2021年7月22日木曜日

帰ってきたドローン技適探偵団 なぜあの機種はあの技適番号なのか!

 

 

 まいどおなじみドローンな技適探偵団です。

 

前回)

https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2021/05/eachine-e010jjrc-h36luxond-005.html 

 

 


 最近の中国製ドローンは技適さえ通っていればとりあえず何にも考えずに飛ばせる善良なメーカーもあるのですが、



「一体全体なにがどうなっているのかよくわからない番号」



が割り振られているドローンもあったりして、なかなか奥深いです。

 

 DJI などの超メジャーメーカーはもとより、HolyStone  などのちょい歴史ある中国メーカーのドローンは、まあまあしっかりした技適表示がなされているのですが、中にはやや表示が怪しいメーカーもあるのはご存知と思います。

 

 その点、日本向けにしっかり技適を取っていたSNAPTAINは、信頼できるメーカーだと思っていたのですが、おそらくamazonの依頼型レビュー(やらせレビュー)問題のからみで、BANを喰らったようで、今はアマゾンさんからは撤退しています。

 

 2021年7月現在では、SNAPTAIN の機種は、メーカーの公式ではなく「ノーブランド」扱いで代理店(という形?)で販売は続いているようですが。

 

(前から終売かも?と言っていたEachine E010もアマゾンから現在消えています。もうあまり在庫がないのかな?)

 

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 技適がしっかり表示されているメーカーは

■ SNAPTAIN

■ HolyStone

■ DEERC

■ 4DRC

です。 

 

□ Potensic

□ JJRC

□ Tomzon

□ Eachine

あたりは機種によって不備が見つかったりしているようで。


Eachineなんかは、もうFPVマイクロドローンのほうに充分移行が進んでいるので、一般向けトイドローンからは徐々に撤退するかもしれないですね。

 

 

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 さて、技適探偵団です。

 

 JJRCのH36やLUXONのD-005といえば、おなじみEachine E010の兄弟機ですが、

 

H36とD005には 【 204ー520295 】

 

という 番号が表示されて販売されているものがありました。JJRCのH37でも、この番号のものが流通しています。


 ところが、この番号、検索ページで調べると


「F180・F181・F183・F186」

 

という機種に対して割り振られていることになっています。 なので、H36やH37、あるいはD-005を持っている人の中には

 

「ほんまにこの技適番号、正しいんかな?」

 

と疑問を持ちながら使ってる人もいるようで、ネットに載せている番号を隠して写真を上げている方もおられます。(たぶん、自信がないんでしょう)

 

 

 さて、今回。中古ドローンを漁っていて、おもしろいものを見つけたのです。それが

 

【204ー520295】

 

が割り振られたドローンのコントローラで、恐らく「Potensic F183」に相当する機種と思われます。

 

 この機種

 

■ Potensic F183DH

 

は、5G帯を使うFPVを搭載していて、プロポコントローラ側は2.4Gなので上記技適が通っているのですが、おそらくドローン側からの映像送信は免許が必要です。なんとセットには受信モニタが同梱されていました。

 

 

 その廉価版として

 

■ Potensic F183WH

 

というのもあり、こちらは2.4GFPVなので、いわゆるスマホで画像を受信するタイプと思われます。

 

 機体の構造を見ていると、どうも「SNAPTAIN SP650」あたりの前身というか、古い設計に相当すると思われます。

 

 

 ここでF183の技適番号が明確になり、シールも貼ってあるので

 

【204ー520295】とは、Potensicの F180・182・183・186なのだ、とわかったわけですね。

 

 ところがおもしろいことに、これらの機種はHoly Stone からも同じくF183といった名称で販売されていて、おそらく技適は共通かもしれません。

 

*HolyStoneのF181で同じ技適番号の物を見つけました。

https://denseforestreviewcannotsay.blogspot.com/2016/11/holy-stone-hd-iphone-fpv-24ghz-4ch-6-12.html 

 

 さらにおもしろいことに、この機種は JJRCの H8Cとも同型と判明!

(H8は違う仕様です。H8Cは中型機・H8はマイクロ)

 

  これらの機種は、JJRCのH8Cが2014年から販売されていることを考えると、かなり古典的なマシンなのだとわかってきました。

 

■ JJRC H8C  NRF24L01 プロトコル V2X2

■ Potensic F180 NRF24L01 プロトコル V2X2

■ Potensic F182 NRF24L01 プロトコル V2X2


これらが軒並み2014年ぐらいから流通している機種ですから、F183も同じチップ・プロトコル構成と思います。


■ JJRC H36 NRF24L01 プロトコル MJXq

■ Eachine E010 (前期) NRF24L01 プロトコル MJXq

(後期はCC2500にチップ変更)

 

ですから、例の技適番号というのは、プロトコルはともかくおなじNRF24L01を使っているということで、同系統機種としてまとめてしまったものとわかります。

 

 なので、技適の申請として正規の手続きかはよくわかりませんが、2014年くらいの古い機種では、こういうことが起きていたのだな、と納得。

 

 

 

 

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