2014年3月20日木曜日

なぜ公募校長ではダメなのか

 また大阪市の公募校長が一人更迭されたそうです。


 教頭が口論の末に土下座も・・・ 大阪市の公募校長を更迭(ヤフーニュースより)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140320-00000505-san-soci


 これまで、大阪市の公募校長制度では、3ヶ月で「自分のキャリアと合わない」という理由で辞めた人や、セクハラ校長が更迭されていますが、それらに引き続いての3人目です。

 今回の校長は元新聞記者で、更迭理由は教職員や保護者からのクーデターだそうです(苦笑)


 さて、教育行政に詳しい吉家孝太郎さんに言わせれば、「公募校長制度は絶対にうまくいかない」と断言できます。


 そもそも、公募校長制度というのは、


 ①各学校に特色ある取り組みとオリジナリティを出したい。

 ②そのためには、リーダーシップと権限ある校長を創出し、彼に引っ張っていってほしい。

 ③その人材として民間から多様な分野で経験と実績のある人を公募しよう。


という意図で企画されている制度です。


 ところが、理念は良いのですが、実際には、この考え方が「学校運営・学校行政」とそもそも合致していないのです。




 どう合致していないかは、次の「学校のしくみ」を読めばすぐわかります。


①学校のふつうの先生は、大学卒で採用されてから最初の学校は田舎・もしくは小さな学校へ行かされる。

②ふつうの先生は、何度かの転勤を経て、だんだん希望が叶うようになる。たとえば都市部へ行きたいとか、実家の近くに戻りたいとか。

③ベテラン先生になればなるほど、その学校に籍を置く年数が長くなる。(転勤せずともよい)

④初心者が5年未満だとすれば、ベテラン先生の勤続年数は10年~15年も可能。



ここまでがふつうの学校の先生の場合。で、ここからが管理職。


①教頭でも副校長でもいいが、管理職への道はとりあえず試験を受ける。

②教頭になったらまず、小さい学校か田舎の学校の「教頭」として赴任する。

③教頭の任期は3年程度、何校か転勤したら今度は校長試験を受ける。

④校長として、また小さい学校か田舎の学校に赴任する。

⑤校長の任期も3年程度。学閥や派閥等にもよるが大きい学校や都市部の学校へ転勤する。


ついでに、お金の管理ができる「事務方(学校事務)」についても。


①学校事務員は、3年程度の短い任期で転勤する。(お金を扱うので、汚職防止のため)

②事務長になっても、やっぱり3年程度の短い任期で転勤する。


 なんとなくわかってきたでしょ?


 つまり、その学校のことを一番わかっているのは、「その学校に長く勤務している一般ベテラン教員」であって、校長でも教頭でも最長3年しか勤務しないので、たいしたことはできないわけです。

 なので、校長がリーダーシップが取り易い学校というのは「田舎の小さい学校」であり、だからこそ某お辞めになった公募校長が送りこまれたというわけです。


 逆に大きな学校や都市部の学校では、すでに長くいる教員が「これまでの伝統や流れ」を取り仕切っていますので、校長が大きな改革をしようとしても「実績が出ない」し、ベテラン教員から見れば、

 3年ぐらいゆるゆると抵抗していれば、あいつはすぐいなくなる

とタカをくくっているということになります。



==========

 というわけで、学校のトップである校長を「あれこれいじってみても」無駄です。では、真の学校改革とはどうすればいいかというと


 全ての教員を3年ぐらいの短期で異動させる


こと以外にありません。


 これで校長の実権が増しますし、その学校に「長く在籍している」教員もいなくなるので、改革は即浸透します。


 ところが、本気でこれをやろうとすると


 教員組合とガチンコバトルが勃発


することは確実です。


 なぜか?今度は、先生の立場になるとこれもすぐわかります。大学を卒業して、最初の学校で5年、次の学校で5年くらい経験し、いよいよベテランの仲間入りということで「本人の希望が通り易くなり、かつ長い間その学校にいられる」とすると、ちょうど3校めくらいで


 家を買う(定住する)・子供が小学校・中学校へ通う


ということが落ち着いてできることになります。それが3年スパンになると「子供はいつも転校」「いつまでも教員住宅」「つぎつぎに引越し」ということになり、


 そんなんいやだ!


