前回は人生には、大きく分けて「土地を持っている人生」と「土地を持っていない人生」の2通りしかない、という話をしました。
そして、これからのあなたの人生が土地とどう関わるかは一先ず置いておいて、それでもあなたのこれまでの人生と土地はどうやら関わっているらしい、という話をしましたね。
ですので、まずは土地がなぜそんなに重要なのか、を話しておきましょう。
土地、というのは人が住むための場所です。基本的には。自分がこの地球に生まれて「そこにいていいよ」「そこで生きていていいよ」と自他共に認める場所がなければ、とても不安だろうことは想像がつきますね。
もちろん、世界には遊牧民のように移動して暮らしている人たちもいますが、遊牧で移動していても、その土地はおなじ国内であり、「そこにいていい」という保証があるから移動できるわけです。
世界中どこを探しても、よその国へでかけていって、その土地の牧草を勝手に家畜に食べさせたりすることで暮らしている民族はいません。残念ながら、そんな暮らしをしている人たちは真っ先に「土地を持っているその地の人たち」によって滅ぼされてしまうでしょう。
世界中のすべての紛争は、土地をめぐって発生しています。戦争はすべて土地がらみです。
日本で言えば、竹島の問題や尖閣諸島の問題が外国との摩擦を生んでいますが、あれも当然土地問題だと言えます。
土地をめぐって人が殺されたり、殺したりする。それほどまでに土地は重要なのです。
==========
少し話がワールドワイドになってしまいましたが、「土地」は住むところという意味だけでなく、別の側面も持っていることを説明しておきましょう。
それは「お金になる」あるいは「別の価値を生む」ということです。
田んぼや畑であれば農作物を作ることができます。食料を生み出します。宅地であれば、売り買いすればお金になります。なので土地を持っていることは「お金と密接に関係する」わけです。
前回までの記事で、あなたがなぜあなたの町で暮らしているかを話しました。それは土地のせいなのですが、それだけでなく、あなたの暮らしぶりも土地に大きく関わりがあります。
都会の中に土地を持っていたお父さんは、その土地にアパートを建てたり、駐車場にしたりして小金を持っているかもしれません。
田舎に田んぼを持っているお父さんは、赤字なのに米をつくらなくてはいけないかもしれません。
マンションを買ったお父さんは、住宅ローンの支払いに悩まされているかもしれません。
賃貸住宅に住んでいるお父さんは、ずっと家賃を払い続けなくてはいけません。
すると、当然、子どもであるあなたの暮らしぶりにも影響が出てきます。土地があるほうがいいのかないほうがいいのかは、そのお家の状況次第ですが、必ずあなたの暮らしぶりに関係が出てくるのです。
それは、「経済・お金の問題」に変換されて表面に出てくる、ということですね。
土地は住むためだけでなく「経済の問題」つまり「資産や負債」としても人生に関わってきます。売れない山奥の田んぼばかり持っている人もいるし、地主として収益を得ている人もいます。
あなたはそうしたお父さんたちの子どもですから、いずれそれらの利益や負債を受け継ぐことになるかもしれません。
あるいはそうしたあなたのお家の家計の状態によっては、「大学へ進学できる、できない」「留学できる、できない」「資格をとれる、とれない」といった人生の選択肢と関わってくるのです。
これはたいへんなことですね。あなたの努力とは無関係に、そうした状況が生まれているのですから。
ですが、こうしたことは「すでに起きてしまったこと」なので文句が言えません。あなたを取り巻くいかなる状況も、基本的には文句が言えないので、あなたの人生でどうにかしなくてはならないのです。
なので、あなたは人生において「あなたがどうしたいか、あなたがどうするのか」ということを考えなくてはなりません。
お父さんやお母さんがいま「そうなっている」ことは、あなたのお父さんやお母さんの人生においてそうなってしまっているので、それはこの際どうしようもありません。
で、あなたは、どうしますか?
ということなのです。
2014年10月5日日曜日
2014年10月4日土曜日
【高校生のための”人生”の教科書03】人生はたった2通りしかない。ほんとうに?
