2024年12月26日木曜日

ヒラキのヒット商品! あったかモックシューズを買ってみました! レビュー

 

 今年の冬はなかなか寒そうとのことですが、すでに12月に一回雪が降ったヨシイエさんの町です。


 そこで前々から気になっていた ヒラキ の「あったかモックシューズ」を買ってみました!



 ヒラキは兵庫県民にはおなじみの「激安靴屋さん」なのですが、実は食品とかおかしとか、違う分野でも激安で有名な店で、業務スーパーが靴屋になったような、不思議な感じのおみせです(笑)


 で、この「あったかモックシューズ」は、さっと履けて、なおかつ、かかとを履き潰してもOKというすぐれもの。  


 そして、なんといっても 680円(税込み748円) という激安価格で人気の商品です。


 実は、これを買いに姫路店に行ったのですが、すでにバリエーションのサイズによっては売り切れが出ていて、あとで通販のほうで買い足したというオチ。随時入荷はしているようなので、こまめにチェックしていればゲットできると思います。


 実際履いてみるとめちゃくちゃあったかいです。中にアルミシートも入っているらしく、厚底なのでかなりしっかりもしています。



 かかとが踏めるようにもなっていますが、ふつうにかかとありで履いたほうが、ぬくぬくだと思います。



 底は平坦ですが、安価なEVAではなく、ゴム系です。そのため重さはありますが、かなりしっかりしています。



 サイドから見ると、ソールの部分がしっかり分厚いことがわかると思います。


https://www.hiraki.co.jp/ec/proList/searchProduct?categoryCd=110E5G00000


 ↑公式サイトを見るとアルミライニングのことや、分厚い底の断面写真もあります。



 付属の注意事項を見ると、撥水加工はされているものの、防水ではないので、「水濡れなどで色落ちする」ことが書かれています。


 なので大雪の日にこれだけで外にアタックするなどには向いていません。あくまでも「ちょこっと出かける」感じですね。


 用途としては、夏向けだと「クロックス(もどき)」が人気ですが、あれの冬版みたいな使い方が想定されているのだと思います。


 なので、かかとが踏める特徴になっているわけですね。


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 ★ 購入時のポイント、注意事項 ★


 ここからはサイズ感のおはなし。実際にどのサイズを買えばいいのか、ちょっと悩ましいところがあり、まとめておきます。


 女性向けはレディースS・M・Lの3つがあり


■ S 22.0〜22.5

■ M 23.0〜23.5

■ L 24.0〜24.5


になっています。 男性向けメンズはM・L・LL・3Lで


■ M 25.0〜25.5

■ L 26.0〜26.5

■ LL 27.0〜27.5

■ 3L 28.0


という区分けです。


 ところが、実際の雰囲気は「ちょっと大きめ」に作られています。なので、通常25.0〜25.5くらいのスニーカーなどを履いている私としては、


「メンズのMが基本なのだけれど、素足で履くとかかと部分が2センチくらい空く」


感じになります。すっぽ抜けこそしないけれど、明らかにほわほわ大きい感じです。


 もちろん、靴下などを履くので、ほんの少し大きい感じはマシになりますが、それでも「お、でかいな」という感覚が正直なところ。


 実は、私の場合だと、レディースのLでも履けます。ただし、レディースLだと履くときに「かかとを引っ張りながら足をすべりこませて、かかとがぴったり食いついてくる」感じになります。


 つまり、ふつうの靴だと、25の足サイズの私なのに、レディースLが「ちょうどぴったり」になるのですね。


 このちょうどぴったりの感覚は、「そのまま履いて走れる」感じです。ということはメンズMだと、大きいがゆえに「走ったら脱げそうに感じる」ということなわけです。わかるかな???


 というわけで、


『 さっと脱ぎ履きできて、足をすべりこませやすい感じを重視する 』のであれば、サイズ表記どおりに買えばよいわけですが、


『 あるていどぴったり感を希望する。脱げそうなのはイヤ 』な場合は、ワンサイズ小さいのも、試し履きしてみるのをオススメします。


 思い起こせばクロックス(もどき)も、だいたいチョイスすると「大きめ」で、ぶかつく感じがするものが大半ですが、まさにあんな感じを冬バージョンで再現しているイメージが合っていると思います。


 というわけで、みなさんも楽しい冬ライフを過ごしてくださいませ!