とすべての教員が言い出すからです。組合員じゃなくても、ふつうのノンポリ教員でも嫌だと思います。


==========

 今言ったようなことは、すべての教育委員会・教育庁はわかっていますので、つまり元々


 校長公募性そのものが、某市長の思いつきか、もしくはポーズ、パフォーマンスに過ぎない


と思われても仕方ないわけです。


 いやあ、教育ってほんとうに面白いですね。















2014年3月14日金曜日

少子化を解消する画期的な方法

 こんにちは


 ビジネスジャーナルさんに掲載されていた江端智一さんの記事がとても面白かったので、ついつい全シリーズ読んでしまったのでご紹介します。

 一番最初に目にしたのが「出産させないシステムが完成した日本」という記事で、とてもわかり易かったので、ぜひみなさんもご一読ください。



 出産させないシステムが完成した日本 破滅衝動=結婚をなぜ超えられないのか
 http://biz-journal.jp/2013/11/post_3295.html



 さて、日本がすでに少子化社会を突き進んでいて、これが近未来に様々な問題を引き起こすであろうことは予言され尽くしているわけですが、僕なりにその解決策を考えてみました。


 それが、公務員に学ぶ「2段階採用制度」なるものなのですが、簡単に言えば、

 国家公務員Ⅰ種、Ⅱ種や地方公務員上級・中級・初級のように、一般企業の採用も段階をつけて差をつければいい


というアイデアです。


 この発想。練れば練るほど面白い仕組みで、どうも日本の抱えるいろんな諸問題も一緒に解決できそうな勢いなので、ぜひみなさんもこれがいいのか悪いのか考えてみてほしいと思います。


==========

<制度のあらまし>

 雇用数が一定以上の企業において、新卒(あらため、新規)採用者については、一定数(半数が望ましい)を「Ⅰ種採用」と「Ⅱ種採用」に分けて実施する。


 Ⅰ種採用もⅡ種採用も、どちらも正規雇用であり、正社員であるが、その採用条件が異なるものとする。


<制度の内容>


 Ⅰ種採用は、教育機関卒業ののち概ね25歳までの採用とし、主に企業におけるキャリア(幹部候補)育成を目指した採用とする。


 Ⅱ種採用は、教育機関卒業ののち概ね35歳までの採用とし、ノンキャリア人材の育成を主とした採用とする。


 Ⅰ種採用とⅡ種採用の初任時における給与は、ほぼ同等とするが、その後の給与体系について既定するものではない。


==========

 いかがでしょうか?まずは、基本的なルールとして上のようなことを設定してみました。企業が採用活動を行う際、Ⅰ種、Ⅱ種をある割合で分けて両方採用することを義務付けることがスタートです。


 ★ここで起きそうなこと★

 たいていの企業においては、Ⅰ種採用を少なくして、Ⅱ種採用を増やそうとするでしょう。幹部候補生が一般職より多くなることはないからです。

 初任時の給与は同じでも、キャリアとノンキャリアでは、公務員では俸給表が違います。一般企業でも、給与に差をつけてかまわないとすれば、よろこんで企業はダブルスタンダードの給料体系を作り出すでしょう。

 つまり、22歳新卒一斉採用をやめさせる、大きなインセンティブとしてこの制度が魅力的に映るように設計しているのです。



 さて、それぞれに求められる人材像について考えてみます。


Ⅰ種採用者


 まず、いわゆる企業人としてバリバリ働こうという意思・意図のある人材に向いている制度です。そして、ほとんどの新卒22歳男性は、この制度を利用して入社しようとするはずです。また、25歳までの既定を設けることで、第二新卒や、大学院修士卒業者にも対応しています。

 もちろん、女性がこの制度に応募することになんら妨げありません。


★ここで起きそうなこと★

 Ⅰ種採用のレベルを上げることで、いわゆる学歴と応募のミスマッチを取り除けます。大学のレベルに不相応な状態でやみくもに企業を受けまくる事例がⅠ種採用においては減ります。Ⅱ種採用においてはこれまで通りかもしれませんが、キャリアが限定されるのがⅡ種ですから、自然と自分に見合ったレベルへと揃います。

