先日より、GWの遊びとして導入したドローンにハマっておりまして、完全に沼です。
もとよりRyzeのTelloを持っていたので、 トイドローン未体験というわけではなかったのですが、
「マイクロドローン」
というさらなる奥深い世界があることを知り、オタク道に拍車がかかりそう(苦笑)
なんでも、欧米ではTiny whoop という極小のドローンにカメラを乗せてFPVするというのが流行しているらしく、いわゆるドローンレースでこうした機体が用いられているそうです。
そこで、TinyWhoopから派生したマイクロドローンの世界について、その基本を個人的備忘録としてまとめてみました。
本格的なFPVに取り掛かる前の段階として、あくまでもトイドローンの一環として互換機を総まとめしてみたいと思います。
<Tiny Whoop 互換機一覧(ベース機種) 中華フープ>
■ オリジナル Blade Inductrix
Tiny Whoopの元になった機種。シンプルな構造で、かつ衝撃に強いボディを持っている。6ミリモーター。これにカメラと映像送信機をつけるとFPVモデルが出来上がる。
4枚羽。 2015年登場なので、けっこう古参だが、設計は秀逸。
ドローンの基本形状は、4つのプロペラを持つことだけれども、この機種の設計においては「ダクテッドファン」を搭載することを売りにしている。
Bladeさんの解釈は、つまり「4つのプロペラ推進装置」ではなく「4つのダクテッドファン推進装置」を持っていることなのだそうだ。
この設計、結果的にはものすごい効果を上げた。単なるプロペラガードではなく「ダクテッドファン」なので、推力が増したわけである。
もっと平たく考えると、ドローン業界のダイソン扇風機みたいな感じ?(笑)
さて、2.4GHZ帯の電波でFPVをすると、遅延等が起きるので、現在のレーシングドローンでは、操作系とは別に5.8GHZ帯の電波を飛ばして映像を送るため、無線免許がいる。
この機種が、モーター軸間「65ミリ」だったので、65サイズと呼ばれる。このあと、FPV用レーシングドローンは「75」サイズや「85」サイズが登場。
モーターもブラシレスを搭載するなど、どんどんグレードアップしている。
バッテリーも1つ搭載のものから2つ搭載のものまで、レーサー機はどんどん発展しているが、ここでは割愛。あくまでもベース機種に注目。
■ Eachine E010 / JJRC H36
互換機の中では最もベストセラー。 JJRC H36、Eachine E010、Furibee F36は同じ機種。このほかにもLuxon D-005という名称でも販売されている。ほかにも元はおなじOEMのものがあるらしい。
6ミリモーター 4枚羽 本体電源スイッチなし。電池コネクタをつなぐと起動。
スティック型バッテリーへの改造が容易。
■ Eachine E011 / JJRC H67
上記機種のモーター増強版。7ミリモーター搭載。増強した分、さらに重いものを載せることができる。
っていうか、販売時にはレゴの人形が乗っていたらしい。だから増強されている(笑)
☆ ここまでが気圧センサーを搭載していない、「素の機種」「マニュアル車」みたいなもの。
☆ FPVレーシングドローンは、そのすべてがこれらと同じく「マニュアル車」のような仕様で、6軸ジャイロくらいしかセンサーがついていない。
E011と同型のH67は、現在は販売終了のもよう。7ミリモーターなどの増強機種は、FPVマイクロドローンのほうにどんどん移行しているので、従来型の入門機はE010のみ販売が続いている。
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☆ ここからは「オートマ車」「初心者むけ」の機体。
☆ Tiny Whoop派生機ではあるものの、レーシングのベースにはあまり用いられない機体。
◇ SNAPTAIN SP350
気圧センサーが搭載され、格段に操縦しやすくなった機種。かつてのトイドローンにくらべて、はじめて開封しただけの子供でも、すぐ上手に飛ばせるようになる。なんといっても、自動でホバリングするのがすごい。
起動スイッチあり。電池が格納型なので、スティック型バッテリー改造しんどい。4枚羽。
◇ Potensic A20
SP350とほとんどおなじことができ、性能もあまり大差がない機種。気圧センサーがついているので、自動ホバリングが可能。
なんと、実はこの機種のみ3枚羽。電源スイッチあり。電池は格納タイプなので、スティック型電池の搭載はしんどい。
◇ Potensic A20W
型番はA20に”W”がついただけだが、中身は大きく異なる。なんとこの機種はカメラがついていて、720PでいちおうFPVができる。
TinyWhoopが流行していて、「それっぽいことができる」という意味では、他社より頭ひとつ飛び抜けているが、しょせん2.4Ghz帯でのWifi−FPVなので、映像は途切れたりする。
おもちゃとして流行しているFPV機能付きトイドローンをこのサイズに押し込めたという意味では、実は隠れた名作かもしれない。
3枚羽。電池格納型。
◇ Holy Stone HS210
SP350やA20の同等機種。おおむねこのあたりはできることは同じ。自動離着陸、空中1回転など、機能的には大差ない。
本体起動スイッチなし。電池をつなぐと即起動。 4枚羽。
スティック型バッテリーへの改造が容易。
◇ HS210 PRO
カメラ付き。A20Wに近い機種。4枚羽
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このほか、これらの機種とおなじフライングコントローラや、おなじモーターを使って、ボディ形状が異なる兄弟機が各社から出ている。
ただし、Tiny Whoopの基本形状からはどんどん離れていくので、中華フープという枠組みからは、ズレてゆくと思われる。
たとえば、「プロペラガードが上面、前面にある」ものなど。
TinyWhoopらしい「筒型のガードが4つ並んでいて、中央部が十字架形状になっている」というデザインとは異なってくる。
FPVができるレース機はもっともっとバリエーションがあり、フレームだけで売られているのを構成したりするので、ここでは除外した。
モーターについてもオリジナルは6ミリ×150ミリという細長い筒型のもので、上記の機種もほぼこのモーターが収まるような躯体になっているが、FPVレーシングモデルは横に広いデブっとしたブラシレスモーターが載せられるようになっていたりする。
というわけで、お子さんが最初に遊ぶには、SP350/A20/HS210などの「オートマ」モデルがおすすめ。
お父さんが一緒に遊ぶには、あえてのE010/H36/D-005をチョイス。
FPVはより大型の機種で安定感を楽しむか、FPVレーサーを見越して免許申請の間の練習用にA20Wを買うか、といったところかな。
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