2021年5月15日土曜日

2021年ドローン界 中華フープのもと、Eachine E010系列は、今後日本では入手できなくなる?  幻の名機

 

  ドローン界隈に遅ればせながら片足をつっこんでヨシイエさんですが、

 

■ 空撮ドローン

 

の世界と

 

■ マイクロドローン

 

の世界へと、界隈は分化していることを知りました。

 

 で、マイクロドローンがらみを見ていると、中華フープと言われる、ちっちゃいドローンにカメラをつけてFPV化することが、数年前から流行しているそうです。

 

 そのベースとなる機体がいくつかあるのですが、「Eachine E010」「JJRC H36」「Luxon D-005」「Furibee F36」などと呼ばれている

 

 NH-010型機

 

というものが世界中で人気を集めています。

 

 この機種は、すでにレビューや関連サイトが日本のみならず世界中に山ほどあるのですが、

 

■ もっとも素直で高性能な機体

 

■ ぶつけても壊れる確率が低く、互換パーツがたくさん出ている

 

■ 気圧センサーがなく、高度維持機能がないことで、逆に練習にうってつけ

 

という特徴を持っています。

 

 FPVにハマる人や、ドローンの技術を磨きたい人は、今ではほとんどといってよいほど、この機種に触れて、マルチプロポなどを導入して飛ばしているとのこと。

 

 ところが、この機種、今の日本では問題があって、

 

■ 当初は技適を取得しておらず、付属のコントローラで飛ばすのは違法状態だった

 

■ 一部のショップやバイヤーが、技適を取って販売したが、コントローラに技適シールを貼らずに出荷されたものが多かった

 

■ 機体のみを技適取得済のプロポで飛ばすのはもちろん合法

 

ということになっています。

 

 機体というか、付属コントローラ(プロポ)は技適は通っています。ですが、その表示が不完全なものが多いために、結果として違法状態になっているわけです。

 

 なぜ、そうなるかというと、この機種は2015年に登場したかなり古い設計の機体で、今から遡れば6年前の機種ということになります。

 

 各メーカーはここ3年くらいの間に、体制を整えて良心的なメーカーは中国製であっても「製造段階から技適取得/表示(印刷で印字)」するようになっており、ふつうに出荷しても適法となります。

 

 ところが、この機種は古いので、日本に向けて適法状態で出荷しようとすると手間がかかるわけです。

 

 日本向けではなく、海外でもバンバン売れているので、そちらに顔を向ければ日本のことなど気にすることはないわけで、当然、海外では技適なんか知らんがな、ということで今でもバカスカ売られています。

 

 

 ところが、2021年5月初旬の段階で、最後までアマゾンでこれを販売していたEachine社がついに在庫を一掃してしまいました。

 

 そして、E010の販売から撤退したと思われます。

 

(別にE010にこだわらなくても、後継機種は普通に売れるので、会社としては問題はない)

 

Eachine社は、途中までは良心的と思われていて、技適シールを貼り直して出荷したりしていたのですが、最後はもうシールも貼らずに販売していたようですね。

(もうええわ!という気持ちになったのかもしれません)

 

 

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 というわけでおそらく今後、日本ではE010型機(NH-010)は新たに販売はなされないと思います。


 後は、小売店、バイヤーなどに残っている在庫のみが流通するだけだと思われます。


 そうした在庫品は、E010なのかH36なのかわかりませんが、


■ 技適は通っているけど、表示(シール貼り付け)がないもの

 

が9割だと推定されます。

 

 私が調べている限りでは国内トレーダーが技適を取って販売しているものでも、シールの貼り付けがないものが多いです。

 

 

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 しかし、国外では当たり前のように売られていますので、中国系ネットサイトから購入すれば、技適なしのものは輸入できます。

 

 また、技適表示がなくても「技適表示ありのマルチプロポ」 で飛ばすにはぜんぜん問題がないので、古参マニアはどこからでも仕入れてくるでしょう。



 しかし、これで、「これからドローンをはじめたい!」と思っている志ある若者にとっては

 

「もっともふさわしい練習機がない」

 

 という事態が生じることは間違いありません。

 

 2021年以降の新造トイドローンの99%は、

 

■ 気圧センサーありのオートマ車

 

ですから、マニュアルの運転が練習できないことになるのです。

 

 

 これ、ドローン界隈にとって、「一大事」かと言われれば、たぶんそうではなく、

 

「技適ありのオートマ高度維持ドローン」

 

は別に普通に買えるし、初心者はそれで運転すればいいだけなので、 表面的には問題があるようには思えないと感じます。


(E社も、本音はそうなのでしょう。めんどくさい機種はもう扱わねばいいだけです)



 しかし、高度な腕を磨きたいという志あるものにとっては



『高度維持機能なしの、純粋な練習機』


は、探し回らなければ入手できない事態になった、ということです。

 

 そう、まるで自動車の世界で、『マニュアル車』がレアものになったように!!

 

 

 ・・・というわけで、最後のE010を買い込みました。ちゃんちゃん。

 

(アマゾン、売りきれたわ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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