 もちろんⅠ種採用には高度な知識を問う試験が必須です。

 


Ⅱ種採用者


 この制度があることで、まず転職者が応募できます。これまでの新卒制度とは異なり、「新しくその企業に応募する」人のための制度ですから、転職者も利用できます。
 しかし、給与水準が「新規」のためいわゆる旧新卒水準に下がります。従ってキャリアアップ・引き抜きによる転職応募とは別のルートであることを理解する必要があります。


★ここで起きそうなこと★

 一般転職者に対して、これまでのように「前職での給与」について考慮する必要が薄くなります。必要な人材であればその金額を提示して採用できますが、そうでない人数合わせの場合は、「新卒同程度だけど、それでもいい」という人間を採用できます。



 この制度を利用して、35歳までの就職経験がない人間も応募可能です。その人材が果たして合格するかどうかは、また別問題であり、個々の企業が判断することです。


 この制度を利用して、新卒採用後ミスマッチを起こして退職した新人等も新しくチャレンジできます。35歳までは、事実上再チャレンジが可能です。


 この制度を利用して、22歳卒業後に、結婚・出産をした女性を採用することができます。つまり、子供を望む女性が、就職を選ばずに育児後安心して30代からキャリアをスタートすることができるわけです。バリバリ働きたい女性のためには、もちろんⅠ種採用があります。



★ここで起きそうなこと★

 企業にとって、現実的にコストアップになっていた「女性のキャリア中断」問題を、根底から解決できます。女性は35歳から安心して就業できる、というスタンスを日本中の企業で担保すれば、少子化問題の解決の糸口になるはずです。

 また、保育所の数を増設したり、保育士を確保したりといった社会負担を減らすことができます。


==========

 Ⅰ種採用とⅡ種採用の制度設計を上手に設定してやると、企業は全体を通して賃金を下げることに成功するでしょう。

 それと同時に、女性を「妊娠適齢期」において企業活動から外す、ということを「互いが望む形」で実行することができるかもしれません。

 

 誤解をされては困りますが、22歳女性が、22歳時にⅠ種採用されてもいいし、Ⅱ種採用されてもいいのです。つまり、22歳から35歳まで独身女性に飢えよ、と言っているのではないということです。

 35歳まで門戸が開かれていることで、「線路の上に自由に乗ったり降りたりできる」ということを意図しているのです。


 もちろん、「それなら現状の採用方法のままで、線路に乗ったり降りたりできる制度を作れ」と言う方もたくさんおられることだと思います。

 しかし、それでは恐らくその制度はできません。企業に「おいしい」インセンティブがないし、働く女性に「とかいいながら結局線路から降りたら終わりじゃん」と思われてしまうからです。


 企業におけるインセンティブとは、「自由に乗ったり降りたりすることを許可する代わりに、また給与体系を一から始めていいよ(初任給に戻していい)」ということでもあります。


==========

 とまあ、上記システムはひとつの案ですが、今の日本の企業においては多様な働き方のデザインができないことに問題があるように思います。

 正社員と非正規社員とか、正社員と限定正社員とか、そういう横方向の身分軸だけでなく、縦方向(つまり、年数や年齢)における軸をあえて設定しないと、現状は打開できないのかもしれません。

 日本社会ではキャリア形成制度は年齢と密接に結びついています。なので、年齢に着目しないと少子化はいつまでたっても解決しないかもしれませんね。








2014年3月13日木曜日

『年100万円』貯金できるたったひとつの方法

 こんにちは

 前ブログでは主に、マイホームに関することを書いてきましたが、当ブログではもう少し範囲を広げて、思いついたことをざっくりまとめようと思っています。



 まあ、概ね僕のブログを読んでおられた方は、だいたいの傾向はわかってらっしゃると思うので(苦笑)、こちらでも素っ頓狂な話をいろいろ書くかもしれませんが、ご容赦ください。



 さて、一番最初のテーマとして、やっぱりお金のことを挙げようと思います。別に僕は守銭奴でも、お金持ちになりたいわけでもないのですが、「コスト対パフォーマンスは常に最適にしたい」とは思っています。

