以前に紹介したASUS Chromebook C300 ですが
https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2023/07/asuschromebookc300ma.html
中古で買った時からすでに「Chromebookの更新期限切れ」だったのは御愛嬌。
それでもなんとか普段遣いしていたのですが、いよいよしんどくなってきました。
さすがにChromeのバージョンが76で止まっていると、ウェブサイトの中にはきちんと表示できないものが現れはじめます。
常用しているサイトで、挙動が怪しくなってきたので、重い腰を上げて
「古いChromebookに ChromeOS flex を入れる」
という魔改造(笑)を施すことになりました。
今回はもちろん ASUS C300 に入れてみます。
■ ASUS Chromebook C300MA
Celeron N2830 2.16GHz / 13.3インチ 1366×768 /2G /eMMC16GB
最近の売れ筋クロームブックは、11.6インチモデルが多いので、13インチという2回り大きいサイズは重宝します。(老眼)
15.6インチのフルサイズノートはでかすぎるし、13インチは意外と穴場で使いやすいです(^^
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<古いChromebookの改造方法>
1) プロテクトが掛かっていて、別のOSをそのままでは入れられないので、プロテクトを外す。
なにかとお世話になるページ
↑ここにモデル名一覧があるので、(Supported Devicesの欄)一番右側のライトプロテクトの方法を確認する。
ASUS C300は
Asus Chromebook C300 QUAWKS EOL ✅ screw
と書かれている。
機種名 ボード名 ファームウエアタイプのRW_LEGACY ( legacy / SeaBIOS ) については対応終了
Full ROM ( UEFI / edk2 )だったらOK。いけるよ! ライトプロテクトはスクリューネジ
という意味。つまり
→ASUS C300はネジを外せばプロテクトが外せて、フルロムという方法で書き換えよう!
と書いてあるわけ。
C300の場合、ネジですが、実際のネジ位置については参考ページあります。
https://chromesoku.com/rw-filesystem-on-chromebook/
2) インストールUSBを用意する。
ChromeOS flexを今回は入れようと思うので、そのためのUSBメディアを用意しておきます。もちろん、この段階でLinuxを入れたければ、そのUSBメディアを用意します。
正規のインストール手順↓
https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529?hl=ja
8GB以上のUSBディスクが必要なことが書かれています。また、PCの機種は「認定モデル」であればすんなり入りますが、そうでない場合でもたいてい入ります。
ただし、C300等いくつかのモデルで「インストール後音が出ない」症状が確認されています。Linuxでも音が出ないことが多いのですが、強引にドライバを当てて解決する猛者もいます。
C300で音を出すには、あとで「Bluetoothのスピーカーをつなぐ」だけでOKなので、少々不便ですが我慢して遂行します。
USBドライブを作るときに、注意事項あります。
- [リストからモデルを選択] をクリックします。
- [メーカーを選択] で、[Google ChromeOS Flex] を探してクリックします。
- [製品を選択] で、[ChromeOS Flex] を探してクリックします。
↑このとき、元のモデルは関係ありません。C300を選べたりしますが、元の機種は関係なく、ChromeOS flex を選んでメディアを作ります。
(元の機種を選ぶと、たとえばC300のリカバリメディアができてしまう)
3)元の機種のバックアップ(データのみ)を取っておく
OSについては全部消えるので、自分の個人データだけ救い出しておいてください。
次の段階で中身が全部消えます。
4)デベロッパーモードでChromebookを起動する。
個人的には、ここがけっこう鬼門でした。
Chromebookにはデベロッパーモードがついていて、
https://support.hp.com/jp-ja/document/c01766908
https://chromesoku.com/chromebook-devmode/
あたりを参考にします。
■ ESC+更新(F3)+電源
■ Ctrl+d
の使い方がポイントです。
それから、
『内臓バッテリーを抜いてACアダプタだけで動かしていると、ESC+更新+電源 が効かない』という謎ポイントもあります。
『デベロッパーモードに移行する準備段階を繰り返す』という変な挙動をするときもあります。
この2点はハマりました。古いChromebookでバッテリーが死んでいるので外していたのですが、もう一度つけておかないとESC+更新+電源が効かず、ただ電源が切れまくります。
また、移行中を何度も繰り返したので、うまくいくか心配でしたが、そのうちなぜか移行できました。Ctrl+dを何度押したかわかりません(笑)
完全にデベロッパーモードに切り替わるのに5分以上かかりました。なんで?左上に時間表示が出て、減ってゆきます。
5)再起動されたら普通に初期設定して、いつものようにログインする
再起動すると、普通に新品状態のようになります。Wifiの設定やらを済ませて、いつも通りログインしてください。
ゲストモードだとうまくいかない場合があります。
6)MrChromebox.tech のスクリプトを利用する。
Firmware Utility Script の欄にコピペできるようにスクリプトのコマンドが書かれているので、それを利用します。
ターミナルの起動方法は
Ctrl+Alt+T です。
ターミナルが起動しただけでは、コマンドを受け付けてくれないので、
「shell」と打ち込んでリターンを押しておきます。
するとコピペしたものが動くようになります。
* Ctrl+V では貼り付けできず、Ctrl+Shift+V で張り付きます。
7)スクリプトのメニューが出たら 2のフルロムを選ぶ
古いOSを残しながらの設定もできるそうですが、どうせ古いので、フルロムを選択して、まっさらにします。
注意事項が3回出てきます。
■ 全部消えるよ Y
■ 戻れないよ Y
■ バックアップする? N
ここからダウンロードとインストールが始まりますが、古い機種はけっこう時間がかかる場合があります。
8) インストールが完了したら、メニューに戻るので R を押してリブート
成功していると、ウサギみたいなロゴが出て、そのあとBIOSっぽい画面になります。
この段階で、「起動順序が選べるBIOS」みたいになっているので、USBから起動を選択すればOK。
もちろん、すでに作っておいたChromeOS flex のUSBを刺します。
(ここでLinuxをインストールするUSBを刺したい人はどうぞ。)
あとは、通常通りインストールするだけ。
いくつか「え?これ大丈夫?このまま待つの?」とか、「え?うまくいかない?」というトラップ箇所があるので、慌てず上の記事をもう一度参考にしてください。
■ インストールメディアUSBを正しく作る
■ デベロッパーモードにちゃんと入る
■ デベロッパーモードに入って再起動できる
■ スクリプトがちゃんと動く
■ BIOSみたいな画面にちゃんと入れる
くらいの段階をワンステップずつ踏んでいってくださいね。
9)音が出ないので、ブルートゥースのスピーカーをつなぐ
Linuxを入れた場合、ドライバを手動で当てれば音が出る、みたいな話はパラパラとネットに転がっていますが、ChromeOS flex の場合は、ただインストールしただけでは音が出ません。
どうもサウンド周りをそもそも認識していないので、アナログのヘッドホン端子もダメです。
使えるのはBluetoothのスピーカーやヘッドホンだけなので、とりあえずは外付けですがそれらの機器を用意してペアリングします。
Bluetoothスピーカーはダイソーとかでも500円くらいから売っていますので、とくに困らないと思います。
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