2018年9月21日金曜日

【資本主義をハックする 10】  資本主義の肥大化 ~マネーも飽和しているが、ワタシの24時間もすでに溢れている~




 マネーポストWEBさんに




映画・ドラマ・音楽も無料で… 増殖する「エンタメにお金をかけない」人たち

 https://www.moneypost.jp/322004



という記事が載っていましたが、 これは今更言われなくても実感としてもう僕たち私たちをとりまく世界は無料のもので溢れ返っているわけで。




 現代資本主義では、経済が周りに回って富裕層の投資マネーはすでに「溢れている」と言われていますが、それが、



 資本主義の肥大化、欲望の肥大化の成れの果て



であるのなら、 私たちが享受する情報も「24時間」ではすでに溢れていると言えるでしょう。




 エンタメ、つまり「動画や音楽、文章を読む」時間だけでなく、ニュースを得る時間、考える時間、遊ぶ時間、あるいは仕事をする時間、どの時間を取っても、



 無料で提供され、ブッシュ型でセカイから送りつけられてくる情報は、もう溢れている



と言えるのは間違いないと思います。



 いわゆるマスメディアなどによる公的なもの以外にも、個人のツイートやSNSの画像など、ちょっとした娯楽からオピニオンに至るまで、私的な情報も、すでに



 24時間では全部を追いかけられないほど、情報が溢れてこぼれている



ことにも気付きます。




 投資先を求めてマネーが巡り巡るように、受け手を求めて次々に繰り出され、消費され、破棄されていく情報がある、ということが、いかにも資本主義らしいシステムだな、と思います。




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 そうなると、冒頭の記事ではないですが、



「無料で楽しめるものだけで、24時間が充分に満たされ、溢れかえるほどになる」



先には、何が起こるのでしょうか。



 それは、有料で「お金と代替する情報」を提供するシステムが、限りなく無料へ近づいてゆく世界なのではないでしょうか。



 たとえば、現在世界各国の政府は「莫大な債務でヒーヒー言っている」わけですが、逆に「投資家のマネーはじゃぶじゃぶ溢れている」という不思議なことが起きています。


 同じように「旧来のメディアは収入の減少でヒーヒー言っている」のに、逆に「情報の提供者は、youtubeやフェイクニュースも含めて、じゃぶじゃぶ溢れかえっている」のです。



 ここで、富の再配分を行うには、「富裕層に課税し、溢れている金を取り戻す」ことが必要かもしれませんが、情報の再配分を行うには「一般人が発信することを規制し、マスメディアに収益権を取り戻させる」ことと同等かもしれません。



 後者がナンセンスであると言うなら、前者もナンセンスだということになります。


 前者が正しいというのなら、後者も正しいことになるでしょう。



   つまり、「溢れる情報」や「溢れるマネー」は、旧来のガバメントシステムや、旧来のメディアシステムに対して、


「コペルニクス的な大転換」


を強いるものであるということになります。




 情報の統制が利かないセカイは、すなわち政治の統制が利かないセカイ



であるのならば、未来はこれまでの「政府」というもののあり方が根底から変わるのかもしれません。


















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