”21世紀の資本”のピケティ先生をオマージュしているんだかパロディなんだかすでにわからない男、
どうも、非経済学者のス・パゲティ教授(自称)
です。
これまで4回に渡って、21世紀に生きる我々が知っておくべき「資産とはなにか」という話をしてきました。そこで5回目の今日は、その集大成として、この資産とは何かを明解に説明してみたいと思います。
「21世紀の資本」について語る「これからの資産の話をしよう」という題して「資産論」
では、はじまりはじまり~。
・・・誰だ?!トマ・ピケティとマイケルサンデルとカールマルクスのパクリだ!なんていうのは!
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先日から、いろんな目線で資本と資産について語ってきたわたくしパゲティですが、たまたまツイッターをみてたらちきりんさんがらみのツイートが流れてきました。
ちきりんさんのツイートより
https://twitter.com/InsideCHIKIRIN/status/569311583857307648
ちきりんさんのアカウントはフォローしているのですが、特段この話を意識してブログを描いていたのではないので、
「ああ、偶然おんなじ話をしてるなあ」
と思ってみてました。考え方も基本おんなじです。お金を生み出すものは資産であって、お金を生まないものは試算ではない。ちきりんさんはこれを「経費」と表現なさっていますが、その表現もいいなあ、納得です。
これに付随して、私は以前、「マンションがどうして負債じゃなくて資産なんだゴルァ」という記事も書いているので、この辺もご参考になさってください。
<過去記事>
「もう一度訊く!『どうしてマンションが資産になるのかわからん』
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300/11706711.html
パゲティにとってはマンションは全く資産ではありません。ちきりんさんの表現を借りるなら、経費ですね。だとすれば賃貸と同じ。
しかし、最後に最終処理する必要があるのが賃貸との違いで、そこが負債になる可能性大ということです。
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というわけでおさらいですが、資産というのは、このブログでは3つのタイプがあることを以前にお話しました。
①そのものが最後にいくらかで売れたら、それは資産。
②そのものがいくらかずつの利子を生んだら、それは資産。
③そのものを担保に、いくらかのお金が借りられたら、それは資産。
という3つでしたね。
それ以外のものについて、ちきりんさん風に解釈すれば、
お金を生み出すことを資産といい、それにお金を使うことを投資という
お金を生み出さなければ、それは経費であり、経費にお金を使うことを消費という
ということになるらしいです。ああ、もちろんこれ自体はパゲティも同意。
さて、ではここからですが、たとえば「車を所有することはどうか」とか、「大学へ行くことはどうか」とか、「1人暮らしの経験はどうか」とか、もう少し具体的な例でも考えてみたいと思います。
私たちはふだん、ありとあらゆることにお金を使いますが、それが「消費や浪費」なのか、それとも「投資した結果資産」となっているのかを検証しようというわけです。
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たとえば、車を持つことが資産や投資になるかどうか。これはパッと考えただけではわかりにくいです。
ある一定年数の間は売れますから、目減りするけれど資産だと言えるし、毎日車が必要な地域の人にとっては、別の交通手段よりも自家用車のほうが断然経済的な場合もあるでしょう。
逆に、15年落ちの車は、どんな車でも資産価値はほぼゼロです。また、都会の人にとっては、所有コストのほうがレンタルコストよりも高くつきますから、それは消費・浪費に近いものとなるかもしれません。
・・・ということは、結論ですが、「車」というモノが資産に当たるか消費に当たるかは、
「あなたの生活との損益分岐点をはじき出した時点ではじめてはっきりする」
ということになるでしょう。
ど田舎村では、確実にコストよりリターンが大きいし、レクサスよりも軽自動車のほうが、実は利益率が大きいので資産価値が高い、ということになるかもしれません。
レクサスに20年間乗る場合、レクサスが400万円だとして、年間コストは20万円かかります。
軽自動車に20年間乗る場合、価格が100万円だとして年間コストは5万円です。
どちらもほぼおなじ乗車定員(4人か5人)ですから、乗れる人数で割っても差はたいしたことではないので、
車輪が4つあって、どちらもちゃんと走る
ということを満たす分でいえば、レクサスは4倍も浪費するヤツなのです。
仮に、乗せる相手が、あるいは乗る人物が、軽自動車よりも4倍稼ぐ人物、年収でいえば300万円の人と、1200万円の人の差があれば、まあレクサスでもいいんじゃないと言えそうですが、
どちらに乗るのもおなじあなた
だとすれば、軽自動車に乗るほうが、4倍あなたの資産が増えるということです。
だから軽自動車のほうが、資産価値が高いのです。
(ただし、売値でいえば損益分岐点がありますよ。20年のうち何年かまでは、レクサスのほうが、売った場合にマシな期間がありますから)
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次、「大学へ行くことは資産かどうか」という問題。ちきりんさんはけっこうシビアなので、職業としてお金を生まない大学へいくのは単なる出費と切り捨てておられますが、これも人によって事情が違うのでしっかり
損益分岐点をはじき出しましょう。
大卒初任給と高卒初任給に差があるので、最終的には大卒のほうがいろいろと有利とされていますから、大学へ行くこと自体は資産価値がありそうです。
しかし、大学へ行っても就職できなかったり、卒業後ニートとして暮らすのであれば、完全に浪費ですね。
私の知り合いにも同志社出て引きこもっている人がいるので、彼は完全に社会のお荷物かもしれません。
逆に、名もなき大学を出て、公務員になっている人がいれば、それはそれでおいしかったかもしれませんね。
こればっかりは不動産がいくらで結局売れたかとおんなじで、最後にならないと資産価値はわかりません。
就職だけでなく、転職もあるだろうし、人脈が変わる場合もあります。死ぬ間際にしか、その真の価値はわからないので、結局は
あんた自身に人生の価値があったのかどうか
ということにズバリ尽きます。
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人生の話が出たので、「体験・経験は資産か」ということを最後に考えてみましょう。
1人暮らしをしたこととか、留学の経験とか、高級ホテルでのディナーとか、クルーズを楽しんじゃったりするという
「体験・経験」がその後の人生として生きてくるかどうか
という話です。
たしかに、そうした経験があるのとないのとでは、人生の豊かさがお金に替えられない部分で違ってきそうな感じがします。
1人暮らし経験のおかげで家計について判断できたりするのなら、それは資産ですよね。
あるいは、たとえそれが高級ディナーであっても、そういう場やジャンルが存在していて、そこでの立ち振る舞いなどを知っているのか知らないのかで、自分が接待する場合などに大きく差が出ることもありえます。
しかし、それらはたしかにお金がかかります。では、体験は資産なのでしょうか、それとも消費なのでしょうか?
・・・これに関するパゲティ教授の答えは明解です。
体験が資産化するのは、たった一度だけ。せめて二回までであり、三回目以上は確実に消費である。
これがパゲティ理論です。
経験や体験は、1度味わえば身につきます。
結婚も一度くらいしていても学ぶことはたくさんありますが、三回も結婚するヤツは何も学んでおらず浪費です。
一度くらい高級ホテルでディナーするのはぜんぜんかまいませんが、いつもかつも「自分にごほうび」とか言ってるヤツはアホです。
人生のうちで、一回くらいはダービーに参加してもみてもいいでしょう。パチンコ屋を1度くらいは覗くのも勉強です。
いかがでしょう。体験や経験は形がなく、価値を数えるのも難しいものですが、「1回」という基準があれば、その体験を確実に生かせると思いませんか?
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