前回、とりあえずあなたは今この日本に生まれていて、それがなんとなくだけれど「マシ」そうだ、というところまではお話しました。
しかし、それだけでは、これからの人生を有意義なものにしたり、楽しいものにしたりはできそうにありません。
なので、もう少し、これからの人生について「つっこんで」話をしてゆきましょう。
これから、世界中で誰もそんな話を教えてくれたことがないようなとっておきの話をします。ちょっと、びっくりするかもしれませんが、ひとつの考え方としてまずは聞いてくださいね。
人生は2通りの人生しかありません。
たった2通りです。
哲学的な言い方をすれば、「そりゃ、良かったと思える生き方と後悔だらけの生き方だろ?」みたいなチャチャを入れる人がいるかもしれませんが、そういう難しい話をするつもりは全くありません。
もっともっと単純なことで、明快なことです。
それは、
「土地を持っている人生」と「土地を持っていない人生」
のたった2通りです。
なあんだ!そんなことか、と思うかもしれません。それじゃあ、「車を持っているのと持っていないの」とか「スマホを持っているのと持っていないの」とおんなじような話じゃないか、と思うかもしれません。
ところがそうではないのです。このたった2通りの人生は、日本だけではなく「世界共通」のお話です。たかが「土地があるかないか」だけでなく、それがあるかないか、で人生は大きく変わってしまうし、大きく発展したり狂ってしまうかもしれないのです。
あ、もちろんここで最初に断っておきますが、「土地をもっているといい人生」「土地を持っていないと悪い人生」だと決めないでください。逆の場合だってありえます。いいか悪いかは、ひとまず横に置いておいて、とりあえず「土地を持っている人生とそうでない人生の二通り」があるんだな、と覚えておきましょう。
==========
これから説明することは、単純なんだけれど一筋縄ではいきません。土地があるかないか、という簡単な話の裏に、いろんな面白いことが隠れているからです。でも、おそらく全ての日本の人(ひいては世界の人)が、この問題で人生を変えてきたのです。
まず、あなたがどうして今そこに住んでいるのかからはじめましょう。
あなたは都会に住んでいますか?田舎に住んでいますか?
都会に住んでいる人は、便利な生活を楽しんで、高校生ぐらいになると学校帰りにいろんなショップへ寄ったり、買い食いしたりして過ごしているでしょう。
田舎に住んでいる人は、「もうちょっと便利だったり、好きなお店が近くにあったりすればなあ」と願っているかもしれません。
都会、田舎と単純に言っていますが、都市の中心部と郊外のベッドタウンで便利なところは違いますね。田舎でも電車ですぐに都会に出られるところもあれば、隣の家まで数キロも離れているところもあるでしょう。
でも、なぜ自分がその町に住んでいるのか、考えてみてください。
それは簡単です。あなたのお父さんやお母さんが「土地を持っているかいないか」で決まっているのです。
ほら、出てきたでしょ?土地のあるなし、が。
なぜ、あなたが今その場所にいるのか。それはすべてあなたの親が「土地を持っている人生」だったか「土地を持っていない人生」のどちらだったかに影響を受けています。
いくつか例を挙げてみましょう。
あなたのお父さんは長男で、先祖からの土地を受け継いでいる。だから「田舎にいる」こともあるし、偶然「都会の真ん中に土地があった」こともあるでしょう。でも、いずれにせよ、お父さんはそのまたお父さんが「土地を持っていたかいなかったか」の影響を受けています。
あなたのお父さんは、長男ではなく、実家の土地や田んぼや畑は「おじさん」に当たる人が継いでいるかもしれません。なのであなたのお父さんは、他所の町へ移って「今は土地を持たずに賃貸住宅に住んでいる」か、あるいは「新しく家やマンションを買って土地を持っている」かのどちらかです。
繰り返しますが、土地を持っているからいい人生なのか、土地を持っていないから悪い人生なのかは関係ありません。
お父さんは「土地を持っていたからそこにいる」のか「土地を持っていなかったからよそへ行った」のかが第一のポイントです。
そこで、あなたのお父さんの人生は変わってしまったのです。
ちなみに、あなたがお母さんとだけ暮らしている場合は、多くの確率で「土地を持っていない」ことのほうが多いでしょう。
日本では、土地を受け継ぐのは、男性の方が圧倒的に多いからです。
ということは、おかあさんの場合は「土地があるので、ここにいなくてはならない」理由があまりない、ということでもありますね。
==========
さきほどはあなたの親の人生について考えてみました。じゃあ、あなたについてはどうですか?
