2021年9月17日金曜日

iPhone / iPad でApp storeから消えてしまったアプリを復活させる方法

 

  ここのところ、古い「iPhoneで遊ぼう!」みたいな企画を立てつづけに書いているヨシイエでございます。

 

 今回は、iPhoneやiPadなどで「App store」から消えてしまった古いアプリを復活させる方法、というのをやってみたいと思います。

 

 昔のiPhoneでは便利に使っていたのだけれど、iOSのバージョンアップに伴って消えてしまった、なんてアプリが、もしかしたら再び使えるかもしれません。

 

 

 もちろん、アップルさんは基本的に秘密主義なので、「これは大丈夫」とか「これはダメ」とかいちいち教えてくれません。ただ、いくつかの傾向は見て取れます。

 

 

 

◆ 最新のiOSに対応する最新アプリと、それ以前のバージョンが提供されている場合

 

  ・・・これはよくあるパターンです。iOSもバージョンアップしていますが(最新はiOS14)それに追従してアプリもバージョンアップします。

 その場合、古いiPhoneなどだと、最新のアプリは使えないけれど、ひとつ前などの「旧バージョン」だと使える、という時です。

 

 これはアプリのインストール時に案内がちゃんと表示されますので、わかりやすいです。

 

『現在のバージョンではiOS○○以降が必要になりますが、互換性のある旧バージョンの中から最も新しいバージョンをダウンロードできます』


と画面に出ますので、その通りにすると古いバージョンがインストールされます。




◆ 古いアプリが提供されなくなっている場合


 この大きな理由は、iOS11以降で「32ビットで動作するアプリ」が切り捨てられたことにあります。

   現在の最新OSがiOS14ですので、ずいぶん前に切り替えが行われているのですが、いくつかの条件を満たせば、古いアプリを動かすことができます。

 

 ○条件1 任意のアップルIDで、過去にそのアプリを使っていたことがあること。

 ○条件2 iOS10以下で動作しているiPhoneなどを所有していること。

 

が条件になります。現在最新のiPhoneを使っているとして、そちらはOSも新しくなっているし、既に古いアプリはストアから見られなくなっていることと思います。

 けれど、中古のiPhoneを一つ買って、それがiOS10以下で動いているのであれば、そちらでは古いアプリを再インストール可能です。

 もちろん、これからはじめて使う!はじめてインストールする、ということはできないので、一度そのIDで昔にそのアプリを使っていた過去がないとダメ。

 

  では実際に、やってみましょう!

 

 古いiOS10以下の機種を新たに入手したとします。

 その場合、昔のアプリをつかっていたIDを使って「iCloud」にサインインすることもできますが、これは省略してもOKです。

 


IDとパスワードを入力して送信すると、本来そのIDを使っていた個体に表示が現れます。

「おまえのIDが別の個体から要求されたけど、OKする?」みたいな意味合いです。

 

「許可する」を押すと6桁の数字が表示されます。それを使って改めて新たに入手したほうのパスワードを修正しなくてはなりません。

 


 

「確認コード6桁の数字」が表示されたようす。

 このコードの入力方法はちょっと独特です。もともとのIDのパスワードが、

 

”ittemo1104”だったとしましょう。そうするとそれにそのまま6桁の数字を付け加えて入力するのです。6桁の確認コードが、072119だったとすると

 「ittemo1104072119」と入力して送信します。そうするとパスが通ります。

 

 

 さて、まずiCloudのサインインをしましたが、それを省略して、いきなりAPP storeのほうだけをサインインしてもかまいません。IDとパスワードを入力してOKを押しましょう。




 

 すると、一度ではパスが通らず、結局先ほどのサインインと同じやりとりが起きます。現在使っているほうの個体に確認表示が来て、確認コードをパスワードにくっつけて入力しなくてはなりません。

 

  サインインが通れば、「App store」の「アップデート」から購入済を探せば、生き残っている32ビットアプリが表示されます。

 

 

 この段階で表示されないアプリは、アップルのサーバーからも消えている、ということです。

 雲マークを押すと、ダウンロードが開始されます。





 

 ちゃんと、新規アプリとしてインストールできました!


 以前使っていたアプリが、再び復活というわけですね!

 

 

 ちなみに、App storeだけにサインインしていた場合、そこからサインアウトすると、IDは個体から全部ログアウトした状態になります。

「サインアウト」を押す。

 


 入力欄がすっからかんになり、サインイン(ログイン)されていない状態になっていることがわかります。

 

 

それでもアプリはふつうに使えます。まあ、こういう使い方をする人はあまりいないと思いますが「アプリだけが入っている素のiPhone(iPod touch)を作ることができる、というわけ。

 

 中古iPhoneを探している人ならよく知っている「アクティベーションロック」というものがありますが、iPhoneを「探す」アプリは、iOS5から登場しています。

 ただし、最初からバンドルではなく、わざわざダウンロードして使うアプリだったので、iPod touch4を初期化した段階では、「探す」アプリは入っていません。


 現在のiOSでは、iCloudにサインインしていないとほとんど何もできませんが、アクティベーションロックがない時代の機種では、iCloudとApp storeのサインインを切り分けて考えられるようです。

 



 

↑ iCloudにも、App storeにもサインインしていない、素のiPodtouchのできあがり。

 

 

 

 

 

◆ 古いアプリが、アップルのサーバーからも消されている場合。


 ・・・この場合は、復活は厳しいと思います。 たしかに過去に古いiOSでそのアプリを使っていて、おなじIDで古い機種を用意したのだけれど、アップルのサーバーからはダウンロードできず、表示もされない、ということがあります。

 

 有名どころとしては、「元素図鑑」という1600円もする名アプリがあるのですが、こちらは64ビット版の新バージョンが提供されているので、旧版はサーバーにも残っていないようです。

 

 とっても残念なことに、旧版ユーザーは、2回も1600円を払わないと、再びアプリを使うことができない、という鬼畜仕様です。

(別アプリの扱いになったのは仕方ないとして、旧版の権利を残してくれていてもいいじゃないか、とは思うのですが)

 

 

 

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