2018年9月20日木曜日

【資本主義をハックする 9】 ゾンビでもわかるバブルのしくみとハック方法



 経済界隈のネットネタを見ていたら、ちきりんさんのブログで「もう一度バブルがやってくる」という内容の記事が出ていました。




 もう一回バブル崩壊が見られるかも!
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/?sid=35b416571c




  バブルが再来することが是か非かはとりあえず置いておいて、ある人はそれを望み、ある人はそれを嘆くことは必至ですね。



 新築マンションならいざしらず、築古の中古マンションでも5000万円以上している!というのは確かにバブルの香りがぷんぷんします。



 ちきりんさんの言うように、この水準だとふつうのファミリーが住まいとして買うにも高すぎることになっているわけです。



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 というわけで、このブログは「資本主義をハックしようぜ!」ということがテーマですから、ここは備忘録がてら「バブルはなぜ起きるのか」をこれ以上ないくらいに単純化して書いておくことにしましょう。




 まずは、製造コストの合計が100円であるモノがここにあるとします。


 これを実質的な価値とみなして、とりあえずは「100円のモノがある」と考えるのです。



 それを商売として販売するときには、利益を乗せて「120円のラベルをつけて売る」ことができるでしょう。



 ところが、その商品がレアものだったり、アイドル好きの誰かにとっては価値があるものだったりしたら、メルカリで売れば



「200円でも売れる」



ものだったりするとしましょう。


 あるいは、いくつか集めてコンプリートするとさらに価値が上がって、全体を揃えたら「1つが1000円ぐらいの値段でも売れる」ものになったりするかもしれません。



 そうすると、元々の製造原価コストは100円なのに、値段としての価値は1000円になるので、なんと10倍に価格が膨れ上がっているということがわかります。


 これがバブルです。



 よく考えると、”それ”は100円で作ることができるのですから、そのことに気付いた人は、100円で”それ”を作ってまたまた売り出そうとするでしょう。



 そうすると、みんなも「ああ、なんだ”あれ”は100円の価値しかなかったんだ」と気付いて急速にそれを欲しがることがなくなったりします。



 これがバブル崩壊ですね。




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 都心の不動産も、あるいはビットコインも、多くの人が


「これは価値があるらしいぞ!」


と思っているので、値段が上がってゆきますが、賢い人は、「そもそも原価はなんぼやねん」ということを真っ先に考えます。



 しかし、不動産なんてのは、原価というはっきりした基準がないし、「どの土地に価値があるか」なんてのもこれまた「みんなの人気、便利なところ」ぐらいのぼやっとしたモノサシしかないため


「神様からみて正しい不動産価格」


なんてのは、誰にもわからない、というのがバブルを生む素地を作っている部分はあるでしょう。




 また、バブルを誘発する「もの」にも一定の傾向があって、たとえば誰もが欲しがっても「保存が利かず腐敗してゆくもの」とか「食べちゃったら消えるもの」なんかは、バブルには不向きだということも少し考えればわかりますね。



 やはり、転売を重ねても本来の価値があまり大きく損なわれないもの、のほうがバブルには向いています。

 なので、やっぱり不動産はバブルと親和性が高いことになります。



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 では、私達のような庶貧民が、バブルをハッキングするにはどうしたらいいでしょうか。不動産のような高額のものはやり取りできませんので、あくまでも小額のものがターゲットになるのですが、



「バブルは、何度も取引が繰り返される中で価格が上がるので、売り切り終了・売り切れ御免の商品ではそのうまみを味わえない」


 
ということも覚えておくとよいでしょう。



 逆に言えば、「転売ヤーたる投機家が投資目的で買い漁らないシロモノは、バブルにはならない」ということも言えそうです。



 
  また、「実質価値とラベルの値段にズレがあるところには、儲けの種が転がっている」ことも忘れてはいけません。



 むしろ、バブルの芽は、そこにあるのです。









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