2018年6月6日水曜日

■お金を払わず無料のものだけで楽しむと、世界はどんどん無料になる件。



 無料でマンガが読める違法配信サイト「マン○村」の騒動が話題に上ったのは記憶に新しいと思いますが。


 俗世では、「お金を払って漫画やCDを買わないと漫画や音楽は無くなってしまう!」という言説が叫ばれるようになりました。



 まあ、一理あると言えば一理あるのですが。



 で、その解説がねとらぼさんで紹介されていて、



お金を払わず無料のものだけで楽しむとどうなるか 「漫画や音楽ってネットならタダなのに」を説明した図に反響
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1806/05/news053.html




 まあ、これはこれで説明としてはとってもいいものだと思います。



 しかし。


 んがしかし。




 よくよく考えると、


「お金を払わずテレビをみても、ドラマやアニメはなくならない」





「お金を払わずネットをみても、サイトはなくならない」


のですな。



なので「みんながお金を払わないことにしたら作る人が続けられない」ということはないのです。




 それよりもむしろ、「お金を払わず無料のものだけで楽しむと、世界はどんどん無料になる!」のだと、断言できます。





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 まあ、ぶっちゃけ私なんかは、ビジネスニュースですら


■ 日経ビジネスオンライン

■ ダイヤモンドオンライン

■ プレジデントオンライン

■ 東洋経済

■ 現代ビジネス

■ JBpress

■ ビジネスメディア

■ ハフィントンポスト


ぐらいを全部無料で、読んでいればとりあえずなんとかなる(苦笑)し、ふつうのニュースだって


テレビとやほーのトップ


を見てればなんとかなるわけで。



 まあ世間の大半の人はそんなもんなので、別に全部無料で困らないのです。





 さて、これは結局どういうことかというと「既得権益とシステム」の問題なんですね。


 漫画でも小説でも、印税率は10%くらいですから、残りの9割を持っていって儲けているおっさんたちがいるわけです。



 彼らからすると、漫画媒体が無料になると、90%の収益システムが崩壊するのでとっても困ってしまうのです。


困るのは作家の前に、まずおっさん。次に作家さんです。



 ところがどんどこしょ。



 たとえば、youtubeのように、漫画ばっかりを掲載できる「コミちゅーぶ」というサイトがあるとします。



 そこに作家さんは漫画を掲載して、コミちゅーぶでは広告が挿入されるけれども、閲覧数に応じて金銭が支払われるとします。



 そうすると、読み手は無料で読めて、作家にはユーチューバーのように多額のお金が入る、という素晴らしいシステムができあがるのですね。



 現在でもユーチューバーになりたい!という人がたくさんいるように、「コミちゅーばーになりたい!」という人はいくらでも供給されるでしょう。




 そうすると、これまでのような、出版業に関わるおっさんたちの食い扶持は無くなるけれど、読み手も作家もなくならないことがわかります。



 これが広告モデルというやつですたい!!!





 世界は既得権益にしがみついているのではなく、早くそういう新しいモデルへと変化できる者が、生き残るようになっているのですよ。




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 だから、私達は法に反しない限り「無料のものは堂々と無料で享受してよい」ということになります。




 むしろ、その事態を見て、「変わらなければならないのは、サービスの受け手ではなく、常におっさんたち」なのであります!





 心配しなくても大丈夫!おっさんたちだってしたたかなので、



そうなったらそうなったで、別の方法でお金を取れる手段を必死こいて考える



 のです。それが経済発展というやつですから!



 おっさんたちだって90%の利益を「まん○村」に取られるくらいなら、自分たちに少しでも入るように頑張るのです。


 おっさんをなめてはいけません。なんたって家族を抱えていますのでね!





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<おっさんな皆様方への大人な解説>


 すでに1話無料漫画とか、キャンペーン全巻無料などを繰り出してきているネット漫画界、あるいはそもそもFMラジオで新譜を流していた音楽業界のみなさま。


 結局は「コンテンツの消費は無料」「コンテンツの所有は有料」というあたりで切り分けていかなくてはいけない時代なのだと思います。


 となれば、印刷物としての漫画は全部値段を上げるとか、発行部数を限定して所有欲を煽る(追加増刷はオンデマンドで)とか、柔軟な発想が求められるのかもしれません。


 音楽業界がライブで稼ぐように、漫画だって「イラストライブ」で集客するとか、もはや「お金を稼ぐ方法は、なんでもあり」にシフトしてゆくのではないでしょうか。




 なーんて。





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