2021年5月14日金曜日

中華ドローンの技適問題について 検証! Eachine E010 JJRC H36 Luxon D-005 技適探偵団

 

 まいど、ドローン探偵「泥(どろ)沼男(ぬまお)」です。

 

 ドローンネタをやりはじめると避けて通れない「技適」問題。

 

 FPVなどをやりたい人は、ささと無線免許を取ったり、マルチプロポを買ったりして、個々の機種の技適についてはあまりギャーギャー言わないかもしれませんが、いちおう法律問題・遵法問題なので、知らないでは済まされない感じ。

 

 法律というのは、その内容を知らなくてもお国は許してくれないので、理解はしておく必要があります。

 

 ここ5年くらいの間は、技適のないドローンが国内に入ってきたり、実際に販売されていたりして微妙に脱法状態が続いていたのですが、

 

 

2020年、2021年ぐらいの新作で、メーカーがしっかりしているもの

 

については、技適問題はほぼキレイにクリアされるようになっています。

 

 アマゾンでは中華ドローンがたくさん売られていますが、

 

■ Dji

■ Parrot

 

あたりの大御所はもちろんバッチリ大丈夫です。(個人輸入品とかでなければ)

 

 また、私が実物をみて確認している範囲では、

 

■ SNAPTAIN

■ HolyStone

■ DEERC

 

あたりも、ちゃんとしています。バッチリくん。

 このへんの機種は、送信側も、受信側もちゃんと技適を取って、かつ印刷でボディそのものに印字されています。

 

<注意>

似たメーカーにPotensic/関連会社Tomzonがありますが、こちらは技適・5G帯・200g重量などの管理がアバウトらしいので、注意が必要です。

(こちらの会社はシール貼り付けらしい)


 

 国内での販売にきちんとエネルギーを割いているこうしたメーカーでは、

 

☆ 技適認証をちゃんと取る



☆ 技適番号を印字で表示する


ということをやっていますので、一安心。

 

 

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 しかし、一方で、DJIとParrotならびに、こうした新興メーカーに比べて、ひとむかし(5年くらい)前からドローンの製造販売を行っている中華メーカーやトレーダーは、日本向けの技適が問題視される前から製造をしているわけで、技適のない国でもバンバン販売しているものだから

 

■ 技適への対応が未整備、不十分

 

だった時代があったようです。

 

 そこで、後から機種ごとにトレーダーや日本国内の販売会社などが

 

「国内販売向けに、あとから技適を取る」

 

ということをやったらしいのですね。

 

 そうすると、製造段階で技適番号が印字されていないものだから、輸入販売はしたのだけれど

 

■ 技適表示がきちんとなされていない。技適シールが貼られていない

 

ということが起きてしまっているのです。

 

  こうした機種では、もったいないことに「技適はちゃんと通っている」けれど、「その表示が不十分」なので、結果として「違法状態」になっているため、残念です。

 

 


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 さて、ここから。

 

 

(☆検証内容は独自研究ですので、あくまでも参考情報としてください。以下のデータについては、その内容を保証するものではありません。)

 

 

 私の持っているLuxon D-005は技適シールが貼られています。ところがこれは製造メーカーが申請した認証ではなく、どこかのバイヤーなりトレーダーが取った技適番号なのだと思われます。


◇ Luxon D-005  技適 204ー520295


実はこの番号で、JJRCのH36に貼り付けしたものも確認しています。

よって

 

◇ JJRC H36 技適 204ー520295

 

でもあるわけですね。 


 一方、福山商事さんが独自に技適を取得しており


◇ (JJRC) H36 技適 208−180114


です。

 

 さらにEachineも独自に技適を取得しており

 

Eachine E010 技適 201−170957

 

の番号になっています。

 

 ただし、これらの技適番号は、兄弟機であるNH010型の「旧型」に当たるもので、基板が緑色の

 