「親が土地を持っているから、それは自分が受け継がねばならない」というあなたは、それを実行する人生を選ばなくてはなりません。多少寄り道をしても、その土地をあなたはどうにかしなくてはならないのです。
「親が土地を持っていない」というあなたは、ある意味では自由です。どこへ行ってもかまいません。日本にいなくてもOKです。ですが、あなたのお父さんぐらいまでの世代の人はみんな「新しい自分の土地が欲しい」と思って生きてきました。それが叶った人もいるし、叶わなかった人もいます。
ですが、たいていの人がそう思ったので、新しい一戸建てが建ったり、マンションが建ったりしているのです。
あなたは、まだ高校生なので、「土地を持っている人生」と「土地を持たない人生」のどちらを選ぶかは決める必要はありません。
しかし、あなたのこれまでの人生は、お父さんの「土地を持っているかどうか」によって、すでに左右されてきていることを頭の片隅においておきましょう。
あなたのお父さんが土地を持っている人は、「もしお父さんが土地を持っていなければ、自分はこの町で暮らしていなかっただろう」と思って正解です。
あなたのお父さんが土地を持っていない人は「もしお父さんが土地をもっていたら、自分はこの町で暮らしていなかっただろう」と思って正解なのです。
人生は、そんなことで大きく変動する、ということです。
しかし、それだけでは、これからの人生を有意義なものにしたり、楽しいものにしたりはできそうにありません。
なので、もう少し、これからの人生について「つっこんで」話をしてゆきましょう。
これから、世界中で誰もそんな話を教えてくれたことがないようなとっておきの話をします。ちょっと、びっくりするかもしれませんが、ひとつの考え方としてまずは聞いてくださいね。
人生は2通りの人生しかありません。
たった2通りです。
哲学的な言い方をすれば、「そりゃ、良かったと思える生き方と後悔だらけの生き方だろ?」みたいなチャチャを入れる人がいるかもしれませんが、そういう難しい話をするつもりは全くありません。
もっともっと単純なことで、明快なことです。
それは、
「土地を持っている人生」と「土地を持っていない人生」
のたった2通りです。
なあんだ!そんなことか、と思うかもしれません。それじゃあ、「車を持っているのと持っていないの」とか「スマホを持っているのと持っていないの」とおんなじような話じゃないか、と思うかもしれません。
ところがそうではないのです。このたった2通りの人生は、日本だけではなく「世界共通」のお話です。たかが「土地があるかないか」だけでなく、それがあるかないか、で人生は大きく変わってしまうし、大きく発展したり狂ってしまうかもしれないのです。
あ、もちろんここで最初に断っておきますが、「土地をもっているといい人生」「土地を持っていないと悪い人生」だと決めないでください。逆の場合だってありえます。いいか悪いかは、ひとまず横に置いておいて、とりあえず「土地を持っている人生とそうでない人生の二通り」があるんだな、と覚えておきましょう。
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これから説明することは、単純なんだけれど一筋縄ではいきません。土地があるかないか、という簡単な話の裏に、いろんな面白いことが隠れているからです。でも、おそらく全ての日本の人(ひいては世界の人)が、この問題で人生を変えてきたのです。
まず、あなたがどうして今そこに住んでいるのかからはじめましょう。
あなたは都会に住んでいますか?田舎に住んでいますか?
都会に住んでいる人は、便利な生活を楽しんで、高校生ぐらいになると学校帰りにいろんなショップへ寄ったり、買い食いしたりして過ごしているでしょう。
田舎に住んでいる人は、「もうちょっと便利だったり、好きなお店が近くにあったりすればなあ」と願っているかもしれません。
都会、田舎と単純に言っていますが、都市の中心部と郊外のベッドタウンで便利なところは違いますね。田舎でも電車ですぐに都会に出られるところもあれば、隣の家まで数キロも離れているところもあるでしょう。
でも、なぜ自分がその町に住んでいるのか、考えてみてください。
それは簡単です。あなたのお父さんやお母さんが「土地を持っているかいないか」で決まっているのです。
ほら、出てきたでしょ?土地のあるなし、が。
なぜ、あなたが今その場所にいるのか。それはすべてあなたの親が「土地を持っている人生」だったか「土地を持っていない人生」のどちらだったかに影響を受けています。
いくつか例を挙げてみましょう。
あなたのお父さんは長男で、先祖からの土地を受け継いでいる。だから「田舎にいる」こともあるし、偶然「都会の真ん中に土地があった」こともあるでしょう。でも、いずれにせよ、お父さんはそのまたお父さんが「土地を持っていたかいなかったか」の影響を受けています。
あなたのお父さんは、長男ではなく、実家の土地や田んぼや畑は「おじさん」に当たる人が継いでいるかもしれません。なのであなたのお父さんは、他所の町へ移って「今は土地を持たずに賃貸住宅に住んでいる」か、あるいは「新しく家やマンションを買って土地を持っている」かのどちらかです。
繰り返しますが、土地を持っているからいい人生なのか、土地を持っていないから悪い人生なのかは関係ありません。
お父さんは「土地を持っていたからそこにいる」のか「土地を持っていなかったからよそへ行った」のかが第一のポイントです。
そこで、あなたのお父さんの人生は変わってしまったのです。
ちなみに、あなたがお母さんとだけ暮らしている場合は、多くの確率で「土地を持っていない」ことのほうが多いでしょう。
日本では、土地を受け継ぐのは、男性の方が圧倒的に多いからです。
ということは、おかあさんの場合は「土地があるので、ここにいなくてはならない」理由があまりない、ということでもありますね。
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さきほどはあなたの親の人生について考えてみました。じゃあ、あなたについてはどうですか?