2024年11月7日木曜日

激安ワンセグ・MP4プレーヤー 謎レビュー! ZM-431

 

 毎度おなじみ、謎のガジェットで遊ぼうのコーナーです。


 これまでも、いろいろ激安の謎アイテム(中古シンクライアントとか、5000円スマホとか、偽装中華タブレットとか)を紹介してきましたが、新たに


「謎のワンセグ・MP4プレーヤー」


が加わりました!(^^)




 この機種 REVOLUTION という会社の ZM-431S というものですが、倒産品らしくかなり安い値段でヤフオクなどで売られています。


 一時期は秋葉原のジャンク屋などでも新品で1000円くらいで売られていましたが、いまでもヤフオクで買えばおおむね1000円以内でゲットできると思います。


 通常販売品のワンセグ携帯テレビを買おうと思ったら、数千円〜8千円くらいはするので、まあお値打ちですね。


 このレボリューションさんのワンセグプレーヤーは、ZM-431SのほかにもZM-431B ZM-1MP などがあり、4.3インチモデルで似たような構成です。

 古くは ZM-301B という3インチモデルとか、DVDプレーヤーに内蔵されたワンセグ製品もあったようです。


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 さて、スペックですが、

■ 4.3インチ 画素数不明

■ ワンセグテレビ

■ MP4動画再生

■ 音楽再生

■ 写真再生

■ ボイス録音(マイク内蔵)

■ カレンダー

■ メモリー8GB内蔵

■ 充電5時間 ビデオ再生2時間


といった感じです。



 端子類は 上から「アンテナ(ひっぱり出せる)」「ミニUSB」「マイクロSD」「AV出力」「ヘッドフォン」「電源」となっています。

 電源はその昔中華タブレットで流行した「ほっそいヤツ」ですww

 また「マイクロUSBどころかミニUSB」なので、この「細い電源端子とミニUSB」だけで、いつごろの流行か分かる人にはわかると思います。


 ただAV出力端子があったり、ケーブルも付属していたり、立てかけて置くための謎のリングがついていたり、付属品は充実している感じですね。しっかり値段を取って売ろうとしていた気概は十分感じられます。


 この時代ならではのノーマルUSBの「オス・メス端子」のケーブルがどちらも入っているのが、グッドです。

 なぜか中華系タブレットでも、このくらいの年代はかならずオス・メスどっちも入れてくれてるんですよね。マイクロUSBになっても、両方入っている謎のタブレットとかたくさん見ました。



 写真には写っていませんが、このほか電源アダプタが付属しています。



 次はスイッチ類 「電源」 「AV出力」「メニュー」「▲」「▼」「◀・VOL」「▶・VOL」「再生(実行)」となっています。

 この手の並び方は、最初戸惑うことも多いのですが、意外とわかりやすくまとまっています。数分で慣れるオペレーション。


 とにかく一番右が「エンターキー」みたいな感じです。



 画面というか、やれることはこれだけ。


 フォントも懐かしいような・うさんくさいような簡体字が混じっていて、古きよき時代の中華タブレットを思い出させますが、それよりひどいww


 おそろしいことに、製造年代を考えれば当然なのですが「タッチパネルではない!」ので、上部のボタンをぽちぽち押しながら実行したいアイコンを選んでゆく感じです。


 今のこどもは「黒電話の穴に指を突っ込んで押そうとしてしまう」という笑い話がありますが、みなさんもきっと大人でも「つい画面をタッチしてしまう」という現代病を実感できるガジェットです。ああ、慣れっておそろしい(笑)


まあ、この手のマシンにはFMラジオがいっしょにくっついていることも多いのですが、この機種にはラジオは搭載されていませんのでご注意ください。


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 さて、ワンセグ機能も試してみました。


 最初チャンネルサーチにそれなりに時間を取られますが、感知してしまえばあとは普通のワンセグテレビです。とくに画質がいいわけでもなく、ごく普通。


 しかし、2024年現在においてはワンセグも、どこかしらオワコンになったようなところがあり、放送こそされていますが、ポータブル機種でもフルセグになったり、時代はネットと繋いでテレビ番組もストリーミングになったり、そりゃあ、激安で放出されるわな、という感想ですね。


