2015年3月19日木曜日

ゾンビアプリとゾンビEC(イーコマース)で考える、ネット経済のゾンビ化について

 DIMEさんの記事で、日本語のスマホアプリのうちゾンビ化しているものが2倍に増えた、という記事があり、面白いので考察してみることにしました。


 ゾンビ化した日本語アプリの数、2倍に増加
 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150317-00010005-dime-sci



 さて、そもそもゾンビアプリ zombie apps って何?ということですが、簡単に言えば、



 アンドロイドやアップルのアプリストアで販売されているアプリのうち、ランキングやお勧めなどに登場せず、ダイレクトに検索しない限り発見されないもの



ということになります。



 アプリ分析の会社の解析によると、日本語のアプリのうち、ゾンビ化してランキングなどに挙がってこないもの


77%


もあり、逆に言えば、それらのアプリは、ユーザーに見つけてもらうことすらできていないということになるわけです。


 実数で言えば、17万件ものアプリが日本語で提供されていて、そのうち13万件のアプリがゾンビ、だそうです。


 これはすっごいことですね!13万件のアプリ開発に、いちおう製作者のコストや手間がかかっているわけですが、それらは全部無駄で、


そもそも、そんなアプリがあることすら知られていない


という状況にあるということです。



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 このゾンビアプリの世界的状況になると、さらに面白いです。



Appleのアプリストアでは83%110万あまりのアプリが“ゾンビ(生ける屍)”化している
http://jp.techcrunch.com/2015/01/31/20150130zombie-apps-on-the-rise-83-of-apps-not-on-top-lists-up-from-74-last-year/



 今年1月の記事ですが、世界規模では、83%のアプリがゾンビ化しており、実数で110万件のアプリが死んでいるそうです(苦笑)



 実は、ワタシもゾンビアプリにちらりと関係しており、小説大賞のごほうびとして作っていただいた、


「営業刑事は眠らない」


というAppleのiphone/ipadアプリ(電子書籍)は、きっとゾンビになってます。



 実際のゾンビを生で見てみたい人は、ご参考までに生き返らせてみてください(笑)




itunesにあります。「営業刑事は眠らない −− 第1回 誠 ビジネスショート・ショート大賞作品」
https://itunes.apple.com/jp/app/ying-ye-xing-shiha-mianranai/id570139408?mt=8





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 さて、アプリだけでなく、『ネット上のサービス』「ネット上の商取引』そのものが、実は多かれ少なかれゾンビ化しているだろうという実態が浮かび上がってきました。


 吉家的には、これらを含めて「ゾンビEC(Eコマース)」と呼ぼうと思っていますが、ネット上で行われている商取引やサービスそのものが、おそらく


「80%くらい、お前はもう死んでいる」


状態にあるのではないかと推測するわけです。


 簡単な例を出してみると、たとえばネットでCDを買いたい時、ほとんどの人は


「アマゾンか楽天か、せいぜいヨドバシカメラのCD通販」ぐらい


を使うわけで、ほにゃらら電器のネット販売とか、ネットCDストアなんちゃらのサイトを利用することはまずありません。

 とすれば、これらの通販サイトは、年に数回は機能しているかもしれませんが、大半は


「あらやだ、死んでる」


ということになるわけです。



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 これらとまーったくおんなじことを体験できるのが、最近ちょっと話題になっている「ネット上のフリマ」こと


ココナラ
http://coconala.com/home


です。


 このサイトでは、500円でちょっとしたことを提供し、またサービスを受けることができるのですが、現在


2万9千件


ものサービスが提供されています。


 内容は、千差万別!



イラスト描きます 文章書きます

占いします SEO対策します

フォロアー増やします 画像・映像加工します

声優みたいにしゃべります 悩み相談します



などなど、これらが約3万件も提供されているわけです。



 しかし、3万件もとなると、占いだけで何百件、イラストだけで何百件もの提供者がいることになり、


もう、最初の段階から、どれがよくてどれがダメなのか全く不明!


ということになります。



 そこで、「売れ筋ランキング」「販売数ランキング」「人気ランキング」などでセレクトされるのですが、ここで


ゾンビ化


がさらに進むわけですね。


 つまり、ランキングに現れたサービスにばかり注文が殺到し、それ以外はゾンビ化。それがさらにランク上位のサービスと、大多数のゾンビとの違いをいっそう際立たせるということが起こるのです。


 こうなると、多数のゾンビは、ランク上位者を引き立たせるために存在しているどころか、そもそも誰も注目してくれない、という大変な目に合うわけで。


 これを、ネットビジネス全体に置き換えると、ありゃまあ、大多数のネットビジネスは、そもそも利益を上げることができない、という実態が想像できそうなもんですね。


 なんということでしょう!



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 では、あなたがゾンビにならないためには、どうしたらいいのでしょうか?

その解決策を、いくつか考えてみます。





<ゾンビにならない方法 1>

 先手必勝、ネットビジネスでは、とにかく一番のりを目指せ!


 ココナラでのサービス増加状況を考えてみてください。3万件もサービスが登場した今では、新規参入者はまずゾンビコースからスタートですが、


 最初の50件くらいまでに参入した人


にとっては、たとえ、1回、2回、3回くらいの小さな販売実績でも、最初から有利に立てるということがわかると思います。


 後からやってくる有象無象に対して、最初からサービスを提供している人は、すでに「オンリーワン」の地位が与えられているわけです。そこで小さな実績を積んでおけば、後々まで財産になります。(だって、最初の時点でランキングに乗れるから)


 ネットの世界では、「とにかく最初に新しいことをしたヤツが、後々まで有利」だということです。





<ゾンビにならない方法 2>

 誰も考え付かないことをするのねパタリロ!

 ・・・ちょっと古いアニメの主題歌でごめんなさい。いやいや、まだ漫画は連載続いてますよ。

 冗談はさておき、「誰もやっていないことを提供する」というのは必須です。


 最初にスタートダッシュが切れないのであれば、「ライバルがいないこと」をやるしかありません。
最初からオンリーワンが難しいので、「後からでもオンリーワン」を目指すのです。


 では、ココナラを実際に覗いて、3万件のうち、「このネタは他に提供者がいない」という実例を探してみようと思います。

 ”イラスト”なんかで検索するとすでに1000件も提供者がいるので、900件はゾンビ確定です。

 ”占い”ではもう2200件も提供されています。完全にバイオハザード状態です。



 そんな中、たった1例の「世界にひとつだけの花」を探してみましょう。



 ① 苗字・名字の由来と先祖探し・ルーツ探しのアドバイスをします
 https://coconala.com/services/41874


 ・・・苗字からルーツを探るというサービス。3万件のうち、類似のサービスは他にありません。



  ウソ、つくります。
 https://coconala.com/services/1200


 ・・・類似サービスの提供者はいますが、ごく少なく、この方以外は玉砕してます(^^;;
 この方は初期からサービスを提供なさっているのでしょうね。


  あなたの名前を古代マヤ文明の『マヤ文字』で描いちゃいます
 https://coconala.com/services/1570


 ・・・もう、最初からマネできなさそうなサービスですね。実際の売上げもしっかりあります。




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 もう、ぶっちゃけネット界隈で何かを成し遂げるには、この2つしかないかもしれません。そういう意味ではクリエイティビティのアンテナをびんびん立てておかないと、生き残れないということでもあります。

 はあ、、がんばらないとだめね。











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