2021年4月21日水曜日

事件解決の速度が早い! 防犯カメラに「トレイルカメラ」を利用するメリット

 

 

 先日から、勤め先の夜間の防犯に「トレイルカメラ」を利用しているのですが、このカメラ、運用が楽ちんで効果が高いので、

 

「最初に導入する防犯カメラとして最適!」


なのではないかと思います。

 


(keepguard社 KG680V 一昔まえの4万円ぐらいした頃の機種)

 

 

 

 そこで、使ってみて何がいいのか、どこがいいのかを説明してみます。

 

 

■1 設置型防犯カメラは、手間がかかる。


・・・企業でも個人でも、設置型の防犯カメラはいちばんコストがかかります。外壁などにビス止めしなくてはいけないことや、効果を上げるには複数台設置する必要があり、またそれらを全部まとめて「録画システム」で記録してゆかねばなりません。

 

 そうすると、設置の費用、日数がかかり、初動捜査に遅れが出てしまいます。

 

 逆に「設置してしまえば」センサーライトなどと一緒に活用することで、「事件の防止効果」は高くなります。見張っていますよ!と主張できるからです。

 

 コストが高いけれど、最終的な防犯効果が高いのが、このシステムでしょう。また、夜間監視能力も高いのが特徴です。

 

 

 

■2 ネットワークカメラは「リアルタイム性」重視

 

・・・ WIFIなどを経由した「ネットワーク型カメラ」も人気が高いです。こちらは防犯効果よりも「リアルタイムでのやりとり」を重視する場合向けだと思います。


 たとえば、おうちに小さな子がいて、リアルタイムで監視したり、そのまま音声通話でやりとりをするような場合です。お年寄りの家の見守りなども、ネットワークカメラの強みだと思います。

 

 しかし、室内を見るために置くのであればよいですが、「室外に向けて設置する」となると、設置型防犯カメラとおなじ弱点が浮かび上がります。

 

 設置箇所の選定や工事も必要ですし、そのカメラで写した映像を録画する機器も必要になります。

 いつでもスマホから見られるという利点はあるものの、24時間スマホを見つづけるわけにはいきませんので、どこかで長時間録画をしなくてはいけないため、結局設置型とおなじ深みにはまります。

 

 また、ネットワークカメラは、その特性上寝静まった夜間にリアルタイムで見ることが少ないので、暗視機能はおまけ程度のものが多いです。

 

 

 

■3 トレイルカメラはどこがスゴいか!

 

 ・・・その点、トレイルカメラは設置についてはとても簡単、「置くだけ」でOK。そこらへんに置くだけでよい、ということは、どの場所から撮影するのがいいか、何度も何度も、毎日でも少しずつ調整が可能ということでもあります。

 屋外、屋内を問わず、自由度が高いのでとても便利です。


 また、録画機器についても、トレイルカメラは本体一体ですから、SDカードなどの容量が許す限り録画でき、また上書き録画も可能です。


 そして何より、他の防犯カメラ、監視カメラでは、24時間撮影したあと、それをまた24時間分かけて早送りしながら見直す必要がありますが、トレイルカメラは人感センサーによって、「熱源がある時」しか録画しないので、再生するときも最小限で済むのです。

 

 必要最小限しか録画せず、電気もあまり食わないので乾電池駆動でも数週間持つため、コスパに優れていて、買ってきてすぐ置けるのは魅力です。

 

 また、暗視機能、夜間監視機能が比較的高いのもトレイルカメラの利点で、30灯〜50灯近くの赤外線LEDを搭載して、暗闇での撮影に耐えます。

 

 赤外線感知範囲も10m〜20m程度のものが多く、かなりの高確率で獲物を狙えます。

 

 

 

■4 トレイルカメラにも弱点がある!

 

・・・ その代わりに、トレイルカメラにはいくつか弱点があります。

 

 まず、置くだけなので、そのカメラごと持ち去られる可能性があります。いちおうトレイルカメラには盗難防止用のワイヤーなどが取り付けられるようになっていますが、犯人がその気になればもぎ取ってゆくことができます。

 

 そして、犯罪「防止」効果については、基本的には「ない」ということです。

 

「ここに防犯カメラがあるよ!」ということを見せつけながら、犯行を躊躇させるのが「設置型防犯カメラ」の利点だとすれば、トレイルカメラは

”どこから撮影しているか、バレないほうがよい”

カメラです。

 

 だから、「防犯」効果は低く、その代わりに「秘密裏に、犯人像を捉える」ことに強みを発揮するカメラだと言えます。

 

 その意味では、もし設置箇所がバレてしまうと、持ち去られることが弱点になるわけです。

 

 

 

■5 トレイルカメラの効果的活用法(弱点の補強)

 

・・・簡単に置けることは、簡単に持ち去られる危険があるということですが、これを逆手に取れば、弱点は補強できます。

 

 それは、トレイルカメラが1台5000円程度で買えるというメリットです。設置型監視カメラシステムの場合、複数台設置だとシステム全体で5万円10万円かかりますが、トレイルカメラだと5万円出せば10台買えます。

 

 10台も通常は不要ですが、仮に2〜3台同時に置いておくのであれば、「犯人が気づいたトレイルカメラを持ち去る姿」まで別のトレイルカメラで撮影することが可能になるのです。

 

 私の場合は、3000円台で買ったトレイルカメラを複数台設置して、感知漏れも防いでいますので、万全です。

 

 もし、犯人が撮影に気づいて持ち去っても、残りのカメラまでしらみつぶしに探すわけにはいきません。一刻も早く立ち去るのが懸命なので、最初の一台を持って逃げ出す可能性が大です。

 

 それでも被害が3000円で済んだのなら、たいしたことではありません。

 

 

 

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 以上のように、「とりあえず防犯カメラがほしい!」という人は、トレイルカメラを試してみるのが最適だと思います。

 

 このやり方、実は2020年以降のつい最近にメジャーになってきた方法で、それまではあまり浸透していませんでした。

 

 というのも、初期のトレイルカメラはアメリカの企業のものが多く、一台3万円〜5万円もしたので、費用がかかったためです。

 

 ところが2018年ごろから、中国製互換モデルが多数投入されて、価格が一気に下がりました。2021年現在では、フルHD録画モデルがおおむね7000円前後で販売されています。

 

 また、初期のトレイルカメラは「カメラ部」と「赤外線部」しかなく、SDカードに保存して、あとでカードを抜いて映像をほかのPCなどで見る機種が多かったのです。

(いまでも中国製3000円以下の機種はモニタなしがたまにあります)

 

 

 最大手のブッシュネルなどは、その場でSDカードが見られる液晶リーダーモニタを別に販売していたくらいです。

 

 ところが、これも比較的新しい中国製互換品では、最初から液晶搭載のものが大半になりましたから、今5000円台以上で売られているものの9割は、液晶が最初からついていて、その場で確認できるようになっています。

 


(液晶+設定ボタン+SDカード挿入部+ACアダプタ端子 ほぼ全てが装備する)

 

 

 ですから、トレイルカメラを防犯カメラに流用する!というワザはこれからがブームになるやり方だと思います。

 

 

 みなさんもぜひご活用くださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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