2016年6月24日金曜日

<実国学を考える19>英国イギリスが、なぜEUを離脱するのかは簡単だ。 ~戦国時代に逆戻りする世界~



 なんということでしょう!


 まさかまさかの英国の国民投票による「EU離脱決定!」で世界は慟哭しています。

 

英国がEU国民投票で離脱を決断

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kobayashiginko/20160624-00059221/

 

 今日の朝のニュースくらいまでは、「残留に傾いているのか?」という論調が多かったのに、夕方フタをあけてみれば、

まさかのEU離脱

 という展開で、世界の金融市場も大暴落の模様。えらいことです。

 

 しかし、ヨシイエがいつも考えている「実国学」の発想だと、これはすんなり理解できるし、おそらく今世紀の後半は、「世界中がこんな感じになる」と言っても過言ではないと思うわけです。

 

 今回英国人が、「離脱・独立」にかじを切った理由は、簡単に言えば2つです。

「政治経済的に、我々は独立していたい」

「移民はこなくていい、我々は自分たちでやる」

 

という、たった二つのメッセージなのです。

 

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 もちろん、この世界民主主義・資本主義の時代において、民主的で自由を愛する先進国の国民からすれば

「なんでそんなことになるんだ?」

 と疑問符がつくでしょうが、残念ながら、おなじことを日本人として考えれば、日本人も絶対にイギリスとおなじ路を歩むことになることを理解しておきましょう。

 

 簡単な例を挙げてみましょう。

 

 アジア連合とか、アジア経済圏なるものがもし出来上がったり存在していたとして、日本という国家は絶対に経済的にも政治的にも、その連合やら経済圏に「同化」したり、同一通貨を使ったりは、しません。

 

 もし将来的に、民主的経済的に考えて、アジアの国々がそうした連携をとったほうがよい、と頭ではわかっていたとしても、です。

 

 つまり、日本という国は、江戸時代末期に

 

 

 「開国はしたけれども、政治においても経済においても、独立し自主自立の道を歩みたい」

 

と考えているわけです。今、英国人が考えているのも、もちろんそうだし、アメリカでトランプ氏が勢いをましてくるのも、事情は同じです。

 アメリカですら、「世界のことより、俺のことを優先したい」と思っているのですから。

 

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 日本人は、基本的には島国ということもあって、こうした「他人から干渉されたくない」という感覚をめちゃくちゃ有しています。

 それは歴史を辿れば戦国時代からで、そもそも日本人がたくさんの名字を持っているのがその証拠です。

 

名字というのは、「自分の領地を表す土地名」から来ている

 

ので、簡単に言えば、おなじ源氏の氏族でも「ここから先は俺の領地だから干渉するな」とか、たとえ上位の支配者にであっても「ここは俺の領地だから支配権を認めろ(本領安堵)」ということばかり言っているのです。

 

 しかし、歴史と文化の進歩と発展の中で、「みんなで仲良くしようね。自由を謳歌しようね」というベクトルで進んできた結果がこれ→「やっぱり自分たちは自分たちで小さくまとまるわ」ということなのですから、

 

 

 

 

実はグローバル社会は、終焉に向かう


 

という予言をここらでしておいたほうがよさそうです。

 

 グローバルは、先進的で、自由で資本主義な西欧人が、一睡の夢として描いた夢物語だった、というのが未来人から見たオチだったりすることも十分ありえるのです。

 

 実国学では、「グローバル資本主義は崩壊して、最終的な理想形態は戦国時代になる」と考えます。

 日本も、確実にその波に飲まれますから、今こそ「帝国主義復活」にならないような、真の国づくり、国のありよう、を誰もがしっかり考えなくてはいけないと思います。

 

 

 

 

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