■ JR-NH010T  / JR-NH010R


に付された番号だと思われます。

 

 NH010型は、近年基板が赤色に更新されており、

 

■ JR-NH010T5  / JR-NH010R5


へとバージョンが変わっています。


 おそらくこれに対する技適番号は


◇ Eachine E010(新)  技適 210−128222

 

です。2019年以降は変更になっている可能性が大。 



 ややこしいことに、これらのJJRC・Eachine製品は、技適は通っていてもシール貼り付けがない場合が多く、そのため混乱が生じています。


 意外に Luxon D-005は、パッケージにも技適マークが印刷されており(ただし、マークのみで、番号はないので無意味)おそらくこの製品名で販売企画された段階で、技適については「ちゃんとやろう」という意識が働いたものと思います。

 結果として、おそらくLuxon品は、技適番号が貼られた状態で世に出ている可能性が高いと推測します。



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 と、ここまでが前半。まだまだ謎が隠されていますよ!


 実は、LuxonのD-005に付与されている技適番号ですが、おなじ番号で

 

◇ JJRC H37 技適 204−520295

 

になっている個体があるのです。これはこの目で確認済。

 

 H37はセルフィドローンで、当初は技適が通っておらず、未認証の機体が国内にも入ってきていましたが、今は通っています。

 

 このH37については、福山さんが

 

◇ JJRC H37 技適 208−180114

 

でも通しています。

 

 ところが、技適番号を検索すると

 

204−520295は「F180・F181・F183・F186」という機種に対して付与されていることになっています。


余談ながら


208ー180114は「H47・H36・509W」への付与です。


 F180うんぬんは、Holy stoneのF180シリーズと思います。まあ、機体呼称は違いますが、チップが同じかなにかで、ざっくりで通したのでしょう。


 福山さんのほうも、H47でH37の認証を通しているようで、これは中身がおなじなのだと思います。


(余談 H37は元々480Pで撮影できるセルフィドローンだった。たぶん、これは認証が通っていない機種。

 それが720Pで撮影できるタイプにバージョンアップした。これがH47と同等なのだと思われる。F180シリーズも720P撮影が可能なドローンなので、この段階でH37の技適が通ったのだろう。

 当初のH37は機体も古いので、認証は取っていないものと思われる)

 

 

 全体を見ると、H36とH37はチップが共通。なのでD-005とH37の技適番号が同じということがありうるのだと推測します。

 

 それにしても204−520295は簡易的というか、機体呼称と合致させずに技適が通っているので、非常にわかりにくいです。

 

 本家のHoly Stoneさんは、後でF180シリーズを含めて別の

 

◇ HS 主要機種  技適 011−170233

 

の番号で改めて通していますので、 結局「旧」技適番号は宙ぶらりんになっているような感じですね。


 SNAPTAINも、SP650の技適をSP600で通しているロットがありました。ところが、この機種はバージョンが変わると新しい技適番号を取り直しています。


◇ SNAPTAIN 主要機種 技適 007−AJ0077(受信側)

◇ 同送信側          007−AJ0078


 SNAPTAINやDEERC(実はHoly Stoneと系列会社)では、直近の技適は、


「送信機側」「受信機側」

 

の両方を連番で通しています。

 

 これは2.4GFPV搭載の機種(つまり撮影可能機種)が増えたことで、 プロポと機体のどちらも電波を出す場合が多いので、セットで技適を取ってしまい、カメラなし機体でもそのまま使えるようにしているようです。


◇ DEERC 主要機種 技適 211−191106(受信側)

◇ 同送信側         211−191107



 というわけで、おすすめメーカー


■ SNAPTAIN

■ Holy Stone

■ DEERC


 

 注意が必要なメーカー

 

▲ Potensic

▲ Tomzon

▲ Eachine

▲ JJRC


などなど。



 いやあ、技適って本当におもしろいですね。さよなら、さよなら、さよなら。





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 

 

 

 

 

 

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