 ただ、私は個人的にこういう「動画プレーヤー」の「アホみたいに安いやつ」というのは、重宝しているのです。たとえば


■ iPodtouch4の画質がいいやつの中古

とか

■ 7〜10インチの中古・新古タブレットの激安品

とか、

■ 今回のMP4プレーヤの激安品


とかには目がなくて、活用次第では「自分の推しの動画を入れて、ただで配っちゃう」みたいなこともできるのですね。なんせ数百円でゲットしたら、相手にメディアごと渡してしまっても惜しくないので。


 もちろん、動画をyoutubeなどでアップして公開してもいいのですが、人間というのはなかなか「この動画見て!」とリンクを知らせても、相手の時間を取ることもあって、なかなか見てもらえません。


 ところが再生メディアごと渡してしまえば、嫌がおうでもその時にもタイムリーに見られるし、あとでお持ち帰りしてもらってもいいわけです(別にいらん、とか言わないで〜)


 デザイナー業界では自分の作品を「ポートフォリオ」と称して冊子にしたり紙ファイルにしたりして相手に渡して理解してもらう習慣があるのですが、冊子にしろ紙ファイルにしろ「実メディアのプッシュ性(強引に見てもらえる力)」というのは、ものすごいものがあります。


 ウェブでいろいろ調べられる時代ですが、やはり「カタログ渡すのは強い」のと理屈は同じです。


 そういう意味では、「数百円で相手に渡せる実動画メディア」って本当はパワフルなのですよ。なかなか新品ではコスト高になって実現できませんが、中古やこうしたジャンクを利用すれば、手が届くわけで。


私の場合テレビに出演したときの映像とか、自分で撮った映像作品とか、小ネタがいろいろあるので、詰め合わせパックにしてポートフォリオとして渡してしまったりもできますね。


 また、こうした4インチ〜10インチクラスの動画プレーヤーは、別にOSが古くても「デジタルサイネージ」としてはめちゃくちゃ激安で活用できます。


 あのスーパーとかでビールのCMとか流しているヤツ、いわゆる電子公告のおもちゃみたいなものですが、ふつうに買うとめちゃくちゃ高いので、中古・新古タブレットや今回のようなマシンは重宝します。

 アマゾンとかにもありますが、おなじ4.3インチ紙ボディ内蔵メモリサイネージ(電子POP)で7000円とかします。


 というわけで、みなさんも活用方法を探してみてくださいね!










2024年5月26日日曜日

Chromebook を1年間使ってみてわかったこと メリット・デメリットのすべて!

 

 2023年の春頃にはじめてChromebookをたまたま買って(安かった)、そこから約1年間Chromebookを使ってきての「正直な感想」をまとめてゆきます。


 ついでに「Chromebookとはなんぞや!?」という点についての「答え」みたいなものもわかってきました。


 さて、一番最初に入手したのは


https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2023/06/12800chromebookasuschromebook-flip.html


ASUSの214MAでした。


 その後 ■ASUS CX1100 や ■ASUS C300MA などを追加入手して、もともとシンクライントの ■FUJITSU MP702 や ■Celeron 900 あたりの古い機種 を何台かChromeOS Flex化して使用しています。


 では、感想編。



<1> OSが速い! ChromeOS最速説

 まずなんと言っても特筆すべきはChromeOSの速さです。Chromebookはすべてがメモリベース(HDDが載っていない)のため、起動や動作が速いのはまあ、当たり前なのですが、それよりもOSそのものが速い!ということはあまり知られていません。


 でも、実際に速いのです。これは「超軽量」という意味での「軽い」ということとは少し違いますが、

「メモリが2GB以上搭載されていて、64ビットCPUの場合」

(そこそこ古いマシンでも、クリアできるレベル)

という条件以上であれば、絶対にChromeOSが最速と言えます。


 そんな断言して大丈夫?と思われるかもしれませんが、通常のGUIーOS(つまり、デスクトップ環境があるOS)の中では、PuppyLinuxより確実に速いので、Puppyより速いということは、ほぼ無敵と言えると思います。


 Linux界隈では、(通常のデスクトップ環境を持つ条件で)軽量さと速度でPuppyLinuxは、ほぼ最速ですから、それより速いことは驚きです。

 実証レベルでは、PuppyLinuxとChromeOSでおなじyoutube動画を比較した場合、ChromeOSのほうが2段階くらいは「高い解像度」のほうでもコマ落ちしません。



