前ブログではさりげなくファンが多かった「営業刑事」シリーズネタですが、ここのところ裁判関係はあんまりやってなかったので、出番がありませんでした。
ところが、今回”営業刑事復活!”の事案が発生、ワタクシ吉家は活動開始であります。
事案は、売り掛け債務が200万近くある某おっさん。現在は業界を去っているので、顧客でもなんでもありません。だから、おっさんでOK。
彼は、弁護士に債務整理を依頼して、受任通知だけ送らせたあと、すべてをほったらかしにしているという確信犯です。
営業刑事としては、弁護士に「はやく辞任しろゴルァ」とか、「そもそもなんで受任してほったらかしてるねん」と突っ込みを入れまくっているのですが、弁護士もわかっててやってるので、
「依頼者がうつ病で文書が上がってこない」
とか
「弁護士としても困っている」
とか、のらりくらりとかわされる始末。
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まあ、そんなホシに対して、こちらも様子を伺いながらマークしていたのですが、本日久しぶりに部下が偵察にいくと、なんと勝手に転居している始末。
「ヤマさん!星が逃げたみたいです!」
「よし、追跡開始だ!」
とパトカーならぬ営業車を走らせるのでありました!
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一般論ですが逃げたターゲットをどうやっておいかけるのか。簡単です。住民票を取りにいきます。
このあたりの方法については、
拙著「営業刑事は眠らない」 無料なので読んでね!
https://itunes.apple.com/jp/app/ying-ye-xing-shiha-mianranai/id570139408?mt=8
にて書いているので、当ブログのファンの方はすでにご存知と思いますが、
市役所に行って「住民票の除票」をもらう
だけで次に引っ越した先が書いてあります。(夜逃げで住民票を移していない場合は載りません)
まあ、たいていは行政サービスを受けるために住民票をいつかは移しますので、まずこれをやっておくに限ります。
せっかくのブログなので、どんな感じで住民票を取るのかという「住民票交付申請書」を大公開!
こんな感じで取りにいきます。(個々の事例、状況によりますので、参考程度)
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平成○○年○月○日
住民票交付申請書
○○市長 様
住所
ほにゃらら株式会社
代表者 代表取締役 ほにゃらら
本件担当者 吉家孝太郎
下記の通り、住民票(転居の場合は除票)の交付を申請いたします。
記
1.交付を願う住民の住所・氏名
○○市なんちゃらかんちゃらの1
たらりら借之助
2.交付申請の理由
債権請求に必要なため。
(当社は、たらりら氏と△△関連資材の売買契約を結んでいる商社であり、
売り掛け金をめぐって○○簡易裁判所平成■■年(ロ)第28号事件におい
て支払督促の経緯があります。当該事件においては、一部支払いがあった
ものの、残金が残っており、かつ連絡がとれなくなっているため、現在の住所
等を明らかにして債権請求の手続きを取る予定です)
3.交付に当たっての誓約
交付された住民票の写しは、当申請書記載の目的以外には使用しないこと
を誓約いたします。
4.添付書類
○○簡易裁判所における支払督促の写し 1通
以上
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文面はわかりやすく簡潔明解であれば、自分のことばで書いてOKです。
裁判等していない場合は、取引履歴の一覧(帳簿写し)や、当月の請求書の写しなど「金銭上の関係が存在することを示す証拠」になるものをつけておけばだいたいどこの市役所でも文句は言いません。
まあそれはさておき、今回は「付近の住民への聞き込み」により、重要な情報をゲットしましたので、さっそく
追跡に行ってきまーす!
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ちなみに、大事なことですが、聞き込みに行くと、100人中90人までの第一村人は、その家の様子をベラベラ喋ってくれます。
いいですか?近所の住民というのはスキャンダルが大好きなのです。その家と仲がいいとか悪いとか関係なく、そこに不幸という蜜がありそうな予感がすれば、
ベラベラベラベラなんでも、あることないこと喋ってくれる
のです。(実話)
そのためには強面で行ってはいけません。
「誰それさんに会いたいんだけど、捕まらないんですよ~。」
と悲しげな顔をして、
「お金返してくれないんですよね~」
と言った瞬間、村人の顔は、
「まあっ!そうなの~?!」
とワイドショーを見るおばはんの顔に変わるのです。
以上、テストに出るのでよく覚えておくように。
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