2015年12月15日火曜日

もう悩まない! フリードVS新型シエンタ ~キャプテンシートとベンチシート徹底比較~

 いやあ、売れてるようですね~。新型シエンタ。

 
(画像はトヨタさんからの転載です)


 発売からしばらく経過して、街なかでもいよいよシエンタちゃんに遭遇する機会が増えてきました。


 おかげで開発に遅れが生じている新型フリードも、一部前倒しで発表するのではないか?という噂も聞こえています。


 さあ、いずれにしても新型フリードが登場すれば、新型シエンタとの一騎打ちの開始!です。



=========

 さて、新型フリードが登場しても、すでにこの両者は十分に練られた設計になっているので、エクステリアデザインとエンジンはいじってきても、居室については概ね同じようなところに落ち着くのではないかと予想します。



 そこで今回は、現行フリードと新型シエンタのシート部分に着目しながら、徹底比較を行ってみました。


 購入のご参考になさってくださいね!


 


 以前の記事でも紹介したように、基本的に新型シエンタは現行フリードに対するリスペクトと、パクリっこが十分になされており、両者はかなり似てきています。





以前の記事<新型シエンタ レビュー 来て見て触ってきましたよ! ~ホンダ フリードと比較する~>




 この記事でも触れましたが、シエンタとフリードのチョイスのポイントは、


① 2列目キャプテン(独立)シートを望むのなら、フリード。

② 2列目ベンチシートはどちらにも設定あり。

③ あえて荷物を積みたいなら、フリードスパイクがある。シエンタは3列目下部格納できる。


というあたりだと思います。


 つまりは、シートの使い方なのです。



 そこで、今回は徹底して、両者のシートがどうなっているのか解説しましょう。



==========




<フリード  前期型7人乗り/後期型6人乗り> キャプテンシート

 
 フリード最大の特徴は、この2列目独立シートの設定があることです。前期型はこの形で、2:2:3の7人乗り、後期型は2:2:2の6人乗りになっています。




<フリード 前期型8人乗り/後期型7人乗り> ベンチシート


 フリードのベンチシートタイプは、2:3:3だと8人乗り、2:3:2だと7人乗り設定になっています。後席に乗り込むには、2列目の一部(分割左側)が前にスライドして倒れますので、そこから乗り込むことになります。




<新型シエンタ 7人乗り/6人乗り> ベンチシート

 シエンタのシート形状は、実は似ています。2列目はベンチシートのみの設定で、ここに3人乗せるようになっているか、それともポケットをつけて1席分を座席としてあえて使用しないで2人にするかの違いです。

 2:3:2で7人乗り、2:2:2で6人乗りです。


 もちろん、後席へは、左側が倒れこんで空間を空けて乗り込む形です。




 さて、ではキャプテンシートとベンチシートは、実際にどのように使い勝手が違うのでしょうか?


 
 まず、フリードのキャプテンシートのメリットは、運転席・助手席をはじめ、中2席、後部3席のどこへでも歩いて移動できるウォークスルーです。

 実際に体験してみるとこれは超便利です。こどもはもちろん、大人でも後部座席への移動が簡単なので、6席あるいは7席を、常に活用することができるのです。


 この使い方では、後部シートはおまけではなく、常用座席にできます。特にこどもさんがいる場合には、お兄ちゃんおねえちゃんは勝手に後部に乗り込み、中列の右にチャイルドシートをつけてお母さんが隣の席、あるいは助手席を状況に合わせて選択、といった乗り方が可能になります。




 一方、ベンチシートになると、後席3列目は使うのがおっくうになるので、補助席あるいは最終兵器の扱いにどうしてもなってしまいます。イスをたたまないと乗り降りできない、というのは、意外にひと手間食ってしまうものです。



==========



 ところで、ベンチシートのメリットとして、カタログに必ず載っている写真があり、それは赤ちゃんのおむつ替えに寝かせられるから便利だよ、というものです。


 たしかに、上の図のように、ベンチシートは座面を広々使えます。ところが、実際にキャプテンシートを使っていると、意外と不便じゃないのです。


 その理由は、ベンチシートはたしかに広いけれど、キャプテンシートも実はベンチの3等分に近い狭い1席分の面積ではなく、実は1.2~1.3席分に相当する広い座面を持っているので、赤ちゃんが寝るくらいなら頭が出るとか、そういうことはないということがわかってきたのです。


 赤ちゃんのおむつ替えはせいぜい1年ほどですから、車には10年近く乗ることを考えれば、ここは思案のしどころかもしれませんね。




========



 チャイルドシートについて、もうひとつわかったことがあります。

 赤ちゃん向けチャイルドシートは、完全に中のこどもを防御するために、意外に大きな躯体をもつものが少なくありません。


 このチャイルドシート、独立シートにはもちろんちゃんと載りますが、ベンチシートにつけると、ベンチ3人掛けの真ん中の人を圧迫してしまうことを忘れてはいけません。




 図のように、実際にチャイルドシートをつけると、隣には大人1人しか乗れないのです。(こどもを無理やり真ん中に座らせるのは可能ですが)


 そうすると、中列キャプテンシートであっても、中列ベンチシートであっても、使い勝手は実は同じ、ということが起きてしまうことも意外と重要なポイントです。



==========


 さて、ここまでの話はフリード・シエンタ共通の話題でしたが、最後は3列目の格納方法です。


(左:フリードは左右跳ね上げ格納   右:シエンタは畳むか、さらに下部にダイブ格納)


 フリードの三列目は、左右に跳ね上げて釣る、というもので、いわゆるフルサイズのミニバンなどでもおなじみのものです。


 シエンタは、三列目をふつうに畳むのと、さらに二列目の下のあたりにもぐりこませるように格納することができ、底面をかなりフラットにすることが可能です。



===========


 というわけで、それぞれに特徴があるのですが、ご参考になったでしょうか?!






0 件のコメント:

コメントを投稿