<2> つまりはChromebookとは ”スマホ” である。

 Chromebookの見た目は「ノートPC」なので、販売の際のコマーシャル的にも、ターゲット的にも「ノートPC」の1ジャンルのような売り方で売られていますし、私達消費者のほうも、「なんかWindowsやMacじゃないほうのノートPC」のような感覚で買っていると思います。


 ところが、Chromebookの設計思想的には、おそらく「ノートPC」だとは思っておらず、むしろ「スマホ」とか「タブレット」にかなり近いです。


 まず、「電池交換ができない=iPhoneと同じ」という点があります。バッテリー一体型で、基本は交換せず、その前に寿命(OSの更新期限)がやってくるようなイメージですね。


 ChromeOSの更新期限も、スマホOSの「OS的寿命」の発想にとても似ています。


 次に「拡張性について、ほとんど考えていない」点もスマホっぽいです。通常のノートPCだと、メモリを増設できたり、昔ならカードを刺せたり、それぞれ機種ごとになんらかの拡張ボードを載せられたり、あるいはHDMI端子がついていたりするわけですが、Chromebookは、

【USB端子・ヘッドホン端子・マイクロSDカード】

しか外部I/Oがありません。


 この割り切りも、スマホと同じ、です。(電話機能はないけれど)


 もっと面白いことに、比較的最新機種のChromebookだと、USB-C端子が2つくらいついていて、そこから充電ができます。逆に昔ながらのACアダプタをつなぐ端子がなく、USB-Cで充電するのです。まさにスマホですね。

(使用が推奨されていませんが、スマホの充電器でChromebookが充電できます。ただし、もともとの容量がかなり違うので「低容量の充電機器につながってるよ!」と警告が出ます。でも、緊急用途ではちゃんと充電できます)



 こうした割り切りで、本体が「めちゃくちゃ軽い」ため、さっと持ち出して、さっと使えます。画面を広げればすぐに電源が立ち上がるので、すぐ仕事ができます。


 また本体の剛性がかなり高くものすごい安心感があります。(通常のノートPCはバッテリーが外せたり、メモリが足せたりするので、いろんなところの蓋が開くようになっているため、剛性が低いのですが、Chromebookはガチガチに一体化しているのでふにゃつきません)



<3> Webベースであれば最高のパートナーだが・・・。

 今、Bloggerに書き込みしているのもChromeOSですが、noteを書いたり、Twitter(X)に書き込んだり、ブラウザベースで何かをしたり、仕事先がウェブベースの場合は、Chromebookだけで十分仕事ができます。

 しかし、デザインのような用途や、既存のソフト/アプリケーションを使う場合は、まったく不向きです。


 ぶっちゃけワード・エクセルレベルの仕事ができません。

 もちろんChromeOSにも「ドキュメント・スライド・スプレッドシート」といった簡易的なオフィスソフトはあるのですが、ほんとうに簡易的な使い方しかできず、「ストレスしかないわ!」という出来栄えです。


 現行のChromebookだと、アンドロイドのアプリが動くので、やや幅広いことができますが、しょせんはスマホレベルのアプリなので、本格的な仕事には不向きかと思います。


 クリエータレベルの仕事は、WindowsやMacを普通に使ったほうがいいです。



<4> タブレットとの相互利用性は ”ない” (笑)

 Chromebookを使うのとタブレットを使うのと、どちらが良いのかということは、よく比較対象になりますが、結論は

「完全に別物」

です(笑)


 ぶっちゃけ、「iPad +キーボード」「FireHD10+キーボード」みたいな運用を何度もしてみました。

 しかし、最初の数回は「なんとなく楽しい」ものの、すぐに面倒くさくなってしまいます。


 たしかにタブレットは軽量で、外付けキーボードと一緒に運用すれば、持ち運びなどもよさそうですが、

「タブレットの電源を入れ、キーボードとペアリングして、タブレットの角度を調整する」

という作業がもう、めんどくさい。

「Chromebookの画面を開ける」

だけですぐ動くのと、比べてみると、想像するだけでもわかると思います。


 そして、タブレットの場合は、位置指定のときに、毎回指を画面に持っていかなくてはいけませんが、Chromebookであれば、トラックパッドがついているので、タッチタイピングのまま、指を移動させる必要がありません。


