職種に就いた女子は、ある程度の段階で結婚して専業主婦もしくは共働きに移行しますので、このモデルには該当しません。

 キャリア女子は、高収入のため2つの課題を抱えています。1つめは「依存すべき、自分よりも年収の高い男性の絶対数が少なく、結婚しにくい」ということ。2つめは、「年収が高いので、それを失うことは避けたいため仕事に全力を投入する」ということです。

 この2つの課題により、結婚と妊娠・出産ができない傾向にあります。




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 こうしてみると、ほとんどの女性がこの6つくらいのモデルを選択しているか、選択せざるをえない状況にあることがわかりますね。



 もうひとつ「実家暮らし」という7つめのモデルがありますが、それは女性の自立モデルではなく、男子の場合も同じなので、今回はパスしておきます。




 さて、類型化すると、女性の貧困問題のツボが浮かび上がってきます。





<ポイント1> 衣食住をどこで確保するか。

 生活のための最低限の条件である、「衣食住」はどのように確保されるのでしょう。

 「雇用主」なのか、「夫」なのか「血の繋がらないパパ」なのか。あるいは「自分」で確保するのか。

 貧困女子は、自分でこれを確保しますが、それだけで後は手いっぱい、ということになります。

 しかし、この中でまともそうなのは「夫」か「自分」かなあ、という気はします。



<ポイント2> 金銭との対価は何か。

 女性が金銭や生きる糧を得るために犠牲にしているものはなんでしょうか?

「夫の家に縛られるので自由を失っている」「借金のために移動や職業の自由を奪われている」「日陰の身にならざるを得ない」「男性を選ぶ幅がせまくなっている」などなど。

 何がしかの面で、女性は対価を支払っています。

 しかし、AVや風俗といった「セックスワーク」を対価にするのであれば、悪いけど「不特定多数の男」よりも、「血の繋がらないパパ(一応愛してる)」や「ご主人様(一応愛している)」のほうが、マシと言わざるをえません、。



<ポイント3> 子孫は残せるか。

 キャリア女子の最大の困難は、子孫を選択するとキャリア生活から転落する可能性が高い、ということです。そうすると、経済的に安定した夫との結婚が前提として成立しなければ、子孫を残すチャンスがどんどん減ってゆく、ということになります。


 妊娠出産育児期間は金銭的空白になるため、「不労所得が入ってくる」か、「誰かに完全に依存する」以外に、収入を得る手段がありません。

 キャリア女子になって、たとえば社長にまでなっていれば、空白期間でも他人が稼いできますので、持ちこたえられますが、雇われ者ではつらいところです。



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 こうしてまとめてみると、女性の生き方で一番マシそうなのは、やはり


「専業主婦」


だと推定できます。「衣食住の確保、犠牲の少なさ、子孫が残せる」を基準にすれば、です。



 しかし、ここで飛躍した考え方をすれば、


「側室」


も意外に悪くなさそうです。ただの愛人や妾だと捨てられる可能性がありますが、側室制度が機能していれば、一応「妻」ですから、専業主婦についで身分が安定してそうな気がします。


 なんと言っても、「子供を生み育てる」ことに重きを置いた制度ですから、人口減少の現代日本においては悪くない制度かもしれません。





 しかし!!!



 ここで「一夫多妻制度がいいんじゃない?」なんてことを言おうものなら、非難ごうごうですから。


 私は男女同権が当たり前だと考えていますので、


「一夫多妻」と同様に「多夫一妻」も許可するべき


だと考えます。


(多夫多妻だと、戸籍も住民票もごちゃごちゃになり、乱交状態なので、これはまずい)



つまり、


「A家という家を基準にして、世帯主である男性が多数の妻を持ってもかまわない」


「B家という家を基準にして、世帯主である女性が多数の夫を持ってもかまわない」


とするのです。


そして、正妻と側室のわけへだてなく、「すべての妻の権利持分は平等」として、万一離婚や死別の際なども、同等に分配されるように法制化すればよいわけです。



 こうすると、一部のお金持ちの「男性」のもとに、多数の女性が嫁げますので、貧困女子の数が確実に減ります。


 いい男が二人妻を持てば、貧困女子の数は半分に減るわけです。


 おまけに、妊娠出産育児の期間の担保ができるので、人口増加が見込め、日本の国力が回復します。

 風俗嬢やAV嬢にならないと生きていけないくらいなら、側室という手はどうでしょうか、という提案なのですが、賛否はものすごいことになりそうですね。


(ただし、何度も言いますが、制度上は女性も多数の夫を持てるので平等ですよ。実際にその権利を行使できる人はごく少数でしょうが・・・)




 


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