2015年4月15日水曜日

分譲マンションと賃貸マンションを比較する公式!

 ちょっとまだ理論的に完成してないのですが、メモ代わりに。


 マンションについて「賃貸」が得か、「購入」が得かよく議論になりますが、実はおなじ公式で数学的に解けるんじゃないかという仮説を考えたので、忘れないように書いておきたいとおもいます。


 一戸建てを購入する場合は、「土地が永続的に自分のものとなる」という特典があるので、マンション購入の場合と話が根底から異なるのですが、


賃貸マンションVS分譲マンション(購入)


だと土壌がおなじなので、比較し易いと思います。


 さあ、ではこの話を数学的に考えてみましょう(笑)。数学好きな人はいっしょにパズルだと思って頭をひねってくださいね。


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■ a賃貸マンションに必要なお金とその分類


 a① 敷金

 a② 礼金(もしくは敷引き)

 a③ 家賃

 a④ 共益費

 a⑤ 駐車場代



■ bマンション購入に必要なお金とその分類


 b① マンション本体の費用

 b② 修繕積み立て金

 b③ 管理費

 b④ 固定資産税

 b⑤ 駐車場代


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 比較する上での、分母みたいなのに相当する期間は


■ a賃貸マンションは居住した期間(=<躯体が存在している期間)

■ b分譲マンションは所有した期間(=<躯体が存在している期間)


とすることができると思います。


 賃貸マンションの場合も、マンション躯体が存在している期間を居住期間が乗り越えることはありえないのですが、分譲でも「未来永劫自分のものではないよ」ということを確認しておくために、この説明をあえて入れています。


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 さて、金額と意味合いの大小はさておき、共益費と管理費はおなじような意味づけと扱いでよかろうと思います。

 駐車場代もしかり。まったくおなじ扱いのものですね。



 ところで、分譲マンションの場合は、いちおう「資産」ということになりますので、それがどのように決算されるかを考えると、


「買った金額-売れた金額=損した金額もしくは得した金額」


ということになるでしょう。プラスになるかマイナスになるかは別として。


 さて、現代から未来の日本の経済状況を考えると買った金額よりも高くなることはまずないので、激減は避けたいものの、基本的には買った金額より売れた金額を引いたものは「損金」として計上されてくるはずですね。


 例) 3000万で買ったマンションが2000万で売れたので1000万円の損が出た



 これは、実は敷金・礼金とそっくりです。礼金だとわかりにくいのですが、敷引きだとドンピシャです。


 例) 敷金30万円で、敷引きが10万円なので、20万円返ってきた


似てますね。



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さて、修繕積み立て金と固定資産税は、分母である「所有した期間」全体に「毎月」かかるコストと考えることができます。


 これは「居住した期間」全体に「毎月」かかる家賃にそっくりです。


 そうすると、結局マンションを買った人が何かを最初に払って、あとで戻ってくるものがあるとすれば、売却価格ということになるでしょう。



 そうして、結果戻ってくる可能性があるのは「売れた金額」のみということになります。


 賃貸住宅でも、戻ってくる可能性があるのは「敷金のうち、敷き引きされた残り」です。


 この2者は非常によく似ています。


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 というわけで、実は賃貸マンションと分譲マンションの数式上の構造は非常によく似ているので、これを公式化できそうな感じがしますよね?


 数式に変換してみます。左辺に賃貸マンション、右辺に分譲マンションとします。





<数式1>   賃貸マンションとは=分譲マンションとは


<数式2>   共益費=管理費


<数式3>   駐車場代=駐車場代



<数式4>   年間家賃=(修繕積立金+固定資産税)の年間総額


<数式5>   (敷金-敷引分)=(購入金額-売却金額)





 これで矛盾なく5つの数式で賃貸住宅と分譲住宅購入がおなじものであると証明できました(笑)


 このように考えると、「所有」するって結局なんなのかということが浮かび上がってきます。


 一見私たちは、マンションを買って所有しているように思いますが、所有してないのと数学的には同じだと言われちゃったわけですね。



 さて、「売却しなかったら、所有してることがずっと続くじゃん」と誰もが思うはずです。たしかにそのとおり、売却しなければ、「所有は続く」かもしれません。


 しかし、それにも限度があって、最初のほうでお断りしたとおり、


■ b分譲マンションは所有した期間(=<躯体が存在している期間)


ですから、所有を永遠に継続させようとしても、躯体がダメになるまでの間という限定期間付きだということがわかると思います。


 土地を分筆して持っているのと違い、マンションは空間を区分所有していますので、躯体がなくなるときには、所有の概念だけが残り実体はなくなります。そこがミソ。


 躯体がダメになるとお金を払って建て替えるか、決算して転居するかの2つしか選択肢はありません。お金を払うということは、別の物件に払ったっていいのですから、最初にリセットされるということなので、結局決算してしまうことになるのです。




 これを数式で表すと



 区分所有=区分される主体が存在する間の期間所有=期間所有=ほぼ賃貸


となるわけです(笑)


 区分所有法上の区分所有とは、区分される主体が存在する期間限定の所有であるから、それは期間所有と言い換えることができ、期間所有とは、定められた期間その主体権を貸し出す賃貸とほぼ同義に扱うことができる。


というのが、その解説。

 もちろん、貸し出された者が執行できる権利と所有する者が執行できる権利は大きく違うのですが、(たとえば、賃貸ではキッチンを勝手に総入れ替えできないけど、購入マンションならできるとか)その辺は、勝手にいじっていいよ特約がある賃貸もあるので、ちょっと別問題にしておきます。





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 さて、ではあらためて賃貸マンションと分譲マンションがおなじものであると仮定した場合、それぞれのマネタイズモデルはどのような違いがあるのでしょうか。


 <比較1> 共益費は比較的安め<管理費は比較的高め


 <比較2> 駐車場代は同等=駐車場代は同等


 <比較3> 家賃は十数万円で高い>修繕積立金と固定資産税の総額月割りはせいぜい数万なので安い


 <比較4> 敷金と敷引きは数十万円規模<購入と売却は数千万円規模



 こうなるとはっきりしますね。最初にドカンと金を払うか、だらだらお金を払い続けるかの違いだということです。管理費とかは誤差の範囲で無視してもOKです。なんせその他の桁が違うから(笑)




 わかり易くいえば、こんな賃貸物件があるとしましょう。


「賃貸契約期間、マンション躯体が老朽化するまでの35年間」で、家賃が7万円のマンション


これは、7万円×35年×12か月=2940万円の総支払額ってことになります。


つまり、35歳の時に2940万円で購入したマンションが購入後35年で70歳になって「取り壊し」が決まった、ということと全く同じだというわけです。


ざっくり言えばね。




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