 なので、まずは「Chromebook」に軍配が上がります。


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 さて、今度はChromebook側のお話。新しい機種だと「タッチパネルになっている」のと「2カメラがついている」など、Chromebook側がタブレットに近寄っている仕様になっていることが多いのですが、これは

「簡易的にタブレットのように使える気持ちになれる

くらいのメリットしかありません(笑)


 Chromebookでタッチパネルを使うのは、「アンドロイドアプリを入れて動かすとき、タッチパネルでしか動作しないので仕方なく」使う場合くらいです。


 ChromeBookでアウトカメラを使うのは、「ほかに写すものがないとき、仕方なく」使う場合くらいです。

 嘘だと思ったら、Chromebookを両手で持ち上げて、カメラのように構えてください。1回目くらいはワクワクしますが、二度と使いたくないと思います(笑)

 断然、カメラとしてはスマホで撮り、転送もしくは自動リンクでChromebookに送ったほうがよい写真が取れるはずです(笑)

(アンドロイドのスマホの場合は、Chromebookとアカウントがリンクできるので、スマホで撮った写真がクラウドに上がれば、同時にChromebook側で見られる)


 まあ、この話の結論は「タブレットとChromebookは、それぞれ別々に用途に合わせて使いましょう」ということになりますね。


 ヨシイエ的なおすすめは「スマホ+Chromebook」です。タブレットは動画視聴用くらいにしか使わなくてOK。



<5> おまけ Linuxを使わなくなる(涙)

 仕事もしくはコアな趣味のなかで、「UNIX」を使わないといけない、という人は、脳みそと手がLinuxコマンドに馴染んでいるので、Linuxを使いがちですが、Chromebookに慣れてしまうと

「Linuxを使う動機が無くなる」

というおまけがもれなくついてきます(笑)


 まあ、そもそもLinuxマニアの半分は「インストールマニア」なので、永遠に気になるディストリビューションや新しいディストリビューションをインストール輪廻するだけなのですが、普段使いにLinuxだった人はChromebookにすると、いままでのLinuxが不要です。


 ぶっちゃけChromeOSもLinuxなので、ターミナルも使えるし、Linuxとさよならしたわけではないのですね。


 ただ、私の場合は「ちょっと古いマシンでもキビキビ動いてくれる」「とりあえず最新ブラウザが動けば困らない」という運用だったので、Chrombookがまさにその代替となって、便利なわけです。


 繰り返しになりますが「古いPC向けに最速だったPuppylinuxより、ChromeOS flexのほうが速い」というおそろしいオチが待っていたので、いままでPuppyを入れていた機種にも、半分くらいはChromeOS flexを入れてしまいました(笑)


 残っているのはCeleron900番台とかnonPAEのような「あまりにも古い機種」ばかりです。

(そのあたりでの最速は、PuppyLinuxです)



 長々と書きましたが、ご参考になさってください。


 あと、小学生のこどもがいる場合、学校で使っているのがChromebookであることが多いので、一緒に盛り上がれます いえい!







 

 

 


2024年5月23日木曜日

【完全版】古いChromebookに ChromeOS Flex を入れる(備忘録)

 


 以前に紹介したASUS Chromebook C300 ですが


https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2023/07/asuschromebookc300ma.html


 中古で買った時からすでに「Chromebookの更新期限切れ」だったのは御愛嬌。


 それでもなんとか普段遣いしていたのですが、いよいよしんどくなってきました。


 さすがにChromeのバージョンが76で止まっていると、ウェブサイトの中にはきちんと表示できないものが現れはじめます。


 常用しているサイトで、挙動が怪しくなってきたので、重い腰を上げて

「古いChromebookに ChromeOS flex を入れる」

という魔改造(笑)を施すことになりました。


 今回はもちろん ASUS C300 に入れてみます。


■ ASUS Chromebook C300MA

 Celeron  N2830 2.16GHz / 13.3インチ 1366×768 /2G /eMMC16GB


 最近の売れ筋クロームブックは、11.6インチモデルが多いので、13インチという2回り大きいサイズは重宝します。(老眼)

 15.6インチのフルサイズノートはでかすぎるし、13インチは意外と穴場で使いやすいです(^^


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<古いChromebookの改造方法>


1) プロテクトが掛かっていて、別のOSをそのままでは入れられないので、プロテクトを外す。

 なにかとお世話になるページ

https://mrchromebox.tech/


↑ここにモデル名一覧があるので、(Supported Devicesの欄)一番右側のライトプロテクトの方法を確認する。


ASUS C300は

Asus Chromebook C300 QUAWKS EOL screw

と書かれている。


機種名 ボード名 ファームウエアタイプのRW_LEGACY ( legacy / SeaBIOS ) については対応終了

Full ROM ( UEFI / edk2 )だったらOK。いけるよ! ライトプロテクトはスクリューネジ


という意味。つまり

→ASUS C300はネジを外せばプロテクトが外せて、フルロムという方法で書き換えよう!