 なので、見栄や欲のために高い買い物をすることは好まないし、とはいえ、できるなら分相応の高い収入を得たい、とも思っています(^^;



 そこで、今回は、ふだん僕が心がけているたった一つのことをシュパッっと書いておこうと思います。

 前ブログは、当初のタイトルは「年収300万円台の僕が、オール電化4LDKの一戸建てを買えた理由」というものでした。

 そして、ブログの愛読者さんはご存知の通り、今持ち家は2軒に増えています。さらに、年収のほうですが、あの頃から比べたら倍くらいになっているのです。


 この難しい時代において、なんとか経済的にやってこれているのは、正直ホッとしているのですが、こうした良い面を享受できるようになったのには、いろいろとコツがあります。




==========



 ということで、今日は、貯蓄と節約に関する”たった一つ”のメソッドについて書こうと思います。


 よく、「家計簿をつけなさい」とか「レシートを捨てない」とか、「節約術」とか、いろんな情報が巷には溢れていて、みなさんも少しは試してみたり、挫折してみたりしたことと思います。


 しかし、難しいことは長続きしません。なるべくシンプルで、手間のかからない方法こそが、長く続けられる秘訣だと思っていますので、僕の場合は「一つ」のルールしか決めていないのです。


 現在、わが家では年間100万円の貯蓄をしています。ありがたいことに、年収300万円生活から、所得は倍増していますのでこれ自体は全然苦ではありません。

 しかし、年収300万円時代から、基本ルールは変わっていません。そのおかげで、中古ですが家を買ったりできたんだと思っています。




==========



 さあ、そのたった一つのルールですが、簡単です。


消費するな、創造せよ


これに尽きます。


 今から買おうとしているものが、「何かを生み出すための原資」になっているのかどうかを、一瞬考えるだけです。

 それが単なる消費であれば、やめておきなさい。ということ。


 その出資が、どうリターンとなって返ってくるかを明確に意識することだけが、創造なのです。

 

 よく「自分に投資する」なんて言葉を使いがちで、そのために資格を取ろうとしたり、勉強したり、あるいは「良いもの」を身に着けたりしようとする人がいます。


 しかし、勉強して資格を取っても、「その資格で給料をもらう」までは無意味だし、ロレックスを身に着けるだけでは、お金が入ってくることはありません。


 なので、大事なのは、「お金を生む勉強」に出費することだったり、「ちゃんとリターンがある投資」をすることなのです。

 言葉とイメージだけに惑わされず、「マジで、ガチでお金が入らない出費は、やめとけ」ということなのです。


 
 そのための訓練は、簡単です。あなたが先行投資だと考えて使ったものの内容と金額を控えておいて、1年後にそれがどんな収入に繋がったか調べるだけです。


 おそらく残念ですが、その投資は、結果として全くお金を生んでいないと思います。
 

 それが、お金が貯まらない理由です。



 ルールも簡単、やるべきことはたった一つ。これだけで、明日、明後日は何も変わらないかもしれませんが、来年の今頃には「通帳の残高が確実に増えて」います。




2014年3月11日火曜日

吉家孝太郎 新ブログ立ち上げました

 こんにちは、毎度おなじみ吉家孝太郎です。



 旧ブログ「年収300万円台のボクが、オール電化4LDKの一戸建てを買えた理由」ならびに「吉家孝太郎のマイホームあれこれどれそれ」をご愛読の皆様には、たいへんお世話になりました。

 ちょっとbloggerを使ってみたかったこともあって、新ブログに移行中です。しばらくの間(かなり当面)は、旧ブログと併用して記事を書こうと思っていますので、よろしくお願い申し上げます。


 yahoo!ブログのほうは、こちら

「吉家孝太郎のマイホームあれこれどれそれ」
http://blogs.yahoo.co.jp/nensyu_300


 最近、家ネタが少なくなってきているので、もう少し広範囲にいろんなことを呟こうと思ってます。

 ノンジャンルで!




2013年7月22日月曜日

これからの「ブラック」な話をしよう!



