さあてみなさん。おまちかねのディープな世界がさらに最下層へと突入です。
前回はiOS6というかなり古い機種が使い物になるのかを検証したのですが、今回はさらにもう一段階下がって
iOS4
まで降りてみましょう。
手元には、中古で紛れ込んできた「iPod touch2」があります。
この機種は、まだ画面が高精細でないころのモデルですが、アイコンの見た目などはiOS6とそれほど変わった感じはしません。
しかし、実際に触ってゆくとなかなか香ばしいものがあります。
まずは、アップルID関係。アプリをインストールするのに必要ですが、無料のものばかりをダウンロードするにしても、受け付けてくれません。「支払い情報が変更できない」と言われます。
おなじくサインインですが、昔から登録されているIDと最近登録されたIDとで挙動が少し変わるようです。いずれにしても、結局iOSのアップデートをせよ、と言われてしまいます。
(古くから作られたID → サインインできるが支払い関係で止められる。
最近作られたID → OSをアップデートせよ、で止められる。)
※そのIDを最初につくったOSのバージョンで異なる?
次はブラウザです。
iPod touch4(iOS6)では、Yahoo!などはダメでしたがgooは見られるよ、と前回説明したところ。しかしiOS4ではgooも開けません。
さらにYoutube。こちらはブラウザベースでもダメ。まったく閲覧不可です。
しかし、地図アプリは使えます。ただし現在地の取得が怪しい。単なる地図としては見られます。経路探索はできない感じ。
メールはiCloudがまだない時代のものなので、外部アドレスなら設定できそう。
そして音楽!これは2021年でも普通に動作しています。ちょうど2021年夏ドラマでヒットしている「ハコヅメ」の最終回を見ていたのですが、そのOP主題歌「YY」の試聴が出来ています。
うーん、やはりiPodとは、iPodなのだな、と感慨深いものがあります。
特に最後のお話、iPodとしてはちゃんと動作するあたりは、面白いです。
逆説的に捉えれば、まさにスティーブ・ジョブズの考えた
「ZEN OF iPod」 (iPodの禅)
の思想が見えてきます。
iPodはiPodtouchとなり、あるいはiPhoneとなって「何でもできる」「何にでもなれる」機能を身につけたのだけれど、そうしたものをソフトウエアの進化とアップデートという「流行」と捉えて剥ぎ取ってみると、そこには
「不易である、本質のiPodだけが残っていた」
ということになるわけですね。
こりゃあ、まさに色即是空・空即是色の「解脱」そのものでもあります。
まさに、禅!
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結論、 iPod touch2/3は、一周回って「iPod」としてしか使えない。
いや、iPodは最初から最後まで、その本質はiPodであったのだ。
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