と書いてあるわけ。


 C300の場合、ネジですが、実際のネジ位置については参考ページあります。

https://chromesoku.com/rw-filesystem-on-chromebook/



2) インストールUSBを用意する。

 ChromeOS flexを今回は入れようと思うので、そのためのUSBメディアを用意しておきます。もちろん、この段階でLinuxを入れたければ、そのUSBメディアを用意します。


正規のインストール手順↓

https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529?hl=ja


 8GB以上のUSBディスクが必要なことが書かれています。また、PCの機種は「認定モデル」であればすんなり入りますが、そうでない場合でもたいてい入ります。

 ただし、C300等いくつかのモデルで「インストール後音が出ない」症状が確認されています。Linuxでも音が出ないことが多いのですが、強引にドライバを当てて解決する猛者もいます。

 C300で音を出すには、あとで「Bluetoothのスピーカーをつなぐ」だけでOKなので、少々不便ですが我慢して遂行します。


 USBドライブを作るときに、注意事項あります。

  1. [リストからモデルを選択] をクリックします。
  2. [メーカーを選択] で、[Google ChromeOS Flex] を探してクリックします。
  3. [製品を選択] で、[ChromeOS Flex] を探してクリックします。

↑このとき、元のモデルは関係ありません。C300を選べたりしますが、元の機種は関係なく、ChromeOS flex を選んでメディアを作ります。

(元の機種を選ぶと、たとえばC300のリカバリメディアができてしまう)



3)元の機種のバックアップ(データのみ)を取っておく

 OSについては全部消えるので、自分の個人データだけ救い出しておいてください。

 次の段階で中身が全部消えます。



4)デベロッパーモードでChromebookを起動する。

 個人的には、ここがけっこう鬼門でした。

 Chromebookにはデベロッパーモードがついていて、

https://support.hp.com/jp-ja/document/c01766908

https://chromesoku.com/chromebook-devmode/

あたりを参考にします。


■ ESC+更新(F3)+電源

■ Ctrl+d


の使い方がポイントです。

 それから、

『内臓バッテリーを抜いてACアダプタだけで動かしていると、ESC+更新+電源 が効かない』という謎ポイントもあります。

『デベロッパーモードに移行する準備段階を繰り返す』という変な挙動をするときもあります。


 この2点はハマりました。古いChromebookでバッテリーが死んでいるので外していたのですが、もう一度つけておかないとESC+更新+電源が効かず、ただ電源が切れまくります。

 また、移行中を何度も繰り返したので、うまくいくか心配でしたが、そのうちなぜか移行できました。Ctrl+dを何度押したかわかりません(笑)


 完全にデベロッパーモードに切り替わるのに5分以上かかりました。なんで?左上に時間表示が出て、減ってゆきます。



5)再起動されたら普通に初期設定して、いつものようにログインする

 再起動すると、普通に新品状態のようになります。Wifiの設定やらを済ませて、いつも通りログインしてください。

 ゲストモードだとうまくいかない場合があります。



6)MrChromebox.tech のスクリプトを利用する。

 Firmware Utility Script の欄にコピペできるようにスクリプトのコマンドが書かれているので、それを利用します。

 ターミナルの起動方法は

 Ctrl+Alt+T です。


ターミナルが起動しただけでは、コマンドを受け付けてくれないので、


「shell」と打ち込んでリターンを押しておきます。


するとコピペしたものが動くようになります。


* Ctrl+V では貼り付けできず、Ctrl+Shift+V で張り付きます。



7)スクリプトのメニューが出たら 2のフルロムを選ぶ

 古いOSを残しながらの設定もできるそうですが、どうせ古いので、フルロムを選択して、まっさらにします。

 注意事項が3回出てきます。

 ■ 全部消えるよ Y

 ■ 戻れないよ Y

 ■ バックアップする? N


 ここからダウンロードとインストールが始まりますが、古い機種はけっこう時間がかかる場合があります。



8) インストールが完了したら、メニューに戻るので R を押してリブート

  成功していると、ウサギみたいなロゴが出て、そのあとBIOSっぽい画面になります。




この段階で、「起動順序が選べるBIOS」みたいになっているので、USBから起動を選択すればOK。

 もちろん、すでに作っておいたChromeOS flex のUSBを刺します。

(ここでLinuxをインストールするUSBを刺したい人はどうぞ。)