んにちは

 昨日は参議院選挙があり、自民党圧勝で盛り上がっていましたが、みなさまいかがおすごしでしょうか。選挙といえば、昔生徒会選挙に立候補したことがある吉家孝太郎です。


 選挙といえば、山本さんとワタナベさんの件が盛り上がっていたので、そのつながりで今日は少々ブラックな企業のお話をしようと思います。というのは、表面的には全然関係ないんだけど、ビジネスメディア誠にこんな記事があったので「おもしろいなあ!」と思って。


 ハローワークでやりたいことを探してみたけどなかった、という話


 話のあらすじをまとめると、大手企業に内定をもらった学生と、フリーターとして仕事を探している若者が話している内容を聞いちゃった、ということなのですが。

 フリーターな若者が、「ハローワークに行ったけど、人の役に立っていることを実感できる仕事を探してもなかった」と言うのに対して、大手企業の若者は「自分の力やレベルを考えて、相手企業に気に入られるように話を合わせていかなきゃ」というアドバイスをする、という話の流れです(笑)


 この記事の面白いところは、フリーターくんの方が、大真面目でまともなことを言っていて、大手企業君が少々本音とタテマエを使い分けているところで、どちらが正義なのかなあ、と方をすくめざるを得ない、という感じですね。


 さて、この話を読んでいてなんでブラック企業の話と結びつけたかと言うと、ブラック企業の話って実は本音と建前(正義と世の中の事実)が微妙に入り組んでいて面白いからなんです。

 がむしゃらに働け!過労死するまで!という企業姿勢がどうなんだ?!というのがいわゆるブラック企業問題なのですが、本音と建前を使い分けると実に面白いのです。

 (先に断っておきますが、私はブラック企業肯定者ではありません。親父は元バリバリの国鉄労働組合の書記長でしたので、どちらかというと労働者側の思想の持ち主です)

 
 たとえば、会社において認められる人というのは、自分で「ブラックな働き方」をします。人より長く働き、休日の仕事もいとわず、誰よりも先んじてフルパワーで働きます。

 そういう人間がいると、会社では「あいつは出来ると認めざるを得ない」となり、実際にそういう人は出世します。

 ブラック企業の社長という人は、こういう人が多いので、つまり「本人がプレーヤーであるときにはブラックな働き方をする」のです(笑)


 頑張って人より努力するのは、正義か不正義かで言えば正義なので、思わずブラックな人たちは「そうしたらいいよ!」とまわりにも言いたくなるのですが、今度は押し付けると「悪」になりますよね。


 なので、会社で出世する人は、周りにとやかく言わずに「あ、いいよいいよ。みんなは休んでて!俺やっとくからと笑顔で過ごせば、実際に給料も上がり、廻りからも慕われ、いいことずくめなのです。

 でも、それがもし彼の周到な計算だったとしたら?!

 言いたいことがなんとなくわかってきましたか?そうです。ブラック企業の話というのは、「会社として押し付ける」から悪なのであって、実は個人個人の働き方でいえば、ブラックに立ち回ったら得をするのです(笑)

(もちろん、その能力がない人は真似をしてはいけません。過労死します)


 えーっと、そういう意味では、僕は社内ではずっと人より率先して嫌な役回りをやってきました。上司が入社前からの知り合いだったこともあって、

「僕をいじめてください。同僚になる人たちに、知り合いだから甘い仕事を与えていると思われたら困るので、むしろ困難を与えてください」

とお願いして入社したのです。

 で、実際しんどい目にも合ってきたので、今がある。一番年下で一番上の立場に引き上げてもらった、というのはそういう面もあるのです。

 というわけで、本音と建前。

「男はブラック!ブラックを他者に要求するのではなく、自分で実践!」

↑何が本音で、何がたてまえかは、ご自身の判断で解釈してくださいね(^^

 
 まあ、そういう側面もなきにしもあらず、ということで。

2011年9月11日日曜日

台風と災害のお話


台風が近づいていますね。

擁壁が高い家は、土砂災害に注意です。ちっちゃい溝みたいな川でも、溢れたら床下浸水しますよ。大きい川ならなおのこと、水害には注意してください。

「山すそ」の家も要注意です。昔谷だったところを盛土して住宅地に造成しているところは、そのまま本来の谷の形のまますべり落ちることがあります。

台風が来るたびにいろんな住宅の安全を祈りたくなる、pray for マイホーム。
吉家孝太郎です。


もともと、日本の住宅というのは、まず「台風対策」で作られています。いまでこそ「耐震性がどうのこうの」とか「地震に強い〇△ホーム」みたいなイメージが先行していますが、伝統的な住宅というのは、まず「台風に強い」「火事に強い」ということが念頭に置かれていることを知っているとよいと思います。

