今日(2016年1月31日)に放送されていた「大改造!!劇的ビフォーアフター」で登場した築40年の物件ですが、屋根に「スレート瓦」が葺かれていて、それに
アスベスト
が入っているということで、丁寧に撤去されているシーンが映っていました。
で、こういう話を見聞きすると、「あんな古い家だからアスベストが入っていてもおかしくないなあ」という感想を抱く人が大半だと思いますが、
あまーい!!!(井戸田風に)
えーっと、たしかに放映では「古ーい家」にアスベスト入りの屋根材が載っていたのですが、
あなたの家にもアスベスト
はけっこう載ってます。実は。
まず、平成14年からアスベストの使用が全面的に禁止されていますので、今年平成28年として、
築14年以上経っている建物で、アスベスト含有屋根・壁材の家はアスベスト入り
ということが言えます。
とくに、建物の設計書や、物件の説明書で、
「スレート葺き」
と書かれていた建物は、全部アスベストが入っていると言ってよいでしょう。
また、おもしろいことに、「平成14年」という数字は、それ以降、アスベスト入りの製品が作られていない、ということですので、
「在庫品は、それ以降も流通している」
ことは忘れてはいけません。
これらのアスベスト入り製品は、在庫処分で安価に流通しましたので、実際には14年より新しくても、アスベストが入っていることが多々あります。
というわけで、あなたの家がアスベスト入りでないと安心するためには
まず、概ね築10年以内
というあたりが境目になろうと思います。
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で、ここからが大変な話なのですが、ビフォーアフターでもやっていたとおり、固着されたアスベスト入り製品は、「濡らして、かつ壊さないように取り外し、搬送する」ことが重要になるのですが、 問題は取り外した後で、
「廃棄アスベストを受け入れてくれる処分場が、ほとんどない」
のが建築業界では当たり前になっているのです。
なので、あなたのおうちのアスベストを除去したい場合は、とっても費用と手間がかかることを知っておく必要があります。
あるいは、処分場があるうちはいいのですが、処分場が将来的に減ったりすると、
「さらに大変なことになる」
ことも予想しておくことが必要になります。
まあ、たいていの方は、自分の家にアスベストがたくさんあること自体を知りませんから、こんな話を書いてもピンとこないのですが、
安心しないでください。入ってますよ!!
と言いたいヨシイエでありました(^^
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