久しぶりの更新です。最近はnoteに生息していますが、今回はガジェットレビューのためにブロガーさんに戻ってきました。
ちょっとのっぴきならない事情があって、
「消臭」
に特化した機械を探していたのですが、いきつくところはやはり
「オゾン発生器」
ということに。
いやはや、ただの消臭だったら液状のスプレーなどがたくさん市販されていたり、脱臭用の炭なんかもあるわけですが、実は親類が「介護が必要な状態」になり、そのための消臭が必要になってきたという次第。
老人臭、加齢臭、介護臭くらいなら可愛いものですが、その人物の場合はどうも尿もれなどがあるらしく、尿臭やゴミなどの腐敗臭が入り混じった状態になっているので、
スプレーごときでは効かぬわ!!
ということになってしまったのです。
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というわけで、強力な消臭や除菌に対しては、よくテレビなんかでやっている「特殊清掃」の人が、オゾン発生器を用いて最後に全部キレイにするというのを思い出しまして。
買ってみました。
オゾンというのは危険な物質なので、大真面目にレポします。
まず、買ったのは↑のマシン。
介護における消臭をするに当たって、まずは本人が使っていた自動車がかなり強烈な匂いを発していたので、本人は免許を返納するのだけれど、病院への移動などにその車を使う必要があったので消臭対象に。
この写真のものは12V電源で特に車に特化したオゾン発生器となっています。実はこれとは別にもう一台購入しており、それが
オゾンテクノロジーズさんが出している「オゾン発生器」です。こちらは100V電源仕様。
12Vのほうは車用、100Vの方は主に居室用として購入しました。
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さて、ここからが本題です。オゾン発生装置というのは、実は素人さんが簡単に手を出してはいけない危険物で、
「ある程度しっかりとした科学的理解」
をしておかないと、使いこなせない商品ということをまず覚えておきましょう。
オゾンは強力にモノを酸化させ、劣化させるので、その力で菌や匂いを破壊することができるわけですから、ごくごく単純に言えば
「毒を撒き散らかす」
ということを密閉空間でやるわけです。その空間にいれば、人体だってやられます。
そういう機械だという前提で、話を進めてゆきたいと思います。
12Vのものも、100Vのオゾンテクノロジーズさんの機械も、どちらも高電圧・高熱を発しながらオゾンを生成します。
12Vのほうはオゾンを発生するセラミックプレートがむき出しで、かなりスパルタンな作りになっているのですが、この青い表面でバチバチと放電を起こして酸素を結合させてO3(オゾン)を作り出すのです。
ですから、プレートむき出しのほうは触れません。近寄ることも危ないです。(さすがに、高圧を出す電子基板の部分はモールドされています)
100Vのほうは、しくみはまったく同じで、金属製のガワ(箱)の中にオゾン発生プレートが取り付けてあり、おなじく高電圧基盤が隠れています。さらにファンとタイマーが追加されて、実用性がアップしています。
12Vのユニットは、実はこうした「オゾン発生器」として商品化されるものの「内部ユニット」だけを別にして、とりあえず車用のシガー電源プラグをつけただけの簡易的なものです。
さすがは中国製で、日本人なら絶対に「ガワ」をつけて販売しないと恐ろしくて売れないようなパーツのみを、とりあえず使えるよ、な状態にして販売してしまうという代物。
生産者責任なんて全然考えられてないので、購入者が自ら気をつける以外にありません。
さて、肝心のオゾン発生量ですが、12Vのものはセラミックプレートが2枚になっています。1枚につき5000mg/hのオゾンが発生します。
2枚搭載なので、つまり10000mg/hです。
オゾンテクノロジーズの100V機は、5000mg/hのオゾンを作ります。つまり、内部を見るとわかるのですが、セラミックプレートが1枚載っているだけということになります。
ここから、さらに大事なことを言いますね。
12Vのほうは、ネット通販で2500円くらいで買えます。100Vのオゾンテクノロジーズの製品は、1万2000円から1万5000円くらいです。タイマー時間の違いや、プレートの取り替えがしやすい改良型など、いくつかの種類があります。
価格的にはオゾンテクノロジーズの製品が、基盤むき出しより5倍くらい高いのですが、これは「安全なケース、ガワ(箱)と、ファンの値段」と思ってください。
ぶっちゃけ、電子工作やパソコンを自作なさる方であれば、タイマー部品とファンの値段なんてたかがしれていることをご存知だと思うので、安いユニットだけを買って、既存部品を集めてもう少し使いやすいオゾン発生器を自作することも可能です。
私もそのうち、ケースを自作して使おうと思っているくらいです。
アマゾンを見ていると、「プレートユニット」+100V仕様電源+ファンがむき出して組み付けてあるユニットも売られています。こちらは6000円くらい。
あとはガワ(ケース・箱)とタイマーを買えばいいのですが、そうなると結局1万円弱くらいになってくるので、 自作が好きな人以外は、ふつうにガワまでセットされた製品を買ったほうが楽でしょう。
で、ここからが大事なこと。
今回私が買った12Vのユニットのほうが、オゾンテクノロジーズのまるごと製品より、2倍のパワーがあります。
でも、ファンとタイマーがないんだよ、という違いを理解しておきましょう。
そして、一番大事なのは、12Vユニットはただ2500円でやすっちいだけではなく、オゾンテクノロジーズの製品より強力でヤバイやつだということを知ってほしいのです。本来なら、めちゃくちゃヤバイ機械が、基盤むき出しで売られているのだ、ということを科学的に理解しましょう。
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実際に電源を入れると、ヤバイことが起きます。100Vのオゾンテクノロジーズの製品は、タイマーと電源スイッチがあるので、電源をONにすると作動します。
ガワの内部で、青い炎のような放電をしながら、バチバチとオゾンを発生させる様子がはっきり見えます。(家の中が薄暗い場合)
そして、ファンがついているので、強制的にオゾンが吹き出します。
ユニットだけの12Vのほうは、セラミックプレートの表面で、むき出しのまま放電が起きます。それも2枚も!!
電源スイッチなどありません。エンジンが起動すればすぐ放電が始まります。
(オゾン発生器 動作の様子 日中/夜間)
なので、車の中に置く際は、「何かに触れないように、かつあなたが触れないように」安全なところに置いて、ましてや「こけたりしないように」して、周囲の安全と避難ができる状態にしてから、エンジンキーをまわす必要があります。
瞬時に車内は生臭いと形容される「オゾン臭」でいっぱいになるので、吸ってはいけません。すぐにドアを閉めて車から離れてください。
オゾンテクノロジーズが推奨する、「車における作動時間」はなんと
30秒
です。たった30秒で止めないと、危険ということでもあります。
12Vのユニットに付属する薄っぺらい説明書には、5分作動させて止め、20分換気せよとあります。ですからせいぜい1〜5分までで止めないとヤバイような代物ということになるでしょう。
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とまあ、ここまでですでにいろいろ書きました。オゾン発生器ってどうなの?という以前に、ヤバイ化学物質や高電圧を扱うので、事前に気をつけないといけないことが多いのがこの商品群の特徴なのです。
というわけで、肝心な
「で、においはどうなったの?」
ということは、次回に引っ張ります(笑)期待してね!
実は、次回もまだまだ、知っておくべきことがたくさんあるのです。
(次回へつづく)
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