ふとしたことから旧型のipadやipod touchを入手してしまったヨシイエ。はたして2021年にも、旧型シリーズは使いものになるのか?ということでなるほど納得の全解説です。
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◆ 概略 〜 iOSはいくつかのグループ・ブロックに分かれている 〜
当たり前のことですが、たとえばiPhoneであれば、すでに1〜12までのシリーズが販売され、そこにはiPhoneを動かしているiOSがインストールされています。
このiOSもまた1〜14までがリリースされており、いよいよ「iOS15」が登場しようとしています。
このように、iPhoneなどのシリーズは「ひとつずつ順番に新しいものが登場」しているのですが、実際にはiOSの使い勝手は「ひとつずつ違うのではなく、グループに分かれている」ことを知っておくと便利です。
それでは具体的に、最新iOSからグループ・ブロック分けを見てみましょう!
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○ iOS14・iPadOS14
2021年夏現在での最新OS。当然、なんでもできます。
Iphone6s以降・iPod touch7・iPad5以降・iPad Air2以降・iPad Pro1以降
基本的に上記以降の機種であれば、動かないアプリはない!と考えてOK。
細かいことを言えば、昔の32ビットアプリは動かなくなっており、そうした旧アプリは既に新たにはインストールはできなくなっています。
けれど、日常iPhoneシリーズを使うときに、最新OSであれば、不満を感じることはないでしょう。
○ iOS12.5.4
iOS14のひとつ前はiOS13なのですが、iOS13だけが動く機種はなく、iOS14と動く機種が「かぶる」のが特徴です。
アップルさんとしては、ひとつのOSごとに機種を管理しておらず、ざっくりとしたまとまり、グループごとにOSを管理しているもよう。
iPhone5s以降・iPod touch6以降・iPad Air以降・iPad5以降・iPad mini2以降
各社の最新アプリのうち「iOS13以降が必要です」と言われてしまい、インストールできないことが増えてきましたが、それでもまだまだ現役で使えます。
私もサブ機種では日常使いをしていて、特に困ることはありません。
ゲームなどをよくする人にとっては、iOS13以降を要求されることがあるので最新iPhoneが欲しくなることもあろうかと思いますが、ビジネス用途などであれば全然大丈夫です。
(iOSには「古いバージョンのアプリを入れて、旧機種に対応する機能」があるので、それを使えば8割9割方、どんなアプリでも使えると思います)
noteなどのアプリがiOS13以降を要求するようになっています。
○ iOS10
iOSのグループ分けの中で、いちばん微妙な立ち位置にあるのがiOS10かもしれません。それでも10が動くのであれば、少しだけラッキーだと思います。
iPhone5/5C・iPad Air1・iPad4
が該当します。これより新しい機種だとiOS12が動き、これより古いとiOS9しか動かないというラインです。
けれど、アプリの中には意外と「iOS10以降が必要です」というものがあり、10になっていることで重宝する場合があります。
○ iOS9
今となっては「かなり古い機種」がiOS9までのアップデートで止まっており、ぶっちゃけて言えば、普段使いには絶妙に役に立ちません。スマホをはじめとしたガジェットの立ち位置としては「メイン機種」「サブ持ち」などがあると思いますが、iOS9の機種は、「わかっている人が、わかっている用途だけに使う」という感じです。
けれど、「わかっている用途に使う」場合には「意外と使える」ことも確かです。
iPhone4s・iPod touch5・iPad2・iPad mini1
が該当します。
iPadは面白くて「初代iPad」こそ使い物にならないけれど、「iPad2」から用途を絞れば役に立つ、ということです。
さすがに電話としてiPhone4sを使っている人はいないでしょう・・・。
iPad2とiPad3はほぼ、できることが同じ。今回入手したのはiPad3です。ディスプレイが高精細(Retina)で、現役iPadと比べても遜色なし。でも機種性能は低いのが残念。
Twitter(旧Ver)・Zoom・AbemaTV・にゃんこ大戦争(旧Ver)など、動くソフトがいくつかあり、それなりの環境を構築できます。
iPad3のそこそこ綺麗なものが3000円〜くらいでヤフオクで入手できることがあります。新機種の10分の1と考えれば、使い道がありそうですね!
○ iOS7
グループ分けとしては、またしても中途半端な位置づけのiOS7。というのも、該当機種が
iPhone4
しかないからです。
○ iOS6
さあ、2021年現在、iOS6はどこまで使い物になるのか?というマニアックなレベルにやってきました。
普段使いは「全く不可能」なレベルです。「わかっている用途だけに使う」どころか「限られた用途にしか使えない」という状況。2012年のOSなので約10年前に相当するわけですが、WindowsXPのSP3が2008年リリースであることを考えると、XPのほうがまだ役に立つかもしれません。
XPはセキュリティのことを考えなければ、まだまだブラウザも普通に動いたり、古いソフトも豊富にあります。
しかし、アップルさんはios6以前に関してはかなり手厳しいです。
iPhone3Gs・iPod touch4・ipad1
が該当します。
中古でiPadを買うときは、初代だけはやめとけ!と制止したくなります。
iPod Touch4を入手したので、どんなことができるか調べてみました。この機種は「カメラ」がついているので画質は悪いですが720Pの動画が撮れたり、FaceTimeが使えたりします。昔のヒットゲームなども旧Verが動くものがあります。
しっかりとしたビジネス用途など事務処理的なものには全く使いものになりませんが、「おもしろガジェット」としては、何かの役には立ちそうです。
マップやメモ・時計など標準アプリはもちろん使えますが、「天気」や「株価」など、外部からデータを引っ張ってきているものは今や動作しません。
Safariブラウザも、全く動作しないわけではありませんが、「Yahoo!ページ」や「ウィキペディア」などの主要なサイトが開けないので、ほぼ実用性はありません。
○ iOS4/5
さあ、いよいよグループ分けも最終エリアです。すでにiOS6で普通の人間が使うOSではなくなっているわけですが、iOS5以下は、「変態」の世界です。これを使いこなせる人間は「いない」と断言できます。
iPhone3G・iPod touch2・iPod touch3(iOS5)
が該当します。
iOS5から、自分でアップデートできるようになりました。4まではiTunesがないとアップデートが不可だったのです。
この機種を持っていても、「電源が入る文鎮」と言っても差し支えないかもしれません。いやいや、それは言いすぎで、「時計」とか最低限の使い道はあるかも?!
iPod touchの2と3は、ほとんどできることが同じなのですが、まず「カメラがない」のが痛い。カメラがなければできることが極端に減少します。
もはや音楽を聴くくらいしか・・・。いやいやiPod本来の使い方に逆戻り。
アプリを入れようとアップルIDを入力したのですが、それも受け付けてくれませんでした。
iPod touchの2とか3の機種は、純粋に音楽を聴きたい人以外には、研究用途しか残されていないと思います。
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というわけで、グループごとに旧型iPhoneやiPadなどの「できること」「できないこと」を見てきましたが、いかがだったでしょうか?
2021年冬、2022年くらいからは、いよいよiOS12あたりの機種がしんどくなってくると思いますが、とりあえず今はそこそこ使えます。
あとはiOS9あたりが、用途を絞って使えないことはない、って感じでしょうか。
ご参考になさってください。
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