ぶっちゃけ、日本の住宅に求められている性能というのは、幅広すぎる傾向がありますね。

「地震に強い」「火事につよい」「台風に強い」「夏涼しい」「冬暖かい」「雪につよい」

「光熱費が安い」「泥棒が入りにくい」「段差がない」「駐車場がほしい」「ガーデニングがしたい」「庭でバーベキューがしたい」

希望を挙げればキリがないくらい(笑)

もとい!

地震に強いかどうかはちょっとおいておいて、台風に強く火事につよい、ということでこれまで日本家屋には「日本瓦」が重宝されてきました。

瓦というと、いろんな素材でつくられたものがあるのですが、古い意味での瓦は焼き物(土を焼いてつくった)の屋根材を示します。

この「瓦」、昔ながらの技術ではたいへんよくできていて、まず重量があり、重いので台風が来ても容易に持ち上がりません。江戸時代であれば板葺きやかやぶきの屋根がたくさんありましたが、軽い材だと台風が来るとカンタンに持ち上がってめくれてしまいます。
今でも、板金の屋根とかは、よくめくれあがって空を飛んでますよね。瓦はその点、重いのでよっぽどでないとめくれません。(余談ですが、台風で瓦が飛ぶのは、昔の瓦は釘止めしていないからです。なんと置いているだけ!で持ちこたえていたわけですから、それだけ重いわけですね。現在は、釘止めされているので、まず瓦が飛ぶことはありません)

そして、土を焼いて作っているので、「燃え」ません。すでに焼かれまくったあとのものなので、焼ける要素がまったくないわけです。板金屋根だと、焼かれると酸化して穴があくし、プラ(FRPなど)の屋根材は難燃加工をしてあっても当然燃えます。

壁もおんなじで、土壁は焼いても土のままだから、土蔵なんかで採用されていたわけです。日本家屋で見かける「焼き杉板」は焼いてあるので水ははじきますが、炎にはまったく弱いです。
なので、高度成長以降の壁は、木造壁でもセメントモルタルを塗りつけて防火壁にしてあるわけです。

もとい!

ちなみに、瓦屋根が重いことには、耐震上も昔は意味があったと言われています。たとえば、空になったUCC缶コーヒーを思い浮かべてください。

空のUCC缶コーヒーは、横からつついたらすぐ倒れそうになりますね。これは地震に弱いということです。

缶を開ける前のUCC缶コーヒーならどうでしょう。ちょっと倒れにくくなりそうですよね。耐震性が高い住宅は、こういう意味で「木材=軽量鉄骨<重量鉄骨」の順で地震に強いと言われるわけです。

では、空になったUCC缶コーヒーなんだけど、上に丸いガラスの灰皿を置いたらどうなるでしょう。

これは、ただの空コーヒーより、倒れにくくなります。上から押さえつける力が働くからですね。

(もちろん、耐え切れずに、コケてしまった時は、ちょっと大変です。ガラスが落ちて大変なことになりますけど)

日本住宅というのは、こういう仕組みで持たせていたので、実は空の缶コーヒーよりは、地震に強い設計になっています。

瓦屋根が1000年近くも日本の住宅で採用されてきたのは、まったく理由がないわけではないのです。


というわけで、台風と火事と地震のバランスを考えた結果、日本の風土は瓦を選択してきたようです。

ちなみに余談ですが、スレート葺きの建物は、台風が来ると、屋根材が一枚ずつ

「パタパタ!パタパタ!」
します。

あんまり壁材のサイディングとかはパタパタしませんのでご安心を。

でも、屋根はパタパタします。このパタパタの「たわみ」に耐え切れないと、スレート屋根材は、パキンと割れて、

 フライアウェイ!!!!


