2015年5月18日月曜日

非大阪在住関西人から見た「大阪都構想」失敗の理由

 昨日は、というか正確に言えば今朝は「大阪都構想」ネタでひとしきり盛り上がった関西地方ですが、結果からいえば



 橋下徹氏率いる大阪維新の会が提唱する大阪都構想は、失敗に終わった



ということになります。


 個人的には、「大阪都構想」じゃなくて、最初から「大阪首都構想」で突っ走っていれば、あるいはまったく違った結果になりそうな気がしますが、そこは笑うところ。


 政治理念や理論は別にして、キャッチコピーは


「東京に負けない!大阪を首都に!」


とか

「いざ、大阪春の陣!」


「敵は永田町にあり!」


とかにして、橋本市長が真田丸跡地で演説をすれば、来年の大河と相まって完璧に勝利したと思うのですが、いかがでしょうか?!


 で、肝心な政策がどうかは、あとでじっくり説明すればよかったのです(笑)



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 冗談はともかく、今回の「大阪都構想」が崩壊した理由として、私が個人的に一番「それが真実に近いだろうな」と感じた記事があったのでご紹介しておきます。



古谷経衡さんの記事
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20150518-00045813/



 この記事では、大阪のキタとミナミの実状を元に「南北問題(経済格差)」が根っこにあるという話を示しておられますが、生まれも育ちも関西人であり、かつ大阪人ではない吉家孝太郎からみれば、なかなかいい所を付いておられるように思います。



 もっともっとぶっちゃけたことを言えば、ではどうしてそうした経済格差があるのかとか、大阪市に根付くさまざまな歴史的問題点とか、いろんなことが横たわっているのですが、それらをひとつずつきちんと新たにしてゆくのは、相当に骨が折れるだろうな、ということは感じています。



 関東の人には、わかりにくいかもしれませんね。これまたぶっちゃけ、関西人にとっても、そうした問題に正面から切り込むのは、タブー視されているところもあって、難しいお話なのです。


 ご推察くださいませ。


 

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 さて、私が生まれたのは、記事の中でも触れられていた「阪神間モダニズム」の某市であり、いわゆる経済的にはどちらかといえばリッチで恵まれているほうの町に生まれ育ちました。


 なので、この記事の言わんとするとことはすぐにピンときますし、おなじ関西だとか、大阪だとか、阪神地区といっても


「阪神電車に乗る人たちと、阪急電車に乗る人たちの、オーラが違う」


といった差異は、これまた関西人にとっては明白なベースとしてあるわけです。


 それはまさしく、記事中でも触れられていた「涼宮ハルヒの憂鬱」と「じゃりんこチエ」の世界観の違いとして如実に現れてくるのです。


 
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 そうした中で、これからの関西を牽引してゆくエリアを再設定するとしたら、それは実は大阪ではありません。


 地名で言えば、西は神戸から芦屋・西宮・尼崎・梅田にかけて、北は宝塚・三田・箕面・川西・高槻・茨城などの北摂地域、東は京都や滋賀(大津近辺)を含めた


 北部関西エリア


が中心になってくると考えられます。


 別の見方をすれば、梅田・大阪駅を基点として、「複線・複々線電化」がなされている線路エリアをみてゆくと、この地域の広がりがつかめると思います。



 これまた個人的には、このあたりに「東京を補完する第二の首都機能」をもってくればいいのになあ、と思っています。


 いわゆる大阪市は、これから起きる地震で壊滅的被害を受けるので、もう少し北のエリアに首都を置きたいな、というわけです。



 新世紀東京補完計画、なかなか面白そうでしょ?!


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