「親が土地を持っているから、それは自分が受け継がねばならない」というあなたは、それを実行する人生を選ばなくてはなりません。多少寄り道をしても、その土地をあなたはどうにかしなくてはならないのです。
「親が土地を持っていない」というあなたは、ある意味では自由です。どこへ行ってもかまいません。日本にいなくてもOKです。ですが、あなたのお父さんぐらいまでの世代の人はみんな「新しい自分の土地が欲しい」と思って生きてきました。それが叶った人もいるし、叶わなかった人もいます。
ですが、たいていの人がそう思ったので、新しい一戸建てが建ったり、マンションが建ったりしているのです。
あなたは、まだ高校生なので、「土地を持っている人生」と「土地を持たない人生」のどちらを選ぶかは決める必要はありません。
しかし、あなたのこれまでの人生は、お父さんの「土地を持っているかどうか」によって、すでに左右されてきていることを頭の片隅においておきましょう。
あなたのお父さんが土地を持っている人は、「もしお父さんが土地を持っていなければ、自分はこの町で暮らしていなかっただろう」と思って正解です。
あなたのお父さんが土地を持っていない人は「もしお父さんが土地をもっていたら、自分はこの町で暮らしていなかっただろう」と思って正解なのです。
人生は、そんなことで大きく変動する、ということです。
2014年10月3日金曜日
【高校生のための”人生”の教科書02】第一章 あなたが生きているということ
第一章 あなたが生きているということ
”人生”ってなんだろう。自分の”人生”はこれからどうなるんだろう。”人生”をより良く生きるためには、どうしたらいいんだろう。
そんな疑問は、全ての人が持っています。あなたのような高校生は、これから自分の進路を決めてゆかねばならないので、余計にそんな疑問を抱くことでしょう。
もちろん、高校生になる前から、人生について考える人もいるし、もう少し遅い時期に、それを考え始める人もいるでしょう。でも、人は誰でも、自分の人生について考えることになる、というのは共通だと思います。
そこで、まずはじめに、”あなたが今ここに生きている”ということについて、おさらいをしておきたいと思います。
あなたは今、高校生としてこの日本で生活し、生きています。しかし、それは当たり前で当然のことではありません。
というのも「世界には195もの国」があり、その中でも2014年現在で「世界で3番目にお金を稼いでいる国」に生まれるということは、ベタないい方をすれば『当たりかはずれ』でいえば確実に『当たり』だからです。
お金持ちの国に生まれるのか、貧しい国に生まれるのかは、スタートの段階で大きな違いです。
あなたがどの国に生まれるのかは、人生ゲームのルーレットのように偶然に決まるものだとしましょう。だとすれば、あなたの人生は、生まれた時点でかなりラッキーなものだったと言えるのです。
生まれてからも、試練は続きます。
生まれたばかりの赤ちゃんが亡くなる確率は、日本では1000人に1人で、世界でもっとも低い死亡率の国のうちのひとつです。
世界で最も乳児死亡率が高い国は、2010年の時点ではソマリアで、1000人のうち52人が亡くなっています。
世界を平均すると1000人のうち23人が亡くなるという数字になります。
==========
もう少し興味深い話をしましょう。
あなたは今、生まれて確かにこの世界に存在していますが、すこし時期がずれていたら、もしかすると「生まれている」ということさえなかったかもしれません。
あなたは生まれているけれど、これからはあなたと同じように誰かが生まれるとは限りません。
私は、戦後の第二次ベビーブームという時代に生まれました。なので、簡単に言えば、「タメ」「同い年」である同級生がたくさんいた、ということです。
私の父や母は、第一次ベビーブームという時代に生まれています。なので、私たちよりもっと多くの同級生がいた、ということになります。
(ちなみに、第一次ベビーブームの出生数は1949年の269万6638人、第二次ベビーブームの出生数は1973年の209万1983人がピークです)
あなたの年代、今の高校生が生まれた頃の出生数は約102万人です。ということは、あなたの同級生は、私の同級生にくらべて半分しか「生まれてくることができなかった」という考え方をすることもできますね。
同じことを別の見方で見てみましょう。私のお父さん、お母さんが生まれてきたときは、きょうだいの数が自分も含めて平均で4.5人もいました。