します(笑)

割れた屋根材が飛散して、となりのお家の窓ガラスに、

アタックウゥウ!


します。

いやあ、台風が近づきました。風雨に気をつけて、建物ウォッチしてみてくださいね。

2011年8月5日金曜日

不動産を読む なんでこんなとこが人気なの???の不思議なまち


ぽぽぽぽーん こんにちは 流浪の不動産ウォッチャー吉家孝太郎です。


最近不動産ウォッチャーらしい仕事をしていないので(笑)、今日は不動産ウォッチャーらしい内容で書きます。


まず、最初に見て欲しいのは2010年版の「東洋経済住みよさランキング」

去年のデータなので、ちょびっとごめんなさいなのですが、こんな感じです。


「住みよさランキング(近畿)東洋経済」
http://www.toyokeizai.net/business/regional_economy/detail/AC/c49868320594ad2b5caf5016a160f20b/page/4/


これ見て、関西在住の人なら「あれ?」と思う箇所があるはず(^^;

事実、ボクも最初見たときは、「あれ?」と思いました。


住みよい町ランキングの上位に、全国のみなさんもおなじみ「芦屋」が入っているのはわかります。

あと、大阪の「箕面」とか、兵庫「西宮」とか「宝塚」とか、もう聴いているだけで住みよい感じ満点のおしゃれな町が並んでいるのですが、

・・・注目!!

5位の兵庫県「加東」って?!

関西人でも、西宮や宝塚より魅力的なまち「加東」ってどこやねん!と思う方が少なくないはず(笑)

ましてや関西以外の人にとっては、まったくもって寝耳に水の

兵庫県で「芦屋」に次いで住みよい町「加東」

の出現にはてながいっぱいだと思います(^^


それもそのはず、加東市は平成の大合併でつい最近「市」になったばかりで、その前は「町」でした(^^

中国道でいうところの「滝野社」インターのあたりが加東市になります。

さてこの加東市、なんと鉄道が通っておりません!!

道はといえば、ちょっと大きい国道が明石までつながっていて、高速のインターがあるくらいで、「駅近」なんて夢のまた夢なのです!

・・・でも住みよい町(^^

この辺は、都会にお住みの方々にはわかりにくい謎のポイントがあるのです。

加東市の方に遠慮しながら言いますが、実際このまちは「田舎」です。大阪に出るなんて、「どうやって出るのが近いのか、ヨシイエもようわからん」ほどで、せいぜい車で神戸に1時間ぐらいあれば到着するくらいの田舎なのです。

では、なぜこのまちが「住みよいランキング」に入るのか、を分析してゆきましょう!!

実は加東市やその周辺の小野市などには、世界に名だたる大企業の工場がたくさん立地しており、高速と国道のトラックアクセスの上で、流通拠点になっています。

ということは、その工場で働く、「管理職」やら「中堅の人」なんかが、それなりにたくさんおられるわけで・・・。で、その人たちが「もう、つぎの移動で別の工場にいかされることはないかな~」なんて思ったりすると、家を建て始めるのです!

なので、加東市にはそこそこのハウスメーカー展示場がたくさんあり、実際に建ってます。

おまけに、兵庫教育大の付属小学校などがあり、「教育に関心がありますのよ、おほほ」なハイソなお母様方にも人気の教育環境が整っているのです。

大企業なので、お金があり、お子様も嬉しい学習環境で、おまけに買い物はただのスーパーなのに「成城石井」と契約した「スペシャル輸入食品コーナー」までがくっついているというこれまたハイソな食環境まで充実している「おっそろしい町」なのです!!!


どうですか?なんとなく、兵庫県のど真ん中で鉄道もない町で繰り広げられている「おだやかな暮らし」がイメージできてきたのではないでしょうか?(^^

いや、実際にいい町だと思います。


暮らしというのは「都会」か「田舎」かでは単純に片付けられないことがたくさんあります。

そして、ちょびっと郊外のほうが、意外に充実した暮らしがあったりするのが不動産ウォッチの楽しいところなのです。