前回に引き続いて「最初の」ドローン選びのポイントをご紹介します。
実は2021年を迎えて、超初心者が最初のドローン選びをするに当たって、とても
ハズレ
が少ないようになっています。
これは、ここ3年くらいで、入門者向けの安価なドローンがとても進化したからで、ある程度激安の商品を買ってもハズレがないようになりました。
その入門者向けドローンの「違い」というのは、実はたったひとつの要素しかないことに気づいたのでお知らせです。
その違いというのは、とてもシンプル
「気圧センサーがついているかどうか」
です。それだけで全然違います。
2018年ごろまでの入門者向けドローン、ミニドローン・トイドローンは、
「気圧センサーがついていない機種」
が多く、それが初心者を悩ませていました。
(いまでも、わずかにそうした機種が残っています。)
この気圧センサーがあるかないかで、どれくらい差があるかというと
「気圧センサーがある機種はオートマ車」
「気圧センサーがない機種は、マニュアル車」
くらいの違いがあります。
一番体感できる差は、最初に飛ばした時に、
「気圧センサーがある機種はどこかにいってしまわない。その場で浮いている」
「気圧センサーがない機種は、最初のフライトで天井か壁に激突する」
という違いです。えらい違いですね。
どれくらい動きに差があるかは、YouTubeの動画で確認できます。
(気圧センサーのあるSNAPTAIN SP350)
5:07あたりからよく見てください。
(気圧センサーのないEachine E010)
4:54あたりからよく見てくださいね。
どちらの動画もある程度ドローンに慣れた人が撮影しているので、ぱっと見ただけでは違いがわからないかもしれませんが、
■ SP350のほうは、一回浮き上がり、少し高度を下げたけれど、一定の位置で高さを維持している。
■ E010のほうは、スロットルを上げてゆくとじわじわ回転が早まり、徐々に上がる。
という違いがあります。
この差は、じつは手元ではもっと違っていて、
■ SP350は、手元レバーに触れなくてもその位置でホバリングする
■ E010は、手元レバーを緩めると重力にしたがって落ちる
という感じです。
この差が、気圧センサーのあるなしになります。
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この違いは、本来のドローン業界では、「気圧センサがあるほうが高級」という意味ではないからややこしいのですが、FPVドローンのように、ものすごい速度でぶっ飛ばしながら動画を撮影したり、見ながら操縦するレーサーモデルでは当然ながら
「オール・マニュアル」
なので、気圧センサーなんかついておらず、ジャイロのみで飛ばします。
ところが、DJIのような「空撮ドローン」かいわいでは、「とにかく安定した撮影ができる」ことが要求されるので、高級期では気圧センサーのほかにGPSまで搭載させて
「つねに同じ位置に浮かんでいること=オートマ」
性能がどんどん高まってきたのです。
ですからドローンの定義の上では、「気圧センサーがあるほうがいい」というわけではないのですが、
「初心者がはじめて飛ばすには、当然安定するほうがいい」
ので、DJIのような設計思想が適しているということなんです。
amazonで購入する際には、気圧センサつきモデルは
■ 自動ホバリング
■ 高度維持
といった言葉で説明されます。
また、リモコン送信機の操作レバーが、常に中央に戻ってくるタイプは、気圧センサがあり、自動で高度を維持するものが多いです。
動画や写真のリモコンをみて、操作レバーが一番下まで下がっていたりするものは、自律でレバーが中央に戻らないので、
「スロットルがマニュアルなんだな」
とわかります。
ご参考にしてください。
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