それが、あなたの年代では、きょうだいの数はあなたも含めて約1.3人しかいないことになります。
これが、いわゆる「少子化」ということなのですが、少子化がもっと進めば、(つまりきょうだいの数があなたを含めて1を下回れば)「あなたは生まれてこない」という時代がやってくるということです。
そうなると、このお話もこの段階でジ・エンドですね。生まれてこない人に、この文章は読めません。残念。
冗談のように書いていますが、これは真面目な話です。私のお父さんとお母さんは、結婚して私を生みました。私も結婚してこどもを授かりましたが、今の男性の生涯未婚率は20%です。
つまり、あなたが結婚する確率は5分の4であり、あなたの同級生のうち5人に1人は結婚しないので子孫が生まれない、ということになるわけです。
あなたはなんとか生まれてきましたが、あなたの子孫が続く保証はない、ということです。
とりあえず、「お、僕が私が生まれてきたのは、どちらかと言えばラッキーだったのかな」くらいに思ってくれれば、まずはOKです。
ちなみに、この文章を読んでいる人たちの中には「自分は生まれてこないほうが良かった」と感じている人がいるかもしれません。
そういう人は、「この国に、今生まれてこないほうが良かった」のと、もしかしたら「貧しい国や戦争状態の国に生まれてきてしまった」のとどちらがマシだったか考えてみてください。
たいていの人は、「内戦状態の国に生まれてしまった」とか「難民キャンプで生まれてしまった」とか、「生まれたけれど数週間で死んだ」とかよりは、ちょっとだけ今のあなたの境遇のほうがマシそうだと思うと思います。
そうです。たぶん、きっとおそらく、今のあなたの境遇は世界の中でもマシなほうなのです。それがどんなに辛い境遇だったとしても。
”人生”ってなんだろう。自分の”人生”はこれからどうなるんだろう。”人生”をより良く生きるためには、どうしたらいいんだろう。
そんな疑問は、全ての人が持っています。あなたのような高校生は、これから自分の進路を決めてゆかねばならないので、余計にそんな疑問を抱くことでしょう。
もちろん、高校生になる前から、人生について考える人もいるし、もう少し遅い時期に、それを考え始める人もいるでしょう。でも、人は誰でも、自分の人生について考えることになる、というのは共通だと思います。
そこで、まずはじめに、”あなたが今ここに生きている”ということについて、おさらいをしておきたいと思います。
あなたは今、高校生としてこの日本で生活し、生きています。しかし、それは当たり前で当然のことではありません。
というのも「世界には195もの国」があり、その中でも2014年現在で「世界で3番目にお金を稼いでいる国」に生まれるということは、ベタないい方をすれば『当たりかはずれ』でいえば確実に『当たり』だからです。
お金持ちの国に生まれるのか、貧しい国に生まれるのかは、スタートの段階で大きな違いです。
あなたがどの国に生まれるのかは、人生ゲームのルーレットのように偶然に決まるものだとしましょう。だとすれば、あなたの人生は、生まれた時点でかなりラッキーなものだったと言えるのです。
生まれてからも、試練は続きます。
生まれたばかりの赤ちゃんが亡くなる確率は、日本では1000人に1人で、世界でもっとも低い死亡率の国のうちのひとつです。
世界で最も乳児死亡率が高い国は、2010年の時点ではソマリアで、1000人のうち52人が亡くなっています。
世界を平均すると1000人のうち23人が亡くなるという数字になります。
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もう少し興味深い話をしましょう。
あなたは今、生まれて確かにこの世界に存在していますが、すこし時期がずれていたら、もしかすると「生まれている」ということさえなかったかもしれません。
あなたは生まれているけれど、これからはあなたと同じように誰かが生まれるとは限りません。
私は、戦後の第二次ベビーブームという時代に生まれました。なので、簡単に言えば、「タメ」「同い年」である同級生がたくさんいた、ということです。
私の父や母は、第一次ベビーブームという時代に生まれています。なので、私たちよりもっと多くの同級生がいた、ということになります。
(ちなみに、第一次ベビーブームの出生数は1949年の269万6638人、第二次ベビーブームの出生数は1973年の209万1983人がピークです)