 あとは、通常通りインストールするだけ。


 いくつか「え?これ大丈夫?このまま待つの?」とか、「え?うまくいかない?」というトラップ箇所があるので、慌てず上の記事をもう一度参考にしてください。



■ インストールメディアUSBを正しく作る

■ デベロッパーモードにちゃんと入る

■ デベロッパーモードに入って再起動できる

■ スクリプトがちゃんと動く

■ BIOSみたいな画面にちゃんと入れる


くらいの段階をワンステップずつ踏んでいってくださいね。



9)音が出ないので、ブルートゥースのスピーカーをつなぐ

 Linuxを入れた場合、ドライバを手動で当てれば音が出る、みたいな話はパラパラとネットに転がっていますが、ChromeOS flex の場合は、ただインストールしただけでは音が出ません。

 どうもサウンド周りをそもそも認識していないので、アナログのヘッドホン端子もダメです。

 使えるのはBluetoothのスピーカーやヘッドホンだけなので、とりあえずは外付けですがそれらの機器を用意してペアリングします。

 Bluetoothスピーカーはダイソーとかでも500円くらいから売っていますので、とくに困らないと思います。


 

2024年1月21日日曜日

7400円で買った redmi note 10JE をレビューする

 

  昨年はFCNTのArrows we を最安値6000円で買ったのですが、実はノジマオンラインさんでは、かなり定期的に謎の「新古品」が大放出されるので、マニアの間ではいつも話題になっているそうです。


(arrows weが安かった話は↓)


 このarrows we、AU版だけでなく、ドコモ版やソフトバンク版も6000円という激安ではないにしろ、1万円前後という比較的安い価格で何度か出ていたので、購入した人も多いかもしれません。


 激安新古品シリーズの放出は、

■ ノジマオンラインのスマホコーナーを定期的にチェックする

のと

■ イオシスの特価品をチェックする

と、おおむねキャッチできます。



 この記事を書いている2024年1月下旬現在だと、ノジマさんでは、

AQUOS wish3

 あたりが比較的安価(15,800)で新古品放出されているようです。


 実はarrows we が安かった時期からしばらくして AQUOS WISH2 がかなり激安な価格で出ていることがありました。今回はWISH3ですから、鴻海の放出品が不定期に溢れ出ているのかもしれません。


 FCNTから出ていたweも、鴻海による製造という話もあるようで、なんとなくそういう放出ルートがあるのかな、(と素人考えですが、)推測してしまいますね(笑)しらんけど。


 さて、今回はシャオミのredmi note 10JE です。

 こちらも価格は1万円前後を行ったり来たりしていましたが、最安値は7400円くらいだったでしょうか。とりあえずゲットしました。

(なぜWISH2はゲットしなかったのか?と思うかもしれませんが、挙動がよくわからん!とあまりにも有名になりすぎて触手が伸びなかったのです)


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 ではredmi note 10JE です。この機種はXiaomiの日本向け 「専用」スマホの第一弾で、AU/UQモバイル向けに企画されたものです。

 ベースとなっている機種は redmi note 10T で、この2つの機種はケースが流用できます。

 ただし 10JEを購入すると、シンプルなTPUケースが「試供品」という形で付属してきます。


マニュアルにも↑載ってます(笑)

 いま流行のTPUケースをとりあえず使ってみたいという人は、新品/新古品で買えばついてきますのでお得ですねえ。


 ★ redmi note 10PRO という機種もあるのですが、この機種は形状が異なるのでケースはハマりません。ご注意を!