あなたの年代、今の高校生が生まれた頃の出生数は約102万人です。ということは、あなたの同級生は、私の同級生にくらべて半分しか「生まれてくることができなかった」という考え方をすることもできますね。
同じことを別の見方で見てみましょう。私のお父さん、お母さんが生まれてきたときは、きょうだいの数が自分も含めて平均で4.5人もいました。
それが、あなたの年代では、きょうだいの数はあなたも含めて約1.3人しかいないことになります。
これが、いわゆる「少子化」ということなのですが、少子化がもっと進めば、(つまりきょうだいの数があなたを含めて1を下回れば)「あなたは生まれてこない」という時代がやってくるということです。
そうなると、このお話もこの段階でジ・エンドですね。生まれてこない人に、この文章は読めません。残念。
冗談のように書いていますが、これは真面目な話です。私のお父さんとお母さんは、結婚して私を生みました。私も結婚してこどもを授かりましたが、今の男性の生涯未婚率は20%です。
つまり、あなたが結婚する確率は5分の4であり、あなたの同級生のうち5人に1人は結婚しないので子孫が生まれない、ということになるわけです。
あなたはなんとか生まれてきましたが、あなたの子孫が続く保証はない、ということです。
とりあえず、「お、僕が私が生まれてきたのは、どちらかと言えばラッキーだったのかな」くらいに思ってくれれば、まずはOKです。
ちなみに、この文章を読んでいる人たちの中には「自分は生まれてこないほうが良かった」と感じている人がいるかもしれません。
そういう人は、「この国に、今生まれてこないほうが良かった」のと、もしかしたら「貧しい国や戦争状態の国に生まれてきてしまった」のとどちらがマシだったか考えてみてください。
たいていの人は、「内戦状態の国に生まれてしまった」とか「難民キャンプで生まれてしまった」とか、「生まれたけれど数週間で死んだ」とかよりは、ちょっとだけ今のあなたの境遇のほうがマシそうだと思うと思います。
そうです。たぶん、きっとおそらく、今のあなたの境遇は世界の中でもマシなほうなのです。それがどんなに辛い境遇だったとしても。
ラベル:
あなたが生きているということ,
高校生のための人生の教科書
【高校生のための”人生”の教科書01】はじめに
”人生は教科書通りにはいかない”
ということは、大人でも子どもでもなんとなく気付いていることだと思います。
それでも、あえて「人生の教科書」を作ってみようと思ったのには、わけがあります。
これから複数回に渡って書くこの『高校生のための”人生”の教科書』は、高校生になったばかり(と想定している)のあなたが、これから人生を生きていく上で、ちょっとだけ知っておいたほうがよいかもしれないことをまとめてみたものです。
そして、これからここに書くことは、あなたがこれまで手にとって、これまで教えられてきたどんな教科書にも「書いていなかった」「教えられなかった」ことを中心にまとめています。
もしかしたら、あなたのこれまでの人生とこれからの人生において、驚きがあったり、新しい発見があったりするかもしれません。
ぜひ、それをこれからの人生の小さなヒントとして役立ててくれれば嬉しいと思います。
あなたより少しばかり長い人生を送ってしまっている 吉家孝太郎 より。
ということは、大人でも子どもでもなんとなく気付いていることだと思います。
それでも、あえて「人生の教科書」を作ってみようと思ったのには、わけがあります。
これから複数回に渡って書くこの『高校生のための”人生”の教科書』は、高校生になったばかり(と想定している)のあなたが、これから人生を生きていく上で、ちょっとだけ知っておいたほうがよいかもしれないことをまとめてみたものです。
そして、これからここに書くことは、あなたがこれまで手にとって、これまで教えられてきたどんな教科書にも「書いていなかった」「教えられなかった」ことを中心にまとめています。
もしかしたら、あなたのこれまでの人生とこれからの人生において、驚きがあったり、新しい発見があったりするかもしれません。
ぜひ、それをこれからの人生の小さなヒントとして役立ててくれれば嬉しいと思います。
あなたより少しばかり長い人生を送ってしまっている 吉家孝太郎 より。
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