 ■ サイズ感

 arrows we は画面サイズが5.7インチでしたが、redmi note 10JE は画面サイズ6.5インチなので、一回りでかいです。

iphone15 が6.1インチ、15plusが6.7インチなので、ちょうどその中間くらいという感じですね。


 ■ スペック

 ◯ 5G/4G
 ◯ snapdragon480
 ◯ メモリ4G
 ◯ ROM64G
 ◯ Android11〜
 ◯ 2,400×1,080(FHD+)
 ◯ 指紋・顔認証
 ◯ バッテリー4800mAh
 ◯ NFC
 ◯ USB-C

 といった具合、画面サイズが大きい分、解像度も高いです。



 ◯  約4,800万画素/約200万画素/約200万画素

 カメラは、数値上では画素数が高いのですが、実際の写真はそれほどでもなく、普通です。

 ◯ モノラルスピーカー

 まあ、結局は入門向けスマホ、ローエンド系統なので、このあたりはweとおなじで、削れるところは削っている感じがします。

 スペック数値上では、 arrows we より、一回りredmi note 10JEのほうが性能が上に見えるのでしょうが、(画面サイズがデカい、解像度が高い、カメラが1つ多い、バッテリー大きい)実質的な使い勝手は、似たようなものだと思います。

 逆に言えば、スペック数値に違いこそあれ、実質的な能力は似たようなものなので、「手に持ったサイズ感が好きか嫌いか」で選んでもよいと思いました。

 どーせロースペックスマホなので(笑)



 それでも体感的にも評判のいい snapdragon480 らしく、それなりにキビキビ動きます。私はメインがiphoneなので、wifi運用の家用スマホになってしまうのですが、特に大きなストレスもなく快適です。

(重いゲームには向かないそうなので、そこだけはご注意を)



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 さて、2024年のXiaomi界隈のニュースは、MIUI系統のOSがおしまいになり、HyperOSへと移行する、という話でもちきりでした。

 
 note10JE はAUとの共同企画の製品らしく、日本市場専用品なので、逆にHyperOSとは無関係に終わると思います。

 今後の中国製品は、どんどん素のandroid から離れてゆき、独自路線になってゆくと思うので、その転換期の製品としては、日本人が安心して触ることができる最後のスマホになるのかもしれないですね。しらんけど(笑)


 MIUIは見た目が少し違和感があるものの、最初だけですぐ慣れます。arrowsのほうも、富士通というかFCNTならではの独自機能がごちゃごちゃついているので、結局は同じことですね。

 androidのメーカーによる「独自改変」は、まあ慣れるしかないです。独自アプリなどの挙動の理屈がわかればすぐ慣れます。

 
 weのFCG01にしろ、今回のnote10JEにしろ、AU/UQモバイル系の本体は、povo2.0を契約して0円運用のベース機にするのが良いかもしれません。

 


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<余談>

 AQUOS WISH は登場した時から ARROWS WE とベースがおなじなのではないか?という推測がありました。どちらも製造は鴻海で、FCNTが鴻海に作ってもらったのがweだという話です。

 ところが、weの基本ソフトやOS部分はかなり練り込まれていて、それなりに使いやすいのですが、WISHのほうは画面の追従動作がどこか不自然であったり、安定性に欠け、評価が下がったようです。

 そこでWISH2が登場したのですが、こちらは先代のsnapdragon480に対して、snapdragon695に載せ替えられているのに、それでも「遅い」とさらに不可思議な評判になりました。

 三度目のWISH3で、ようやく安定してきたようです。ただし、socはsnapdragonからMediaTek Dimensity 700 に変わったとのこと。


 全体を通して不思議なのは、weとwishのベースがおなじなのであれば、どうしてかなりの挙動の違いや安定性の差が生まれたのか、ということです。

 wishのほうが安定するのに3代も時間がかかった、というのは謎ですね。

 その辺は、チューニングを施した旧富士通・FCNTの技術力の差だったのでしょうか。



 似たような話にnote10JEには「開発費100億円」というキャッチフレーズがついていて、日本市場向けにチューニングするのに、それほどコスト(手間暇)がかかるのか?という不思議もあります。

 note10Tから日本向けにするだけで100億もかかるのであれば、なるほどwishは「釜出しそのまま」で、weは「そこから微細にチューニングを施した」といった事情があったのかもしれません。

 
 しかし、これから未来においては、京セラ以外には国産スマホの灯火も消えかかっているので、「日本向けチューニング済スマホ」が出てこなくなる、ということもありそうです。

 
 時代の流れですね・・・。